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最新記事一覧作品との運命の出会いがあるかも?コミティア一般参加レポート
みなさんは「コミティア(COMITIA)」というイベントをご存知ですか?コミティアは、東京ビッグサイトで定期的に開催されている「自主制作漫画誌展示即売会」です。プロ・アマ問わずたくさんのクリエイターが集まり、自分で作ったオリジナルのマンガやイラスト集を直接販売しています。今回は「コミティアってどんなイベント?」「行ってみたいけれど、参加方法がわからない…」という方のために、編集部が実際にイベントに参加してレポートをまとめました! ◆コミティアとは? コミティアの最大の特徴は、「一次創作(いちじそうさく)」オンリーのイベントであることです。 一次創作(オリジナル)作者がキャラクターやストーリー、世界観をすべてゼロから自分で考えて作った完全オリジナルの作品のこと。 そしてコミティアで扱われるのは、マンガだけではありません。イラスト集や小説などの書籍はもちろん、キーホルダーやステッカーなどのオリジナルグッズ、さらには音楽CDや写真集まで、さまざまなジャンルの作品が並びます。会場には、まだ世に出ていない面白いマンガや、個性的で魅力的な作品がたくさんあふれています。また、大手出版社のマンガ編集者が新しい才能(新人作家)を探しに来る「出張マンガ編集部」も開催されています。そのためプロの漫画家を目指す人にとても重要なイベントとなっています。 ◆ コミティアと「コミケ(コミックマーケット)」の違い 日本の同人誌即売会といえば「コミケ」を思い浮かべる方も多いかもしれません。同じ同人誌即売会ですが、扱う作品に大きな違いがあります。 コミケ(コミックマーケット)アニメやゲームなどの既存の作品やキャラクターを借りて描く「二次創作(ファンアート・パロディ)」が大きな割合を占めます。 コミティア(COMITIA)「一次創作(完全オリジナル作品)」のみが出展可能です。 「自分のオリジナルの物語を表現したい!」「他の人の完全オリジナル作品を読みたい!」という人が集まるのがコミティアです。 これだけ覚えれば安心!コミティア用語! 会場に行く前に覚えておきたい基本のコミティア用語をまとめました。 サークル参加 作品を作ってスペース(売り場)を借り、作品を販売・展示する「出展者(作者)」のこと。 一般参加 ブースを巡って作品を買ったり、見たりして楽しむ「来場者(お買い物をする人)」のこと。 (今回は、編集部も「一般参加」として会場に行ってきました!) 企業ブース アニメ・マンガ関連の企業や、専門学校、画材メーカーなどが展示や物販(商品の販売)を行っているブースのこと。 限定グッズの販売や画材の体験会などが実施されていることもあります。 出張編集部 大手出版社などのマンガ誌・Webメディアの編集者が会場内に特設ブースを作り、作品の持ち込みを受け付けているコーナー。 自分の作品(マンガの原稿など)を持っていくと、プロの編集者から直接アドバイスをもらうことができます。ここからプロデビューする作家もたくさんいます。 見本誌コーナー 当日、各サークルから提出された作品(見本誌)がずらりと並び、誰でも自由・無料で手に取って立ち読み(閲覧)できる特設エリアのこと。気になった作品をじっくり探したいときや、まだ見ぬ面白い作品と出会いたいときにおすすめの場所です。 ◆ 初めての一般参加! 当日までの準備と持ち物 一般参加でコミティアを100%楽しむために、前日までの準備と当日の持ち物をチェックしておきましょう。 前日までにやっておくこと 公式カタログ「ティアズマガジン」の購入 コミティアに入場するには、公式カタログ「ティアズマガジン」(※入場チケットの役割を果たします)が必要です。 [caption id="attachment_30105" align="alignnone" width="450"] 公式カタログ「ティアズマガジン」実物[/caption] 中には、サークルの配置図(地図)や作品の紹介が載っています。 [caption id="attachment_30106" align="alignnone" width="750"] 公式カタログ「ティアズマガジン」内の配置図[/caption] 何千ものサークルが出展するため、事前に行きたいサークルの場所を公式カタログやSNSで調べておくとスムーズです。 ◆当日の持ち物リスト 公式カタログ「ティアズマガジン」 これが入場券になります!忘れないようにしましょう。 小銭・千円札(両替しておく) サークルスペースで作品を買うときは現金が基本です。 お釣りを極力出さないよう、100円玉や500円玉、1000円札を多めに用意しておきましょう。 作品を入れるエコバッグ・トートバッグ 購入した本やグッズを入れる大きめの袋があると便利です。 身分証明書(免許証・保険証・マイナンバーカードなど) 緊急時や成人向けの表現(R18作品)を含む販売物を購入する際に必要になります。 飲み物 会場は広く、人も多いため、熱中症対策や水分補給のために準備しておきましょう。 ◆カタログについて コミティアに入場するためには、公式カタログ「ティアズマガジン」(※入場チケットの役割を果たします)が必要です。 購入できる時期イベント開催の約3週間前から購入できます。 購入できる場所指定のアニメショップ、書店、またはWeb通販などで購入可能です。当日は会場での当日販売もありますが、売り切れたり長蛇の列ができたりすることがあるため、事前に購入しておくのがおすすめです! ◆ 当日のレポート!会場の雰囲気を紹介 今回の開催会場は東京ビッグサイト(西1・2・3・4ホール+南3ホール)。最寄り駅の「国際展示場駅」(りんかい線)または「東京ビッグサイト駅」(ゆりかもめ)から向かいます。 今回編集部は、りんかい線に乗って向かいました! 会場に到着すると、入場を待つ人の列ができています。(これを入場待機列といいます。) [caption id="attachment_30119" align="alignnone" width="750"] 国際展示場に到着。大きな看板があります。[/caption] 一般入場の開始時刻になると、開会アナウンスを合図に、会場全体で、一斉に拍手が始まります。 