【NPI学校パンフレット表紙撮影】卒業生 女鹿成二さんの撮影裏側に密着!
ファッション、美容などの雑誌や広告の分野で幅広く活躍しているNPI(日本写真芸術専門学校)卒業生の女鹿成二さんが、2024年度入学者向けの学校パンフレットの表紙と裏表紙をディレクションし、撮影を行いました!
女鹿成二 MEGA SEIJI
1990年岩手県生まれ。2011年に日本写真芸術専門学校を卒業し、スタジオ23へ入社。2014年、今城純氏に師事。2017年に独立。現在、ファッション誌や美容情報誌などの女性誌をはじめ、出版や広告などの分野で活躍している。
HP:https://seijimega.com/
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Twitter:@seiji_mega
撮影場所は教室や廊下、図書室、テラスなど、すべて学校内です。窓から入る自然光を活かしながら撮影をしました。
撮影した中から、表紙と裏表紙に選ばれたのは以下の2作品です。
女鹿さんが撮る写真は、やわらかい色味や雰囲気が魅力。他の作品からもやわらかさを感じます。
女鹿さん、ヘアメイク、スタイリストの撮影チームが、モデルの自然な表情を引き出しながら撮影していく姿に見入ってしまいました。
(モデル 岡本ゆい、ヘアメイク 川嵜瞳、スタイリスト 岡本さなみ)
女鹿成二さんコメント
ただ綺麗や格好良いだけではなく、写真学校のパンフレットとして何が大切か、それを見た人の心を惹きつけることを考えてしっかり意図が見える撮影をし、その中で自分のテイスト(光の捉え方、フィルム撮影、自然な瞬間、余韻)も表現しようと決めました。
今回は「目」をコンセプトに、いろんな作品を見て目を肥やす、新しい視点を作る、学生生活で積み重ねることなどの大切さを写真集によって表現しました。
学校内での撮影というコンセプトがあったので、事前に下見をしました。
本番で撮影する時間を想定して光の入り方や周りの建物からの反射なども意識し、場所を見ていく中で衣装とのバランスも考えました。当日は晴れたり曇ったりの天候だったので、天候優先でメインの撮影を一番良いタイミングでできるように逆算していました。
自然光やシチュエーションはもちろんですが、その場所でどんな仕草をしたら写真に余韻が生まれるか、ポーズや表情がやりすぎにならないよう加減はこだわりました。
頭の上に写真集を積み重ねたカットは表紙になる可能性が高かったので、わずかな重なり具合で印象が変わる写真集の冊数や色の順序を何度も微調整し、バリエーションを持たせるために2箇所で撮影をしました。1カット目は空を背景にし気持ちよい抜け感を出すことで人物を浮きだたせ、夕日のハレーションを活かしこれから写真を学んでいくという希望感を演出しました。もう1カットは植物のグリーンと衣装のピンクを合わせて色味を華やかに演出し、パンフレット全体や裏表紙とのバランスを見てセレクトできるように2パターン撮影をしました。
実際に通っていた校舎での撮影は、在学していた頃とは全く違う視点や見方になったのでとても新鮮でした。
学生の頃はスタジオでライティングするか外に出ての撮影がほとんどだったので、視点や知識が加わるとまた新しい世界が見えてくるなと改めて思いました。光を見つけたり、壁や外の風景の色を活かしたアイディアは、アシスタント時代やカメラマンになってからのさまざまな経験や判断があってのものかなと。
全てフィルムで撮影したので現像するまで期待と緊張でしたが、想像以上のものに仕上がりました。場所や光、モデル、衣装、ヘアメイクなどいろんなものが組み合って意図するものになったと思います。
パンフレットの作品を見て、一人でも多くの人が写真に興味を持ったりカメラマンを志してくれると嬉しいです。
みなさんもメイキング映像を見て、撮影の雰囲気を感じてみてください。
学校パンフレットに撮影の様子を載せています。
読んでみたい方は、2023年4月以降に学校ホームページから資料請求をお願いいたします。