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マンガ連載~第16話~ スランプの脱出方法はいろいろ!?

こんにちは!専門学校日本デザイナー学院(以下、NDS)講師の藤田岳生先生によるマンガ連載です! 第15話では「クリエィティブ学生の自己紹介アイテム「ポートフォリオ」」をお届けしました。ポートフォリオはクリエイティブ学生にとっての命!今までの作品や自分のキャラクターを組み込んでいくことが大切になります。もし自分で長所や個性が見つけられない場合は友達に一度ポートフォリオを見てもらうこともいいかもしれませんね。 前回のお話↓[clink url="https://picon.fun/comic/20221228/"] 第16話となる今回は「スランプの脱出方法はいろいろ!?」です。スランプにはクリエイターなら誰しもがぶち当たる壁ですよね。どれだけ考えてもアイデアがでない、納得のいくイラストが描けないなど、、、そんなときはどうすればいいのかを覗いていきますよ。 いかがでしたでしょうか?スランプの脱出方法には人それぞれで答えが変わってきます。まずは自分のリラックスできる方法を見つけること、一度デザインやイラストのことから離れてみることが大切になってきますね。みなさんもスランプだと感じたときは、今回マンガに出てきてみたことを試してみてくださいね!それでは次回もお楽しみに! [clink url="https://picon.fun/information/20220421_app/"] 作・藤田岳生先生 マンガ・イラスト関係の専門学校を卒業後、マンガ作家のアシスタント業に就く。さまざまな作家さんの現場を渡り歩き、経験を積む。その後、イタリアのマンガ学校「LUCCA MANGA SCHOOL」の目に留まり、24歳での短期単身渡伊をはじめとして、幾度か現地の方を対象としたレッスンを行う。Web系など絵を描き始める方に向けての指導をはじめ多方面で活躍中。 NDSのマンガ科を詳しく知りたい人はこちら

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マンガ

写真家 鈴木邦弘エッセイ 荒野に立つ[ジブチ、難民キャンプにて]vol.1

ソマリアは1991年にバーレン大統領が反政府勢力に追われた後、混乱し激しい内戦へと向った。国連は、米国を中心に1992年から二次にわたって多国籍軍を派遣するが、多数の犠牲者をだし1995年に撤退した。その後、無政府状態が続く。この過程で、100万人以上の難民が周辺国に流出した。 [caption id="attachment_11172" align="aligncenter" width="750"] 難民キャンプの裏側には、周囲400メートル近くの墓地があった。[/caption] [caption id="attachment_11174" align="aligncenter" width="750"] ホレホレ難民キャンプではソマリア北西部から避難してきた1万人以上のソマリア人達が暮らす。[/caption] 1993年10月、私は日本製の四輪駆動車に乗って、ジブチ共和国のアリ・サビエ地域に向っていた。ここはこの国に流入してきたソマリア難民の主要な居住地域になっていた。ジブチは地球上で最も暑い土地のひとつといわれ、国土の大部分は不毛で乾燥した土地が遠々と続く。この日も、午前中にもかかわらず、気温は40度になろうとしていた。目的地のホレホレ難民キャンプが近づくにつれ、風景はまったく住居のない、わずかに潅木が生える砂漠に変っていった。荒涼とした広大な大地が拡がり、乾いた動物の骨が無造作に散乱していた。そのはるか向こうでは、強風に砂塵が舞い上がり、人の姿はまったく見当らない。こんな荒野のどこに難民キャンプがあるのだろう。私は一抹の不安を感じながら車に揺られていた。 [caption id="attachment_11175" align="aligncenter" width="750"] 彼女はここに何時間も座り一日を過ごしていた。[/caption] キャンプに到着後、私は目の前の風景に驚かされた。ドーム型の小さな丸いテントが無数に張られ、何事もないかのように、ラクダを曵く人がいたり、布包みを背負った人々が往来していた。地面にへばりついた背の低い植物が僅かに生命を感じさせていた風景の中に、突然、一万人以上の人々が生活する空間が出現した。その風景を見た瞬間、私の中に不思議な安堵感がわきあがってきた。そこには人間の暮らしの匂いが充満していた。 [caption id="attachment_11173" align="aligncenter" width="750"] 彼は夜になると、友人のテントで寝ていた。[/caption] 私は8×10のカメラをかつぎながらキャンプ内を歩き始めた。しばらくすると私を囲むように数人が後を付いてきた。徐々にその数は増えていく。私は立ち止まり周囲を見渡した。周りの人たちはじっと私を見つめていた。その中の一人の男に声をかけた。「写真を撮らせてくれないか」と。彼は一瞬怪訝な顔をし、間をおいて「OK」と応えた。 彼の案内で私たちは彼の暮らすテントに向った。そのテントは木の枝で作った骨組みだけだった。その前で撮影の準備を始めると、彼はカメラの前にしゃがみ込んだ。そして彼の手には、何故だかわからないが、プラスチック製のマグカップが握られていた。私はそこで彼を被写体に1カット撮影した。お礼を言い、インスタントカメラで撮った写真を一枚プレゼントした。彼は手渡された写真をしばらくじっと見つめた後、おもむろに私の方に顔を向け、表情ひとつ変えず大きくうなずいた。私も奇妙な緊張感とともに彼の顔をじっと見つめながら大きくうなずいた。 [caption id="attachment_11171" align="aligncenter" width="750"] 飼い主のおじさんが来ても、ロバは身動きせずじっとしてこの距離を保っていた。[/caption] その後もキャンプ内を歩き回った。一頭のロバが目にとまった。そのロバは、石を積み上げた壁の上に枝を組んで作った丸い屋根のある小屋の中に、ちょこんと居た。私は持ち主を捜し、そのロバと持ち主のおじさんを一緒に撮影することにした。カメラのピントグラス上にはロバとおじさんが微妙な距離で写っていた。何かお互いの関係がそこにあるように私には思えた。近すぎず、遠すぎず。この関係はアフリカのどこにでもある日常の中の小さな関係だった。 つづく 文・写真/鈴木邦弘 [clink url="https://picon.fun/information/20220421_app/"]