これはイベントの開催を祝ったり、入場待機列やサークルの人に開会を知らせるための恒例のものです。 閉会の時にも行われる慣習ですが、初めて参加される方は少し驚くかもしれません。 まずは入場! [caption id="attachment_30111" align="alignnone" width="750"] もし事前に公式カタログ「ティアズマガジン」を買っていなくてもここで購入することができます[/caption] 入場するときは、スタッフの方に見えるように持参した公式カタログ「ティアズマガジン」を高く掲げて入場します。 (※待機列があるときは、各ホールの出口で「再入場証」が配布されます。もし再入場証がない場合には、移動先のホールで待機列の最後尾に並ぶことになります。) [caption id="attachment_30194" align="alignnone" width="750"] 実際の入場の様子[/caption] 会場内は熱気に包まれています! 学校や卒業生のスペースを発見! 会場内を散策していると、専門学校日本デザイナー学院や、卒業生の方々のサークルスペースを発見しました! 芦屋マキ先生、いとうみちろう先生、雲七紅先生のグッズを頒布しています。 卒業生の南無子さん(@numkikurage)のスペース [caption id="attachment_30218" align="alignnone" width="500"] 南無子さんのスペース[/caption] 卒業生のイツキさん(@itsuki_illust)のスペース [caption id="attachment_30115" align="alignnone" width="500"] イツキさんのスペース[/caption] 実際にプロやクリエイターとして活躍している先輩たちの作品を間近で見ることができ、直接感想を伝えられるのも対面イベントならではの魅力です。 見本誌コーナーへ コミティア会場内には「見本誌コーナー」というエリアがあります。ここでは、当日出展されているすべての本(見本誌)を自由に手に取って立ち読みすることができます。気になる作品をじっくり探したいときにおすすめの場所です。 企業ブース 西アトリウムには企業ブースがあり、ペンタブレットや画材の試し描きや、創作関連の書籍の販売コーナーがありました。 [caption id="attachment_30128" align="alignnone" width="750"] 西アトリウムの様子、エスカレーターを使って各会場を行き来できます[/caption] ◆ コミティアをさらに楽しむためのマナー・注意点 作者の方へのリスペクトを忘れずに 長居しすぎないように注意 スムーズなお買い物を心がけましょう ◆ 開催概要(今回のイベント) イベント名: COMITIA157 日程: 2026年8月23日(日)11:00~16:00会場: 東京ビッグサイト 西1・2・3・4+南3ホール 参加サークル数: 約4,106サークル公式HP: https://www.comitia.co.jp/ ◆ 次回の開催予定&まとめ コミティアは年に数回、定期的に開催されています。次回の開催予定や最新情報は、ぜひコミティア公式サイトでチェックしてみてください。 「オリジナルのマンガを描いてみたい!」「新しい世界観や作品に出会いたい!」という方は、ぜひ一度、一般参加者として足を運んでみてはいかがでしょうか? きっと素晴らしいクリエイターや作品との出会いがあるはずです! 取材協力:コミティア実行委員会 コミティア公式サイト (文:編集部 にしやま・ダリッシュ) ↓PicoN!アプリインストールはこちら
マンガ連載~第57話~ 「描き出したら描ける」編
絵が描くのが大好き!……のはずなのに、いざ紙に向かうと全然ペンが進まないという謎の現象。あるあるですよね。どうしてもアイデアが浮かばない! 筆が乗らない! そんな「生みの苦しみ」に皆さんはどう向き合っていますか? ↓PicoN!アプリインストールはこちら
これで指示出しがスムーズに!文字校正と校正記号のきほん|広報・PR担当者・ノンデザイナーに読んでほしいデザインのきほんvol.6
こんにちは!PicoN!編集部イチムラです。 広報・PR担当になったけど、思うようにデザインができない!外部デザイナーに伝えたい事が伝えられない!と悩んでいる方へ役立つヒントをお届けしていきます。 [word_balloon id="unset" src="" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 イチムラ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"] 今回は、これから学校案内や会社案内などのパンフレット制作を控えている方にも、ぜひ知っておいてほしい「校正」のお話です。デザイナーから制作物の校正紙が提出されたら正しい情報になっているかを確認しますよね。丁寧に指示を書き込みたくても紙面に書くスペースも限られているし、、、と困った事はありませんか?そんな修正指示を、デザイナーに分かりやすく伝えるために使えるのが校正記号です。今回は、実際の制作現場でよく使うものを中心に、校正の基本を紹介していきます![/word_balloon] そもそも「校正」って何をするの? 校正と聞くと、「誤字脱字を探す作業」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それも大事。でも、校正で確認するところはそれだけではありません。 原稿どおりに文字が入っているか。数字や日付は合っているか。固有名詞は間違っていないか。文章の表記が統一されているか。 などなど確認事項はたくさん。 そして、デザインを進める中で、文字が抜けたり、入れ替わったりしていないか。つまり校正とは、「これ、このまま世に出して大丈夫?」を確認する作業。です。 パンフレットやチラシは、一度印刷してしまうと、間違いを見つけても簡単には直せません。だからこそ、印刷する前の校正がとても大切なんです。 誤植を発見した後は大変。 修正するには、刷り直しや、訂正シールを貼ったりといった作業が発生します。