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ネットミュージックシーンでも活躍!現代のおしゃれとレトロの使い手「木澄玲生」ワールド〈前編〉

今回は、若手フリーイラストレーターの 木澄玲生(きすみ れい)さんを取材させていただいた記事を〈前編・後編〉でお届けします。 レトロなのに新しい、 ポップなイラストが人気の木澄さん。 ネット音楽業界でも活躍し多忙な彼女に、オンラインにて取材させていただきました。   木澄 玲生/Kisumi Rei 1998年生まれで、現在フリーランスイラストレーター・デザイナーをされていらっしゃいます。 専門学校日本デザイナー学院九州校卒業後、フリーランスのイラストレーターとして本格的に活動を開始し、現在活動2年目を迎えております。その実力が認められ、「ILLUSTRATION2021」(翔泳社)や「ネオレトロ イラストレーション」(PIE international)掲載作家にも名を連ねました。 各SNSやpixiv、Skebをはじめとして、様々な場でイラスト作品を公開しており、制作依頼の受付やグッズ販売を行ってきました。 バーチャルシンガー花譜、可不、理芽、存流など数々のMVイラストや、バンダイナムコエンターテインメントが展開する音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」にてジャケット及びコラボグッズのパッケージイラストを担当するなど、音楽の世界でも目覚ましい活躍を見せています。 *Twitter/@kisumirei41 *Instagram/@ kisumirei 活躍の場を広げ続けている若き才能に、これまでの歩みとこれからについてお話を伺いました。 現在の活動について 編集部| 現在はどんなお仕事をされていますか?   木澄さん| 音楽関係が多いですね。 サブスクリプションのアルバムのジャケットにあたる部分を描かせていただいたりとか、あとは歌で活動されているVTuberさんの「歌ってみた」動画用のサムネイルのイラストを描かせていただいたりすることが多いですね。   編集部| そういったお仕事は どのような形で依頼が来るんでしょうか。   木澄さん| 「ILLUSTRATION」っていう書籍が毎年12月に出るんですけれども、それに掲載させていただいた後ぐらいから、企業さんからお仕事のご相談をいただくようになって、たまたまだと思うんですけど音楽系が多かったって感じですかね。   編集部| pixivのFANBOX*も置いてらっしゃいますよね。 (*PIXIV FANBOX…クリエイターが自身で運営できる創作活動支援のためのファンコミュニティ)   木澄さん| はい、今年の3月ごろから始めました。今年でフリーランス2年目なんですけど、だいたい1年を通してイラストレーターの仕事のルーティーンがなんとなく身についてきて、ある程度余裕が出てきたので、自身の活動とかイラストの制作とかをちょこちょこ小出しにしていく場が欲しいなと思ってFANBOXを始めました。 「木澄玲生」の創作について知りたい人とか、応援して下さる気持ちがある方に見て欲しいなーと思って。 FANBOX*https://kisumirei.fanbox.cc/   編集部| では、お仕事をする日の ルーティーンはありますか?   木澄さん| 余裕がある時と締め切り前とでスケジュールはそんなに変わらないです。 大体朝の3時か4時くらいに起きて、1時間ほど体を動かした後、メールの返信だったり請求書とか発注書とかの書き物をして、そのあと朝食を取り、11時から17時くらいまでずっと絵を描き通しですね。 でも夜に活動されるクライアントさんもいらっしゃるので、そういう方と直近でやり取りしている場合には、その時間まで起きて作業することもありますね。クライアントさんの状況に応じて対応していきます。   編集部| ちなみに朝からやる運動って何されてるんですか?   