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写真

建築×インテリアデザイン 変わりゆく渋谷の街

生まれ変わる渋谷の街 ウィキペディアによると東京は、「都市圏の人口」として見ると堂々の世界第一位、3850万人が暮らす巨大で歴史上類をみないまさに大都市です。意外かもしれませんが、ニューヨークと比較してもおよそ2倍の規模です。そんな大都市東京の街の中でも若者が最も多く、ファッション、映画や音楽などエンターテインメントの発進場所として世界が注目する街、それが「渋谷」です。 渋谷駅周辺は、現在100年に一度と言われる大規模な再開発が進行中で、2012年から2024年にかけて、渋谷駅の相互乗り入れ、宮下公園、渋谷ヒカリエ、渋谷フクラス、スクランブルスクエア、渋谷ストリーム、桜ヶ丘地区開発など、駅周辺には新しい施設が次々誕生しています。 駅前の開発は公民連携のもと都や区の行政が利便性や安全性を追求しながら、JR東日本、東急電鉄、京王電鉄、三井不動産などの大手不動産開発会社が商業的だけでなく災害に強く、エネルギー効率なども考慮しながらまちの強みと特徴を最大限に生かし、渋谷を「日本一訪れたい街」とすることを目指して進んでいます。 そんな変わりゆく渋谷の街を、建築やインテリアデザインの視点で紹介したいと思います。 宮下パーク 宮下公園は、全長330m幅35m程の細長い土地の形状をしている。およそ70年前の1953年に1階が駐車場の空中公園としてオープンしたが、山手線沿いに原宿方面とつながる街を分断し、1990年にはホームレスが住み着くなど社会問題が発生、私もこの公園を通過するのは避けていた記憶があります。2011年には有料の公園としてフットサルコートなどの施設を民間企業が運営していました。 その後東日本大震災を経て老朽化した公園をPPP(パブリックプライベートパートナーシップ)という官民連携による30年間の定期借地権として公園の建て替えを行うことが決まり、2017年(平成29年)から始まったPark-PFI制度を活用し、公募型プロポーザル(渋谷区が提案を求める)の結果、三井不動産が事業者となりました。 2011年に再整備を終えてリニューアルした公園は、駐車場、飲食店や物販店、ホテル、スポーツ施設などが入る渋谷を象徴する複合型商業施設に生まれ変わりました。 渋谷駅から道路を挟んで入口を見渡すと、一般的なビルのエントランスとは違う、階段、エスカレーター、エレベーターが立体的に見渡せ、奥行き感もありながらスムーズな動線が確保されている。建物の中に入るというよりは、三層の室内でも、屋外でもない中間の場所を通るような感覚だ。この商業施設部分は「RAYARD MIYASHITA PARK(レイヤード ミヤシタパーク)」「重なった」という意味をする名前がつけられている。 この手法は商業施設としてテナントを誘致する際、人目につきやすい場所だけでなく、奥まって人が入りにくい、上に行くほど人が少なくなりがちといったネガティブな面を回避できるだけでなく、利用者が楽しく自由に上下階に移動できる利点もある。 渋谷駅側エントランスの右側一階には「渋谷横丁」という日本全国のソウルフードとエンターテイメントが楽しめる19店の飲食店が並ぶ、フードコートのように分断されていない、ひと続きの飲食街となって賑わっている。ここは人気の「○〇横丁」をあちこちに手がける飲食店プロデューサーによるものだ。 少し話はそれるが、店舗デザインの分野に関わらず、音楽やアートの分野でも「プロデューサー」や「ディレクター」といった仕事が増えている。「プロデューサー」とは、企画と立案を行い、「ディレクター」は製作や指揮をとるといった立場だ。「デザイナー」の上位概念のようにも思えるが、分業化が進んだ現代では、ハリウッド的手法と言われ、漫画家は漫画を描き、脚本家がストーリを書くことは当たり前になっている。デザインを勉強して自分は何が得意なのか、進む道を探してみるのも面白い。 文・角 範昭 専門学校日本デザイナー学院90年卒。97年有限会社空デザイン開業。 小さな街の飲食店から大型フィットネスクラブまで現在までに1300店舗以上を手掛ける。 [clink url="https://picon.fun/information/20220421_app/"]

