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最新記事一覧「眼」を見に行ったら逆に見られた! ―展示『トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~』
マルチメディアアートの巨匠による日本初の大規模個展『トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~』に行って来ました。正直、行く前は「プロジェクションマッピングの元祖か~」くらいの軽い気持ちでした。まさかこの展覧会に完全に見透かされるとは... 物理的にも、精神的にも。 いきなり「眼」に囲まれる 会場に入ってまず出迎えてくれるのが、代表作《スペキュラー》です。暗闇の中に大小さまざまな「眼」が浮かんでいるインスタレーションなのですが、こちらが作品を鑑賞しているつもりが、いつの間にか眼球たちに品定めされているような感覚に陥ります。美術館で「見る」と「見られる」の主導権を握られる体験はなかなかできません。「み、見てないですよ?」と思いながら眼の間を通りました。 しかも厄介なことに、この眼たち、まばたきのタイミングも視線を送る方向もバラバラなんです。一つの眼から逃げるように視線を逸らすと、今度は別の眼とバッチリ目が合う。まるで教室で先生に「今日の授業でわからないところある人?」と聞かれた時のような、あの全方位から見張られている緊張感が蘇りました。正直、展覧会の序盤にしてすでに精神的な体力を持っていかれた気がします。 面白いのは、しばらく眺めていると「見られている」という被害者意識がだんだん薄れて、逆に「この眼、今日は機嫌が良さそうだな」とか「あっちの眼、なんか眠そう」など、勝手に感情移入を始めてしまうことです。作品側は特に何のストーリーも用意していないはずなのに、こちらが一方的に眼たちのキャラクターを妄想し始める。この「見られる側から、無意識に物語を与える側」への切り替わりこそが、アウスラー作品の一番の罠なのかもしれません。 [caption id="attachment_30166" align="aligncenter" width="750"] 《スペキュラー》[/caption] た、たまごっち...? 続いて出会う《カリカチュア》。作家ご本人いわく「日本の『たまごっち』に着想を得た」とのことですが、たまごっちがここまで自我を持ち始めると、正直ちょっと怖いですね。表情はコロコロ変わるし、何やらブツブツと囁いてくるし、「可愛い」と「不気味」のはざまを彷徨っている感じ。人工物についつい「心」を感じてしまう人間の哀しい性(さが)を、ユーモアと毒を交えて的確にからかわれている気がしました。 しかも困ったことに、こちらが立ち止まってじっと見ていると、向こうも「あ、見てるな」と言わんばかりに表情のテンションを上げてくるんです。無視して通り過ぎようとすると急に静かになる。まるで小学生の頃、飼っていたハムスターに構ってほしくてケージをコツコツ叩いた記憶が蘇りました。あの時のハムスターも、たぶん私のことをこんな目で見ていたのだと思うと、急に申し訳ない気持ちになります。 「たまごっち」を卵から孵して名前をつけて、餌をあげて、うんちの世話をして……という一連の「お世話労働」を思い出しながらこの作品の前に立つと、感慨もひとしおです。私たちはもう何十年も前から、画面の中の「顔」に振り回される訓練を積んできたのだな、としみじみしました。 [caption id="attachment_30169" align="aligncenter" width="750"] 《カリカチュア》[/caption] ちなみに筆者は3年前の別の展示で「たまごっち」に出会っていたのですが、表情が違うのでどうやら別人(?)のようです。運命の再会とはいきませんでしたが、新しい出会いができて嬉しいです。 [caption id="attachment_30177" align="aligncenter" width="750"] 2023年4月29日(土) - 9月18日(月) 企画展『Alex Da Corte Fresh Hell アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄』 より《エッロ》(金沢21世紀美術館)[/caption] 四半世紀寝かせたワイン、まさかの開栓 今回の目玉のひとつが、デヴィッド・ボウイとグレン・ブランカが参加した《空(くう)》(東京版)の世界初公開です。映像自体は1999〜2000年に撮影されたものだそうで、「四半世紀熟成させたワイン、まさかここで開けるのか」という贅沢なサプライズを受けました。撮影当時、ボウイもブランカも「まさか2026年の虎ノ門で初披露されるとは」と想像もしていなかったでしょうし、こちらも「四半世紀前のロックスターと今、同じ部屋で息をしている」というのはなかなか得難い感覚でした。 暗い部屋に足を踏み入れると、低くうねるような音響と、断片的に浮かび上がる映像がじわじわと押し寄せてきます。ボウイの声が聞こえた瞬間、思わず「ご本人……?」と身構えてしまったのですが、よく考えたら、もちろんご本人です。伝説のロックスターの語りに包まれながら、なんだか異界からの手紙を受け取っているような、不思議な気分になる一室です。この部屋だけ時間の流れる速度が違う気がして、出てきたら時計を二度見してしまいました。 [caption id="attachment_30167" align="aligncenter" width="750"] 《空(くう)》(東京版)[/caption] 天井高15mが生んだ、愛すべきオタク気質 そして本展のための新作《キメラ》。未確認生物や都市伝説の資料をもとに、さまざまな「キメラ」たちが虎ノ門の上空を漂うという、天井高15mのドーム空間を目一杯使った大作です。見上げた瞬間、思わず「うわあ」と声が漏れました。首が痛くなるのも構わず、しばらく真上を向いたまま突っ立っていたのですが、周りの人たちも同じポーズをしていたので、きっと私だけではなかったはずです。 生き物たちは輪郭がゆらゆらと揺れながら合体したり分裂したりを繰り返していて、「これは河童の系譜か」「いや、それにしては足が多すぎる」などと勝手に鑑定士気分になってしまいました。都市伝説やUMAの資料を大量に集めて、それを大真面目に一つの生態系として組み上げてしまう発想が、もう最高にオタク気質です。この「好きなものを本気で偏愛した末に生まれる作品」感、個人的にとても好きです。日常のどこかに一体くらい紛れ込んでいてほしいと本気で思いましたし、通勤中の空に一瞬でも見えたら、その日一日のテンションが変わる気がします。 [caption id="attachment_30180" align="aligncenter" width="563"] 《キメラ》[/caption] 認知がバグる部屋も見逃せない 《ロック2、4、6》では、映像と音のズレを通じて自分の「認識」がどう組み立てられているかを体感させられます。あちこちから聞こえる声と、目の前の映像が微妙に噛み合わず、「あれ、私は今何を見て何を聞いているんだっけ」と軽く迷子になります。自身の情報処理能力が試される一室です。 最初は「どの声とどの映像が対応しているんだろう」と真面目に答え合わせをしようとするのですが、これがまったく上手くいきません。右から聞こえた声に反応して振り向くと、そこには無関係な映像が流れていて、逆に正面の映像に集中しようとすると、耳は勝手に別の方向の音を拾ってしまう。まるで複数人に同時に話しかけられて、どの人にも中途半端な相槌しか打てない飲み会の隅の席のような気分でした。これは聖徳太子じゃないと難しいでしょう。 そのうち「対応関係を見つけよう」という努力そのものを諦めると、不思議と部屋の居心地が良くなってくるのが面白いところです。普段いかに「見えているもの」と「聞こえているもの」を脳内で強引に一致させて世界を理解した気になっているか、答え合わせを放棄した瞬間に思い知らされました。展示室を出たあとしばらく、電車の中の雑多な音と車窓の景色がうまく結びつかず、変な浮遊感を引きずっていたのも、この部屋の余韻だったのだと思います。 「我こそは令和の聖徳太子だ」という人も、浮遊感を楽しみたい人も、ぜひこの部屋に挑んでみてください。 [caption id="attachment_30171" align="aligncenter" width="750"] 《ロック2、4、6》[/caption] 鑑賞後も終わらないユニークな体験 会場を出たあとは、館内のコラボカフェでほっと一息ついてはいかが?筆者が行った時はあいにく貸し切り営業中だったためいただけませんでしたが、《スペキュラー》の目玉がモチーフとなったドリンクや、本展のテーマのひとつ、「魔術」を体感できる色の変わる魔法のカクテルなどユニークなメニューが楽しめます。ドリンクよりも会場の「眼」のほうがまだこちらを見ている気がして、なかなか味に集中できなさそうですが...それくらい強烈な余韻を残す展覧会です。 ’彼ら’に見透かされたいそこのあなたはぜひ虎ノ門へ! トニー・アウスラー展は、自分の顔面と精神を作品たちに見透かされたい方や自称・聖徳太子には特に自信を持っておすすめします。見終わったあと、しばらく人の「目」や「声」が気になるようになるかもしれませんが、それも含めて貴重な体験でした。 ※本ページで掲載している写真は、すべて筆者が撮影したものです。 —————————————————————————– 《展覧会情報》 『トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~』 会期:2026年7月3日(金)〜9月27日(日) 時間:10:00-19:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで 会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C 料金:一般:2,400円/大学生・専門学校生:1,400円/中学生・高校生:800円 https://tokyonode.jp/events/tony-oursler/index.html
イラストを学ぶ学生がHUIONの液タブ「Kamvas 13(Gen 3)」を使ってみた!