木澄さん| 筋トレとストレッチとランニングですね。デスクワークの人間は本当に体動かさないとダメですよ。 それで腰をダメにしてるクリエイターさんも多いので、高い椅子に座ってるから良いって甘えてちゃダメなんですよ! クリエイターを目指す方へ、「高い椅子に胡坐(あぐら)をかくな」です。   編集部| 私も絵を描くので耳が痛いです…。 でも可愛らしいイラストとは対照的にとてもストイックでカッコいい方ですね。 作品制作について 編集部| 1枚描くのにどのくらいかかりますか?   木澄さん| お仕事の絵だと実際に作業してる日数としては 3日くらいですかね。 お打ち合わせとか途中経過の確認とかを挟むので納品までの日数としては結構かかるんですけど、実際の制作期間としては3日~5日くらいです。一番時間がかかるのは線画と色塗りかなあ…   編集部| 制作の中で行き詰まることってありますか?   木澄さん| 今のところ明確に行き詰まったなあって思う事はないですね。 行き詰まるのにもいくつか種類があると思うんですけど、今自分でどの理由かってわかるじゃないですか。 クライアントさんから提示されている情報が少なすぎて筆が進まない場合には、より細かい指示をいただくようにします。クライアントさんの要望をしっかり確認することで自身も制作しやすくなるので。 自分の中から良いポージングや構図が浮かばなくて作業に取り掛かれない場合は、映画だったり漫画だったりアニメだったり何でもいいんですけど、観て、いいなって思ったものを自分の中にストックしていく作業を1日設けたりします。 どちらもだいたい1日2日で解決しちゃいますし自分の中に描きたいものがたくさんあるから、悩んだりってあんまりないですね。 今の私は、ですけど(笑)   編集部| 作品制作において影響を受けた作品はありますか?   木澄さん| CLAMP先生の「カードキャプターさくら」が一番影響を受けてると思いますね。 あとは市川春子先生。「宝石の国」の作者様って言うと伝わると思いますが、その先生の描く線とか構図だったりは結構影響受けてますね。あと高田明美先生。「クリーミィマミ」とか「うる星やつら」のキャラクターデザインをされている大御所の先生です。 色彩の部分だと「セーラームーン」とか「カードキャプターさくら」のアニメから影響を受けてますね。   編集部| やっぱりちょっとレトロチックな絵柄がお好きなんでしょうか?   木澄さん| そうですねえ、自分では特にレトロとは思ってなくて、どっちかっていうと2000年~2010年代の作品が一番古く感じるかなあ。 物心ついたころに見てた作品ってもうセル画じゃなくてデジタル着彩とかになっていて、線の感じも全然違うし、むしろそのころの作品が一番古く感じていて。 逆に自分が生まれる前の作品が一番新しく感じて、だからいいなあって思って今取り入れてますね。 だから自分より年上の方から見ると「レトロ」って感じるのかもしれないけど、年下の方たちからはこれが今の最先端よなあってリアクションをいただきます(笑)   編集部| 木澄さんが描かれるキャラクターってやわらかい表情が多いように感じるんですが、表情への拘りってありますか?   木澄さん| めちゃくちゃあります! 最近世間では暗めな雰囲気の作品が多い気がしていて、イラストの業界でもその風潮を感じています。 それもあってなるべくポジティブな感情を絵の中に込めるようにしてます。   編集部| 先ほど伺った作品から受けた影響もあって、こういった雰囲気のイラストを頭で考えて描かれているのかなあと思ったのですが、   木澄さん| いやあ、感じ取っていただけて光栄です。   これまでの経験 編集部| お仕事する中で、 締切の短さで驚いたことってありますか?   木澄さん| あー、ありましたね。 とてつもなく短納期でお声がけいただいたんですけど、その時は納期が短いからその分報酬の交渉をしましたね。いわゆる特急料金です。   編集部| たしかにそういった相談も大事ですよね。   木澄さん| じゃないと頑張りに見合った対価を貰えなくなってしまうので。 