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デザイン

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【絵を上達させたい人必見!】そもそもデッサン 第1回 「上達のカギはグラデーションにあった!?」

「思うように絵が描けない」「絵ってどうやったらうまくなるの?」・・・ イラストレーターを目指している方、趣味でイラストを楽しんでいる方、自分の画力になかなか自信がもてず、不安になることもあるのではないでしょうか? 「絵を上達させたい!でも何から始めたらいいのかわからない…」 そんなアナタに向けた連載のスタートです!絵を上達するためのヒント…それは“デッサン”にありました。 デッサンってやっぱり大事なんです、そもそも。   そもそもなんでデッサンが大切なの? [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_0001.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]原先生、デッサンの連載はじまりましたね!これからよろしくおねがいします! [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]よろしくおねがいします!デッサンって実は深いので、知るともっともっと絵を描くのが楽しくなりますよ。 [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_00013.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]お~楽しみです!私が最後にデッサンしたのは高校の美術の授業だったような…ただ目の前のものをなんとな~く模写した記憶しかないのですが、そもそもデッサンって画力を上げるために効果的なんですか!? [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]絵を描く上での観察力を養うため、人が見てて気づかないことに気付けるようになって、結果として描写力のアップに繋がるんですよ。それとここだけの話、将来イラストレーターなど絵を描くことを仕事にしたい方、実は就職活動で見られるのはデッサン力なんです! [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_00012.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]就職活動にも関係してくるんですか!?デッサン力ってそんなに大事なんですね… [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]そうなんです。クリエイティブ系の企業に就活する際に不可欠なポートフォリオ(自分の制作した作品をまとめたもの)にデッサン課題を載せることが必須だったりします。 それはデザインを考えたり、イラストを制作するときにもデッサン力が重要だからなのですが、そもそもの物を見る力を“観察力”と言ったりします。[/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_00014.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]観察力? [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]デッサン(※)をするためには、モチーフをよくよく見る必要があります。 どう描いたら、それらしく描けるのか。それは描こうとするものの特徴や性質を観察によって紙に上に描き出していくのです。[/word_balloon] ※ ここでの『デッサン』は鉛筆デッサンを指します。デッサンは木炭やコンテ、パステル等でも描きます。 [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_0001.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]なるほど。すぐ描きだしちゃいそうですけど、まずは目の前のものをよーく観察するんですね。 [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]この観察する力と、併せて鉛筆・消しゴムなどの道具を使って表現していく描画の技術である『描画力』の両方の力でデッサンが向上します。 『観察力』+『描画力』お互いの技能が相乗効果となってデッサンが上達します![/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_00013.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]どっちの力も大切で、相乗効果なんですね! [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]描きたいものを描きたいように紙面に表現できる力を『デッサン力・描写力』と言っています。 描く対象ですが、例えば「りんご」のようにモチーフが物体である場合の他に、室内の空間であったり、家のような建物や公園などの風景のスケッチにもこの『デッサン(描写)力』が活用できます。[/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_0001.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]描く対象は身近なものでよいんですね。簡単に始められそうです。 [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]そうですね。デッサン力をつけていけば描く対象が目の前になくても、想像だけで紙面もしくはパソコンの中で描くことができます。 そのような『描写力』がクリエイティブな仕事には大切な技術となる訳です。 ただ、ここで補足させてもらうと、イラストの表現力というのは、別に全然『描写力』は無くても、イラストの『表現力』は成り立つんです。[/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_0001.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]たしかにリアルな描写ではないイラストで、面白さだったり、楽しさを伝えてくれるイラストってたくさんありますよね! [/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230114_154427.jpg" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" name="原先生" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]そこはもうイラストレーターのセンスですよね。 