今回は、HUION(フイオン)から販売されている「液晶タブレットKamvas 13(Gen 3)」をご紹介します。 📌Kamvas 13 (Gen 3)とは? Kamvas 13(Gen 3)は、前モデルであるKamvas 13の基本性能をさらにアップデートし、各部の性能を磨き上げたモデルです。 色の精度を向上させ、ペン性能もアップグレード。さらに、デバイス全体の接続の安定性も向上しています。高い機能性と手頃な価格のバランスを実現し、デジタルイラスト初心者から中級者まで、幅広く使いやすい一台です。カラーは「サクラピンク」と「コスモブラック」の2色展開。好みに合わせて選べるのもうれしいポイントです。 前モデルKamvas 13はこちら [clink url="https://picon.fun/illustration/20250316/"] では、さっそく詳しく見ていきましょう! [caption id="attachment_29850" align="aligncenter" width="750"] Kamvas 13(Gen 3)[/caption] 紙のような質感で描けるディスプレイ パネルはフルラミネート機能と組み合わせることで、優れた防眩性と紙のような質感を実現しています。さらに、アンチスパークルディスプレイを採用。目の疲れを軽減し、純白の背景でも画面に粒状感が出にくく、より快適に画面を見ることができます。 [caption id="attachment_29846" align="aligncenter" width="750"] スクリーンガラスは最先端のキャンバスガラス 2.0[/caption] スムーズな操作をサポートするダブルダイヤル&5つのサイレントプレスキー ダブルダイヤルと5つのサイレントプレスキーを装備。キャンバスのズームイン・アウトやブラシの拡大・縮小、ページのスクロールなど、さまざまな操作を手元で行うことができます。よく使う操作をすぐに行えるため、動きが自分の手の動きにマッチし、よりスムーズに作業を進められます。 [caption id="attachment_29849" align="aligncenter" width="750"] デジタルペンPW600L[/caption] 描き心地を高める新しいPW600 Lite 新しいPenTech 4.0とHV200チップを搭載した新しいPW600 Liteは、圧力感度とマウスカーソル追跡が大幅に向上しています。さらに、3つのサイドボタンと防塵グリップを備え、シャープペンのような書き心地を実現。細かな線の描き分けもしやすく、描画効率の向上につながります。 [caption id="attachment_29847" align="aligncenter" width="750"] 折り畳み式のスタンド[/caption] [caption id="attachment_29851" align="aligncenter" width="750"] 付属品:ペン、ペンスタンド、3-in-1ケーブル、USB延長ケーブル、グローブ、クリーニングクロス[/caption] 学生が実際に使ってみました! 実際の描き心地や操作性について、NDS 総合マンガ科 コミックイラスト専攻の学生に使用してもらいました。 [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2026/08/名称未設定のデザイン-2026-08-14T230757.762.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true" font_color="#000000"]ペンの滑りが良く、描いている線にペン先がぴったりついてくるような感覚が良かったです! ボタンでズームしたり引いたりできるので、描きたいところをすぐ拡大して描けるのも便利でした。[/word_balloon] 実際に使ってみることで、ペンの追従性や、ダイヤル・プレスキーによる操作のしやすさを体感できたようです。デジタルイラストをこれから始めたい方はもちろん、より快適な描画環境を探している方にも注目の一台です。 HUIONホームページはこちら ↓PicoN!アプリインストールはこちら
東京タワーでVRホラーを体験!『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』
30分。ひとつの迷宮。あなたは、どこまで進める? もし、30分以内に恐怖の病院から脱出しつつ、怪異や貞子を探さなければならないとしたら、あなたはどうしますか? 走って逃げる? 出口を目指す? それとも……VR空間が気になって、ついつい探索してしまう? 私はというと……完全に3番目でした。 現在、東京タワーで開催されている『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒』は、富士急ハイランドの人気ホラーアトラクション『戦慄迷宮』をベースにしたVRホラーアトラクションです。 今回は、VR体験中に貞子が登場する「貞子特別調査」版をご紹介します。 [caption id="attachment_30235" align="alignnone" width="750"] 『戦慄迷宮:迷』怪異覚醒の入口 ❘ Entrance to the VR place[/caption] Imagine this: You have 30 minutes to escape a terrifying hospital while searching for supernatural beings and Sadako. What would you do? Run? Focus on finding the exit? Or stop every few seconds because the virtual world is so realistic that you simply have to explore it? For me… definitely the third one. Currently taking place at Tokyo Tower, 「The Terrifying Labyrinth: Mysterious Awakening」is a VR horror attraction based on Fuji-Q Highland's popular horror attraction, The Terrifying Labyrinth. For this article, I'll be taking you into the Sadako Special Investigation version, where Sadako herself can appear during the VR experience. “現実を超えた迷宮体験”の会場は、東京タワー! | Where is it located? 会場は、東京タワー 最寄り駅は複数ありますが、中でも一番近いのは、都営大江戸線「赤羽橋」駅。駅から東京タワーが見えるほどの距離にあることから、今回はこの駅から会場に向かいます。東京タワーフットタウン地下1階にあるタワーホールBは、チケットカウンターの近くにあります。 当日券の販売もありますが、規定枚数に達し次第終了となるため、希望の時間に確実に入場したいのであれば、公式サイトで販売されている日時指定の事前チケットを購入するのがおすすめ!スムーズにアトラクションを体験するためにもチケットを準備しておきましょう。チケットのオンライン購入はこちら:senritsu [caption id="attachment_30264" align="alignnone" width="550"] 東京タワー | Tokyo Tower[/caption] The event is held at Tokyo Tower. There are several stations you can use to get to Tokyo Tower, but one of the closest is Akabanebashi Station on the Toei Oedo Line. It's close enough that you can actually see Tokyo Tower from the station, so that's the route I took this time. The venue: Tower Hall B, is located on the B1 floor of Tokyo Tower Foot Town, near the ticket counter. Same day ticket are also available but they are sold only while supplies last. So, if you want to make sure you can enter at your preferred time, it's best to book a timed- entry ticket in advance through the official website! Having you ticket ready beforehand will also make it easier to enjoy the attraction without any last-minute rushing. To buy tickets online: senritsu 『戦慄迷宮:迷』とは? | What is The Labyrinth? 期間限定で登場する、全く新しいXRホラー体験「ザ・ラビリンス・オブ・テラー:ザ・ラビリンス」。富士急ハイランドで世界最長の営業を誇る伝説のホラーハウス「ザ・ラビリンス・オブ・テラー」の恐怖のDNAを受け継ぎ、XR技術で進化を遂げたこの没入型ホラー体験は、絶叫を誘い続けています。現実と仮想現実が融合する恐怖の空間が、あなたの五感を支配します。東京タワーのホラーハウスとは一線を画す、新たな次元の恐怖を体験してください。 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』ストーリー 2025年夏、超常的事件を扱う民間機関「(有)怪異対策機構」が記録した東京タワーVRアトラクションの戦慄迷宮化は、2万人を超える調査協力をもってしても、その謎が解き明かされることはなかった。 戦慄迷宮化したVRゴーグルは、消えた霊媒師の言葉通り全国へと拡大。調査員たちによる観測と記録が繰り返されるなか、怪異は活性化し、人々の恐怖を糧に増幅を続けていた。 2026年――。蓄積された呪いはついに臨界点へ到達する。その結果、本来この場所に存在してはならない異常記録が確認された。調査報告には、長い髪の女の存在が繰り返し記録され始める。『戦慄迷宮:迷』は、あの女の呪いを侵蝕し始めた。 『戦慄迷宮』とは 富士急ハイランドにある「戦慄迷宮」は、全長900m、所要時間約 50分というスケールで、2003年の開業以来、530万人もの入館者たちを恐怖のどん底に陥れてきた、日本屈指のホラーアトラクションです。 「貞子」について 「見た者が必ず一定期間ののち死に至る」という"呪いのビデオ"の恐怖を描いた鈴木光司の小説『リング』(91)から生まれた怨霊。実写映画化された『リング』(98)のクライマックスシーンにおいて、TV画面から這い出て呪われた人物を死に至らしめる姿が世紀末の日本に大きな衝撃を与え、一躍誰もが知る存在となりました。"呪いのビデオ"を媒介にビデオを見た者を呪い殺すリング・ウイルスを拡散。白いワンピース姿に顔を覆い隠す長い黒髪が最大の特徴で、井戸やTV画面から出てくる姿で知られています。『リング』シリーズはハリウッドリメイクも果たし、いまや国内外で幅広い世代に高い認知度を誇る世界的ホラーアイコンとなりました。 