基本的に短すぎる時は受けないんですけど、普段お世話になってるクライアントさんで、お互い信頼関係があるという前提で、しっかり交渉もして、依頼を受けました。   編集部| ちなみに、イラストレーターを目指そうと思ったのはいつ頃からですか?   木澄さん| 目指そうと思ったのは、高校生の時ですかね。 「イラストレーター」っていう明確な肩書きじゃなかったと思いますけど、絵を描いて生きていくんだっていう気持ちはそのころから自分の中にあって。クリエイションにもいろいろある中で、「まあイラスト描いてるしイラストレーターよなー」って思いながら。 高校2年生くらいじゃないですかね。「やっていかなきゃ!」っていう切羽詰まった感じじゃなくて「やっていけたら楽しそうよなあ、ふふん」って結構楽観的に。今も楽観的ですけど(笑)   編集部| では専門学校で学んでいく中で明確になっていったんでしょうか?   木澄さん| 実際高校生の頃から絵の仕事は何回かしていたので、いつ明確になったかは分かんないんですけど…。 でも専門学校の先生に言ってもらった教えで良かったなあって思ってるのはいくつかあって、仕事する中でそれが役に立ってるなって感じることもありましたね。   編集部| なるほど。 ちなみに次の質問ですが、無いですって言われそうなんですけど… 苦手なことを克服するためにしたことってありますか?   木澄さん| 無いわけ無いじゃないですか!(笑) 人間ですもの。 これは明確に克服しようと思ってしたことがあって。 人前でしゃべったりとか、こうやって初めての方と通話でもお話ししたりするのとか、専門学校1年生の頃まではすっごく苦手で。 もっと性格も暗かったし、人前に出るのとか考えられないって感じだったんですけど…コミュニケーションの授業あるじゃないですか。そこで出会った先生のおかげで、私もうちょっとしっかりしなきゃなって思いました。 もっと人前に出て話したりとかコミュニケーション取れるようにならないと社会人としてやっていけないなって思わせてくれたので、それからは意識的になるべく話すようになりましたね。   編集部| そうして身に着けたコミュニケーション力が今につながってるってことですかね。   木澄さん| 本当にそうですね。クライアントさんとこうやって通話で打ち合わせすることも多いんですよ。 そういう時に例えば自己主張できなかったりとか、聞きたいこと聞けなかったりするとお仕事にならないし、自分に不利な条件で契約してしまう可能性もでてくるだろうと感じました。 イラストレーターとしてやっていくために、イラスト以外の努力も絶対必要で、自分の意見をしっかり伝えたりするのもすごく大事ですね。   編集部| 先ほどの特急料金の交渉なんかも自分一人でしないといけませんもんね。 一番初めに、音楽関係のお仕事が多いっておっしゃってましたけど、音楽関係以外のお仕事って今までどんなことをされましたか?   木澄さん| 私、企業さんだけじゃなくて個人からのお仕事も受け付けていて。 あんまりプロのイラストレーターさんたちって個人からの依頼は受けてない人が多いんですけど…   編集部| それは個人の方からテーマとかの指定があって、それに対してイラストを描くって感じですか?   木澄さん| だいたいは「お部屋に木澄さんの絵を飾りたいから描いてください」といただきます。 自分の絵を描いてほしいってお写真を送ってくださる方もいれば、依頼される方も絵を描く方で、いわゆる「うちの子」、その方の創作キャラクターですね。その子を「木澄さんの絵柄で描いてほしいです」って資料を添付して送ってくださる方とか、色々です。 あとは個人で活動されてるVTuberの方とか。依頼は基本的にメールで受け付けています。   〈前編〉はここまでとなります! フリーランスでの作家活動について、木澄さんのストイックな部分が伺えましたね。 次回はそんな木澄さんのプライベートな部分やこれからの活動に迫っていきますよ。 ぜひ〈後編〉もお楽しみに!!    