刷り直しには、お金がかなりかかってきますし、訂正シールを貼るにも、相当な部数のものだと、労力も人件費もかかってきます、、、。とにかく大変です。(どちらも経験済みです泣) 校正紙が届いたらそこから何をしたら良いかを説明していきます。 校正に赤字を入れる(赤入れ) 校正は紙の状態で 制作物を依頼する場合、掲載するテキストと画像データを制作会社にお渡しします。その内容をデザインに落とし込み、最初に提出される校正紙を初校(しょこう)と言います。コロナ禍を経た今、校正紙がデータ提出になったというところも多いのではないでしょうか。画面上でチェックする人もいるかと思いますが、経験上、修正箇所を見過ごしてしまう事が多く、あまりオススメはできません。少し手間ですが、プリントアウトして紙の状態でチェックしましょう。修正箇所をすぐ書き込めるのもメリットです。 赤のボールペンで、「分かりやすく」書き込む 校正の際に必要になるものは「赤のボールペン」 黒だと校正紙の文字と同化してしまうので赤色で修正を入れるのが一般的です。 対面で直接デザイナーさんに修正指示を伝えらないケースもありますので、修正指示は、「誰が見ても分かりやすいように」を心がけて丁寧な字で書いていきましょう。 殴り書きで書いてしまったが為に、デザイナーさんが修正指示を認識できず、意図しない修正が上がってしまう恐れがあり、注意です。 原稿と見比べて 提供した文字データや画像データが意図した場所に入っているかをチェックしていきます。 ☑️チェックポイント ①誤字・脱字:漢字の変換ミスや抜けも注意 ②表記ゆれの統一:同じ言葉の表記の統一 ③数字・記号の統一:全角や半角も統一 ④専門用語やコンテスト名などの固有名詞:正しい単語か調べてチェックしましょう 指示通りに入っており、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態であれば、校正紙(複数枚ある場合は校正紙の一番先頭のページ)に校了(こうりょう)と記載し、先方に戻します。 表記ゆれの統一には、チェックリストを作っておくと便利! 毎年作っている冊子であれば、昨年度のチェックリストを元に、追加原稿を送る段階で、リストに添って、原稿を修正しておくと、文字校正の時にとても楽になります! 校正作業の進行に対する指示 校了以外にも、校正作業を進めるにあたって使われる用語がいくつかあります。ここで紹介する用語は、原則、校正紙の先頭ページに記入する事で進行の指示をします。 要再校 初校の次に、もう一度、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。 要三校 再校の次に、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。 要念校 印刷や出版の現場で、校了(印刷OK)を出す直前に「念のため」もう一度行う最終確認の校正です。 責了 担当者が最終確認を行わず、制作側やの責任で修正を完了させて校了(印刷・進行)にすることを指します。 軽微な修正であれば責了にしてしまうこともあります。 校了 印刷物などの原稿に対する校正が完了し、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態を指します。 ここまできたら、いよいよ印刷に進みます! 修正指示が長くなってしまう場合は 長文になるような差し替えは、Wordなどのデータにまとめ、「◯◯◯.docx参照」と記載して、校正紙とともにお戻ししましょう。 よく使う校正記号 私が校正でよく使う校正記号をご紹介します。ごく一部にはなりますが、これを知っておくだけでも十分校正できるので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。デザイナーとしても知っておいた方が良い知識かと思います。特に冊子ものでよく使うので、将来、エディトリアルデザインの業界で働きたい人は覚えておきましょう。 文字の削除 文字を変更 改行 小書き 修正を取りやめる 全てのページがチェックし終わったら 先ほどご紹介した進行に対する指示を書き込んで制作会社にお戻しします。ページものだと、校正のチェックに時間がかかるので、戻しの日に間に合うように余裕を持って作業を進めましょう。上長へのチェックも忘れずに! スキャンで戻す際は、原稿が切れていないか注意! データでお戻しする際、校正紙をスキャンしてデータ化します。その時に注意してほしいのが、指示の書いたところが切れてしまう事。 スキャンしたものは制作会社に戻す前に一度確認して全部の赤字修正が入っているかどうかを見てみてくださいね。 [word_balloon id="unset" src="" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 イチムラ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]色のお話は以上です!次回は、ちゃんと知っておきたい画像のお話をお送りします。[/word_balloon] 文 : PicoN!編集部 市村 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
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こんにちは!PicoN!編集部イチムラです。 広報・PR担当になったけど、思うようにデザインができない!外部デザイナーに伝えたい事が伝えられない!と悩んでいる方へ役立つヒントをお届けしていきます。 [word_balloon id="unset" src="" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 イチムラ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"] 今回は、これから学校案内や会社案内などのパンフレット制作を控えている方にも、ぜひ知っておいてほしい「校正」のお話です。デザイナーから制作物の校正紙が提出されたら正しい情報になっているかを確認しますよね。丁寧に指示を書き込みたくても紙面に書くスペースも限られているし、、、と困った事はありませんか?そんな修正指示を、デザイナーに分かりやすく伝えるために使えるのが校正記号です。今回は、実際の制作現場でよく使うものを中心に、校正の基本を紹介していきます![/word_balloon] そもそも「校正」って何をするの? 校正と聞くと、「誤字脱字を探す作業」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それも大事。でも、校正で確認するところはそれだけではありません。 原稿どおりに文字が入っているか。数字や日付は合っているか。固有名詞は間違っていないか。文章の表記が統一されているか。 などなど確認事項はたくさん。 そして、デザインを進める中で、文字が抜けたり、入れ替わったりしていないか。つまり校正とは、「これ、このまま世に出して大丈夫?」を確認する作業。です。 パンフレットやチラシは、一度印刷してしまうと、間違いを見つけても簡単には直せません。だからこそ、印刷する前の校正がとても大切なんです。 誤植を発見した後は大変。 修正するには、刷り直しや、訂正シールを貼ったりといった作業が発生します。刷り直しには、お金がかなりかかってきますし、訂正シールを貼るにも、相当な部数のものだと、労力も人件費もかかってきます、、、。とにかく大変です。(どちらも経験済みです泣) 校正紙が届いたらそこから何をしたら良いかを説明していきます。 校正に赤字を入れる(赤入れ) 校正は紙の状態で 制作物を依頼する場合、掲載するテキストと画像データを制作会社にお渡しします。その内容をデザインに落とし込み、最初に提出される校正紙を初校(しょこう)と言います。コロナ禍を経た今、校正紙がデータ提出になったというところも多いのではないでしょうか。画面上でチェックする人もいるかと思いますが、経験上、修正箇所を見過ごしてしまう事が多く、あまりオススメはできません。少し手間ですが、プリントアウトして紙の状態でチェックしましょう。修正箇所をすぐ書き込めるのもメリットです。 赤のボールペンで、「分かりやすく」書き込む 校正の際に必要になるものは「赤のボールペン」 黒だと校正紙の文字と同化してしまうので赤色で修正を入れるのが一般的です。 対面で直接デザイナーさんに修正指示を伝えらないケースもありますので、修正指示は、「誰が見ても分かりやすいように」を心がけて丁寧な字で書いていきましょう。 殴り書きで書いてしまったが為に、デザイナーさんが修正指示を認識できず、意図しない修正が上がってしまう恐れがあり、注意です。 原稿と見比べて 提供した文字データや画像データが意図した場所に入っているかをチェックしていきます。 ☑️チェックポイント ①誤字・脱字:漢字の変換ミスや抜けも注意 ②表記ゆれの統一:同じ言葉の表記の統一 ③数字・記号の統一:全角や半角も統一 ④専門用語やコンテスト名などの固有名詞:正しい単語か調べてチェックしましょう 指示通りに入っており、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態であれば、校正紙(複数枚ある場合は校正紙の一番先頭のページ)に校了(こうりょう)と記載し、先方に戻します。 表記ゆれの統一には、チェックリストを作っておくと便利! 毎年作っている冊子であれば、昨年度のチェックリストを元に、追加原稿を送る段階で、リストに添って、原稿を修正しておくと、文字校正の時にとても楽になります! 校正作業の進行に対する指示 校了以外にも、校正作業を進めるにあたって使われる用語がいくつかあります。ここで紹介する用語は、原則、校正紙の先頭ページに記入する事で進行の指示をします。 要再校 初校の次に、もう一度、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。 要三校 再校の次に、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。 要念校 印刷や出版の現場で、校了(印刷OK)を出す直前に「念のため」もう一度行う最終確認の校正です。 責了 担当者が最終確認を行わず、制作側やの責任で修正を完了させて校了(印刷・進行)にすることを指します。 軽微な修正であれば責了にしてしまうこともあります。 校了 印刷物などの原稿に対する校正が完了し、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態を指します。 ここまできたら、いよいよ印刷に進みます! 修正指示が長くなってしまう場合は 長文になるような差し替えは、Wordなどのデータにまとめ、「◯◯◯.docx参照」と記載して、校正紙とともにお戻ししましょう。 よく使う校正記号 私が校正でよく使う校正記号をご紹介します。ごく一部にはなりますが、これを知っておくだけでも十分校正できるので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。デザイナーとしても知っておいた方が良い知識かと思います。特に冊子ものでよく使うので、将来、エディトリアルデザインの業界で働きたい人は覚えておきましょう。 文字の削除 文字を変更 改行 小書き 修正を取りやめる 全てのページがチェックし終わったら 先ほどご紹介した進行に対する指示を書き込んで制作会社にお戻しします。ページものだと、校正のチェックに時間がかかるので、戻しの日に間に合うように余裕を持って作業を進めましょう。上長へのチェックも忘れずに! スキャンで戻す際は、原稿が切れていないか注意! データでお戻しする際、校正紙をスキャンしてデータ化します。その時に注意してほしいのが、指示の書いたところが切れてしまう事。 スキャンしたものは制作会社に戻す前に一度確認して全部の赤字修正が入っているかどうかを見てみてくださいね。 [word_balloon id="unset" src="" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 イチムラ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]色のお話は以上です!次回は、ちゃんと知っておきたい画像のお話をお送りします。[/word_balloon] 文 : PicoN!編集部 市村 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
スクリーントーンが生み出す表現を、現役漫画家と探る「アイシースクリーン展2026」
影や質感、光、空気感――漫画の中でさまざまな表情を生み出してきたスクリーントーン。半透明のフィルムに印刷された柄や網点を貼り、重ね、時には削ることで、描き手の意図に合わせて多彩な表現をつくり出せる、漫画制作には欠かせない画材のひとつです。 デジタルでの漫画制作が当たり前になった今、改めて注目したいのが、手作業だからこそ生まれるアナログ画材ならではの表現力。 そんなスクリーントーンの魅力を「再発見」できるのが、現在開催されている「アイシースクリーン展2026」です。本展では、スクリーントーンそのものではなく、スクリーントーンを用いて制作されたアナログ作品を展示。さまざまなクリエイターが生み出した作品を通して、スクリーントーンが一枚の絵にどのような表情を与えているのかを間近で見ることができます。 今回は、現役漫画家の雲七紅先生と一緒に会場を巡りながら、展示作品に使われたスクリーントーンの表現をチェック。「この表現はどうやって生まれている?」「プロはスクリーントーンをどんなふうに使ってきた?」――作品を見ながら話を聞くことで、アナログ画材だからこそ生まれる表現の面白さを探ってみました。 雲七紅 マンガ家・イラストレーター。魔法使いやファンタジーもの、女の子を描くのが好き。主な作品は、『繰り返す夜会で、今夜もまた貴方から婚約破棄を』コミカライズ担当完結(ナナイロコミックス)『ミラクルきょうふ! 本当に怖いストーリー』『ミラクル相談室 ネット&スマホのトリセツ』シリーズ(西東社)など 夏休みの原宿を抜けて会場へ JR原宿駅の表参道口を出ると、まず目に飛び込んでくるのは、夏休み真っただ中の原宿らしいにぎわい。駅前にはたくさんの人が行き交い、友達同士で歩く学生や、ショッピングを楽しむ人たちでいっぱいです。原宿といえば竹下通りを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、今回の会場へ向かうなら、表参道口から表参道方面へ。駅を出て表参道へ向かって歩いていくと、ほどなくしてラフォーレ原宿や東急プラザ表参道「オモカド」が見えてきます。ラフォーレ原宿は表参道と明治通りが交わる交差点に位置する、原宿を代表する商業施設のひとつです。ここまで来たら、ラフォーレ原宿のある交差点を目印に明治通りを渋谷方面へ。夏休みということもあって、道沿いにはお店をのぞきながら歩く人や、目的地へ向かう若者たちの姿が途切れません。 原宿らしい活気を感じながら歩いていると、今回の展示が待つ会場へと近づいてきました。 今回の会場は、原宿マリーエンケーファー 原宿駅から徒歩7分の隠れ家のようなギャラリーです。 階段を降りて左側がギャラリーです。 アナログ画材の表現力を再発見する「アイシースクリーン展2026」 そして、いよいよ「アイシースクリーン展2026」へ。原宿の街を行き交う人々の中を抜けてたどり着いた先には、スクリーントーンを使って生み出された、さまざまなアナログ作品が待っています。 本企画展は漫画制作に欠かせないキャラクターの感情や背景、影などを表現するための画材として長年親しまれてきたアイシースクリーン(トーン)に焦点を当て、その豊かな表現力や独特の質感を再発見する内容となっています。 アイシースクリーン(トーン)とは アイシースクリーン(トーン)は、半透明のフィルムにパターンやアミ点などを印刷したコミック制作の定番商品です。約700種類ものデザインを展開しており、多くのプロ漫画家にもご愛用いただいています。本製品を使用することで、濃淡や柄はもちろん、キャラクターの感情まで豊かに表現できます。 また、フィルムの裏面はワックスタイプの接着剤で、貼ったり剥がしたりといった作業を簡単に行うことが可能です。 アイシースクリーン製品ページ:https://www.icscr.jp/icscreen/ (引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000138307.html) 出典作家さんは、漫画家のみならず、イラストレーター、グラフィックデザイナーなど様々な領域で活動されている方々で、漠然と【アイシースクリーンは、漫画を制作するときに使用するアイテム】と思っていた筆者は、展示されている作品を拝見して、もっと柔軟に色々な使い方をしていいアイテムなんだと感じました。グラフィックイラストとの相性も良く、漫画作品以外でも多くの作品に愛してもらえるアイテムである事が伝わってきました。多くの方は、漫画原稿用紙に描かれていましたが、中には、日々制作で用いている和紙で制作する作家さんもいらっしゃいました。 個性豊かな作品のキャプションには、使用画材のほか、アイシースクリーンの何番のものかが掲載されていたのも、アイシースクリーン展ならでは。 数ある中から厳選されたアイシースクリーンも販売されています。 漫画制作で実際に使用するアイテムの他、アイシースクリーンのクリアファイルや、漫画原稿用紙のメモなどユニークなアイテムもたくさん販売されていました。 小学生の頃からスクリーントーンに触れ、漫画制作を続けてきた雲七先生に、スクリーントーンとの出会いや、アナログならではの表現について聞きました。 小学6年生で出会ったスクリーントーン 市村 スクリーントーンを使い始めたのは、いつ頃だったのでしょうか? 雲七紅 小学6年生の頃ですね。 当時、応募したい漫画賞があったんです。でも、漫画用品を一つも持っていなくて。放課後通っていた学童に、偶然、漫画家を志していた先生がいたので、世界堂を紹介してもらい、買いに行きました。 市村 初めて自分でスクリーントーンを買ったときのことは覚えていますか? 雲七紅 最初に買ったものは、すごくベーシックなものだったと思います。 漫画家向けのセットも売られていて、その中に必要なものが一通り揃っているものがあったので、「これで間に合うんじゃない?」という感じで手に入れました。 当時は、先生から「これを買ったほうがいい」と教えてもらったというより、とりあえず売っているところを教えてもらって、実際に買ってみた感じですね。 [caption id="attachment_29894" align="alignnone" width="563"] 雲七先生のアイシースクリーンコレクション[/caption] 初めてのスクリーントーンは「とにかく使ってみる」 市村 最初からうまく使えましたか? 雲七紅 いや、最初は貼り方がよく分かっていなかったので、うまく貼れなかったですね。スクリーントーンって、学生からするとちょっと高価なアイテムだったんですよね。1枚でもそれなりの値段がするので、失敗すると「もったいない!」という気持ちもあって慎重に貼ってました。 何回も失敗して、破れちゃったり、原稿切っちゃったり そういう経験をしながら、少しずつ使い方を覚えていきました。 「貼る・重ねる・削る」ことで変わる表現 市村 スクリーントーンを貼る技術は、どのように身につけていったのでしょうか? 雲七紅 最初からうまく貼れたわけではないです。使っていくうちに、どこに貼るか、どう重ねるか、どう扱えばきれいに仕上がるかを覚えていきました。 スクリーントーンは、同じものでも使い方によって全然違って見えるんですよね。何を見せたいのか、どこに印象を残したいのかを考えて、トーンを使い分ける。そういうことを繰り返しながら覚えていったんだと思います。 [caption id="attachment_29894" align="alignnone" width="563"] 本記事のための雲七先生のスクリーントーンを使用した描き下ろしイラスト[/caption] [caption id="attachment_29894" align="alignnone" width="563"] 本記事のための雲七先生のスクリーントーンを使用した描き下ろしイラスト[/caption] 「何にどう使うか」を考えるのが面白い 市村 今回の展示作品を見ていて、改めてスクリーントーンの面白さを感じるところはありますか? 雲七紅 人によって使い方が全然違うところですね。 同じスクリーントーンでも、何にどう使うかで表現が変わる。どこを見せたいのか、何を印象として残したいのか。 そういう使い分けを考えるのが面白いと思います。 スクリーントーンって、ただ貼ればいいというものではなくて、作品の中でどう見せるかを考えるための画材なんですよね。 デジタルになっても、アナログの経験は生きている 市村 今はデジタルで作画することも増えていると思いますが、アナログとデジタルでは、トーンの表現は変わりますか? 雲七紅 変わると思います。 デジタルだと、印刷したり書き出したり、画面サイズを拡大・縮小したりすると、網点の掛け合わせが少しズレて見えることもあります。 だから、そういうところは気をつけています。 アナログの場合は、実際に紙に貼っていくので、トーン同士の重なり方や、削ったときの見え方など、手を動かして確認しながら作っていくことができます。 デジタルにはデジタルの良さがありますが、アナログならではの感覚もあると思います。 描かない事で描かれる表現 市村 本展で気になった作品を教えてください。 雲七紅 こちらの作品です。あえて右側の風鈴の主線を描かない事で、前ボケを演出していますね。 「できて当たり前」の技術が、失われつつある 市村 スクリーントーンを使える人や、アナログで作画できる人について、最近感じることはありますか? 雲七紅 昔は、漫画を描くうえで「できて当たり前」だったことが、今は少しずつ変わってきていると思います。デジタルで作画する人が増えているので、アナログでトーンを貼ったり、アシスタントとして作業したりできる人は、以前より少なくなっている印象があります。だからこそ、今後はアナログの技術を持っていること自体が、ひとつの強みになるんじゃないかなと思います。普段デジタルで制作する事が当たり前になっていますが、久しぶりにアナログで制作したいという気持ちになってきました! スクリーントーンを知ることは、表現の引き出しを増やすこと スクリーントーンは、漫画を描く人にとってはおなじみの画材かもしれません。 けれど、「知っている」ことと「どう使うかを知っている」ことは、少し違うのだと気づかされます。 どこに貼るのか。どのくらいの大きさで使うのか。重ねるのか、削るのか。そして、その表現で何を見せたいのか。 デジタルでの作画が主流になった今だからこそ、実際に紙の上でトーンを扱ってみることで、自分の表現について考えるきっかけになるのかもしれません。 展示された作品を見ながら語ってくれた雲七先生の言葉からは、スクリーントーンが単なる「漫画を仕上げるための道具」ではなく、作品の印象をつくり、描き手の意図を伝えるための表現手段であることが伝わってきました。 『アイシースクリーン展2026』は2026年8月30日(日)まで 《展覧会情報》 『アイシースクリーン展2026』 ⽇程:2026年8月14日(金)〜8月30日(日) 時間:12:00〜19:00 ※火曜日定休 会場:原宿マリーエンケーファー(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目28−4 シニック関根ビル 地下1階B) 観覧料:無料 取材・撮影/PicoN!編集部 市村 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
青春の上に立つ。 ーーー憧れたカルチャーの中で働く。好きなものを追いかけ続けた先で見つけた、フォトグラファーという生き方。
高校生の頃、憧れのアーティストを観るために通っていたZepp。あの頃は客席から見上げていた場所に、今はフォトグラファーとして立っている。 友人から譲り受けた一台のカメラ。SNSに広がった写真。 学生時代に撮り続けていた仲間たちの活躍とともに、自分の仕事も少しずつ広がっていった。 「自分はラッキーマンなんです」 そう笑う新谷さんの言葉の裏には、好きなものを追いかけ、人との出会いを大切にしてきた時間がある。 今回は、音楽シーンを中心に活躍するフォトグラファー・新谷隼人さんに、これまでの歩みと、今もシャッターを切り続ける理由について話を聞いた。 好きだったものを撮り続けた先に、今がある ー現在のお仕事内容について教えてください。 現在はアーティスト写真やジャケット撮影、ライブ撮影、グッズのビジュアル撮影、ファッションブランドのEC撮影などをしています。仕事の約9割は音楽関係です。 [caption id="attachment_29323" align="alignnone" width="750"] Billyrrom 1st Album「WiND」(Photo by Hayato Niiya)[/caption] 専門学校時代の友人を通じて知り合ったバンドを2021年頃から撮り続けています。 [caption id="attachment_29324" align="alignnone" width="750"] Billyrrom Artist Photo(Photo by Hayato Niiya)[/caption] ここ1〜2年で、そのバンドをはじめ、自分が撮り続けてきたアーティストたちが注目されるようになって、自分自身の仕事も少しずつ広がってきました。好きだったものを撮り続けてきたことが、今につながっているんだと思います。 「なんか楽しそう」から始まった写真との出会い ー写真はいつから始められましたか? はじめてカメラを手にしたのはいつですか? 高校2年生の頃です。 通信制高校のサッカーコースに通っていて、小学1年生から続けてきたサッカーをやっていました。ただ、高校1年生の冬にはプレーヤーとして続けるイメージが持てなくなって、マネージャーになったんです。同じクラスにはサッカー以外の進路を考えている友達もいて、そのうちの一人がカメラにハマり始めました。その姿を見て、「なんか楽しそうだな」と思ったのが写真を始めたきっかけです。その友達から、オリンパスのカメラを譲ってもらって、本格的に撮影を始めました。その後、親にCanon EOS 80Dを買ってもらい、どんどん写真にのめり込んでいきました。 ーフォトグラファーを職業として意識したのはいつ頃ですか? 高校2年生の冬頃です。 当時はまだInstagramが今ほど普及していないような時代でしたが、自分が撮った写真を友達がSNSのアイコンに使ってくれたり、その写真を見た知らない人から撮影の依頼をいただいたりするようになりました。 「自分には才能があるのかもしれない」 そう思えた瞬間でした。 その頃からサッカーチームの試合や集合写真、クラブチームのホームページ用写真などの仕事も受けるようになりました。高校生のアルバイトよりも稼げたこともあって、「写真を仕事にできるんだ」という成功体験になりました。 海外への憧れが、進路先の決め手になった ー専門学校へ進学しようと思った理由を教えてください。 もともとは美大に進学したいと思っていました。でも出願時期を逃してしまっていて、浪人するか迷ったんです。そんな時に東京近辺にある写真の専門学校を何校か見学しました。僕は愛知県出身ですが、高校進学のタイミングで東京へ出てきました。中学時代はほとんど学校へ行っていなかったんですが、サッカーを続けたくて東京を選びました。高校時代から東京のファッションや音楽などのカルチャーに触れていて、専門学校を選ぶ決め手になったのは海外研修制度でした。 「海外へ行きたい」 その思いがすごく強かったんです。学校見学で教務課長の奥先生から海外研修について聞いて、「NPIに進学しよう」と決め、学校見学の翌日には願書を記入していました。 残念ながら、新型コロナの流行があり、海外研修には行けなかったのですが、現在、仕事で海外ツアーの撮影もよく入るので、1年の半分くらいは海外にいます。明日からチェコへ行く予定です。 [caption id="attachment_29320" align="alignnone" width="750"] Photo by Hayato Niiya[/caption] 音楽カルチャーが写真の原点 ー学生時代に影響を受けた写真家やクリエイターはいましたか? 写真家では奥山 由之さん、嶌村 吉祥丸さん、小見山 峻さんに影響を受けました。 実は写真だけではなくて、音楽から受けた影響もすごく大きいです。SuchmosやYogge New Waves、King Gnuなどの音楽をよく聴いていました。音楽だけではなく、その世界観をつくるファッションやグラフィック、アーティスト写真にも惹かれて、「この写真は誰が撮っているんだろう」と写真家を調べるようになりました。 写真だけじゃない。現場で学んだ「仕事」のこと ー学生時代に転機となった出来事はありますか? 『SHUKYU Magazine』との出会いです。高校生の頃、代官山 蔦屋書店によく通っていて、そこでロシアワールドカップ特集号を見つけました。 SHUKYU Magazine 12 FUN ISSUE サッカーの楽しみ方は一つではありません。プレーすること、観ること、着ること、読むこと、聴くこと、集めること、食べること、語ること…。そのどれもがサッカーの一部です。 12号目のテーマは「FUN」です。順次発売を開始しております。https://t.co/KpvWXddkp4 pic.twitter.com/SWVACa3hd2 — SHUKYU (@shukyumagazine) May 28, 2026 サッカー雑誌だと思って手に取ったら、試合写真が一枚も載っていなかったんです。代わりに載っていたのは、人や街、ファッション、カルチャーの写真ばかりでした。「サッカーをこんなふうに表現できるんだ」と衝撃を受けました。 当時はサッカーが好きだけれど、プレーヤーとして続ける未来は見えていませんでした。でも、サッカーを文化として伝える仕事があることを知って、「サッカーを別の形で表現する道もあるんだ」と感じたんです。 ちょうど求人が出ていたので、NPI1年生の冬休み明けからスタッフの一員として働き始めました。 ーSHUKYU Magazineでの経験は、現在のお仕事にもつながっていますか? すごくつながっています。撮影だけじゃなくて、商品の撮影やイベントの設営、物販、スタイリング、キャスティングなど、本当にいろいろなことを経験しました。一般的なスポーツメディアは試合や結果を伝えることが中心ですが、『SHUKYU Magazine』はその周りにあるカルチャーや人を大切にしていました。そこで学んだ「写真だけじゃ仕事は成り立たない」という考え方は、今でも自分の軸になっています。