巡回展「ポケモン化石博物館」レポート!

幅広い世代に人気の「ポケモン」。今やその種類は1000種類以上にも上ります。

そんなポケモンをテーマにした展覧会が、現在、全国の博物館で巡回展として開催されています。その名も『ポケモン化石博物館』。 “かがくのちから” で復元された「カセキポケモン」たちと、私たちの世界の「化石・古生物」を見比べて楽しく古生物学を学ぶことをテーマにした催しです。今回は新潟県立自然科学館に足を運び、この『ポケモン化石博物館』のレポをお届けします!

新潟県立自然科学館

『ポケモン化石博物館』ポスター

 

いざ、博物館に入ってみましょう! 入館するとさっそく……

恐竜型のポケモン「ガチゴラス」が! 

展示されている骨格予想やカセキは実物大で迫力満点。実物サイズのポケモンを間近に見ることはなかなかないので、「ポケモンが実際にいたらこんな感じなのか」とワクワク感が募ります。

さらに奥へ進んでいくと、おなじみの「ピカチュウ」や「プテラ」もいました!

本展示は、ポケモンの世界での「カセキ研究」と、現実世界での「化石研究」や古生物についての研究成果を見比べながら楽しめる構成になっています。

たとえば、「オムスター」が絶滅した理由が科学的に考察されていたり……

現実世界の古生物がポケモンのタッチで描かれていたり……!

さらには、ポケモンのゲーム内にアイテムとして登場する「カセキ」の展示も。

「こうらのカセキ」

「ヒレのカセキ」。こういった様々な「カセキ」から古代のポケモンを復元させるのがゲーム内の設定。「カセキ」の詳細なグラフィックをゲーム内で見ることは少ないのですが、今回初めて “実物” を目の当たりに。化石というとなんとなく小さめのものを想像していましたが、想像以上の大きさでした。

復元前の「カセキ」以外に、カセキポケモンの骨格イメージも展示されています。

カブトプスの骨格イメージ

アマルルガの骨格イメージ

下の「アマルルガ」の骨格は全長4メートル程度と巨大。まるで本当の恐竜の骨格を見ているかのようです。

その隣には、アマルルガの元ネタとなったアマルガサウルスの骨格模型も。骨格のみだと分かりにくいですが、背中の帆が特徴的な恐竜だったようです。

大型の模型だけでなく、さいこどりポケモン「アーケン」など小型のものもありました!

アーケン(ポケモン)の骨格イメージ

始祖鳥 (別名:アーケオプリテクス)の骨格模型と化石

このように比較してみると、実際にいた生物をキャラクターに落とし込む過程で、その生物の特徴的な部分をより強調しほかの部分はシンプルに作られていることが分かります。また見た目だけでなく、古生物の生態がポケモンのキャラクターデザインに反映されていたりと、様々な要素を組み込んでいくことで印象的なキャラクターができるのだと感じました。ポケモンが好きな方はもちろん、恐竜などの古生物が好きな方も楽しめる内容でした!

ポケモン化石博物館は現在、群馬県立自然史博物館にて開催中(2023.8月現在)! ご紹介した展示はほんの一部ですので、ぜひ実際に足を運んでたくさんのカセキポケモンや古生物たちに会いに行ってみてください!

巡回展「ポケモン化石博物館
公式ホームページ:https://www.kahaku.go.jp/pokemon/
巡回展はまだまだ続きますので、開催館情報は公式ホームページにてご確認ください。

NDS教務課:マツモト

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