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イラスト

「絶叫学級~SKIPシティ降臨編~」絶叫学級作者のいしかわえみ先生にインタビュー

集英社の少女まんが雑誌「りぼん」で連載中の、専門学校日本デザイナー学院卒業生、いしかわえみ先生による人気まんが『絶叫学級』『絶叫学級 転生』の世界を体験できる展示が開催中です。 「絶叫学級シリーズ」とは 「絶叫学級シリーズ」は、埼玉県熊谷市出身の漫画家・いしかわえみ氏による少女まんがで、学校を主な舞台に、何気ない日常に潜む恐怖の世界をオムニバス形式で描いたホラーコミック作品。少女まんが雑誌「りぼん」(集英社)にて『絶叫学級』が2008年10月号から2015年3月号まで連載され、現在、同誌にて続編にあたる『絶叫学級 転生』を連載中(2015年7月号~)。人間の心に潜む欲望や闇、恐怖をテーマにしつつ、人として大切なことや教訓も数多く描かれている人気作品。 株式会社デジタルSKIPステーション プレスリリースより   埼玉県川口市にあるSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザの、映像制作を楽しく学べる”参加体験型”の「映像ミュージアム」にて、展示が行われています。 「絶叫学級~SKIPシティ降臨編~」は、SKIPシティならではの最新映像技術を取り込んだ体験型の展示です。絶叫学級シリーズ作者の漫画家いしかわえみ先生に展示のお話を伺いました。 ▼展示のレポートはこちら [clink url="https://picon.fun/comic/20220515/"] 今回の展示について SKIP中学校と見立てて、SKIPシティさんが漫画の中からエピソードを選び、話に合わせて色々な仕掛けを作ってくださいました。心の中であったらいいなーと思っていたエピソードも含まれていたのでびっくりしました! これまでは、りぼんフェスタで展示をしたことがありますが、このような体験型の展示は初めてです。   特に見てほしいところは全部なのですが(笑) トイレのドアをノックすると… 家庭科室の時計が4:33(黄泉(よみ)さん)になってたり… 通り過ぎて見落としてしまうほど細かい仕掛けがいっぱいあります。 一番おすすめはトイレですかね。トイレは一番盛り上がって、みなさん一番反応がいいですよ! マンガを作り出す魅力やイラストとの違いについて、いしかわさんのお考えをお聞かせください マンガの魅力は、人一人の人生を自分で作り上げるところじゃないかと思います。イラストはそれを切り取っている瞬間かと思いますが、マンガはストーリーがあるので、人生を描けるところが一番の違いじゃないかと思います。 描いている途中は夢中ですが、どんどん積み重なってくるとこういうことがあったんだなって感慨深くなるというか、これがこの子の人生なんだなって思えた時が嬉しいですね。 マンガが難しいから手が出ないと思っているなら、あまり量を描こうとすると難しいので、フリとオチの2ページマンガから始めるとか、ハードルを下げて挑戦してみてほしいと思います。 展示をこれから見にくる方へのメッセージをお願いします! 普通の展示ではないので、没入感ある絶叫学級の世界に入ることができると思います。 大小さまざまな面白い仕掛けがあるので、見るだけではなくいっぱい探って体験してください!   いしかわえみさん、ありがとうございました! 専門学校日本デザイナー学院では、夏にいしかわえみさんトークイベントを計画中です。 今回の展示についてだけでなく、いしかわさんのお話をたくさんお聞きする予定ですのでお楽しみに。 詳細発表をお待ちください! 展示情報 展覧会名:絶叫学級~SKIPシティ降臨編~ 会  期:2022年4月19日(火)~2022年9月4日(日) 会  場:SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム 開館時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで) 休 館 日:月曜日(祝日の場合は翌平日) 入 館 料:大人520円/小中学生260円(常設展も入場可) 主  催:埼玉県 後  援:埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会 協  力:りぼん編集部/リバプール 企画制作:株式会社デジタルSKIPステーション お問合せ:映像ミュージアム 048-265-2500 H  P:http://www.skipcity.jp/event/vm/zekkyo

