クリエイティブ圏外漢のクリエイティビティを感じる何か…〈vol.8〉

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
季節もすっかり秋めいてきまして、気が付けばもう2022年も残り僅か、
気を抜けば2023年な今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?

以前の記事で夏の風物詩として定着した音楽フェスの中から、FESTIVAL FRUE ZINHO2022に関してご紹介させて頂きましたが、
今回は10/1、2に開催された『たちかわ妖怪盆踊り』をご紹介させていただきます。

結論から申しますと、このイベントは最高にハッピーです。
来年の話をすると鬼だけでなく、妖怪も笑うかもしれませんが
来年開催された際には、可能な限り足を運ぶことをオススメいたします!

たちかわ妖怪盆踊りについて

まずイベントの歴史ですが、おそらく今回で2回目で、筆者も参加しました初回は立川ではなく福生で2019年に福生フレンドシップパークという、よくある公園で開催されました。

初回のイベントが3000人を超える来場者があり、今回は開催規模を大幅に拡大して立川の商業施設GREEN SPRINGで開催となりました。

イベントの内容としては公式HPのステートメントの通り

妖怪盆踊りとは、日本古来から伝えられている
「盆踊り」に「妖怪」を融合させたもの。

妖怪の仮装で盆踊りを踊り、音楽ライブ、DJパフォーマンス、
妖怪仮装コンテスト、屋台などで楽しめるイベントです。

そして「盆踊り」を新しい形で継承すると共に、
開催地(今回は立川)での地域活性化と未来を担う子供たちに
夢を与えていきたいと考えております。

という感じです。

出演者、参加者も妖怪の仮装をしている盆踊りがある祭りであり
JAPANESE HELLOWEEN PARTYの様相もある。
(開催日を10月にしたのもハロウィン対抗のため?)

今年の出演者はコチラ

有名なとこですと石野卓球、スチャダラパー、民謡クルセイダー…が参加していて無料ということで、音楽イベントに普段行く方には
「えっ?タダで良いの?」な垂涎ラインナップです。

しかし、本イベントは無料で垂涎ラインナップのライブやDJが主題ではなく

  1. あくまで「盆踊り」として主催者/出演者/参加者が、全員でイベントを作り上げている点
  2. あらゆる年齢/属性/嗜好の人々が平等に楽しめる、敷居と環境を設計した点

の2つが最高にハッピーな空間にした成功要因だと感じます。

成功要因①について

中央広場で盆踊り、ライブ、DJを聴けたり踊ったり出来るのですが、
そこに入る為のドレスコードは仮装や浴衣の着用がルールです。
出演者や主催者も仮装をしており、中央広場は百鬼夜行が自然と醸し出されております。

盆踊りというジャンルが出演者→参加者に音楽を届けるのではなく、
出演者⇔参加者が双方で音楽を作りあげる構造になっています。

上記により「妖怪盆踊り」というコンセプト通りの空間が出来上がります。

*もちろん、仮装しないで中央広場をエリア外から見て、百鬼夜行を観察&にぎやかさを楽しむことも可能。

成功要因②について

筆者は初日に家族(妻と娘)で参加し、二日目は一人で参加しました。
そこで気づいたのが、誰でも楽しめる開催場所と催しだという点。

開催場所のGREEN SPRINGは通路幅の大きな商業施設で屋台を出すにはちょうどよく、飲食の屋台のみならず、子どもが楽しめるお面屋さん、フェイスペイント、ゲームなどが出店。

商業施設の既設の飲食店やファミリーユースなトイレ、コンビニまである。
音楽イベントに小さい子どもを連れていくは苦労もあるのですが、そんな親子連れの苦労を考慮したような空間。

上述の中央広場には芝生もあり、音楽に興味ない子どもを遊ばせるにもちょうどイイですし、仮装大会などの催しも子どもは楽しめると思います。

ファミリー向けでなくとも老若男女楽しめるような音楽のふり幅、
盆踊りという誰もが参加しやすい敷居の低さ、
中央広場に入らなくてもいい、入れば百鬼夜行な人たちなので
どんな姿でも浮かない…

ドラッグクイーンの方と子どもと老人が同じ空間で笑顔だったのは、本当に素晴らしくフラットな光景でした。

以上、ひたすら妖怪盆踊りの魅力について記載してきましたが、ここからはそこでパフォーマンスをしていたイマジン盆踊り部についてご紹介。

イマジン盆踊り部について

イベント両日に参加していたイマジン盆踊り部については
紙幅を妖怪盆踊りについて説明が冗長になりすぎたためコチラをご参照を。

手抜きではなく、このバンドはパフォーマンスに関しての説明は野暮であり、
もう動画や音源聴いて心や身体が反応するかどうかと!

https://youtu.be/mIhMQmkIvlM

妖怪盆踊りにとってのイマジン盆踊り部について述べさせていただくと
石野卓球がDJでかける「モノノケダンス」がイベントのアンセムであるならば、初回の福生のイベントから出演しているイマジン盆踊り部がイベントを体現するバンドであり、盆踊りであるのは確かです!

そして、それらが体現しているものは
アレハンドロ・ホドロフスキーやエミール・クストリッツァ監督の映画で出てくるような多幸感や祝祭感、寛容さに共通項を感じるのです。
来年開催されたら妖怪盆踊りで彼らで踊るのがオススメです!

文・写真 北米のエボ・テイラー

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