2024夏のクリエイティブ採集@渋谷

毎年のことですが、夏ってほんと暑いですね。
毎年「今年の夏は暑い」って言いているような気がします。

と、いうことで季節に合わせたクリエイティブを渋谷の街で見つける「クリエイティブ採集@渋谷」のこの記事。

〈2023秋〉からスタートして4回目になる〈2024夏〉の今回。

一旦最後のシリーズとなります。

↓過去記事はコチラ

 

2024年の夏の渋谷はどんなクリエイティブで彩られているのでしょうか。

渋谷スクランブルスクエア

渋谷スクランブルスクエアのデジタルサイネージ時計。季節ごとにカラーリングが変更されていますが夏はやっぱりブルーのテイストになっています。

 

夏のセールは「祭り」をイメージにするパターンはよく見かけますよね。スクランブルスクエアは「サマー スクランブル パーティー」という名称で「夏祭り」をポップなファッション系のイメージに作り変えて表現されています。紫色と橙色がメインで配色されています。

 

「スクランブル夏祭りグルメ」のポスター。タイポがシンプルな矩形や曲線、そして自由曲線とのマッチングで活動的で楽しそうな印象になっています。提灯のシルエットに日付やコピーが倒れた向きでレイアウトされていますがちゃんと視認できますね。

 

音楽イベントのポスター。夕方から夜にかけてのイベントなので、オレンジと紫色で構成されています。シンプルな図形で描かれたビルの風景ですが、グラデーションとざらついた質感、少しの植物の有機的な要素でクールすぎない温かみのあるグラフィックになっています。

 

イヴ・サンローランの美容液の広告。サボテンって暑い気温に強く、その内部には水分をたっぷり蓄えているイメージがあるので見つけた瞬間「夏っぽいかも」と感じたのかもしれません。YSLのサイトで商品詳細を見てみると「ムーンライトカクタス」という1年に1度、6時間だけ花を咲かせるとても貴重そうなサボテンの花の成分が使われているようです。

 

タリーズコーヒーのフローズン商品の広告。浜辺のようなイメージ?青と白のストライプのレジャーシートの上に商品と果実が置かれたビジュアル。遠近感のあるレイアウト、手前のすみっこにあるメロンは切り口がなんともおいしそうなシズル感を演出していますね。よく見るとタリーズコーヒーのロゴカラーと親和性のある商品カラーになってますね。

 

東急ハンズの夏セール広告。手描きのイラストレーションで「金魚すくい」と「プール(海?)」をミックスさせたとれも可愛らしいビジュアルになっています。よく見ると、ヨコ向きとタテ向きとで、金魚すくいの〈ポイ〉の取っ手の向きが変えられています。このイラストで「金魚すくい」を判別させる重要な〈ポイの取っ手〉をレイアウトによってちゃんと画面に配置できるように別パーツのデータになっているんですね。

 

夏っぽいイメージを探しているときに、なんとなくそんな気がして写真を撮った商品のディスプレイ什器として使われているビールケースを思わせるプラスチックのボックス。なんで夏を感じたのか自分のなかで考えましたが、夏祭り、バーベキューの風景でビールケースを裏返してイスにする風景をイメージするところで夏を感じたのか?という個人的な感想です。ブルーや網目の構造もふくめて夏っぽく感じたのです。

 

渋谷ヒカリエ

キリンビール「晴れ風」の広告。ただの水色ではなく少しグリーンも入ったような爽やかな色とビールの黄色がとてもキレイな色味だと感じました。有名人がゆかたを着て商品を持っていますが、それぞれの背景の風に揺れる水色の薄い布のようなビジュアルがちゃんとそれぞれ違っていますね。撮影の背景で実物をちゃんと配置して風を送っているんですかね?淡い色の背景に白文字なのでやっぱり文字にはシャドウ(外向き光彩?)で視認性を高めています。

 

ヒカリエの夏セールは「PLAY」の掛け声のようです。夏でよく見るブルーのイメージではなく逆に熱さを感じる赤色で訴求しています。要素としてはシンプルな図形がレイアウトされていますが、どことなく自然物をイメージさせる有機的な図形で構成されています。

 

「花富士」という花火の商品。青と赤があるようですが、赤を見た瞬間「あ、スイカだ」と思って写真を撮ってしまいましたが、「花富士-赤-」だったようです。ぱっと見、本来の意味とは勘違いしましたがそれでも夏らしいデザインだと思います。

 

ヨックモックの夏パッケージ。箱の内側にひまわりが一面に描かれており、パッケージの開き方も観音開きの要素も相まって、箱を開いた瞬間、ひまわり畑が目の前に広がるイメージの作りになっています。これは夏のテンションが上がるパッケージです。

 

コスメキッチンのディスプレイ什器。濃いブルーと淡いブルーで配色された什器ですが、その質感がペンキをローラーで塗ったようなアナログな質感が出ており、なんとも海辺の建物をイメージさせるカワイイ什器でした。

 

ということで、夏のクリエイティブ採集@渋谷いかがでしたでしょうか。

季節によって街は雰囲気を変えていますが、その要素のひとつにデザイナーが作り出したクリエイティブがあります。

よーく観察してみるといろんな発見や勉強にもつながるので、クリエイターを目指すのであればぜひいろいろ観察してみると良いかもしれません。

 

最後に、秋、冬、春、夏、のスクランブルスクエアのサイネージの時計をどうぞ。

PicoN!編集部 横山

↓PicoN!アプリインストールはこちら

 

関連記事