Introducing "The Labyrinth of Terror: The Labyrinth", a brand-new XR horror experience available for a limited time only. Inheriting the terrifying DNA of the legendary "The labyrinth of Terror", the world longest haunted house at Fuji-Q Highland that has consistently generated screams, this immersive horror experience has been newly evolved with XR technology. A terrifying space where reality and virtual reality merge will dominate your senses. Experience a new dimension of terror, unlike any other haunted house at Tokyo Tower. 『The Terrifying Labyrinth: The Awakening of the Supernatural Sadako' Special Investigation』Story In the summer of 2025, a private organization known as the Paranormal Phenomena Countermeasures Agency recorded a strange incident involving a VR attraction at Tokyo Tower that had transformed into a Senritsu Meikyu- a terrifying labyrinth. Even with more than 20,000 people taking part in the investigation, the mystery remained unsolved. The VR goggles affected by the Senritsu Meikyu phenomenon began spreading across Japan, just as the missing medium had warned. As investigators continued to observe and document the phenomenon, the supernatural activity grew stronger, feeding on people's fear and continuing to amplify. Then came 2026. The accumulated curse finally reached it's critical point. As a result, investigators began recording anomalies that should never have existed in this place. Reports repeatedly began mentioning the presence of a long-haired woman. 「The Labyrinth: Mysterious Awakening」had begun to be consumed by the curse of that woman. What is 「The Labyrinth of Fear」 Located at Fuji-Q Highland, The Labyrinth of Fear is one of Japan's most renowned horror attractions. Stretching approximately 900 meters and taking around 50 minutes to complete the attraction, has terrified more than 5.3 million visitors since it first opened in 2003 「About Sadako」 Sadako is the vengeful spirit at the heart of Koji Suzuki's novel: Ring (1991), which introduced the terrifying concept of the "cursed videotape" that causes anyone who watches it to die after a certain period of time. She became widely known in Japan after the 1998 live action film Ring, particularly through the iconic scene where she crawls out of the TV screen to kill her victim. Through the cursed videotape, Sadako spreads the "Ring Virus", which curses and kills those who watch it. She's known for her white dress, long black-hair covering her face, and the appearances from wells and tv screens. The Ring series was also remade in Hollywood, making Sadako a globally recognized horror icon known across generations. VRの世界へ | Stepping Into the VR World 入場前に、スタッフが、VRヘッドセット・カメラ機能・懐中電灯の使い方を説明してくれます。 Before entering, the staff will explained how to use the VR headset, camera function and the flashlight. [caption id="attachment_30236" align="alignnone" width="750"] 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』に入る準備 | Getting ready to step into the world of 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』[/caption] VRヘッドセットを装着すると、周囲の世界が一変しました。「病院」に入る前は、行くべき場所を示す黄色い枠線が表示された、黒い画面しか見えません。その場所に足を踏み入れた瞬間、霧と雨に包まれた古い建物が目の前に現れました。ゴーグルのスピーカーからは、雨音、人の足音、水滴の音、風の音が聞こえてきます。 ミッションは、「病院内を進みながら、超常現象を撮影すること」 そして、「貞子特別調査」版では、貞子も探し出す必要があります。 「簡単そう!」と思ったのですが…… [video width="1920" height="1080" mp4="https://picon.fun/wp-content/uploads/2026/09/sadako-douga.mp4"][/video] Once the headset was on, the world around me changed. Before entering the "hospital", all I could see was a black screen with yellow lines showing where I need to go. But the moment I stepped into that area, an old building surrounded by fog and rain suddenly appeared in front of me. Through the headset speakers, I could hear the sound of rain, footsteps, dripping water, and the wind around me. The mission was simple: make your way through the hospital while photographing supernatural beings and in the Sadako Special Investigation version, search for Sadako too. Sounds easy enough… right?... Or so I thought. 全長1kmにおよぶバーチャル迷宮の中へ| Enter a virtual labyrinth stretching for 1 km 調査する廃病院を進んでいくと、錆びたエレベーターや、赤く照らされた廊下、暗い部屋。とにかく暗いので、調査用ライトを使って、壁や天井なども隅々見て回っていきます。 静寂の中で、突然、鳴り響く電話にドキリ。他の調査員の団体も同時にその場に居合わせる為、どこからともなく絶叫が響き渡っていました。 一方、私は怖がるよりも、気になったものを調べることに夢中になっていました。 空間の作り込みが非常に素晴らしく、壁の質感や、なかなか見られないであろうベッドの下にしまい込まれている小物、水道の蛇口のリアルさなど、普段絵を描いている筆者はついつい見入ってしまい、実際にそこに存在しないはずなのに、ソファや電話、エレベーター、そして怪異や貞子まで、「これ、触れるのかな?」と、近づいて確かめていました。 特に印象に残ったのが、床に転がっていた空き缶です。「これ、どうやってこんなにリアルに見えるんだろう?」と、ホラーを体験しながら、気づけばVR空間のデザインや表現方法が気になっていました。 [caption id="attachment_30230" align="alignnone" width="750"] 屋上に何かいる…貞子⁉ | There's something on the roof.. Sadako!?[/caption] As I made my way through the abandoned hospital, I came across a rusty elevator, red lit hallway and dark rooms. I was really dark so I used the investigation flashlight to look around carefully, checking everything from the walls to the ceiling. Then, in the middle of the silence, a phone suddenly rang. I definitely jumped at that one! Since other groups of investigators were exploring the area at the same time, screams could be heard echoing from somewhere in the darkness. But while everyone else seemed to be busy being scared, I was more interested in investigating anything that caught my attention. The level of detail in the environment was amazing. From the texture of the walls, to the little objects tucked away under beds that you might not normally notice, to the surprising realistic details of the sink faucets. I found myself stopping to look at everything. As someone who draws regularly, I couldn't help but wonder "Can I actually touch that?", I ended up getting close to the sofa, telephone, elevator and even the supernatural beings and Sadako to see if they would react. One thing that really caught my attention was an empty can lying on the floor "How did they make this look so real?". Somewhere along the way, I realized that what I was supposed to be experiencing a horror attraction, I had become completely fascinated by the design and visual details of the VR world itself. 