【現場に突入】グラビア撮影に写真を学ぶ学生が見学してみた!
女性を魅力的に撮ることに特化した、グラビア撮影。
《秘密の花園》…どのような撮影が行われているか、ちょっと気になる現場ですよね。
今回は、主なお仕事はポートレート撮影で、女性を撮ることが多い日本写真芸術専門学校(以下NPI)卒業生のTOYOさんの作品撮り現場に、NPI在籍中の高橋悠さんと浅賀柊生さんが同行!実際のグラビア撮影を見学しました!
モデルでお越しいただいたのは、グラビアアイドル・女優の天木じゅんさん(@jun.amaki)。ヘアメイクには、Minami Hanafusaさん(@harami_373)に、今回急遽仕事で現場には来られなかったのですが、スタイリストのNODA NANACOさん(@noda.nanaco)が、今回の作品撮りのメンバーです。
TOYO:今回は作品撮りだけど、撮影は基本的にモデル、ヘアメイク、スタイリスト、カメラマンがセットでやってくださいってモデルさんの所属事務所やマネージャーさんから言われることが多いです。しっかりした衣装やヘアメイクをしないと、うちのモデルは出しませんよ!ってことです。
作品撮りでモデルさんを借してもらうときは、もちろん相手側の意見や要望も聞くことが大事です。
もし撮影が仕事でも、このメンバーに編集さん(クライアント)がいるくらいかなと思います。
高橋:どこでヘアメイクさん、スタイリストさんと繋がるんですか?衣装はどんなところから借りますか?
TOYO:カメラマンのアシスタントの時に、撮影で会うヘアメイクのアシスタントさんと知り合いになって、お互いの営業用の作品撮りを一緒にするんです。後々お互いが独立して今でも関係があるパターンがありますね。
モデルさんが連れてきてくれたヘアメイクさんとか、スタイリストさんの知り合いのヘアメイクさんとか、作品撮りでいろいろな人と関わる度にどんどん名刺渡して繋がってって感じです。
昔はmixiで呼びかけたり道端で声かけたりもしました…今はSNSがあるから、どんな撮影を自分はしているのかも見せやすいしどんどん発信したほうがいいです。
衣装は、基本スタイリストさんがリースですね。あまりないけど、仕事したブランドさんから自分で借りることもあります。
高橋:ライティングはどうやって考えてますか?
TOYO:仕事の時は、クライアントの希望があるのでそれを聞いてから考えますが、作品撮りは衣装とか諸々見てから考えることが多いです。今は撮影の前にこの衣装ですってスタイリストさんから見せてもらえるし、事前に考えやすいです。
カラーペーパーを使うときは、前面にバック紙を引いてしまうとモデルさんに色が反射しちゃうので、立つ位置より前にできるだけペーパーを引かないか、白を置くといいです。好みやあえて色を回す方もいるので、何が正しいとかはないですけどね。
撮影前の準備をしているときは、撮影がスムーズにいくようにモデルさんとコミュニケーションをとります。初めましてのモデルさんだと、特に打ち解けておくのがポイントですね。グラビアに限ったことではないけど、特に服装も露出度が高いし、ポージングも大胆だったり、いいテンションで心開いてもらう方がいい写真が撮れます。お互い緊張しちゃうとやっぱりