大きいことはいいことだ!大判プリントのススメ

大きいことはいいことだ。
作品の迫力が増し、被写体の細部まで見ることができる。

自分が初めて大判プリントの魅力を感じたのは、写真学生として2年目の夏だった。
フランス、プロバンス地方の小さな町 “アルル” 。毎年7月の終わりに、この街は写真一色となる。街の至るところが写真展会場になり、国内外から多くの作品と写真家が集まってくる。アルル国際写真祭のはじまりだ。
学生時代に研修旅行で訪れ、この街で受けたカルチャーショックは大きかった。会場全体を使った展示、立体作品、部屋ひとつがプリントで埋め尽くされた作品たち。
そのなかでも、美しい大判プリントに圧倒されたのを覚えている。

今はカメラの画質も上がり、大きく伸ばしても精細なプリントができるようになった。また、ギャラリーではなく屋外展示が可能な用紙も販売されている。

キヤノン 耐水ポスター合成紙 (マット)
https://store.canon.jp/online/c/c4515/

これを使えば屋外のパブリックスペースなどで展示が可能になり、多くの人に作品を見てもらうことができる。実際に、北海道で開催されている『東川町国際写真フェスティバル』や、マレーシアで開催された『Japan moment by japanese creators/⽇本のアートに触れる瞬間』でも使用されている。

▼『Japan moment by japanese creators/⽇本のアートに触れる瞬間』の様子はこちら

 

青空の下、子どもから大人までその町に暮らす人々が集う広場に展示することで、風景や雰囲気が変わる。また、外国の多くの人が行き交う場所に巨大な作品が現れることで、道行く人が足を止めて日常とは異なる感覚を味わう。そんな作品の見せ方もできる。
もちろん、大きくすれば全てがよいというわけではないが、作品と展示する場の空間や、見る人に与える印象を変えることができるはずだ。

みなさんも自分の作品を大きく引き伸ばしてみてはどうだろう。
新しい発見があるかもしれない。

PicoN!編集部 奥

関連記事