ここでの『デッサン力』はリアルなイラストを描きたい場合に、その表現に「的確さ」をもたらしてくれるという意義としてお伝えできればと思います。 イラストレーターとして備えてて良い武器のひとつになりますよ。[/word_balloon] [word_balloon id="unset" src="https://picon.fun/wp-content/uploads/2023/01/20230113_140623_00013.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" name="編集部 ハマダ" avatar_border="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]デッサンするのが楽しみになってきました!先生、よろしくお願いします! [/word_balloon]   ↓ここから先の手順は動画でもわかりやすく解説しています!↓ https://youtu.be/xwLFhdjn_oA 早速デッサンをはじめていきましょう! まずは準備する道具について とても身近な物だけでデッサンを描くことができます。 基本的には鉛筆と消しゴムに白紙と言うことですね。あとは描く対象であるモチーフです。 鉛筆・消しゴム・白紙 ー これは最低限の用具です。 鉛筆…硬さがHBを中心に硬軟に幅があり、デッサンではこの硬さの差を利用して描きます。 消しゴム…通常の消しゴムの他に「ねり消しゴム」を使用して描きます。 紙…大きさも様々あり、また紙質も多様です。基本的には白紙ですが、グレーなど地色のついた紙でも描きます。 ※ ここでは基本の白の画用紙を使うことを前提とします。 その他ー(補助用具※ 準備すべきだが、使わない場合もある) ・カルトン・バインダーなど…画用紙を安定させる。 ・直定規…直線を引く・見た目のモチーフを測る。 ・図り棒…垂直・水平を見定める(定規で代用可能)。 ・羽ブラシ…消しゴムの消しカスを紙面から払う。   ◆鉛筆の使い方 使用する鉛筆は常にしっかり削って、先をとがらせます。(カッターで削るのが一般的だが、鉛筆削りでも良い) デッサンをするときは画像のように指4本を添わせるような持ち方をしよう。   ◆消しゴムの使い方 使い込んだ先の丸いものは避けて、真新しく角(かど)のある消しゴムが望まれます。 ねり消しゴムは指で形を変化できて、また消しカスも出ないのが特徴です。デッサンは輪郭線で描くと思いがちですが、ほとんどハッチング(斜めの筆跡)とグラデーション(明暗階調)で表現します。 輪郭は線ではなく、明暗の差で描きます。輪郭線は必要な場合に限定して描きます。 そこを実際のデッサン実習で経験していこう。 ◆デッサンのモチーフ 初歩は基本的に単純な形状でかつ、単一な材質と単純な白い物をモチーフとして選びます。 石膏の正六面体(サイコロ型)・石膏製の円柱など これは形の描き方と面の変化の描き方の両方を体験します。同時に鉛筆の使い方も体験します。 そして、画用紙上に描く適切な大きさも考えていきます。 デッサンの回数が増すにつれて、りんごなどの単体のモチーフを描きながら、その質感などの表情と陰影の描き方を体験します。     今回は初回ですので、何かモチーフを描く、その前のデッサンのためのトレーニングを行ってみましょう。   【1本の鉛筆による「グレーグラデーション」の作成】 デッサンは紙面に真っ白な部分から真っ黒な部分までの間の「明」から「暗」までの幅を使って描きます。これを「明暗階調」と呼びますが、これがデッサンの作成と理解に大変重要ですので、今回はこの作成体験してみることにしましょう!   ◆グレーグラデーションの作成に必要な用具 ◯画用紙(白)…2枚 大きさはB4サイズ 1枚に作成します。もう1枚は下敷き用です(紙面が柔らかくなり、鉛筆を持つ手への負担が軽減できます) ※画用紙には表裏がありますので、必ず表側の面に描きます。裏表がわからない場合、同じ指で両面を触って、ざらざら感の強い方が表(描く面)だと覚えておきましょう。 ◯鉛筆(2B)…1本 2B とは、鉛筆の硬さ表記でやや柔らかめものを使用します。カッターで芯の先がしっかり尖るように削っておきます。カッター使用が苦手という方は鉛筆削りでも結構です。 ◯消しゴム…1個(あれば、練り消しゴムも使用する) ◯直定規(長さ30cm以上)…1本 ◯マスキングテープ(18㎜幅程度)…1個 ↑グレーグラデーション作成のための用具   ◆◇ ステップ1◆◇ グラデーションフォーマット作成 まず、画用紙(B4)を横位置にして、その中央部に長方形を鉛筆と直定規で作成します。長方形内を4㎝幅に縦線を引いて8等分します。 長方形サイズ:縦幅8㎝ × 横幅 32 ㎝   長方形全体の外側を枠線に沿って囲むようにマスキングテープを貼ります。これでフォーマットができます。   ↑グレーグラデーションのフォーマット  枠の周囲のマスキングテープはグラデーション作成後にはがします。   ◆◇ ステップ2◆◇ 鉛筆での塗り作業 この枠の内側を用意した鉛筆で最も濃く塗った状態から→最も淡く塗った状態へ滑らかに変化させていきます。 参考画像では左端(濃)→右端(淡)という方向ですが、方向は逆でも構いません。 作業は濃い方から進めていきます。 【ポイント!】 ①濃い方の側から塗り始める。 ②最初はあまり鉛筆に力を入れずに軽く持って、塗りが進むにつれて徐々に力を加えるようにする。 ③鉛筆のタッチ(筆跡)は同じ方向だけでなく、紙を動かしながらいろんな方向から入れていく。 ④一つの4㎝幅枠内を均一に塗るのでなく、その中で濃淡変化を作るようにする。 ⑤隣接した枠の境に階調の段差が出ないようにする。 ⑥左右から四番目(中央)の線がグレートーン(階調)の中間になるように意識する。 ↑グレーグラデーション【完成】 マスキングテープをゆっくりと慎重に剥がしとって、グレートーンの帯全体を見てみよう。 また、鉛筆の枠線とテープとの隙間に白い塗り残しがあるので、そこも同じ鉛筆で補正しよう。 さあ、いかがでしょうか? 出来たグラデーションの良し悪しの基準です。 【評価のポイント!】 ❶全体の階調変化にムラや段差はないか。 ❷両端が黒(最も濃い)・白(最も淡い)にできているか。 ❸左右から四番目(中央)の線がグレートーン(階調)のちょうど中間になっているか。 この作業は一度きりではなく、何度も試みてください。一度目は作り方をおさらいしただけです。 何度も繰り返し作成しながら、「評価ポイント」の観点での完成度を高めましょう。 また、鉛筆の硬さをHBや2H(やや硬め)など他の場合のものを作成すると、硬さの違いによる鉛筆の調子(トーン)の違いも比較できて理解につながります。   次回から、ご家庭にある身近な物をモチーフ(描く対象)にして初歩のデッサンをサポートします。 ぜひ、ご期待ください。