28 PicoN

マンガ

描く力で夢の後押しを。夏夢詣と限定御朱印に込められた想い。

東京の下町「入谷」に鎮座する小野照崎神社。緑が溢れ、澄んだ空気に静かな雰囲気、まるで非日常空間に入り込んだようでした。芸術芸能の神様である小野篁公(おの たかむら)を御祭神としている神社です。小野照崎神社の権禰宜 小野亮貴さんにお話を伺いました。 御朱印の存在とは 神社にお参りいただいた証になります。神社としての正式な証を通して、お帰りになった後も御朱印を開き想いを馳せていただいて、そしてそのときどういう気持ちだったかを思い出していただく。日常ではなかなかないことですよね。御朱印を通してお参りする機会でしたり、自分の心に想いをやる機会というのを増やしていただく一助になればと思っています。 日本には四季があり暦がございますから、四季折々、その月その月で違う花が咲いたり、色々な節句や行事がありますよね。月々のモチーフを設定して、それを御朱印に反映させる。12ヶ月の季節感と日本の祭事を感じていただきたいと、イラスト入りのものを作るようになりました。それに合わせて、背景となる行事を知識としても知っていただきたいという想いからリーフレットをご用意しています。御朱印とリーフレット、体験と知識ですね。その両面をデザインを通して繋いでいただけたらな、と毎月の「月参り」を推奨しています。 御朱印のデザインチーム/イラストレーターとの出会い 御朱印のデザインチームは、私、イラストレーター、デザイナー、ライター、書家の5人です。毎月集まって、コンセプトや構図を決める作戦会議をしています。デザインチームができるまでは、月替わりの御朱印ではなかったです。4年前にこの構想を得て、少しずつ仲間を増やしていったという感じです。初期の御朱印は私とイラストレーターの方だけで考えたものです。 今まではデザインと文字をベースに、どういう形で良さを引き出していくか、みたいなことを考えて作っていました。今年からは、書家の方に入っていただいて、そもそもの文字の力を大事に、文字をメインに据えた御朱印を制作しています。毎月難しいんですよ。お正月だったら勢いのあるめでたい字とか、桃の節句だったら女の子ですよね、桜の時期も女性的な文字にしたり、お神輿なら堅い真っ当な字を書いたりしています。 御朱印のこだわりについて 今まで色々なことをやってきたので、デザイン要素的にやりつくした感があります。カラーやグラデーションを入れてみたり、拍の種類を変えたり。令和に変わるときには、即位の令と大嘗祭という行事が続き、それを4枚つづりのデザインにしました。 行事をみなさんに知っていただく機会ということもそうですし、その記念に神社からなにかできないかと考え、御朱印を作りました。七夕の御朱印は蓄光を使っていて、暗くなると光るんです。 最近は特に文字にこだわりを持って制作していて、その月の色味も含めて象徴的なものを選んでいます。 イラストレーターが夢を描く「夢詣」ができたきっかけ まず神社とアーティストの方が、何か一緒にできないかというのが基本にあります。御祭神が芸術芸能の神様なので、日々アンテナの高い方々に多く来ていただいています。アーティストの方々と関わることで、たくさんの方に来ていただく、みんなで神社を盛り上げていくというのが一番いい形ですよね。 当日のイラストレーターは、普段グラフィックレコーディングという形で活動している方々です。お参りに来られた方の想いを聞き、その方の似顔絵を含め実際に願いが叶った図を絵にする。それをお正月なら絵馬に、夏だったら短冊にしたためて、お渡しするというようなイベントですね。しっかり話を聞いてあげないといけないですし、抽象的な夢を形にするのが難しいところだと思いますが、それに慣れている方々です。その方々と親交があったので、一緒に何かできないかと、神社でやるならどういう形がいいかを考え夢詣を始めました。想いを聞いて、見えないものを見えるようにする。これは神社の基本なんです。みんなでご奉仕をして、感謝を形にするのが神社にとって大事なことです。しかし、形にすることは難しい部分でもあります。デザインやアートの力で前向きな形にアウトプットできるといいねというので、夢詣が生まれたということですね。 https://www.youtube.com/watch?v=1JJe3Hk64Fg 見えないもの形にすること お参りをするときに心を静めて感謝や願い、決意を伝えたりしますけど、言葉にするのは難しいですよね。夢が実際に叶ったときのイメージも、自分だけではできないこともあります。それをイラストレーターを介して、自分の中の見えないものを見えるようにしてもらう。そうすることでご神前でお参りをする際もより具体的なイメージが思い浮かび、前向きな気持ちでお参りいただけるようになると思います。また、夢詣は、そういうことなんだよと伝える活動の一つでもあります。夢詣において、自分の心を見つめてもらう、見つめる時間を作っていただきたいというのを、ご参拝の形以外で神社が伝えるという大きな意味を持っていますね。 最後に クリエイターやアーティストと神社の共通項があるとすれば、見えないものを見えるようにするというのは大きいかもしれないですね。人と人、人と自然、人と神様、この3つのご奉仕をするのが神社の役割になります。神社で言うと、みなさんの目には見えない感謝の心を含めた色々な想いを、お祭りなどに置き換えて神様にお伝えをしたり。 そういった見えないものを見えるようにする力をクリエイターの方々は大いにお持ちだと思います。うちは芸術芸能の神様というのもございますから、こういった活動の中で、デザインを通じてどうしたら人の心に寄り添えるのかをお伝えできればいいなと思います。よろしければ是非一度お参りに来てください。 現在の御朱印 https://twitter.com/onoterupr/status/1531047804210237440 ホームページ Instagram 夢詣には神様に想いを伝えることと、見えないもの形にしてもらいたいという想いが込められているのですね。今年の夏夢詣が、7/2(土)、7/3(日)の10:00~15:00に開催されるとのこと。心の中にある夢を短冊にして、成就を願いましょう。詳しくは小野照崎神社のホームページやSNSをご確認ください。 みなさまの想いや夢が叶いますように。 PicoN!編集部 木下

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イラスト

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「絶叫学級~SKIPシティ降臨編~」絶叫学級作者のいしかわえみ先生にインタビュー