貞子を探して、写真撮影!| Find Sadako and take pictures! 今回の「貞子特別調査」版では、怪異だけでなく、貞子を探すことも楽しみのひとつ。 「貞子のベストショットを撮りたい!」と、夢中になって貞子を探しました。 せっかく見つけても、暗い場所では、写真が真っ黒になることも。 「今のは撮れた……?」そう思いながら、もう一度チャレンジ。振り返るともう貞子がいなくなっていることもあり、シャッターチャンスは一瞬です! ……そして気づけば、時間がどんどん過ぎていきました。 In the Sadako Special Investigation version, one of the fun parts is searching for Sadako and not just the supernatural beings. Of course, I wanted to get the perfect Sadako shot, so I got completely caught up in searching for her. But when I finally found her, some areas were so dark that my photos sometimes came out completely dark. "Did I capture her?", I'd try again only to turn around and find that Sadako had already disappeared. The perfect photo opportunity can be gone in an instant! ....And before I knew it, time was flying by. [caption id="attachment_30237" align="alignnone" width="750"] 貞子いた!はい、チーズ! | Sadako made her appearance[/caption] 探索中、目の前の道だけに集中していると見逃してしまうような怪異もいます。私は「あれ……何かあったっけ?」と何度も考えていました。そこで、部屋の中を覗いたり、振り返ったり、窓を確認したり、周囲の環境にもっと注意を払うようになりました。 そのとき、この体験はただ前に進むことだけではないのだと気づきました。じっくり見ないと発見できないようなところに隠れているものもあります。例えば、貞子がカーテンの上からこちらをじーっと観察していたり、窓の外からこちらを覗いていたり。振り返った瞬間、貞子が現れ、ずっと私の後ろをついてきていたのかと、ちょっと驚きました。「え?そんなところに?」という場所に潜んでいます。 [caption id="attachment_30267" align="alignnone" width="750"] 振り向いたら、貞子いた!包帯ぐるぐる巻きになっているのは私です。 | I turned around and there was Sadako! That's me wrapped up in bandages.[/caption] While exploring, there are also supernatural beings that can easily be missed if you only concentrate on the path ahead. I found myself constantly thinking "Wait... was there something over there?". So, I started looking into rooms, turning around, checking windows and paying attention to the surrounding environment more. That was when I realized that the experience wasn't just about moving forward. Sometimes, the most interesting things are hiding where you aren't looking. For example, I noticed Sadako staring at me from above the curtain or even outside the window or when I turned around, I noticed her standing behind me. For that moment, I actually wondered, "Wait... had she been following me this whole time?", she really does show up in the most unexpected places. えっ、もう30分!? | Eh, it's time!? VR空間では、ほかの参加者もぼんやりと表示されます。現実には同じ空間を歩いている参加者同士が、お互いの位置を確認できる仕組みも興味深いものでした。 そして、「えっ、もう30分!?」探索や写真撮影に夢中になっているうちに、タイムリミットの30分になってしまいました。ここで体験は終了です。 目の前に広がっていた病院の世界が消え、再び現実の空間へ戻ってきました。 残念ながら、ゴールまで辿り着くことはできませんでした。 でも、だからこそ気になります。 あなたなら、30分でどこまで進めるでしょうか? 脱出を優先する? 怪異を探す? 貞子を探す? それとも、私のようにVR空間の細かいところが気になってしまう? 30分。ひとつの迷宮。あなたは、どこまで進める? [caption id="attachment_30243" align="alignnone" width="750"] 壁で血の手 | Bloody hand prints on the wall[/caption] Even in the VR world, you can still see the other participants around you as blurry figures. I thought it was pretty interesting that, even though everyone is walking through teh same physical space, you can still see where the others are and avoid bumping into each other. And then suddenly, “Wait… 30 minutes already!?” I was so caught up exploring and taking photos that before I knew it, the 30 minute time limit was up. And just like that, the experience came to an end. The hospital world that had been right in front of me disappeared, and I was suddenly back to reality. Unfortunately, I didn't make it all the way to the end. But that left me with one question: How far could YOU get in 30 minutes? Would you focus on escaping? Search for supernatural beings? Look for Sadako? Or get distracted exploring the virtual world like I did? 30 minutes. One labyrinth.How far can you go? 以上が、私が体験した内容です。最後まで進めなかったけどとても楽しかった! 次回の記事では、この体験を作り上げた方々に、現実世界をどのようにVR化しているのか、詳しくお話を伺います。ぜひご覧ください。 つづきは後半で~! So far, this is what I have experienced. Read my next blog to find out more details about how they make reality into VR directly from the people that made this experience. See you in Part 2~ 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』 会場: 東京タワー フットタウンB1F Tower Hall B 開催期間: 2026年7月18日~9月27日(休止期間:9月7日〜18日) 営業時間: 11:00~20:00(最終入場19:30) 体験時間: 約30分 対応言語: 日本語・英語 身長制限: 110cm以上 🔗PR Timesの記事:『戦慄迷宮:迷』が貞子を侵蝕 PicoN!編集部 ダリッシュ ↓PicoN!アプリインストールはこちら