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【連載】時代を写した写真家100人の肖像 No.10 革新的な視点と手法の動物写真 宮崎学『けもの道』 鳥原学

1970年代なかば、人々が自然や環境に関心を寄せはじめ、動物の生態写真が隆盛を見せるようになった時代。長野県伊那市の山中で、一人の若者が手作りの装置を駆使して野生動物を撮影、動物雑誌『アニマ』で発表し始めた。宮崎学の克明な観察記録は、新鮮な驚きと、「動物を見る」ことへの新しい示唆に富み、日本人の自然観に一撃を与えたのだった。   人と自然の境界を探して 「百聞は一見にしかず」という言葉がある。確かに自分の目で確かめることが理解への早道であり、正確な観察は意外な事実をも浮かび上がらせるものだ。動物写真家の宮崎学は、確信をもってこう言う。 「自然は決して滅びるものではない。人間のほうが先に滅びると思う」 言葉の背景には、40年以上積み上げてきた徹底したフィールドワークがあり、それゆえに生物の絶滅を前提にした自然保護運動にもきわめて批判的だ。宮崎に言わせれば、彼らは実情を見ていない、ということになる。 なぜなら、短期間で世代交代をする動物たちは人間が思うよりも早く人工環境に適応して、その個体数を増やしてきたからだ。折にふれてその被害が報道されるツキノワグマ、シカ、イノシシなどだけでなく、絶滅が危惧されるクマタカやオオタカにしても、「数万羽はいるはず」と宮崎は指摘する。彼自身の写真こそが、その証拠なのである。 たとえば2012年に出版された『写真ルポ イマドキの野生動物―人間なんて怖くない』(農山漁村文化協会)では、高速道路の人工照明を利用してエサを探すクマや、道路の融雪剤に含まれるミネラル分を求めて集まるシカの群れの写真を発表している。 それは野生動物の生態というイメージとはほど遠く、逆に、利便性を求めてきた日本人の生活環境を照らし出している。宮崎は自然と人間の境界線に立ち、両者の相関関係を徹底したリアリズムで描写する。 こうした視点の出発点となったのが1978年の個展で発表され、翌年に写真集となった『けもの道』(平凡社)である。宮崎は本作で独自のスタイルを確立するとともに、自然を対象にした写真表現の可能性を大きく広げた。 タイトルの「けもの道」とは、野山で野生動物が往来する道筋のこと。一般的には動物自身がつけた道が想像されるが、本作では中央アルプスの中腹にある登山道が舞台だ。撮影を思いついたきっかけは、この道でテンやイタチの糞をかなりの頻度で見つけたことだった。人がつけた道を、動物たちはどう利用しているのか。この疑問を解くために採った手法が画期的だった。 宮崎は特定種に狙いを定めるのではなく、登山道に赤外線を使った自動撮影装置を仕掛け、通る動物の姿を網羅的に写した。その結果は見事というほかはない。ニホンカモシカ、タヌキ、ノウサギ、テン、リスなどの動物から、ガガンボやカマドウマなどの昆虫まで克明に描写されている。それも、舞台でスポットライトを浴びる役者のように、ドラマチックに写されているのだ。 また登山靴を履いた人間の写真も作品の列に加えたことで、紡ぎ出される自然観を飛躍的に広げた。人間を含めた生物間の繋がりが、日本のネイチャ-フォト史上初めて俯瞰的に視覚化されたのだった。   動物生態写真の革命 宮崎は生まれ育った信州南部の伊那谷周辺を撮影のベースにしてきた。東は南アルプス、西は中央アルプスに囲まれた、標高850メートルほどの一帯に腰を据え、今も自然と人間の関係を見続けている。 そんな宮崎が写真家を目指すのは中学を卒業し、地元でカメラメーカーの下請け企業に勤務していた10代半ばのことだった。一眼レフの交換レンズを組み立てるうちに、カメラに興味を持ち、さらに5歳年長の兄が東京の写真学校に入ったことで、写真家への可能性が身近に感じられた。 宮崎は月賦で一眼レフを購入すると、動物の撮影にのめり込んだ。