【展示レポ】種村有菜・30周年記念展が東京・池袋で開幕。誰もが憧れた少女たちの物語を生原画で巡る、あの頃のときめき。
ページをめくるたびに胸が高鳴った、あの頃。
そのきらめきは、時間が経っても消えることはなかった。
種村有菜・30周年記念展は、
種村有菜先生の画業30周年を記念した原画展は、東京・大阪・京都の3都市を巡る。「種村有菜 30周年記念展 きらめく少女たちの夢物語」東京会場が、4月17日(金)〜5月18日(月)の期間中、アニメイト池袋本店8階「Space Galleria」にて開催中。
種村有菜先生描きおろしビジュアル ©種村有菜/集英社 ©種村有菜/白泉社
漫画家・種村有菜先生は、1996年少女漫画雑誌「りぼん」でデビュー。1998年に連載開始の『神風怪盗ジャンヌ』は累計発行部数600万部を突破する大ヒットとなり、テレビアニメ化。その後も『満月をさがして』、『紳士同盟✞』(しんしどうめいくろす)、『桜姫華伝』など人気作品を多く送り出してきた。
繊細な画風と、少女たちの強さと儚さを描く物語で、多くの読者の心を掴んできた。
筆者もまた種村有菜先生の作品に魅了された1人。『神風怪盗ジャンヌ』で、主人公・まろんの寂しさと向き合いながらも気丈に振る舞う姿に憧れた。『時空異邦人KYOKO』のファンタジーな世界観に惹かれ、誕生から眠り続ける妹・憂の秘密と、主人公・響古に隠された真実に、胸を高鳴らせながらページをめくった。『満月をさがして』は、難病を抱える主人公・満月が寿命というタイムリミットが迫る中、歌手になれるのか、英知くんと再会する事は叶うのか、と期待をしつつ、こども向けとは思えないとても重い現実も描かれており、幼いながらにショックを受けたが、種村先生のその優しい描写でハッピーエンドを迎えたのを今でも覚えている。
東京会場は、アニメイト池袋本店にある〈Space Galleria〉
会場は、東京・池袋駅から徒歩5分、アニメイト池袋本店8階の〈Space Galleria(スペース ガレリア)〉。
アニメ、マンガ、小説、ゲーム、演劇、アーティスト等、あらゆるジャンルからセレクトした作品世界を表現する、展示会専門のスペース。
アニメイトの店内に入って左手のエレベーターを上がり、左手に進むと、ギャラリーの入り口に辿り着く。
きらめく装飾がありなっちワールドの入り口
本展のメインビジュアルがお出迎えしてくれる。
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カーテンをくぐると目に飛び込んでくるウェルカムムービーが、一気にあの頃の記憶を呼び起こしてくれる。
映像内には、種村先生からの挨拶も。最後までじっくり見てから次のブースに行こう。もうここで来て良かったと思ってしまう。
生原画で辿る少女たちの物語
ウェルカムムービーの後は、種村先生の生原画が各作品ごとに展示されていた。
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『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』『紳士同盟✞』『桜姫華伝』『猫と私の金曜日』と順路を進んでいく。
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各作品の世界観を踏襲した空間装飾も見所。
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繊細な線、トーン技術、ホワイト処理、美しい原画を間近で見る事ができる。
本誌やコミックスでは見る事のできない細かな印刷指示がそのままの状態で展示されている。
どんな事が書き込んであるかは、ぜひ足を運んで確認してほしい。
コスチュームエリア
『猫と私の金曜日』の先には、コスチュームエリアが広がる。
衣装制作:chioriya
灰音、ジャンヌ、桜、タクト、めろこの衣装をリアルに再現している。
制作者のchioriyaさんによると、コスチュームの後ろにもスペースを確保しているので、360度ほぼゼロ距離で見られます。との事。細部へのこだわりをぜひ会場でご覧いただきたい。
圧巻のカラー原稿が一堂に会する
今ではデジタル着彩が一般的だが、ここに飾られているのは、コピックなどの画材を使用したアナログ着彩のカラー原稿。種村先生の緻密な着彩を目に焼き付けて欲しい。
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筆者が特に注目したのは、種村先生が高校生時代に描いた『時空異邦人KYOKO』のカラー原稿。隣には、連載時に作成された同じ構図の『時空異邦人KYOKO』のカラー原稿が並んでいる。
高校時代に描いた一つの物語を原点に、技術を磨き続け、プロの漫画家として連載作品へと昇華させた点に大きな価値がある。高校生時代の発想や情熱を一過性のものにせず、時間をかけて育て上げ、より多くの読者に届ける作品へと進化させたその歩みは、創作に対する強い信念と継続力の証と言えるだろう。
あなたの家にもまだあるかもしれない、あの懐かしの付録が勢ぞろい
カラー原稿を見た後は、これまでの種村先生の執筆された作品を年代とともに振り返る年表とともに、「りぼん」に毎号ついてきた種村先生作品の付録や、応募者全員サービスのアイテムが展示されていた。
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りぼんっこであれば、一度は申し込んだであろう「応募者全員サービス」
応募した方全員にアイテムがプレゼントされるサービスで、応募券とともに未使用の切手を指定金額分同封して申込む。
他誌が定額小為替という小学生としては、購入方法が分からないものを同封する指定だったのに比べ、切手を購入するという小学生でも分かりやすいアイテムで申し込みができた為、母に切手をねだって応募したのをとても覚えている。
ステーショナリーセットは、届けばすぐに学校に持ち込み、友達に自慢した。
持っていなかったバッグを友達が持ってきた時には、羨ましく思った。
付録を見ていると、小学生の時の記憶が鮮明に思い出された。
種村先生描きおろしの各作品のキャラクターたちのフォトスポット
最後のエリアはフォトスポット。
種村先生が描きおろした各作品のキャラクターたちの等身パネルが迎えてくれる。
満月とフルムーンの身長差に心躍る。
こちらもファンにはたまらない距離まで近づいて撮影する事ができる。
本当にファン想いの展示だった。
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最後は、物販ブース。ファンにとってはたまらない複製原稿や、物語に登場するキャラクターのぬいぐるみや、アクリルスタンド、ふろく風便箋などお金がいくらあっても足りないラインナップが陳列されていた。
©種村有菜/集英社©種村有菜/白泉社
©種村有菜/集英社©種村有菜/白泉社
その中でも筆者がときめいたのは、キャラクターのアイテムをモチーフにしたチャーム!
©種村有菜/集英社©種村有菜/白泉社
杖ちょんがなんとグッズに!怪盗シンドバッドの剣も、逆滝のクリスタルソードも、桜の血桜もどれも物語から出てきたような造りにまじまじと見惚れてしまう。
ジャンヌのロザリオは新旧どちらにしようか迷ってしまう、、、。
本展開催を記念したトークショーや、コラボカフェも展開されている。
少女から、大人になり、そして、母になり、ときめきには、そっと蓋を閉じてきた。
きらめく少女たちの世界があなたを優しくあの頃に連れて行ってくれるだろう。
『種村有菜 30周年記念展 きらめく少女たちの夢物語』東京会場は5月18日(月)まで
《展覧会情報》
『種村有菜 30周年記念展 きらめく少女たちの夢物語』
【開催期間】2026年4月17日(金)~2026年5月18日(月)
【開催時間】10:00~21:00
【開催場所】Space Galleria
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-7 アニメイト池袋本店8F
※最終入場は閉場の30分前まで
※最終日5月18日(月)は17:00閉場(16:30最終入場)
【チケット】前売券:2,000円(税込)・当日券:2,200円(税込)
【大阪会場】
【開催期間】2026年6月19日(金)~2026年7月20日(月・祝)
【開催時間】月~金 11:00~20:00 土・日・祝 10:00~20:00
【開催場所】Space Gratus
〒556-0005 大阪府大阪市浪速区日本橋4-15-17 アニメイト大阪日本橋別館3F
※最終入場は閉場の30分前まで
※最終日7月20日(月・祝)は17:00閉場(16:30最終入場)
【チケット】前売券:2,000円(税込)・当日券:2,200円(税込)
取材協力:株式会社ムービック
取材/PicoN!編集部 市村
撮影/学生サークルSHATO 宮田
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