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30分。ひとつの迷宮。あなたは、どこまで進める? もし、30分以内に恐怖の病院から脱出しつつ、怪異や貞子を探さなければならないとしたら、あなたはどうしますか? 走って逃げる? 出口を目指す? それとも……VR空間が気になって、ついつい探索してしまう? 私はというと……完全に3番目でした。 現在、東京タワーで開催されている『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒』は、富士急ハイランドの人気ホラーアトラクション『戦慄迷宮』をベースにしたVRホラーアトラクションです。 今回は、VR体験中に貞子が登場する「貞子特別調査」版をご紹介します。 [caption id="attachment_30235" align="alignnone" width="750"] 『戦慄迷宮:迷』怪異覚醒の入口 ❘ Entrance to the VR place[/caption] Imagine this: You have 30 minutes to escape a terrifying hospital while searching for supernatural beings and Sadako. What would you do? Run? Focus on finding the exit? Or stop every few seconds because the virtual world is so realistic that you simply have to explore it? For me… definitely the third one. Currently taking place at Tokyo Tower, 「The Terrifying Labyrinth: Mysterious Awakening」is a VR horror attraction based on Fuji-Q Highland's popular horror attraction, The Terrifying Labyrinth. For this article, I'll be taking you into the Sadako Special Investigation version, where Sadako herself can appear during the VR experience. “現実を超えた迷宮体験”の会場は、東京タワー! | Where is it located? 会場は、東京タワー 最寄り駅は複数ありますが、中でも一番近いのは、都営大江戸線「赤羽橋」駅。駅から東京タワーが見えるほどの距離にあることから、今回はこの駅から会場に向かいます。東京タワーフットタウン地下1階にあるタワーホールBは、チケットカウンターの近くにあります。 当日券の販売もありますが、規定枚数に達し次第終了となるため、希望の時間に確実に入場したいのであれば、公式サイトで販売されている日時指定の事前チケットを購入するのがおすすめ!スムーズにアトラクションを体験するためにもチケットを準備しておきましょう。チケットのオンライン購入はこちら:senritsu [caption id="attachment_30264" align="alignnone" width="550"] 東京タワー | Tokyo Tower[/caption] The event is held at Tokyo Tower. There are several stations you can use to get to Tokyo Tower, but one of the closest is Akabanebashi Station on the Toei Oedo Line. It's close enough that you can actually see Tokyo Tower from the station, so that's the route I took this time. The venue: Tower Hall B, is located on the B1 floor of Tokyo Tower Foot Town, near the ticket counter. Same day ticket are also available but they are sold only while supplies last. So, if you want to make sure you can enter at your preferred time, it's best to book a timed- entry ticket in advance through the official website! Having you ticket ready beforehand will also make it easier to enjoy the attraction without any last-minute rushing. To buy tickets online: senritsu 『戦慄迷宮:迷』とは? | What is The Labyrinth? 期間限定で登場する、全く新しいXRホラー体験「ザ・ラビリンス・オブ・テラー:ザ・ラビリンス」。富士急ハイランドで世界最長の営業を誇る伝説のホラーハウス「ザ・ラビリンス・オブ・テラー」の恐怖のDNAを受け継ぎ、XR技術で進化を遂げたこの没入型ホラー体験は、絶叫を誘い続けています。現実と仮想現実が融合する恐怖の空間が、あなたの五感を支配します。東京タワーのホラーハウスとは一線を画す、新たな次元の恐怖を体験してください。 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』ストーリー 2025年夏、超常的事件を扱う民間機関「(有)怪異対策機構」が記録した東京タワーVRアトラクションの戦慄迷宮化は、2万人を超える調査協力をもってしても、その謎が解き明かされることはなかった。 戦慄迷宮化したVRゴーグルは、消えた霊媒師の言葉通り全国へと拡大。調査員たちによる観測と記録が繰り返されるなか、怪異は活性化し、人々の恐怖を糧に増幅を続けていた。 2026年――。蓄積された呪いはついに臨界点へ到達する。その結果、本来この場所に存在してはならない異常記録が確認された。調査報告には、長い髪の女の存在が繰り返し記録され始める。『戦慄迷宮:迷』は、あの女の呪いを侵蝕し始めた。 『戦慄迷宮』とは 富士急ハイランドにある「戦慄迷宮」は、全長900m、所要時間約 50分というスケールで、2003年の開業以来、530万人もの入館者たちを恐怖のどん底に陥れてきた、日本屈指のホラーアトラクションです。 「貞子」について 「見た者が必ず一定期間ののち死に至る」という"呪いのビデオ"の恐怖を描いた鈴木光司の小説『リング』(91)から生まれた怨霊。実写映画化された『リング』(98)のクライマックスシーンにおいて、TV画面から這い出て呪われた人物を死に至らしめる姿が世紀末の日本に大きな衝撃を与え、一躍誰もが知る存在となりました。"呪いのビデオ"を媒介にビデオを見た者を呪い殺すリング・ウイルスを拡散。白いワンピース姿に顔を覆い隠す長い黒髪が最大の特徴で、井戸やTV画面から出てくる姿で知られています。『リング』シリーズはハリウッドリメイクも果たし、いまや国内外で幅広い世代に高い認知度を誇る世界的ホラーアイコンとなりました。 Introducing "The Labyrinth of Terror: The Labyrinth", a brand-new XR horror experience available for a limited time only. Inheriting the terrifying DNA of the legendary "The labyrinth of Terror", the world longest haunted house at Fuji-Q Highland that has consistently generated screams, this immersive horror experience has been newly evolved with XR technology. A terrifying space where reality and virtual reality merge will dominate your senses. Experience a new dimension of terror, unlike any other haunted house at Tokyo Tower. 『The Terrifying Labyrinth: The Awakening of the Supernatural Sadako' Special Investigation』Story In the summer of 2025, a private organization known as the Paranormal Phenomena Countermeasures Agency recorded a strange incident involving a VR attraction at Tokyo Tower that had transformed into a Senritsu Meikyu- a terrifying labyrinth. Even with more than 20,000 people taking part in the investigation, the mystery remained unsolved. The VR goggles affected by the Senritsu Meikyu phenomenon began spreading across Japan, just as the missing medium had warned. As investigators continued to observe and document the phenomenon, the supernatural activity grew stronger, feeding on people's fear and continuing to amplify. Then came 2026. The accumulated curse finally reached it's critical point. As a result, investigators began recording anomalies that should never have existed in this place. Reports repeatedly began mentioning the presence of a long-haired woman. 「The Labyrinth: Mysterious Awakening」had begun to be consumed by the curse of that woman. What is 「The Labyrinth of Fear」 Located at Fuji-Q Highland, The Labyrinth of Fear is one of Japan's most renowned horror attractions. Stretching approximately 900 meters and taking around 50 minutes to complete the attraction, has terrified more than 5.3 million visitors since it first opened in 2003 「About Sadako」 Sadako is the vengeful spirit at the heart of Koji Suzuki's novel: Ring (1991), which introduced the terrifying concept of the "cursed videotape" that causes anyone who watches it to die after a certain period of time. She became widely known in Japan after the 1998 live action film Ring, particularly through the iconic scene where she crawls out of the TV screen to kill her victim. Through the cursed videotape, Sadako spreads the "Ring Virus", which curses and kills those who watch it. She's known for her white dress, long black-hair covering her face, and the appearances from wells and tv screens. The Ring series was also remade in Hollywood, making Sadako a globally recognized horror icon known across generations. VRの世界へ | Stepping Into the VR World 入場前に、スタッフが、VRヘッドセット・カメラ機能・懐中電灯の使い方を説明してくれます。 