まずリスやムササビという身近な小動物から始まり、やがて“幻”と形容され、保護が叫ばれていたニホンカモシカの生態を追うようになった。宮崎はこの難敵を撮るために登山技術を習得し、徹底した行動観察を重ね、撮影に成功する。 とはいえ、これで写真家になれたわけではない。10代の終わりの数年間は内臓疾患で入退院を繰り返し、焦りを募らせた。いっそ東京へ出ようと思ったことも何度かあったが、すでに兄が上京しており、自分までが家を捨てるわけにはいかない。宮崎が地元をフィールドにし続けたのは、そんな責任感もあったからだった。 それでも21歳のとき、会社を辞めて写真に賭けることを決めた。当時の心境について、宮崎は「手負いのフリー宣言」と表現している。 やがて、伊那谷で一人格闘する宮崎の評判は少しずつ広がり、写真家や出版関係者の信頼を得ていった。1972年にはデビュー作の写真絵本『山にいきる にほんかもしか』(ポプラ社)を出版する。 さらに、宮崎の意識を大きく変えたのが、10歳年上の栗林慧との出会いだった。“昆虫の眼で見た世界を表現する”ことを目指した栗林の写真は、生態写真に新しいムーブメントを起こしていた。しかも作品のほとんどを栗林自らが開発した機材で撮影していたのだ。その作品の革新性は、現在でいえばVR映像にも匹敵するはずである。 たとえば実質的なデビュー作である1969年発表のアリの生態写真には、市販の小型ストロボとベローズを組み合わせ、撮影倍率を自由に選べるようにした“昆虫スナップカメラ”が使われている。この機材によって昆虫の活動が初めて深い被写界深度で捉えられ、臨場感あふれる表現が可能となった。 これ以降も栗林は“オリジナル高速電磁シャッター”や“ストロボクリーク撮影”などのシステムを完成させ、新しい視覚を開いた。 マクロレンズのラインナップも少なく、カラーフィルムの感度も低い当時、写真家自身の工夫から生み出された作品は、自然を志す若手写真家から絶大な支持を集めた。もちろん宮崎も栗林の写真に憧れた一人だった。 宮崎が栗林を初めて訪ねたのはフリー宣言の翌年で、自宅の工作室に通され、整然と並ぶ工具類を目にしたとき、驚きとともに「大いなる希望」を感じたと述べている。そして栗林との交流からは次のことを学んだという。 「写真家たるもの、すべて一人で完成できないようでは、一人前にはとてもなれない」 その後の宮崎学は、この思いを形にすることで独自の世界を確立していくのである。   生命の素顔 1973年、宮崎にいよいよチャンスが巡ってきた。この年の4月に、平凡社から動物ヴィジュアル誌『アニマ』が創刊されたのである。 同誌創刊の背景には、世界的な環境問題に対する意識の高まりと動物学の著しい進歩があった。日本では今西錦司を中心とする京都大学霊長類研究グループの活動が注目を集め、創刊年には動物行動学の権威であるニコ・ティンバーゲンとコンラート・ローレンツがノーベル賞を受賞している。世界的に動物行動学のブームが起きていたのである。 『アニマ』の創刊準備はこれら研究者の助力を受け、一年をかけて行われた。その過程で編集部を悩ませたのが、雑誌の主役である写真を集めることだった。もちろん当時も動物を専門に撮る写真家はいたが、野生動物に密着してそのライフサイクルを総合的に追っている者は稀であったのだ。 編集者たちは全国を探し歩き、まだ無名だが実力を持った人材を見出した。たとえば北海道でキタキツネを撮る獣医の竹田津実、埼玉の清流でカワセミを追っていた嶋田忠、そして伊那谷の宮崎学である。 彼らの作品は、最初から大きく扱われた。創刊号では竹田津のキタキツネが全面的に掲載され、2号では表紙と特集の一部を宮崎が撮ったアオバズクが飾っている。新しい写真家たちの登場は写真界の注目を浴びた。さらに宮崎が翌年1月号で「ニホンカモシカ その冬の生活誌」を発表すると評価はさらに高まった。 こうして『アニマ』によって自信と収入とを得た宮崎は、二つの大作に取り掛かる。日本に棲息する全16種のワシ・タカ類を追った『鷲と鷹』と『けもの道』である。 この二作は、手法も表現意図も大きく異なる。