青い鳥を偲ぶ
ある朝、目覚めると。
そこに青い鳥はいなかった。
10年以上、いつも私のスマートフォンにいた
「青い鳥」が急にどこかへ
飛んでいってしまいました。
代わりにスタイリッシュな「X」の文字が表示されているのですが、やはり寂しさを隠せない。
そんな、気持ちを抱えている「Twitter依存症」の
あなたに届ける今回の記事。
あの青い鳥のアイコンが、デザイン的に
いかに美しかったのか。
既にご存知の方も、そうでない方も。
今日だけは、あの「青い鳥」に
思いを馳せてみませんか?
「青い鳥」の歴史
あの青い鳥が生まれたのは2006年。
その後2010年までに3回のデザイン変更がされています。
実は初代の青い鳥は、安価で購入したロイヤリティフリーの素材だったらしいです。
Twitterのサービス開始初期から「Twitterバード」は存在していたのですが、実際にロゴやアイコンとして活用され出したのは2010年になってから。
デザイナーのフィリップ・パスクッツォ氏とダグラス・ボウマン氏によってデザインされたロゴデザインには、あの鳥が右側に配置されました。
この頃から青い鳥のマークと言えばTwitterと認識されるほどにブランド認知が広まっていきます。
そして2012年、ついに「Twitterバード」のみの
ロゴマークが生み出されました。
優れたデザインのTwitterバード
2012年から先日まで、我々が見ていた青い鳥。
2012年以前の青い鳥は、髪の毛が生えていたり、少し頭部が大きかったりしていたのですが、最終的なデザインでは、とてもバランスよく各パーツが配置されているように思われます。
それもそのはず。この新たなTwitterバードは、巧みに「黄金比」「白銀比」を取り入れたデザインとなっているのです。
黄金比の簡単な説明
黄金比は、「1:1.618」からなる比率のことで、
最も美しいとされる比率と呼ばれています。
この美しい比率を持つ長方形は「黄金四角形」と呼ばれて、こちらも「1:1.618」の比率となっています。
この黄金比は、様々な企業ロゴやデザイン、写真などに採用されています。
白銀比の簡単な説明
白銀比は、「1:1.414」からなる比率のことで、
特に日本人に馴染みがある比率とされています。
そのため「大和比(やまとひ)」とも呼ばれることもあります。法隆寺の五重塔やスカイツリーに至るまで採用されているデザインです。
Twitterバードにもある比率
さて、前述した通り、このTwitterバードにも「黄金比」「白銀比」が見受けられます。
ただし、今回の記事では答えまで書くことをしません。
なぜならば、青い鳥に思いを馳せる時間を作っていただきたいからです。
ぜひ、公式サイトよりTwitterロゴをダウンロードして、色々と調査してみてください。
いつブランドツールキットが非公開になるかわかりませんので、お早めに取得されることをお勧めします。
Twitterブランドツールキット(LINK)
Twitterバードの様々な比率を見つけるヒントとしては、まず頭部に円を描くことから始めてください。
すると、次の円が見つかり、それぞれの関係性が見えてくるでしょう。
この鳥を理解することは思った以上に難しいですが、根気強く研究していただけると嬉しいです。
Twitterバードの美しさを紐解きながら、皆さんもしっかりと別れを告げましょう。
さよなら、青い鳥。
そして、切り替えていきましょう、「X」に。
PicoN!編集部 佐藤(九州校)