Before entering, the staff will explained how to use the VR headset, camera function and the flashlight. [caption id="attachment_30236" align="alignnone" width="750"] 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』に入る準備 | Getting ready to step into the world of 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』[/caption] VRヘッドセットを装着すると、周囲の世界が一変しました。「病院」に入る前は、行くべき場所を示す黄色い枠線が表示された、黒い画面しか見えません。その場所に足を踏み入れた瞬間、霧と雨に包まれた古い建物が目の前に現れました。ゴーグルのスピーカーからは、雨音、人の足音、水滴の音、風の音が聞こえてきます。 ミッションは、「病院内を進みながら、超常現象を撮影すること」 そして、「貞子特別調査」版では、貞子も探し出す必要があります。 「簡単そう!」と思ったのですが…… [video width="1920" height="1080" mp4="https://picon.fun/wp-content/uploads/2026/09/sadako-douga.mp4"][/video] Once the headset was on, the world around me changed. Before entering the "hospital", all I could see was a black screen with yellow lines showing where I need to go. But the moment I stepped into that area, an old building surrounded by fog and rain suddenly appeared in front of me. Through the headset speakers, I could hear the sound of rain, footsteps, dripping water, and the wind around me. The mission was simple: make your way through the hospital while photographing supernatural beings and in the Sadako Special Investigation version, search for Sadako too. Sounds easy enough… right?... Or so I thought. 全長1kmにおよぶバーチャル迷宮の中へ| Enter a virtual labyrinth stretching for 1 km 調査する廃病院を進んでいくと、錆びたエレベーターや、赤く照らされた廊下、暗い部屋。とにかく暗いので、調査用ライトを使って、壁や天井なども隅々見て回っていきます。 静寂の中で、突然、鳴り響く電話にドキリ。他の調査員の団体も同時にその場に居合わせる為、どこからともなく絶叫が響き渡っていました。 一方、私は怖がるよりも、気になったものを調べることに夢中になっていました。 空間の作り込みが非常に素晴らしく、壁の質感や、なかなか見られないであろうベッドの下にしまい込まれている小物、水道の蛇口のリアルさなど、普段絵を描いている筆者はついつい見入ってしまい、実際にそこに存在しないはずなのに、ソファや電話、エレベーター、そして怪異や貞子まで、「これ、触れるのかな?」と、近づいて確かめていました。 特に印象に残ったのが、床に転がっていた空き缶です。「これ、どうやってこんなにリアルに見えるんだろう?」と、ホラーを体験しながら、気づけばVR空間のデザインや表現方法が気になっていました。 [caption id="attachment_30230" align="alignnone" width="750"] 屋上に何かいる…貞子⁉ | There's something on the roof.. Sadako!?[/caption] As I made my way through the abandoned hospital, I came across a rusty elevator, red lit hallway and dark rooms. I was really dark so I used the investigation flashlight to look around carefully, checking everything from the walls to the ceiling. Then, in the middle of the silence, a phone suddenly rang. I definitely jumped at that one! Since other groups of investigators were exploring the area at the same time, screams could be heard echoing from somewhere in the darkness. But while everyone else seemed to be busy being scared, I was more interested in investigating anything that caught my attention. The level of detail in the environment was amazing. From the texture of the walls, to the little objects tucked away under beds that you might not normally notice, to the surprising realistic details of the sink faucets. I found myself stopping to look at everything. As someone who draws regularly, I couldn't help but wonder "Can I actually touch that?", I ended up getting close to the sofa, telephone, elevator and even the supernatural beings and Sadako to see if they would react. One thing that really caught my attention was an empty can lying on the floor "How did they make this look so real?". Somewhere along the way, I realized that what I was supposed to be experiencing a horror attraction, I had become completely fascinated by the design and visual details of the VR world itself. 貞子を探して、写真撮影!| Find Sadako and take pictures! 今回の「貞子特別調査」版では、怪異だけでなく、貞子を探すことも楽しみのひとつ。 「貞子のベストショットを撮りたい!」と、夢中になって貞子を探しました。 せっかく見つけても、暗い場所では、写真が真っ黒になることも。 「今のは撮れた……?」そう思いながら、もう一度チャレンジ。振り返るともう貞子がいなくなっていることもあり、シャッターチャンスは一瞬です! ……そして気づけば、時間がどんどん過ぎていきました。 In the Sadako Special Investigation version, one of the fun parts is searching for Sadako and not just the supernatural beings. Of course, I wanted to get the perfect Sadako shot, so I got completely caught up in searching for her. But when I finally found her, some areas were so dark that my photos sometimes came out completely dark. "Did I capture her?", I'd try again only to turn around and find that Sadako had already disappeared. The perfect photo opportunity can be gone in an instant! ....And before I knew it, time was flying by. [caption id="attachment_30237" align="alignnone" width="750"] 貞子いた!はい、チーズ! | Sadako made her appearance[/caption] 探索中、目の前の道だけに集中していると見逃してしまうような怪異もいます。私は「あれ……何かあったっけ?」と何度も考えていました。そこで、部屋の中を覗いたり、振り返ったり、窓を確認したり、周囲の環境にもっと注意を払うようになりました。 そのとき、この体験はただ前に進むことだけではないのだと気づきました。じっくり見ないと発見できないようなところに隠れているものもあります。例えば、貞子がカーテンの上からこちらをじーっと観察していたり、窓の外からこちらを覗いていたり。振り返った瞬間、貞子が現れ、ずっと私の後ろをついてきていたのかと、ちょっと驚きました。「え?そんなところに?」という場所に潜んでいます。 [caption id="attachment_30267" align="alignnone" width="750"] 振り向いたら、貞子いた!包帯ぐるぐる巻きになっているのは私です。 | I turned around and there was Sadako! That's me wrapped up in bandages.