「鬼滅の刃」に登場する日本の和柄について調べてみた!
最近建築物や服などデザインで使われている、日本の和柄をよく目にすることありませんか?
和柄には五穀豊穣や開運福徳、健康や長寿、学業や芸能の成功、子孫繁栄といった祈りや想いが込められているそうです。
この記事では、大人気漫画「鬼滅の刃」に登場する「和柄」をご紹介していきます!漫画や映画の興行収益など数々の社会現象を巻き起こしている「鬼滅の刃」2023年4月からアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編も始まる予定で、まだまだ話題の尽きない作品です。
中でも特徴的なのは、各キャラクターの着ている着物の柄!鬼滅柄のマスクが売られていたり、目にする機会も多いのではないでしょうか?
各キャラの着物の生地にも名前があるそうで、推しキャラが来ている着物の柄がどんな名前あるのか、意味が込められているのか、、、さっそく見ていきましょう!
まずは主要登場人物
竈門 炭治郎(かまどたんじろう)
和柄:市松文様〈いちまつもよう〉
黒と緑の正方形や長方形を格子状にシンプルに並べたそのデザインは、上下左右に途切れることなく終わりのないイメージなため、「永遠」や「発展」、「繁栄」の意味を持つ、縁起の良い柄として使われています。
作中の竈門家は「家族」の描写が多く、特に日の呼吸を神楽として代々受け継ぎ、継承していくという決まりがありました。
そこからもこの「市松文様」が使用されている意味が込められていそうですね。
余談ですが2020年の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムでも使われている「和柄」でもありますね。
竈門 禰豆子(かまどねずこ)
和柄:麻の葉模様〈あさのはもよう〉、市松模様〈いちまつもよう〉
「麻の葉模様」は古く使われてきた伝統的な文様で、正六角形が際限なく重なり合うデザインが特徴的です。
「子供の健やかな成長」を願う厄除けや魔除けの意味があるそうです。禰豆子が鬼から生き延びれたのも、この「麻の葉模様」が関係しているかもしれないですね。
また帯には「市松模様」が使用されています。
我妻 善逸(あがつまぜんいつ)
和柄:鱗文様〈うろこもんよう〉
我妻善逸の衣装は、「鱗文様」をアレンジしていて、正三角形や二等辺三角形が上下左右に連続して配置しているデザインが特徴的です。蛇や竜、魚の鱗に似ていることから「鱗文」と言われています。
麻の葉と同じく魔除けの意味を持つと言われています。作中に善逸と禰豆子が結ばれていくことも関係していたらドラマチックですよね。
また鱗文は時代によって、女の執念の象徴として、能や歌舞伎で蛇の化身、鬼女の衣装に使用されていたり、魔除けや呪いの力を持っているとされ、戦の衣装や武具に使用されていたそうです。
善逸の技の特徴でもある「雷」も龍神の化身として柄にピッタリだと感じます!
続いて「鬼滅の刃」でも大人気の柱たち
炎柱 煉獄 杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)
和柄:火焔文様〈かえんもんよう〉
燃え上がる炎をかたどったデザインが特徴的。
人々の煩悩を鎮めたり、災いを払ったりする呪術的な意味もっています。
絶えず形を変えながらも燃え盛る炎は、人の持つ無尽蔵とも思えるエネルギーや、高ぶる感情を表しており、作中の杏寿郎の性格ともピッタリの柄ですね。
水柱 冨岡義勇(とみおかぎゆう)
和柄:毘沙門亀甲柄〈びしゃもんきっこうがら〉と赤錆色の片身替わり
冨岡義勇の衣装は、「毘沙門亀甲」をアレンジした柄と赤錆色の無地で仕立てた片身替わりというデザインになっています。「片身替わり」とは左右が別の生地で作られた着物のことを指しています。
毘沙門亀甲柄は名前の通り亀の甲羅を模様化しており、亀自体が長寿で縁起が良い意味を持っています。
義勇の「片身替わり」にも意味があり、赤錆色が姉の蔦子の着物、亀甲柄は親友の錆兎の着物を『形見』として身につけていました。
蟲柱 胡蝶 しのぶ(こちょうしのぶ)
和柄:蝶
胡蝶しのぶは、蝶を模した衣装が特徴的です。
昔から女性を蝶に例えることがあり、女性の美しさや吉兆の象徴とされています。「ちょう」という読み方から長寿を連想することができ、いつまでも健康で長生きできますようにという意味も込められています。また仏教では輪廻転生、死と再生、復活、変化などの意味をもつこともあるそうです。
しのぶの衝撃的な最後の「一矢報いる」という姿もあるいみ「復活」に近いものを感じますね。
どうでしたでしょうか?「和柄」にもいろいろな意味が込められており、そのキャラクターにあったものが使われています。これを知ったうえで作品を観てみるのもオススメです!
またここまでで紹介しきれなかった「和柄」もたくさんあるので、街中で見つけた際はどんな意味が込められているのか、注目してみると楽しいですよ。
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