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大ブーム中の“BeReal.”ってなに?写真学生たちにその魅力を聞いてみた!

みなさん、こんにちは!

今若者の間で大流行中のBeReal.をご存知でしょうか???

筆者(28歳)はつい先日まで知りませんでした。
カフェにいるとき、隣のJK集団が「BeRealの通知きた!撮らなきゃ!」となにやら大慌てでカメラを起動させていたのを見て、初めて認知。

一体なんだろうと思い、少し調べてみました。

Sensor Towerによると、日本では2023年初頭から人気に火がつき、1年でMAU(Monthly Active Users)が10倍以上に成長しているとのこと。
また、アイ・エヌ・ジーが発表した高校生「2024年春の最新トレンド」では「BeRealガチ勢」というワードが今流行っている言葉第一位に輝きました。

とにかく若者の間で流行りに流行っているBeReal。
その魅力は一体どのようなものなのでしょうか?

BeReal.の魅力の一つは、その名前にもある通り「リアル」だということ。

BeReal.は投稿までに制限時間があり、フィルターをかけたり加工をしたりすることができない仕様になっています。
”盛る”、”映える”からは離れて、飾らない「素の姿」を映そうよ!というのが売りのコンテンツです。

筆者が一番よく使うアプリはInstagram。
映えた写真をさらに加工することに慣れている身としては、BeReal.はなかなかのカルチャーショックだったのですが。。
せっかくなのでもう少し調べてみたくなりました!

ここからは日本写真芸術専門学校の学生3人にインタビュー
写真を本気で習っている学生たちは、BeReal.をどのように使っているのでしょうか?
実際の投稿をのぞき見させてもらいました!

 

1人目は、総合写真研究ゼミ1年生の相川優依さん。

普段はポートレート写真を多く撮っています。
BeReal.歴はちょうど1年くらい。昨年12月頃から毎日撮り始めたそうです。

-相川さんは、BeReal.のどんなところが魅力だと思いますか?

BeRealはカレンダーで投稿した写真を一覧できるので、「絵日記」の感覚で使っています。内カメと外カメで撮った写真をすぐに見返せるので、自分がその日どこにいたか、なにをしていたか記録できるところが魅力だと思います!

-BeReal.はどういうスタンスで撮ってますか?

BeRealは作品を撮るときとは違って自己満なので、熱量は違います。でも、制限があるなかでどれだけ頭を回転させて良い写真を撮るかということを極めて、作品として撮ってみても面白いかもしれないですね。

作品と熱量は違うものの、相川さんのBeReal.はきれいで鮮やかな写真が多く、気合いを感じます。
実際に作品撮りの合間にBeReal.を撮ることも多いらしく、”ガチで撮ってる自分をラフに写す”という写真のカタチを楽しんでいるようです。


2人目は、フォトアートゼミ3年生の杉本百花さん。

普段はこのような写真を撮っています。

BeReal.は今年の5月から本格的に始めたそうなので、投稿歴は3か月くらい。

テラスやスタジオなど学校で撮っている写真が多い印象です。

-杉本さんは、BeReal.のどんなところが魅力だと思いますか?

”そのままの状況”をデータとして残せることが魅力だと思います。あと、毎日投稿する達成感があります。

-BeReal.ってどんな存在?

BeRealの投稿は写真としてきれいに撮ろうとかは思ってないです。作品がケーキならBeRealはガムの駄菓子みたいな感覚です。(笑)

撮りなおしもほとんどしないらしく、「素」の状態に近い写真が多かった杉本さん。
写っている人々は皆リラックスしており、気負わず写真を撮っている様子でした。


3人目は、フォトフィールドワークゼミ3年生の吉田彩香さん。

現在は半年間アジアをフィールドワークしながら写真を撮っています。
『自分と同年代の若者を彼/彼女らの部屋などのパーソナルスペースで撮影し、若者たちの移りゆく不安定な心情をビジュアル化する』作品を制作しています。

BeReal.歴は1年半ほど。忘れてしまうこともあり毎日投稿はできていないようです。
そんな吉田さんの投稿はこんな感じ↓

-吉田さんは、BeReal.のどんなところが魅力だと思いますか?

自分の姿と自分が見ている世界をほぼ同時に記録できることが魅力だと思います。また、友人のBeRealを見るのも面白いです!特に一緒に旅をしているゼミ生のBeRealは現地の伝統的な衣装を着ていたり、郷土料理を食べていたりで、見ていて本当に楽しいです。

-BeReal.の投稿の中でもお気に入りの写真は?

ベトナムでゼミのみんなで夕食を食べている時の写真です。日常ですが大切で幸せな瞬間です。このBeRealを見ると残りの期間も彼らと頑張ろうと思えます。

海外を旅しているだけあって、日常に珍しい光景があふれている吉田さん!素敵な笑顔がたくさんありました。

機能が限られているBeReal.でも、三者三様の撮り方をしていた写真学生たち。
取材は以上になります。


BeReal.を知り、「写真学生のBeRealレベルはどうなんだろう?」というふとした疑問から始めた今回の取材。
”写真学生はきっと気合いを入れてBeRealを撮っているに違いない!”と思っていましたが、取材をしてみると案外そうではないことがわかりました。

その代わりに発見したことは、BeReal.はコミュニケーションが生まれるきっかけになるということ。

一眼カメラを使った作品とは違い、構えず、飾らず、ライトに撮る。
なにげない日常を思い出として記録することが、彼たち/彼女たちにとってはすごく大切なものになっていると感じました。

 

「日々を記録する」という写真の本質的な機能を楽しむことができるBeReal。
新しい写真の撮り方だけど、これも一つの写真のカタチ。写真の持つ記録性って奥深いなぁとたくさん学ぶことができました。

これからも、変わりゆく写真のカタチを追っていきたいと思います。
取材にご協力してくれた3名のみなさん、ありがとうございました!

PicoN!編集部 そん

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