[/caption] While exploring, there are also supernatural beings that can easily be missed if you only concentrate on the path ahead. I found myself constantly thinking "Wait... was there something over there?". So, I started looking into rooms, turning around, checking windows and paying attention to the surrounding environment more. That was when I realized that the experience wasn't just about moving forward. Sometimes, the most interesting things are hiding where you aren't looking. For example, I noticed Sadako staring at me from above the curtain or even outside the window or when I turned around, I noticed her standing behind me. For that moment, I actually wondered, "Wait... had she been following me this whole time?", she really does show up in the most unexpected places. えっ、もう30分!? | Eh, it's time!? VR空間では、ほかの参加者もぼんやりと表示されます。現実には同じ空間を歩いている参加者同士が、お互いの位置を確認できる仕組みも興味深いものでした。 そして、「えっ、もう30分!?」探索や写真撮影に夢中になっているうちに、タイムリミットの30分になってしまいました。ここで体験は終了です。 目の前に広がっていた病院の世界が消え、再び現実の空間へ戻ってきました。 残念ながら、ゴールまで辿り着くことはできませんでした。 でも、だからこそ気になります。 あなたなら、30分でどこまで進めるでしょうか? 脱出を優先する? 怪異を探す? 貞子を探す? それとも、私のようにVR空間の細かいところが気になってしまう? 30分。ひとつの迷宮。あなたは、どこまで進める? [caption id="attachment_30243" align="alignnone" width="750"] 壁で血の手 | Bloody hand prints on the wall[/caption] Even in the VR world, you can still see the other participants around you as blurry figures. I thought it was pretty interesting that, even though everyone is walking through teh same physical space, you can still see where the others are and avoid bumping into each other. And then suddenly, “Wait… 30 minutes already!?” I was so caught up exploring and taking photos that before I knew it, the 30 minute time limit was up. And just like that, the experience came to an end. The hospital world that had been right in front of me disappeared, and I was suddenly back to reality. Unfortunately, I didn't make it all the way to the end. But that left me with one question: How far could YOU get in 30 minutes? Would you focus on escaping? Search for supernatural beings? Look for Sadako? Or get distracted exploring the virtual world like I did? 30 minutes. One labyrinth.How far can you go? 以上が、私が体験した内容です。最後まで進めなかったけどとても楽しかった! 次回の記事では、この体験を作り上げた方々に、現実世界をどのようにVR化しているのか、詳しくお話を伺います。ぜひご覧ください。 つづきは後半で~! So far, this is what I have experienced. Read my next blog to find out more details about how they make reality into VR directly from the people that made this experience. See you in Part 2~ 『戦慄迷宮:迷 怪異覚醒 貞子特別調査』 会場: 東京タワー フットタウンB1F Tower Hall B 開催期間: 2026年7月18日~9月27日(休止期間:9月7日〜18日) 営業時間: 11:00~20:00(最終入場19:30) 体験時間: 約30分 対応言語: 日本語・英語 身長制限: 110cm以上 🔗PR Timesの記事:『戦慄迷宮:迷』が貞子を侵蝕 PicoN!編集部 ダリッシュ ↓PicoN!アプリインストールはこちら
これで指示出しがスムーズに!文字校正と校正記号のきほん|広報・PR担当者・ノンデザイナーに読んでほしいデザインのきほんvol.6
こんにちは!PicoN!編集部イチムラです。 広報・PR担当になったけど、思うようにデザインができない!外部デザイナーに伝えたい事が伝えられない!と悩んでいる方へ役立つヒントをお届けしていきます。 [word_balloon id="unset" src="" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 イチムラ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"] 今回は、これから学校案内や会社案内などのパンフレット制作を控えている方にも、ぜひ知っておいてほしい「校正」のお話です。デザイナーから制作物の校正紙が提出されたら正しい情報になっているかを確認しますよね。丁寧に指示を書き込みたくても紙面に書くスペースも限られているし、、、と困った事はありませんか?そんな修正指示を、デザイナーに分かりやすく伝えるために使えるのが校正記号です。今回は、実際の制作現場でよく使うものを中心に、校正の基本を紹介していきます![/word_balloon] そもそも「校正」って何をするの? 校正と聞くと、「誤字脱字を探す作業」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それも大事。でも、校正で確認するところはそれだけではありません。 原稿どおりに文字が入っているか。数字や日付は合っているか。固有名詞は間違っていないか。文章の表記が統一されているか。 などなど確認事項はたくさん。 そして、デザインを進める中で、文字が抜けたり、入れ替わったりしていないか。つまり校正とは、「これ、このまま世に出して大丈夫?」を確認する作業。です。 パンフレットやチラシは、一度印刷してしまうと、間違いを見つけても簡単には直せません。だからこそ、印刷する前の校正がとても大切なんです。 誤植を発見した後は大変。 修正するには、刷り直しや、訂正シールを貼ったりといった作業が発生します。刷り直しには、お金がかなりかかってきますし、訂正シールを貼るにも、相当な部数のものだと、労力も人件費もかかってきます、、、。とにかく大変です。(どちらも経験済みです泣) 校正紙が届いたらそこから何をしたら良いかを説明していきます。 校正に赤字を入れる(赤入れ) 校正は紙の状態で 制作物を依頼する場合、掲載するテキストと画像データを制作会社にお渡しします。その内容をデザインに落とし込み、最初に提出される校正紙を初校(しょこう)と言います。コロナ禍を経た今、校正紙がデータ提出になったというところも多いのではないでしょうか。画面上でチェックする人もいるかと思いますが、経験上、修正箇所を見過ごしてしまう事が多く、あまりオススメはできません。少し手間ですが、プリントアウトして紙の状態でチェックしましょう。修正箇所をすぐ書き込めるのもメリットです。 赤のボールペンで、「分かりやすく」書き込む 校正の際に必要になるものは「赤のボールペン」 黒だと校正紙の文字と同化してしまうので赤色で修正を入れるのが一般的です。 対面で直接デザイナーさんに修正指示を伝えらないケースもありますので、修正指示は、「誰が見ても分かりやすいように」を心がけて丁寧な字で書いていきましょう。 殴り書きで書いてしまったが為に、デザイナーさんが修正指示を認識できず、意図しない修正が上がってしまう恐れがあり、注意です。 原稿と見比べて 提供した文字データや画像データが意図した場所に入っているかをチェックしていきます。 ☑️チェックポイント ①誤字・脱字:漢字の変換ミスや抜けも注意 ②表記ゆれの統一:同じ言葉の表記の統一 ③数字・記号の統一:全角や半角も統一 ④専門用語やコンテスト名などの固有名詞:正しい単語か調べてチェックしましょう 指示通りに入っており、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態であれば、校正紙(複数枚ある場合は校正紙の一番先頭のページ)に校了(こうりょう)と記載し、先方に戻します。 表記ゆれの統一には、チェックリストを作っておくと便利! 毎年作っている冊子であれば、昨年度のチェックリストを元に、追加原稿を送る段階で、リストに添って、原稿を修正しておくと、文字校正の時にとても楽になります! 校正作業の進行に対する指示 校了以外にも、校正作業を進めるにあたって使われる用語がいくつかあります。ここで紹介する用語は、原則、校正紙の先頭ページに記入する事で進行の指示をします。 要再校 初校の次に、もう一度、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。 要三校 再校の次に、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。 要念校 印刷や出版の現場で、校了(印刷OK)を出す直前に「念のため」もう一度行う最終確認の校正です。 責了 担当者が最終確認を行わず、制作側やの責任で修正を完了させて校了(印刷・進行)にすることを指します。 軽微な修正であれば責了にしてしまうこともあります。 校了 印刷物などの原稿に対する校正が完了し、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態を指します。 ここまできたら、いよいよ印刷に進みます! 修正指示が長くなってしまう場合は 長文になるような差し替えは、Wordなどのデータにまとめ、「◯◯◯.docx参照」と記載して、校正紙とともにお戻ししましょう。 よく使う校正記号 私が校正でよく使う校正記号をご紹介します。ごく一部にはなりますが、これを知っておくだけでも十分校正できるので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。デザイナーとしても知っておいた方が良い知識かと思います。特に冊子ものでよく使うので、将来、エディトリアルデザインの業界で働きたい人は覚えておきましょう。 文字の削除 文字を変更 改行 小書き 修正を取りやめる 全てのページがチェックし終わったら 先ほどご紹介した進行に対する指示を書き込んで制作会社にお戻しします。ページものだと、校正のチェックに時間がかかるので、戻しの日に間に合うように余裕を持って作業を進めましょう。上長へのチェックも忘れずに! スキャンで戻す際は、原稿が切れていないか注意! データでお戻しする際、校正紙をスキャンしてデータ化します。その時に注意してほしいのが、指示の書いたところが切れてしまう事。 スキャンしたものは制作会社に戻す前に一度確認して全部の赤字修正が入っているかどうかを見てみてくださいね。 [word_balloon id="unset" src="" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 イチムラ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]色のお話は以上です!次回は、ちゃんと知っておきたい画像のお話をお送りします。[/word_balloon] 文 : PicoN!編集部 市村 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