集英社の少女まんが雑誌「りぼん」で連載中の、専門学校日本デザイナー学院卒業生、いしかわえみ先生による人気まんが『絶叫学級』『絶叫学級 転生』の世界を体験できる展示が開催中です。 「絶叫学級シリーズ」とは 「絶叫学級シリーズ」は、埼玉県熊谷市出身の漫画家・いしかわえみ氏による少女まんがで、学校を主な舞台に、何気ない日常に潜む恐怖の世界をオムニバス形式で描いたホラーコミック作品。少女まんが雑誌「りぼん」(集英社)にて『絶叫学級』が2008年10月号から2015年3月号まで連載され、現在、同誌にて続編にあたる『絶叫学級 転生』を連載中(2015年7月号~)。人間の心に潜む欲望や闇、恐怖をテーマにしつつ、人として大切なことや教訓も数多く描かれている人気作品。 株式会社デジタルSKIPステーション プレスリリースより   埼玉県川口市にあるSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザの、映像制作を楽しく学べる”参加体験型”の「映像ミュージアム」にて、展示が行われています。 「絶叫学級~SKIPシティ降臨編~」は、SKIPシティならではの最新映像技術を取り込んだ体験型の展示です。絶叫学級シリーズ作者の漫画家いしかわえみ先生に展示のお話を伺いました。 ▼展示のレポートはこちら [clink url="https://picon.fun/comic/20220515/"] 今回の展示について SKIP中学校と見立てて、SKIPシティさんが漫画の中からエピソードを選び、話に合わせて色々な仕掛けを作ってくださいました。心の中であったらいいなーと思っていたエピソードも含まれていたのでびっくりしました! これまでは、りぼんフェスタで展示をしたことがありますが、このような体験型の展示は初めてです。   特に見てほしいところは全部なのですが(笑) トイレのドアをノックすると… 家庭科室の時計が4:33(黄泉(よみ)さん)になってたり… 通り過ぎて見落としてしまうほど細かい仕掛けがいっぱいあります。 一番おすすめはトイレですかね。トイレは一番盛り上がって、みなさん一番反応がいいですよ! マンガを作り出す魅力やイラストとの違いについて、いしかわさんのお考えをお聞かせください マンガの魅力は、人一人の人生を自分で作り上げるところじゃないかと思います。イラストはそれを切り取っている瞬間かと思いますが、マンガはストーリーがあるので、人生を描けるところが一番の違いじゃないかと思います。 描いている途中は夢中ですが、どんどん積み重なってくるとこういうことがあったんだなって感慨深くなるというか、これがこの子の人生なんだなって思えた時が嬉しいですね。 マンガが難しいから手が出ないと思っているなら、あまり量を描こうとすると難しいので、フリとオチの2ページマンガから始めるとか、ハードルを下げて挑戦してみてほしいと思います。 展示をこれから見にくる方へのメッセージをお願いします! 普通の展示ではないので、没入感ある絶叫学級の世界に入ることができると思います。 大小さまざまな面白い仕掛けがあるので、見るだけではなくいっぱい探って体験してください!   いしかわえみさん、ありがとうございました! 専門学校日本デザイナー学院では、夏にいしかわえみさんトークイベントを計画中です。 今回の展示についてだけでなく、いしかわさんのお話をたくさんお聞きする予定ですのでお楽しみに。 詳細発表をお待ちください! 展示情報 展覧会名:絶叫学級~SKIPシティ降臨編~ 会  期:2022年4月19日(火)~2022年9月4日(日) 会  場:SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム 開館時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで) 休 館 日:月曜日(祝日の場合は翌平日) 入 館 料:大人520円/小中学生260円(常設展も入場可) 主  催:埼玉県 後  援:埼玉県教育委員会/川口市/川口市教育委員会 協  力:りぼん編集部/リバプール 企画制作:株式会社デジタルSKIPステーション お問合せ:映像ミュージアム 048-265-2500 H  P:http://www.skipcity.jp/event/vm/zekkyo