前者は絶滅が危惧されていた猛禽類を写真に収めること自体に大きな意味があった。長年培ってきたフィールドワークの技術が試されるテーマである。対して後者の目的は生物間の見えざる繋がりを確かめることであり、知られざる動物の素顔を捉えることも意図されていた。 宮崎は、動物は人間の「殺気」を敏感に察知し、見られていることも理解していると語る。それは『鷲と鷹』でも同じで、そこには鳥と宮崎の対決という趣すら漂っている。だが動物の素顔を見ようとすれば、写真家そのものを現場から排除しなければならない。 そこで宮崎は栗林の仕事をヒントに、自動撮影装置の開発に取り組む。赤外線を使った感知装置の開発に始まり、ストロボを長時間作動させるための電源の確保、風雪や気温の変化に耐えられる機材カバーの試作などを繰り返した。完成までに3年が費やされた。 そして1976年の春、宮崎はこの装置を登山道に設置。1年半にわたり継続的に作動させ、1000カット近い写真を撮影した。その結果は前述したとおりである。これ以降、宮崎の装置はさらに進化し、現在ではデジタルカメラを駆使してより克明に動物の素顔を描き出している。 1990年の写真集『フクロウ』ではフクロウの生態記録をまとめ、土門拳賞を受賞する。「夜行性のフクロウは目撃するだけでも難しく、営巣時期に巣の周辺で撮影したものしか見せてもらえない写真が多い。夜間の見えないその生態を暴くために、メカトロニクス技術の結集で年間を通してフクロウの生活史をまとめた」と宮崎は言う。 さらに1994年の写真集『死』は壮絶である。動物の死骸が腐敗し解体していく様を、自動装置によって時系列で撮影しているのだ。あとがきの「自然の死によって生命は終息するものではなく、連続するものである」という一文も印象深い。 宮崎は、日本の自然界は、今もって全くわからないことだらけだと語る。その疑問を解くために、現在も数か所に仕掛けた自動撮影装置が記録する画像を見つめている。動物の行動の変化から自然の因果律を読み取ることを怠っていないのだ。宮崎が写真によって描き出すこの因果律は、現代の人間のあり方を測る、重要な計測器として機能するはずだ。 宮崎学(みやざき・まなぶ) 1949年長野県生まれ。中央アルプス山麗をフィールドに、動物・自然・人間社会をテーマに独自な視点・方法で作品を発表し続けている。1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞、1990年『フクロウ』で土門拳賞、1995年『アニマル黙示録』と『死』で講談社出版文化賞を受賞。近著に『イマドキの野生動物』(農文協)がある。公式サイト(www.owlet.net/)で地元の動物たちの様子を日々伝えている。 参考文献 『僕は動物カメラマン』(どうぶつ社 1983年) 『アニマ』(平凡社) 1978年12月号「宮崎学 けもの道」 『アエラ』(朝日新聞社)1999年9月13日号「現代の肖像 宮崎学」 『アサヒカメラ』(朝日新聞社)2000年5月号~8月号 柳本尚規『Seriesフォト・グラフィティ[写真家はいかにして生まれたか]宮崎学』 関連記事 [clink url="https://picon.fun/photo/20221103/"] [clink url="https://picon.fun/photo/20221205/"] 文・写真評論家 鳥原学 NPI講師。1965年大阪府生まれ。近畿大学卒業。フリーの執筆者・写真評論家。写真雑誌や美術史に寄稿するほか、ワークショップや展示の企画などを手掛ける。2017年日本写真協会学芸賞受賞。著書に『時代を写した写真家100人の肖像』、『写真のなかの「わたし」:ポートレイトの歴史を読む』、『日本写真史』など多数。 鳥原学 時代を写した写真家100人の肖像 上・下巻(玄光社/定価2500円+税)より [clink url="https://picon.fun/information/20220421_app/"]

