クリエイティブ圏外漢のクリエイティビティを感じる何か…〈vol.23〉―「考えさせられたクリエイティビティ2023 vol.2」
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
慌ただしい一年の始まりとなりましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
まず被災された方、関係者の皆様におかれましては
お見舞いを申し上げますとともに、早期での復興を祈念しています。
では早速ではございますが
前回のつづきで「考えさせられたクリエイティビティ2023」
を列挙させていただきます。
考えさせられたまつり2023
芸能山城組ケチャまつり
AKIRAの音楽などで有名な芸能山城組による
「芸能山城組ケチャまつり」が4年ぶりに開催されました。
初めての芸能山城組のパフォーマンスを体験したのですが
「踊る」や「音楽を集団で奏でる」という行為の
原初的かつ根源的なヤバさを突きつけられました。
そしてそのヤバさこそが
人類が行為として継続する理由だと考えさせられました。
今年の実施するかは不明ですが
入場無料で出入り自由の開かれた祭りなので
興味ある方は参加してみてください!
考えさせられた洋画2023
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
キアヌ・リーブス主演の世界最高峰の最新アクションを
3時間ぶっ通しで見れるアクション映画好きには眼福でしかない映画。
殺し屋のジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)が
人間ジョン・ウィックであることを
“人権”が生まれたパリを舞台に観ることが出来る。
そこから導き出される
「人間は法のみに縛られる存在ではない」というテーマは
胸熱であり昨年の時事と照らすと考えさせられるテーマであった。
『Brbie/バービー』と『TAR/ター』
バービーワールドという舞台を差し込むことで
いまだに固定化されている男社会という
現実の問題を分かりやすく明示『Brbie/バービー』
世界的女性指揮者かつ教授で権力を持った
主人公を主役にそえることで
現実の#metooの話をより深化させる『TAR/ター』
どちらの映画も“現実の反転”を差し込む事で
現代の問題の解像度を高めてくれるとともに
考えさせられるきっかけを誰に対しても与える。
テーマ的には共通するので是非あわせて観てほしい作品です。
考えさせられた本2023
「戦前」の正体 愛国と神話の日本近代史
開国により列強を意識し、迅速に西洋/近代化が求められた日本。
強国化の為に持ち出したのが、神武天皇由来の神話。
古事記、日本書紀もいい感じにつまんで、
結果日本を強国化したのだが、
ネタで用いた話がベタになって、さあ大変!という本です。
物語に規定され続けているという事を考えさせられます。
電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。
スキンケアに関する知識を得るだけでなく、
世界の解像度を上がる視点の獲得をとともに
男性は男性性による重荷を下ろせるという
「読むセラム」であり「より楽しく生きるための導入液」
自身のQOLをアゲることの重要さを考えさせられる一冊。
考えさせられた漫画2023
ひょんなこと
天才ネルノダイスキさんの最新作。
日常からひょんなことをきっかけに物語が立ち上がる14篇。
ネルノダイスキさんの作品は
精緻な筆致による写実的な背景や物体に対して
登場人物はネコ人間やということが多いのだが、
実は日常から物語が立ち上がり、非現実にジャンプする際に
人間だと生々しかったり、グロくなってしまうからなのでは?
と考えさせられました。
東東京区区
ムスリムとのミックスの大学生
エチオピア2世の小学生
不登校の中学生
かれらの視点でみる東東京は
あらゆる文化や時代背景を提示してくれて東東京を立体化してくれる。
東京を移動しながら読むのにいい感じだし、
僕らがいかに街や人の一側面しか見ていないかを再認識させられる。
今年も様々なクリエイティビティに触れて
あれやこれや考えたいものですな。
本年もよろしくお願いします。
文・写真 北米のエボ・テイラー
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