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えかきー出張連載 あなたにはどれが合ってる? 【スマホ/タブレット/ペンタブ/液タブ】お絵描き環境のメリットデメリット

お絵描きを始めたいと思っている方は、絵を描くためのデジタル機器はどんなものを使えばいいのか迷いますよね。お絵描き初心者以外の方でも、自分にはどんなデバイスが合っているのか知りたい・試してみたいと思っている方も多いかと思います。

お絵描きデバイスはおおまかに分けて
■スマートフォン
■タブレット(iPadやAndroidタブレット)
■パソコンと一緒に使うペンタブレット
■パソコンと一緒に使う液晶タブレット
の選択肢があります。

この記事では、お絵描き初心者の方や、どんな機器を使うか迷っている方に向けて、それぞれのデバイスの特徴やオススメのポイント、またデメリットなども紹介します。あなたにぴったりのお絵描きデバイスを見つけて、楽しく創作活動を始めましょう!

前回の記事はこちら

スマートフォン

スマホでのお絵描きをオススメするのは機材にかけるお金がない方です。スマートフォンでお絵描きをするのは手軽で便利な方法です。スマホならほとんどの人が持っているのでわざわざ新しいデバイスを買う必要がありません。スマホを既に持っている学生さんなどにオススメです。

スマートフォンで絵を描くメリット

■既にスマホを持っている方は、とにかくお金がかからない

■どこでも絵が描ける

電車の中、カフェなどどこでも場所を取らずに立ったままでも描くことができます。通学・通勤中に描くなどして時間を有効活用できるので良いですね。

スマートフォンで絵を描くデメリット

■絵を描くのに時間がかかる

■画面が小さいので、カラーパレットやレイヤーウィンドウを出したり消したりと、手間がかかる

■画面を引いた状態で描くのは難しいので、画面を拡大して描いていく必要があり、イラスト全体のバランスを見るのに苦労する

スマホで絵を描くデメリットは、描き辛い、という点です。画面が小さいので、その中で絵を描くのはそこそこ至難の業です。正直なところ、スマホで絵を描き続けるのは時間も労力もかかるので、お金に余裕があり快適なお絵描きをしたいという方はスマホ以外のデバイスをおすすめしたいところです。

スマートフォンのオススメお絵描きアプリ

スマホで絵を描くのにオススメのアプリはこちらです。

■アイビスペイント

■メディバンペイント

無料で使用することができ、機能も有料のものとほぼ差がないくらい高機能なアプリです。

スマートフォンでのオススメの描き方

スマホでイラストを最初から最後まで描くのは、なかなか骨が折れることです。特にラフ〜線画を描くのが難しいと思います。なので、ラフ〜線画まではアナログで描き、スマホのカメラで撮影してお絵描きアプリに線画を取り込み、色塗り〜仕上げをスマホで作業するのをおすすめします。

また、スマホは指を使って描いていくのですが、指では描きづらい・どこを描いているのか自分の指でよく見えない、という時にオススメなアイテムが、タッチペンです。タッチペンは色々な形・種類があります。樹脂・ゴムのタッチペンなどは100均などで安く購入できるのでオススメです。

タブレット(iPadやAndroidタブレット)

タブレットでのお絵描きをオススメするのは、機材に投資するお金に余裕があり、すぐに描き始めたい方です。タブレットは何と言っても、どこでも持ち運べてすぐに作業ができる!というのが魅力なデバイスです。パソコンで絵を描くにはパソコンを起動しなくちゃいけないし、起動するまでが面倒臭い。作業中はほぼ机に向かって座っていなければいけないから億劫だ。という方に合っているのがiPadやAndroidのタブレットです。

金額面ですが、iPadは高級です。少し古い機種を選べばお値段も安くなるかもしれませんが、古い機種などは動作のスムーズさが激落ちしてきます。そのため、なるべく新しい機種のタブレット購入がオススメなので、お金に余裕がある方向けかと思います。

タブレットで絵を描くメリット

■持ち運びができるため、いつでもどこでもすぐに絵が描ける

■画面に直接ペンで描くので直感的に絵が描けて、操作にすぐ慣れることができる

■パソコンなしで使える

■ペイントソフトが豊富 CLIP STUDIO PAINT、Photoshop、アイビスペイント、メディバンペイント、Pixiv Sketch、Procreate(iOSのみ)、など多くのペイントソフトがあります。

タブレットで絵を描くデメリット

■お金がかかる

■機種が古くなってくると挙動が悪くなる

■機器の寿命が短い(もって5年ほど)

■画面を見下ろす形で絵を描くので、首や背中など体を痛める

便利なiPadやAndroidタブレットですが、性能や機能は液晶タブレットには劣ります。

ハイスペックなものでないと、操作にラグが生じたり挙動が不安定になるため気をつけなければいけません。ペンタブレットや液晶タブレットは筆圧の利かせ方で筆のタッチを細かくコントロールできますが、iPadやAndroidタブレットは少し劣ります。”描いている感覚”が鈍くなるイメージです。