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手ブレを付ける!Premiere Proで手ブレ加工/Adobeであそぼ!#10

あっちを見ても手ブレ補正、 こっちを見ても手ブレ補正、、、 最近のカメラはとにかく手ブレ補正の機能が発達していますね。 安定した動画が撮影できて大変素晴らしいのですが、 みなさんそんなに「手ブレ」お嫌いですか?? 「手ブレ」のある動画って、ちゃんと「人」が介在している感じがして逆にリアリティを感じたりしません?? 現実世界や人間、動物とかの動きや雰囲気を演出するためには「無駄な動き」が必要だと思うんです。 無駄のないキレイな動きだけだと、ロボット感やデジタル感をどうしても感じてしまうのですが、無駄な動きや揺れがあるだけで一気に生き物感だったり現実感を感じ取れるようになると思うんですよね。   ということで、今回は PremiereProで後付けで「手ブレ」を追加する方法をご紹介! (どんな紹介のしかたがいいかなと考えた結果、個人的な趣味の方向でご紹介します) ▼こちらの動画をご覧ください。 ということで、東京中野の街にゴジラ(フィギュア)が現れた動画で解説させてもらいます。   まずは「手ブレ」追加の話しの前に、ざっと合成の流れを。 動画素材の準備をします。 今回はつぎの3つの動画。 [caption id="attachment_10762" align="aligncenter" width="400"] カメラを固定した風景動画[/caption] [caption id="attachment_10763" align="aligncenter" width="400"] わざと手ブレさせた動画[/caption] [caption id="attachment_10764" align="aligncenter" width="310"] 背景を切り抜きやすい色で撮影したフィギュア動画[/caption]   まずはPremiere Proで 合成動画をつくる Premiere Proで新規シーケンス、背景動画をタイムラインで開き、背景動画を複製して上に重ねる。 上に重ねた動画のエフェクトコントロール欄の「不透明度」でマスクのペンツールを選び、丁寧に画面上の建物(怪獣より手前あって欲しいもの)を囲みます。   先ほど作った動画にサンドイッチするように怪獣フィギュアの動画を配置して、怪獣動画に ビデオエフェクト > キーイング > Ultraキー を適用。 Ultraキーの設定ウィンドウで透明化させたい色をスポイトで吸い取り、数値を調整したら合成動画の完成♪   と、こんな感じで簡単な合成ができました。 この状態が上のYouTube動画でお見せした「合成のみ」の動画にあたります。   さて、前置きが長くなりましたが今回の記事の主題がやっとここからです。 手ブレを付けよう!   01.手ブレ動画を上に重ねる 先ほどの合成動画(今回は1度書き出したもの)の上に、わざと手ブレさせた動画をタイムライン上で上に重ねます。   02.2つの動画をネスト化 重ねた動画を選択した状態で右クリックしてネスト化します。 ネストというのは新たな箱(シーケンス)にまとめて入れておく、みたいなことです。   03.ネストにエフェクト「ワープスタビライザー」を適用 ネストしたものに、ビデオエフェクト > ディストーション > ワープスタビライザー を適用します。 ワープスタビライザーは手ブレ補正をしてくれるエフェクトで、上に重ねられた手ブレ動画を自動分析して、サイズ・位置・角度などを自動処理で手ブレを補正してくれます。   04.ネスト内の手ブレ動画を削除すると完成! ネストをダブルクリックすると、中身を開くことができるので、ここで手ブレ動画を削除します。 そして元画面に戻りネストされた動画を再生すると、手ブレ動画の完成です。 ネストにかけたワープスタビライザーが手ブレ動画を分析してできた動きが、手ブレ動画が削除されたことで下にあった合成動画に反映されたものが見えるようになった、という手振れ補正を逆に使った方法です。   ではもう一度見比べてみましょう♪ 被写体(今回はゴジラ)をしっかり見せたいのであれば手ブレは無い方が見やすいですが、臨場感や、カメラを持つ人を想像させることができるのは手ブレ動画の方がありますよね。 ついでに、カメラマンの心情になり、ズームとか、ピンボケを追加してみるとこんな感じに。      ちなみに、スピード感を演出するときにも手ブレが有効で、私が以前編集したこの動画の「矢」が飛んでいくシーンも画像に手ブレを追加しています。   ということでいかがでしたでしょうか? 手ブレのない安定した動画もいいですが、臨場感や躍動感を演出するときには手ブレを追加してみてはいかがでしょうか♫ それではまた。   PicoN!編集部 横山 [clink url="https://picon.fun/design/20221201/"] [clink url="https://picon.fun/design/20221105/"]

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