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マンガ

クリエイター16名による渋谷区の新しい空間「THE TOKYO TOILET」

クリエイターによるデザイン性に優れた公共トイレ17ヵ所が渋谷区に。 公共トイレ、と聞くと、なんだか暗くて怖い、衛生的じゃないイメージがあります。実際、これまで公共トイレでは誰もが自由に利用できる一方で、ゴミが放置されたり、清掃が行き届いていなかったり、どことなく衛生面や安全面に不安を持つ方が多かったようです。 「THE TOKYO TOILET」プロジェクトでは、性別・年齢・障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置。 さらに、“世界で活躍する16人のクリエイターたち”の参画による、デザイン性・機能性にもととても優れた公共トイレに生まれ変わりました。 「THE TOKYO TOILET」とは▼ トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。 渋谷区の17カ所で、公共トイレが生まれ変わります。 世界で活躍する16人のクリエイターに参画頂き、 各トイレをデザイン頂きました。 それぞれ個性豊かなトイレをぜひご覧ください。 撮影:永禮賢#THETOKYOTOILET pic.twitter.com/6tMGLe9HCz — THE TOKYO TOILET (@thetokyotoilet) June 14, 2021 撮影担当:永禮賢さん(日本写真芸術専門学校 卒業生)   デザイン性の高い “使ってみたくなるトイレ”。 「このお洒落な空間は何?」と、目を引くデザインの洗練された外観や、利用者目線で考案されたという機能性にも注目です。現在、渋谷区に設置された新・公共トイレを一部ご紹介します。(THE TOKYO TOILET 公式Twitterより) 直接手を触れなくても良いタッチセンサーや声センサーの導入、利用者に安心感を与える明るく優しい照明、ぬくもりを感じる建築デザイン、誰もが利用しやすいユニバーサルデザイン…などなど見所が盛りだくさん。 〈七号通り公園トイレ:『Hi Toilet 手をつかわないトイレ』〉📍幡ヶ谷2-53-5 デザイン:#佐藤カズー (@kazoosato) 撮影:永禮賢 つづく#THETOKYOTOILET #建築巡り pic.twitter.com/iPN84NxgJe — THE TOKYO TOILET (@thetokyotoilet) September 14, 2021 〈恵比寿駅西口公衆トイレ:『WHITE』〉 📍恵比寿南 1-5-8 デザイン:#佐藤可士和 (@kashiwasato2020) 撮影:永禮賢 #THETOKYOTOILET #建築巡り pic.twitter.com/vcn0X3WBNW — THE TOKYO TOILET (@thetokyotoilet) December 1, 2021 〈神宮前公衆トイレ:『THE HOUSE』〉📍神宮前1-3-14 デザイン:#NIGO® 撮影:永禮賢 コンセプトは温故知新。 入りやすさと使いやすさを第一に考え、 日々変わりゆく東京とは対照的に 原宿の片隅にひっそりと建つ 古き良き一軒家をイメージしたトイレです。#THETOKYOTOILET #建築巡り pic.twitter.com/vTpwdxxy11 — THE TOKYO TOILET (@thetokyotoilet) October 4, 2021 〈鍋島松濤公園トイレ:『森のコミチ』〉📍松濤2-10-7 デザイン:建築家 #隈研吾 多様なニーズにあわせて、備品や内装を変え、 それぞれの個室を分棟とすることで風通しの良い 「公衆トイレの村」が公園内にできあがりました。 撮影:永禮賢#THETOKYOTOILET #建築巡り pic.twitter.com/Pp9kLWnT1u — THE TOKYO TOILET (@thetokyotoilet) September 6, 2021   公共トイレが映画の舞台に!ヴィム・ヴェンダース監督が「THE TOKYO TOILET」で次回作を撮影。 「おもてなし」文化の象徴として、THE TOKYO TOILETプロジェクトにより一新された渋谷区の公共トイレ。なんと、数多く有名作品を手掛ける映画界の巨匠、ヴィム・ヴェンダース監督が渋谷の公共トイレを舞台に次回作を撮影中とのこと。 また本プロジェクトでは衛生面の維持のため、定期的な清掃やクリーンアップ活動にも力を注いでいます。映画では清掃員役として日本の俳優・役所広司さんが主演を務めます。 ヴィム・ヴェンダース監督といえば、2014年には貧困や飢餓など過酷な状況を生きる人々を切り取り、数々の報道写真賞を受賞してきた世界的写真家セバスチャン・サルガド氏の軌跡を追ったドキュメンタリー作品も発表。 セバスチャン・サルガド氏は、以前に日本写真芸術専門学校の名誉顧問講師として在校生向けに特別授業やワークショップを行っていました。   見たことないような新しいトイレ「THE TOKYO TOILET」。 安藤忠雄、隈研吾、佐藤可士和をはじめとする16名のクリエイター陣によるデザイン「THE TOKYO TOILET」。渋谷区内に17ヵ所、専門学校日本デザイナー学院・日本写真芸術専門学校からも歩いていける場所に点在しています。 デザイナーやアートディレクター、建築家を目指す学生たちにとっても、とても学びの多いスポットとなりそうです。PicoN!読者の皆さま、ぜひこの機会に探訪してみてくださいね。   THE TOKYO TOILET @thetokyotoilet_official   [clink url="https://picon.fun/information/20220421_app/"]

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デザイン

菊池東太のXXXX日記 vol.1

わたしはナバホ・インディアンの写真でデビューした。 ところが今になってその写真に納得がいかなくなってきた。インディアンと呼ばれている珍しい人たちという視点で彼らを見、シャッターを押していた。同じ人間という視点ではないのだ。 撮り直しに行こう。最終作として。この考えに至った経緯も含めて、これから写真家を目指す若者たちに語ってみたい。   わたしは、小学校の四年から高校の一年までを北海道の室蘭ですごした。その西のはずれの海沿いに一つの集落があった。そこは北海道の先住民、アイヌの人たちが住んでいるところだ。 出版社をやめフリーになり、何か自分のテーマを持ったちゃんとした写真家にならなければいけない、と強く思っていたころのことだ。 そんなとき、アメリカ北西部シアトル近郊に住むインディアンの集落に行くことになった。トーテムポール(自分の家の言い伝えに出てくる数種類の動物を柱状に彫刻したもの)を作る人たちだ。 その集落にあるミュージアムにふらりと入った。 ハッピのような上着のようなものが何着かぶら下っていた。白地に黒や濃紺で何やら幾何学的な紋様が描かれている。なにか、このインディアンとアイヌのデザインもしくは紋様を編み出す感性には、何か共通性があるのではないかと強く感じたことを憶えている。 このインディアンも、モンゴロイド系でその昔ベーリング海峡を渡ってきた人たちの子孫といわれている。肉体的な特徴と同時に感性なども遺伝していくことがあるのではないだろうか。人類学を勉強したことはないが。 それから一年後、アメリカ南西部のアリゾナ州に行くこと機会があった。あの有名な大渓谷、グランドキャニオンのあるところだ。 その東にモニュメント・バレーという、数多くの映画のロケ地として使われた台形状の砂岩と砂漠の地帯がある。バック・トゥ・ザ・フューチャー3などで見たことがある人もいるはずだ。 [caption id="attachment_6343" align="aligncenter" width="750"] 巨大なメサが立つモニュメント・バレー[/caption]   このモニュメント・バレーというところはアメリカ・インディアンの一部族、ナバホの伝来の地である。アメリカ・インディアンというのはアメリカ先住民のことだ。 「これだ、自分が撮るべきはアメリカ先住民だ。」 アメリカには、350余部族の先住民がいる。 その中で人口が最多なのはナバホと呼ばれる人たちだ。その当時(1970年)は約10万人。彼らが居住するように指定された保留地の広さは1600万エーカー。北海道の広さに近い。海抜が1千mから2千m近くある高地だ。だがもともと彼らが住んでいたところも同じような高地である。一部には森林もあるが、そのほとんどは巨大なメサ(台形状の岩石)とその岩石がくずれてできた赤い砂の砂漠だ。 ナバホの人たちはこの土地にきたころは、狩猟民だった。その後メキシコ人と接することによって羊を飼うことを覚え、遊牧民になった。現在遊牧はしていないが。 適当な家族を探し、住み込んでみるしかないだろう。 先住民各部族はそれぞれの部族政府を持ち、連邦政府直轄のもと自治をしている。ナバホ政府を訪ねてみた。取材と撮影の許可は意外とあっさりオーケーがでた。 羊を飼っているナバホの一家を探すことにした。目の前にある道を一本一本車でたどり、その先にある家を訪ねるしかない。住居も木と土で作った伝統的なホーガンに住んでいて欲しい。車で探し歩いた。毎日毎日。 舗装された州道を離れ、看板ひとつ立っていない凸凹な無舗装道路をあちこち走り、一軒の質素な平屋を見つけた。 [caption id="attachment_6344" align="aligncenter" width="750"] 伝統的な住居、ホーガン[/caption] [caption id="attachment_6345" align="aligncenter" width="750"] 彼らは羊飼いだ[/caption]   外側をセメントで仕上げた木造の家だ。近くに羊の柵があり、ホーガンも三軒見える。煙突からは煙がでている。 ここだ、ここでいい。ドアをノックした。 しばらくしてドアが開いた。ナバホの女性が顔を出した。非常にビックリした顔をしている。 ここに車を停めさせて欲しい。車の中で眠るから。 水も食べ物も持っている。ここに居させて。迷惑はかけない。 そんなことを必死になって頼んだ。 羊追いから帰ってきた父親がその話し合いに加わった。赤銅色に焼けた逞しい身体で鋭い目つきの初老の男だ。 二人の話には英語は一切ない。ナバホ語だ。 突如、その男が低い声で言った。 「オウッ」 「???????」 その娘らしい人が通訳してくれた。 「He said yes.」 [caption id="attachment_6346" align="aligncenter" width="500"] ナバホは女系家族だ[/caption] [caption id="attachment_6347" align="aligncenter" width="500"] その夫[/caption]   vol.2へつづく

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写真