【イマーシブ体験の流行で再注目!】映像演出の先駆者に聞く、 ディズニーの映像演出の魅力とは?【前編】
最近注目を集めている五感を刺激し没入感を得る「イマーシブ体験」。プロジェクションマッピング、映像による演出など、皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
今回は、空間映像演出の先駆者的存在としてご活躍されている専門学校日本デザイナー学院講師の土井昌徳先生に、これまでのご自身の経験や、空間映像演出の歴史をお話していただくとともに、ディズニーシーで現在行われているプロジェクションマッピングショー「ビリーヴ シー・オブ・ドリームス」の解説をインタビューを通じてお話いただきます。
前編となる今回は、土井先生と空間映像演出との出会いや、空間映像演出を職業にしようと考えたきっかけなどを中心にお話お伺いしました!これから映像を学びたい方や映像演出に興味がある方は必見です!
総合デザイン科ビジュアルデザイン専攻
土井昌徳先生プロフィール
空間の体験価値を“アップデート”する映像空間演出を手がける。学生時代に、映像演出を即興で行うVJ(Visual Jockey)としてデビューし、米国留学、CGプロダクションのVFXデザイナーをへて独立。国内でいち早くプロジェクションマッピングの手法を取り入れた。NHK紅白歌合戦でのステージ演出やコニカミノルタプラネタリウムのプラネタリウム制作、海外でのアート空間演出など、これまでに手がけたプロジェクトは2,000以上。クリエイティブディレクターとしての豊富な経験をいかし、専門学校日本デザイナー学院 総合デザイン科ビジュアルデザイン専攻講師も務めている。
\ 土井先生がVJを行ったプラネタリウム×イマーシブ体験の様子が分かる動画はこちら /
VEGA “Planetarium Dance Party”
HERE. × コニカミノルタプラネタリウム
映像に興味を持ち始めたのはいつ頃ですか?
中学生の頃です。特撮やアニメが好きで「AKIRA」というアニメの作品を取り巻く音楽やカルチャーに惹かれました。作者のルーツなどを深堀りしていった結果、サブカルチャーに興味を持ったのが始まりだったように感じます。
0時以降の深夜帯にテレビで放映されていたサブカルチャーを扱った番組や、当時の新宿や六本木でかかっていた様なディープな音楽を紹介している音楽番組を見始めていき…。そこから、アニメカルチャーと近い存在であるテクノミュージックが好きになっていきましたね。今も大好きです。
サブカルチャーやテクノミュージックとの出会いが「映像」という分野に興味を持ったきっかけでした。
そこからどのように「空間映像演出」に出会ったのですか?
サブカルチャーやテクノミュージックが好きになってから、自然な流れでライブハウスとかクラブみたいな音楽がかかってる場所に興味を持ちました。即興で映像をつけて流す「VJ(ビジュアルジョッキー)」を知ったのが空間映像演出との出会いだったのかなと思っています。
あとは、学生時代に放送部みたいなものに所属していて、校内放送で自分の好きな曲を流すDJのような活動や、学校イベントの時に自分の作ったオープニング映像などをプロジェクターなど使いながら大きな映像と大きな音で全校生徒へ発表していた経験もあったので、そのあたりがきっかけになりますね。
空間映像演出を職業にしようと思ったきっかけを教えてください
やはりVJ(ビジュアルジョッキー)を始めたのが大きなきっかけですね。僕が大学生だった頃は、今よりも雑誌が世間的に強い時代でした。雑誌でVJが取り上げられていたのを目にして興味を持っていたのですが、なかなか現場に行ける機会が無く、歯痒い思いをしていた時期もありました。
そんな時にアメリカに短期留学する機会がありました。生活していた寮の中で出し物をしようという事で全体の演出みたいな形でVJをやった時があったんです。それがすごく楽しくて。日本に帰ってきてからも更にやりたい気持ちが強くなっていました。
そこからどのように仕事に繋がっていったのですか?
アメリカの短期留学から帰国した後も、新宿とかで仲間とイベントをするようになっていきました。VJの楽しさを更に知っていき、もっとVJを仕事として追及していきたいという気持ちが強くなりましたね。当時メールマガジンで情報発信していたVJチームに自分からコンタクトをして、一緒にお仕事させてもらえるようになっていきました。
チームの一員としてVJをする中で、六本木ヒルズの4面スクリーンのあるバーでVJを毎週金曜日に担当する機会があって。そこに集まる人たちから少しずつお仕事を貰えるようになっていきました。特に印象に残っているお仕事だと、そこのバーで扱っているビールのブランド映像を作らせていただいたことですね。徐々に仕事が増え、自分自身もは楽しみながらのめり込んでいった感じです。
土井先生、ありがとうございました!空間映像演出のお仕事をスタートするまでのご自身の体験談をお話しいただきました。
次回!後編では本題である“ディズニーのプロジェクションマッピング”について土井先生に解説していただきます!お楽しみに。
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