【クリエイターの就活】就職活動の全体像をざっくり解説/選考期間編
このような疑問に答えます。
・就職活動の全体像をざっくり解説
・選考期間にすべきことをステップ別に解説
この記事を書く私は、専門学校日本デザイナー学院、日本写真芸術専門学校のキャリアセンターで毎日平均2〜3人の個別相談を行うスタッフです。
学生からのよくある質問に「就活って何からスタートすれば良いですか?」というものがあります。
とはいえ、私自身の就活を振り返ってみた時に、全体像が理解できたかというと、まったく出来ていませんでした。
しかし、先輩スタッフに聞いたり、就活に関するの書籍を何冊か読み込んでいくうちに、いくつかの「共通点」が見えてきました。
そこで今回は、これからクリエイティブ業界で働く上での「選考期間にすべきこと」をステップ別に解説します。
選考期間
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選考期間を理解する上で最も重要なのが、クリエイター職(フォトグラファー、デザイナー、映像制作など)の就職活動は、一般職とは異なり「スキルの証明(ポートフォリオ)」が求めらることです。
また、ポートフォリオを同じくらい大切なのが、あなたという人柄を企業側に知ってもらうことです、ステップごとにもう少し詳しく見ていきましょう。
👉️準備期間について詳しく知りたい方はこちらの記事へ
企業説明会・企業訪問
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企業説明会や企業訪問をする際のポイントは、一般的な企業研究に加えて、クリエイターは「自分がその企業で何を作り、どう成長できるか」を具体的にイメージすること。
その企業の制作物やサービスが、自分の得意なテイストや目指したい方向性と合っているか確認しましょう。
会社HPやSNSをチェック
おすすめしたいアクションプランは、企業HPだけでなく、「会社(社員)のSNS」や「スタッフブログ」をチェックすること。
そうすることで、現場のリアルな技術レベルや熱量を理解することができます。
また、可能な限り直接企業訪問やOB訪問を強くおすすめします!実際に行って、社員の服装、デスク周りの雰囲気(フィギュアがあるか、静かか賑やかか)など、肌感覚での「居心地」もチェックしましょう。
会社の雰囲気を実際に見ることで、あなた自身が働くイメージの解像度が上がるでしょう。
ポートフォリオの準備(α版)
説明会の段階で「作品を見せてください」と言われることや、早期選考のオファーが来ることもあります。
未完成でも、スマホやタブレットですぐ見せられる作品集を持っておくとチャンスが広がります。
とはいえ、作品集は単なる作品の羅列はNG。
「制作において大切にしていること」ということを言語化しておきましょう。
恥ずかしがらずにラフ画、ボツ案、思考の過程(試行錯誤)を載せることで、思考力と基礎画力(または技術力)をアピールすることができます。
ES・面接対策
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重要だけれどもあまり知られていないことですが、クリエイター就活する上での最重要パートです。
ES(エントリーシート)では、自己PRや志望理由はもちろんですが、あなたではなく、採用者目線に立っているかがポイント。
素直さとコミュニケーションスキル
クリエイティブ業界で働く上で求められる人物像のひとつに「素直さ」があります。
面接官が見ているポイントとして、 「上手いかどうか」以上に、「フィードバックを受けた時に柔軟に対応・修正できるか(素直さ)」や「論理的にデザインを説明できるか」というコミュニケーション能力が重視されます。
👉️デザイン業界で働く上での「素直さ」について詳しく知りたい方はこちらの記事へ
実技試験
企業によっては、その場でデッサン、Illustratorなどのデザインツールの習熟度のチェックが行われることがあります。
内定
内定が出ても、クリエイター職だからこそ確認すべき独自の項目があります。
労働条件の再確認
裁量労働制や固定残業代が含まれているケースが多い業界です、「実際の残業時間」や「休日出勤の頻度」など、自分が許容できる範囲か冷静に見極めましょう。
企業によっては、採用面接時に「週休2日制と完全週休2日制の違い」を答えさせるケースもあります。
権利関係・副業規定
著作権
業務で作ったものの権利は会社に帰属するのが基本ですが、自分のポートフォリオ(個人の実績)として公開して良いかなどのルールを確認しましょう。
副業
個人の創作活動やコミッション(依頼)を受けて良いかどうかも重要です。
内定者アルバイト・インターン
クリエイター職では、内定後に卒業までアルバイトとして現場に入るケースがよくあります。
入社前にスキルのギャップを埋めるチャンスですので、学業に支障のない範囲で可能な限り積極的に参加しましょう。
まとめ
クリエイターの就活は、「作品(スキル)」と「人柄(コミュニケーション)」の両輪で進みます。
特にポートフォリオは、選考が進むごとにブラッシュアップし続ける「生き物」だと考えてください。
ひとりで頑張る必要はありません、今日から、採用内定を目指しましょう!
PicoN!編集部 かみさく