スクリーントーンが生み出す表現を、現役漫画家と探る「アイシースクリーン展2026」
影や質感、光、空気感――漫画の中でさまざまな表情を生み出してきたスクリーントーン。半透明のフィルムに印刷された柄や網点を貼り、重ね、時には削ることで、描き手の意図に合わせて多彩な表現をつくり出せる、漫画制作には欠かせない画材のひとつです。 デジタルでの漫画制作が当たり前になった今、改めて注目したいのが、手作業だからこそ生まれるアナログ画材ならではの表現力。 そんなスクリーントーンの魅力を「再発見」できるのが、現在開催されている「アイシースクリーン展2026」です。本展では、スクリーントーンそのものではなく、スクリーントーンを用いて制作されたアナログ作品を展示。さまざまなクリエイターが生み出した作品を通して、スクリーントーンが一枚の絵にどのような表情を与えているのかを間近で見ることができます。 今回は、現役漫画家の雲七紅先生と一緒に会場を巡りながら、展示作品に使われたスクリーントーンの表現をチェック。「この表現はどうやって生まれている?」「プロはスクリーントーンをどんなふうに使ってきた?」――作品を見ながら話を聞くことで、アナログ画材だからこそ生まれる表現の面白さを探ってみました。 雲七紅 マンガ家・イラストレーター。魔法使いやファンタジーもの、女の子を描くのが好き。主な作品は、『繰り返す夜会で、今夜もまた貴方から婚約破棄を』コミカライズ担当完結(ナナイロコミックス)『ミラクルきょうふ! 本当に怖いストーリー』『ミラクル相談室 ネット&スマホのトリセツ』シリーズ(西東社)など 夏休みの原宿を抜けて会場へ JR原宿駅の表参道口を出ると、まず目に飛び込んでくるのは、夏休み真っただ中の原宿らしいにぎわい。駅前にはたくさんの人が行き交い、友達同士で歩く学生や、ショッピングを楽しむ人たちでいっぱいです。原宿といえば竹下通りを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、今回の会場へ向かうなら、表参道口から表参道方面へ。駅を出て表参道へ向かって歩いていくと、ほどなくしてラフォーレ原宿や東急プラザ表参道「オモカド」が見えてきます。ラフォーレ原宿は表参道と明治通りが交わる交差点に位置する、原宿を代表する商業施設のひとつです。ここまで来たら、ラフォーレ原宿のある交差点を目印に明治通りを渋谷方面へ。夏休みということもあって、道沿いにはお店をのぞきながら歩く人や、目的地へ向かう若者たちの姿が途切れません。 原宿らしい活気を感じながら歩いていると、今回の展示が待つ会場へと近づいてきました。 今回の会場は、原宿マリーエンケーファー 原宿駅から徒歩7分の隠れ家のようなギャラリーです。 階段を降りて左側がギャラリーです。 アナログ画材の表現力を再発見する「アイシースクリーン展2026」 そして、いよいよ「アイシースクリーン展2026」へ。原宿の街を行き交う人々の中を抜けてたどり着いた先には、スクリーントーンを使って生み出された、さまざまなアナログ作品が待っています。 本企画展は漫画制作に欠かせないキャラクターの感情や背景、影などを表現するための画材として長年親しまれてきたアイシースクリーン(トーン)に焦点を当て、その豊かな表現力や独特の質感を再発見する内容となっています。 アイシースクリーン(トーン)とは アイシースクリーン(トーン)は、半透明のフィルムにパターンやアミ点などを印刷したコミック制作の定番商品です。約700種類ものデザインを展開しており、多くのプロ漫画家にもご愛用いただいています。本製品を使用することで、濃淡や柄はもちろん、キャラクターの感情まで豊かに表現できます。 また、フィルムの裏面はワックスタイプの接着剤で、貼ったり剥がしたりといった作業を簡単に行うことが可能です。 アイシースクリーン製品ページ:https://www.icscr.jp/icscreen/ (引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000138307.html) 出典作家さんは、漫画家のみならず、イラストレーター、グラフィックデザイナーなど様々な領域で活動されている方々で、漠然と【アイシースクリーンは、漫画を制作するときに使用するアイテム】と思っていた筆者は、展示されている作品を拝見して、もっと柔軟に色々な使い方をしていいアイテムなんだと感じました。グラフィックイラストとの相性も良く、漫画作品以外でも多くの作品に愛してもらえるアイテムである事が伝わってきました。多くの方は、漫画原稿用紙に描かれていましたが、中には、日々制作で用いている和紙で制作する作家さんもいらっしゃいました。 個性豊かな作品のキャプションには、使用画材のほか、アイシースクリーンの何番のものかが掲載されていたのも、アイシースクリーン展ならでは。 数ある中から厳選されたアイシースクリーンも販売されています。 漫画制作で実際に使用するアイテムの他、アイシースクリーンのクリアファイルや、漫画原稿用紙のメモなどユニークなアイテムもたくさん販売されていました。 小学生の頃からスクリーントーンに触れ、漫画制作を続けてきた雲七先生に、スクリーントーンとの出会いや、アナログならではの表現について聞きました。 小学6年生で出会ったスクリーントーン 市村 スクリーントーンを使い始めたのは、いつ頃だったのでしょうか? 雲七紅 小学6年生の頃ですね。 当時、応募したい漫画賞があったんです。でも、漫画用品を一つも持っていなくて。放課後通っていた学童に、偶然、漫画家を志していた先生がいたので、世界堂を紹介してもらい、買いに行きました。 市村 初めて自分でスクリーントーンを買ったときのことは覚えていますか? 雲七紅 最初に買ったものは、すごくベーシックなものだったと思います。 漫画家向けのセットも売られていて、その中に必要なものが一通り揃っているものがあったので、「これで間に合うんじゃない?」という感じで手に入れました。 当時は、先生から「これを買ったほうがいい」と教えてもらったというより、とりあえず売っているところを教えてもらって、実際に買ってみた感じですね。 [caption id="attachment_29894" align="alignnone" width="563"] 雲七先生のアイシースクリーンコレクション[/caption] 初めてのスクリーントーンは「とにかく使ってみる」 市村 最初からうまく使えましたか? 雲七紅 いや、最初は貼り方がよく分かっていなかったので、うまく貼れなかったですね。スクリーントーンって、学生からするとちょっと高価なアイテムだったんですよね。1枚でもそれなりの値段がするので、失敗すると「もったいない!」という気持ちもあって慎重に貼ってました。 何回も失敗して、破れちゃったり、原稿切っちゃったり そういう経験をしながら、少しずつ使い方を覚えていきました。 「貼る・重ねる・削る」ことで変わる表現 市村 スクリーントーンを貼る技術は、どのように身につけていったのでしょうか? 雲七紅 最初からうまく貼れたわけではないです。使っていくうちに、どこに貼るか、どう重ねるか、どう扱えばきれいに仕上がるかを覚えていきました。 スクリーントーンは、同じものでも使い方によって全然違って見えるんですよね。何を見せたいのか、どこに印象を残したいのかを考えて、トーンを使い分ける。そういうことを繰り返しながら覚えていったんだと思います。 [caption id="attachment_29894" align="alignnone" width="563"] 本記事のための雲七先生のスクリーントーンを使用した描き下ろしイラスト[/caption] [caption id="attachment_29894" align="alignnone" width="563"] 本記事のための雲七先生のスクリーントーンを使用した描き下ろしイラスト[/caption] 「何にどう使うか」を考えるのが面白い 市村 今回の展示作品を見ていて、改めてスクリーントーンの面白さを感じるところはありますか? 雲七紅 人によって使い方が全然違うところですね。 同じスクリーントーンでも、何にどう使うかで表現が変わる。どこを見せたいのか、何を印象として残したいのか。 そういう使い分けを考えるのが面白いと思います。 スクリーントーンって、ただ貼ればいいというものではなくて、作品の中でどう見せるかを考えるための画材なんですよね。 デジタルになっても、アナログの経験は生きている 市村 今はデジタルで作画することも増えていると思いますが、アナログとデジタルでは、トーンの表現は変わりますか? 雲七紅 変わると思います。 デジタルだと、印刷したり書き出したり、画面サイズを拡大・縮小したりすると、網点の掛け合わせが少しズレて見えることもあります。 だから、そういうところは気をつけています。 アナログの場合は、実際に紙に貼っていくので、トーン同士の重なり方や、削ったときの見え方など、手を動かして確認しながら作っていくことができます。 デジタルにはデジタルの良さがありますが、アナログならではの感覚もあると思います。 描かない事で描かれる表現 市村 本展で気になった作品を教えてください。 雲七紅 こちらの作品です。あえて右側の風鈴の主線を描かない事で、前ボケを演出していますね。 「できて当たり前」の技術が、失われつつある 市村 スクリーントーンを使える人や、アナログで作画できる人について、最近感じることはありますか? 雲七紅 昔は、漫画を描くうえで「できて当たり前」だったことが、今は少しずつ変わってきていると思います。デジタルで作画する人が増えているので、アナログでトーンを貼ったり、アシスタントとして作業したりできる人は、以前より少なくなっている印象があります。だからこそ、今後はアナログの技術を持っていること自体が、ひとつの強みになるんじゃないかなと思います。普段デジタルで制作する事が当たり前になっていますが、久しぶりにアナログで制作したいという気持ちになってきました! スクリーントーンを知ることは、表現の引き出しを増やすこと スクリーントーンは、漫画を描く人にとってはおなじみの画材かもしれません。 けれど、「知っている」ことと「どう使うかを知っている」ことは、少し違うのだと気づかされます。 どこに貼るのか。どのくらいの大きさで使うのか。重ねるのか、削るのか。そして、その表現で何を見せたいのか。 デジタルでの作画が主流になった今だからこそ、実際に紙の上でトーンを扱ってみることで、自分の表現について考えるきっかけになるのかもしれません。 展示された作品を見ながら語ってくれた雲七先生の言葉からは、スクリーントーンが単なる「漫画を仕上げるための道具」ではなく、作品の印象をつくり、描き手の意図を伝えるための表現手段であることが伝わってきました。 『アイシースクリーン展2026』は2026年8月30日(日)まで 《展覧会情報》 『アイシースクリーン展2026』 ⽇程:2026年8月14日(金)〜8月30日(日) 時間:12:00〜19:00 ※火曜日定休 会場:原宿マリーエンケーファー(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目28−4 シニック関根ビル 地下1階B) 観覧料:無料 取材・撮影/PicoN!編集部 市村 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
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