スタジオ勤務やカメラマンのアシスタント経験がないことにコンプレックスを感じていた時期もありましたが、今振り返ると、あの経験が自分にとってのアシスタント期間だったと思っています。 ー在学中にこれはやってよかった、逆にやっておけばよかった事はありますか? 写真集は本当にたくさん見た方がいいと思います。 新しいものを生み出すと言っても、過去の表現の積み重ねなんですよね。先生からも「写真集を読め。スクラップしろ」と言われていました。今になって、その意味がよく分かります。 ー学生のうちに身につけておいた方がいいことはありますか? 写真以外のことだと、例えば、確定申告やギャラ交渉、お金のこと。フリーランスになると、自分の仕事にどれくらい価値があるのかを自分で判断して、相手と話をしなければいけません。そういう知識は学生のうちに学べたらよかったなと思います。 遊びの延長線上に、仕事があった ーフォトグラファーという仕事の魅力を教えてください。 僕はずっと遊んでいる感覚なんです。 [caption id="attachment_29360" align="alignnone" width="750"] Photo by Hayato Niiya[/caption] もちろん仕事なので責任はあります。クライアントの要望に応えることや、いい写真を撮る責任もあります。でも、自分が好きだった音楽やカルチャー、人とのつながりの延長線上に今の仕事があります。 遊びの中で人と出会って、その出会いが仕事につながって、また新しい人とのつながりが生まれる。 [caption id="attachment_29361" align="alignnone" width="750"] Photo by Hayato Niiya[/caption] 振り返ると、自分は本当にラッキーマンだなと思います。 サッカーが好きじゃなかったら、『SHUKYU Magazine』にも出会っていなかったし、その経験が今の仕事につながることもなかったと思います。 ー10年後、どんなフォトグラファーになっていたいですか? レッドカーペットを歩いてみたいですね。 アーティスト、クリエイター、レコード会社スタッフ、コンサートプロモーター、音楽出版社、海外音楽賞審査員など、各分野の音楽関係者より構成される5,000名以上の投票メンバーにて厳正なる投票を行ない、受賞作品/アーティストを決定する音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」には、アルバムのデジタルのアートワークを評価する「最優秀アートワーク賞( in association with 日本グラフィックデザイン協会)」という賞があるんです。 ━━🏆 #MAJ2026 受賞速報 🏆━━ 最優秀アートワーク賞 in association with 日本グラフィックデザイン協会 ━━━━━━━━━━━━━━━ 平林奈緒美 / Martin Holtkampの 「怪獣 | サカナクション」に決定!#MUSICAWARDSJAPAN pic.twitter.com/i1EaE4XDMb — MUSIC AWARDS JAPAN公式 (@MAJ_CEIPA) June 13, 2026 そういう場所で、自分の仕事が認められるようなフォトグラファーになりたいです。 青春の上に立つ。 ー今、大切にしていることや、これから先も変わらず持ち続けたい想いはありますか? 韓国のバンド・HYUKOH(ヒョゴ)の「一生青春」という言葉がすごく好きなんです。 最近、その言葉の意味が自分の中ですごく腑に落ちていて。 高校生の頃、憧れのアーティストのライブを観るために通っていたZeppで、今はフォトグラファーとして撮影をしています。当時、「いつかここで写真を撮れたらいいな」と思っていた場所に、自分が仕事で立っている。不思議な感覚ですよね。しかも、憧れていたSuchmosのメンバーや、その周りで活動していたアーティストたちも、今では仕事を通して身近な存在になりました。 [caption id="attachment_29362" align="alignnone" width="750"] Photo by Hayato Niiya[/caption] ライブ会場へプライベートで遊びに行ったとき、自分が撮影やデザインに携わったライブグッズのナップサックを背負っているファンの子を見かけたことがあるんです。あれは本当にうれしかったですね。 [caption id="attachment_29328" align="alignnone" width="600"] 新谷さんが撮影した写真が使用されているグッズ[/caption] 高校生だった頃の僕が、憧れのアーティストのグッズを身につけてライブへ行っていたように、今度は誰かにとって、そのグッズが特別なものになっている。「今の高校生にとっての憧れ」が、自分の仕事とつながっているんだと思うと、すごく不思議な気持ちになります。だからこそ、高校生だった頃の自分に恥ずかしくない大人でいたい。 あの頃の自分が見ても、「かっこいいな」と思える生き方を続けていきたいんです。遊ぶことも、人と出会うことも、写真を撮ることも、全部つながっています。 だから僕は、これからも遊び続けながら、シャッターを切り続けたい。 ーもし学生時代の自分に声をかけるとしたら? 実は、あまり声はかけないかもしれません。後悔していることがほとんどないんです。もちろん、「授業はもっと出ておけばよかったな」とか、「写真集はもっと読んでおけばよかった」と思うことはあります(笑)。 でも、あの頃に好きだったもの、夢中になっていたこと、人との出会いがあったから今があります。 だから、「そのまま楽しんでこい」くらいですかね。 PROFILE photographer 新谷 隼人 2000年愛知県生まれ。 17歳の時に写真を撮り始め、日本写真芸術専門学校を卒業後、東京を拠点に主にファッション・音楽の分野で写真家として活動中。 取材/PicoN!編集部 市村 撮影/内山慎也 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
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