また、持ち運びができどこでも描けて便利な分、寝ながら描いたりするとすぐに体を痛めます。机に置いて美しく正しい姿勢で描くのが望ましいです。

タブレットのオススメお絵描きアプリ

タブレットで絵を描くのにオススメのアプリはこちらです。

■アイビスペイント

■メディバンペイント

■ProcreateはiPadのみで有料ではありますが買い切りで使用することができ、サブスクなどの追加料金はありません。

ペンタブレット(板タブレット)

ペンタブレットでのお絵描きをオススメするのは、お金にそこそこの余裕があり、プロ級の作業環境にしたい方です。

ペンタブレットとは、パソコンに繋げて使用し、パソコンの画面を見ながら板の上でペンを走らせて描くことができる機器です。ペンタブと省略されます。板タブレットとも言われており、「板タブ(いたタブ)」と省略されます。

ペンタブは値段も性能もピンからキリまで様々な機種が発売されています。そのため、安い価格の機種で、ある程度のプロ級の環境にしたり、高い価格の機種でプロ中のプロの環境にすることもできます。

ペンタブレット(板タブ)で絵を描くメリット

■機器が長持ちする(10年ほどもつことも)

■パソコンのキーボードなどショートカットを駆使することで作業効率が良くなり、高スピードで描くことができる

■自身の手で、描いてる部分が遮られないので、描いてるものが見やすい・全体把握がしやすい

■大きいモニターを使うと作業画面が広くなり、ウィンドウや資料を表示したまま快適に作業ができる

■体が壊れにくい

机に向かってパソコンに目を向けたまま美しい姿勢で作業することができるので、今回の記事で紹介している4つのデバイスの中で、もっとも体を痛めずに長く・楽にお絵描きができる機器かと思います。

ペンタブレット(板タブ)で絵を描くデメリット

■パソコン画面に視線を向けたまま手元のペン操作は見ずに描くため、慣れるのにもっとも時間がかかる

■パソコンに繋げて使うので、持ち歩いたり移動して描くのに向いていない

■パソコンの操作・最低限の知識は必要

まずパソコンを起動して使わなければならないので、「外出先では絵を描く気力満々だったのに家に着くとやる気がなくなる」タイプの方は、ペンタブ・液タブよりもiPadなどのタブレットが合っているかもしれません。

ペンタブレット(板タブ)のオススメお絵描きアプリ

ペンタブで絵を描くのにオススメのアプリはこちらです。

■CLIP STUDIO PAINT(クリスタ) 有料ですが、イラスト・漫画制作ツールの最高峰かと思います。ツールを使いこなした時の作業効率はダントツに良いアプリです。

■メディバンペイント

液晶タブレット

液晶タブレットでのお絵描きをオススメするのは、お金に余裕があり、最高のお絵描き環境を作りたい方です。

液晶タブレットとは、液晶パネルに専用のペンを使って画面に直接描くことができる機器です。パソコンに繋げて使いますが、パソコンなしで液晶タブレット単体で動く製品もあります。よく「液タブ(えきたぶ)」と省略されます。

液タブは値段も性能もピンからキリまで様々な機種が発売されています。安い価格でも十分な性能の機種もありますし、高い価格で最高級の環境を作ることもできます。

液晶タブレットで絵を描くメリット

■画面に直接ペンで描くので直感的に絵が描けて、操作にすぐ慣れることができる

■パソコンのキーボードなどショートカットを駆使することで作業効率が良くなり、高スピードで描くことができる

■ペンの筆圧の利かせ方で線の抜きや入りが細かく表現でき、表現の幅を楽に広げることができる

液晶タブレットで絵を描くデメリット

■パソコンに繋げて使うので、持ち歩いたり移動して描くのに向いていない

■機器が熱を発し、熱くなってしまう。夏場は液タブが熱々になり絵を描くのが困難なことも

■パソコンの操作・知識は必要

■大きくて高性能な液タブを選んだ場合、高スペックなパソコンが必要になる

■画面を見下ろす形で絵を描くので、首や背中など体を痛める

高スペックな液タブには高スペックなパソコンが必要だったり、液タブが発した熱を逃す機器が必要になったりします。機材を揃えるのに出費がかさみがちです。

液晶タブレットのオススメお絵描きアプリ

ペンタブと同じになりますが、液タブで絵を描くのにオススメのアプリはこちらです。

■CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)

■メディバンペイント

おまけ:筆者が普段使っているデバイス

あなたに合いそうなデバイスの目星は着きましたでしょうか…?最後におまけとして、筆者が普段使っているデバイスは何かというとペンタブレット(板タブ)です。人生最初のデジタルデバイスはペンタブレットでした。

その数年後、「プロを目指すなら液晶タブレットでしょ!」という想いで液晶タブレットに乗り換えました。約1年ほど使用した後、ペンタブレットで描くスピードの違いに気づき、結局ペンタブに戻りました。iPadなどのタブレットは、スピード感と筆圧の利かせ方がペンタブに劣るため、ペンタブを愛用しています。

デバイスにより相性は人それぞれなので、家電量販店など実機に触れる場所に行き、購入する前に試してみることもオススメです!

絵・文:えかきー

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