えかきー出張連載 【デジタル初心者必見】ペイントツール比較
初めてデジタルで絵を描く際にどのペイントツールを使えば良いのか悩みますよね。
ペイントツールは
・どんな絵を描きたいか
・どんな環境が用意できるか
・デジタル環境を作るための予算はどれくらいあるか
など、自分が叶えたい条件や用意できるもので決めるのがおすすめです。
今回はこれからデジタルを始める/興味のある方に向けて、2023年現在多くのクリエイターに使われているペイントツール(またはペイントツールとして使えるツール)をご紹介します。
前回の記事はこちら
1.CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)
対応プラットフォーム | 利用条件 | |
Windows | ◯ | 有料利用のみ(買切り/サブスク) |
Mac | ◯ | 有料利用のみ(買切り/サブスク) |
iPad | ◯ | 有料利用のみ(サブスク) |
iPhone | ◯ | 無料利用(1時間/日) 有料利用(サブスクのみ) |
Android | ◯ | 無料利用(1時間/日) 有料利用(サブスクのみ) |
クリップスタジオペイントのメリット
・利用ユーザー数が多く、シェア率が高い。
・シェア率が高いため、ユーザー発信の使い方やイラストテクニックなどの情報が多い。 ・クリエイターが公開している有料・無料のブラシや画像素材が豊富。 ・デッサン人形やその他パーツなど高クオリティな3D素材が豊富。 ・漫画の原稿用紙の詳細な設定や、コマ作成・コマ割り機能、トーン機能など漫画制作における機能が充実している。 ・EXプランに入ると漫画のページ管理機能やPDF一括書き出し機能など、漫画制作をより楽にする機能が増える。 |
クリップスタジオペイントのデメリット
・機能が多くUIが複雑なため直感的に使いづらい。 ・アプリが重い。・基本有料。・一端末ごとに利用料金が発生する。 |
2.MediBangPaint(メディバンペイント)
対応プラットフォーム | 利用条件 | |
Windows | ◯ | 無料(広告表示なし/機能無制限)
有料(サブスクのみ/クラウド容量追加) |
Mac | ◯ | 無料(広告表示なし/機能無制限)
有料(サブスクのみ/クラウド容量追加) |
iPad | ◯ | 無料(広告表示あり)
有料(サブスクのみ/機能追加,クラウド容量追加) |
iPhone | ◯ | 無料(広告表示あり)
有料(サブスクのみ/機能追加,クラウド容量追加) |
Android | ◯ | 無料(広告表示あり)
有料(サブスクのみ/機能追加,クラウド容量追加) |
メディバンペイントのメリット
・1アカウントでサブスクを購入するだけで、パソコンもタブレットもスマホも有料版を使える。
・イラスト制作の機能はもちろん、漫画制作の機能も充実している。 ・ソフトが軽いため、スペックが高くないデバイスでも動作が軽い。 |
メディバンペイントのデメリット
・ユーザー発信の使い方テクニックが少ない。
・無料版のiPad、iPhone、Androidにはキャンバス画面に広告が出てきて圧迫される。 |
3.Photoshop(フォトショップ)
対応プラットフォーム | 利用条件 | |
Windows | ◯ | 有料(サブスクのみ) |
Mac | ◯ | 有料(サブスクのみ) |
iPad | ◯ | 有料(サブスクのみ) |
iPhone | × | – |
Android | × | – |
(料金プラン多数あり)
フォトショップのメリット
・厚塗りや風景画を描く際におすすめ。
・海外ユーザーも多いため、クリエイターが公開している有料・無料ブラシが圧倒的に多い。 ・加工、エフェクト、調整でフォトショップの右に出るものはいない。 ・テキストの加工やデザインができる。 |
フォトショップのデメリット
・イラスト・漫画を描くためのソフトではないため、線・塗りの描き心地がもっさりしている。
・写真編集ソフトであるため、漫画を描く機能は備わっていない。 ・イラスト、漫画のみを描きたい場合、フォトショップを買うのはもったいない。 |
4.FireAlpaca(ファイアアルパカ)
対応プラットフォーム | 利用条件 | |
Windows | ◯ | 無料利用 |
Mac | ◯ | 無料利用 |
iPad | × | – |
iPhone | × | – |
Android | × | – |
ファイアアルパカのメリット
・漫画原稿用紙のテンプレートが用意されている。
・3Dパース機能があるので、立体的なアングルを用いたイラスト制作に挑戦できる。 ・アニメーション制作機能があり、パラパラ漫画の要領で簡単にgif、apngアニメーションが作れる。 ・無料ペイントツールでありながらもブラシ素材が豊富にある。 ・グラデーションをカスタムすることが可能なので、グラデーションの種類が豊富。 ・UIが複雑ではないので、感覚的に扱いやすい。 |
ファイアアルパカのデメリット
・起動時に毎回広告ウィンドウが表示されるので、削除する手間がかかる。
・Mac版ではテキストの縦書きができないため、漫画への文字入れ作業にテキストを利用するのが困難(Windows版では縦書きが可能) |
5.ibis Paint(アイビスペイント)
対応プラットフォーム | 利用条件 | |
Windows | ◯ | 無料(利用時間制限あり)
有料(買い切り) |
Mac | × | – |
iPad | ◯ | 無料(広告表示あり)
有料(プレミアム会員はサブスク/広告除去アドオンは買い切り) |
iPhone | ◯ | 無料(広告表示あり)
有料(プレミアム会員はサブスク/広告除去アドオンは買い切り) |
Android | ◯ | 無料(広告表示あり)
有料(プレミアム会員はサブスク/広告除去アドオンは買い切り) |
アイビスペイントのメリット
・公式の使い方動画が充実している
・全プラットフォームのUIが統一されているので移行がしやすい ・スマホでいかに描きやすいかに特化しているため、指でも線を描きやすい。 ・スマホでのシェア率が高いため、ユーザー発信のイラストテクニックが豊富にある。 |
アイビスペイントのデメリット
・UIが独特。他のソフトから移行したときに慣れが必要。
・レイヤーに名前が付けられない。 ・無料版のiPad、iPhone、Androidにはキャンバス画面に広告が出てきて圧迫される。 |
6.Procreate(プロクリエイト)
対応プラットフォーム | 利用条件 | |
Windows | × | – |
Mac | × | – |
iPad | ◯ | 有料のみ(買切り) |
iPhone | ◯ | 有料のみ(買切り) |
Android | × | – |
プロクリエイトのメリット
・UIがシンプルなので感覚的に使える。
・シンプルだがイラストを描くことに必要な機能は全て揃っている。 ・基本ブラシの数が多い。 ・テクスチャーのあるブラシが多いので厚塗りに適している。 ・クリエイターが無料公開しているブラシを追加することができる。 ・タイムラプスが基本装備となっている。 |
プロクリエイトのデメリット
・アプリ専用のクラウド保存に対応していないため端末容量またはiCloudに負担がかかる。
・キャンバスが大きくなる毎に利用できるレイヤー数が少なくなる。 ・ページ編集機能が無いので漫画を描くのに最適では無い。 |
デジタルの普及により多くのペイントツールが登場しましたが、ご覧いただいた通りペイントツールによって個性は大きく違います。
ご自身の求めている環境に近いペイントツールを探して使うまたは基本無料で使えるペイントツールに関しては一度全てダウンロードして使ってみるのもかなり有効です。自分に合うより良いペイントツールをぜひ探してみてください!
絵・文:サツマイモ
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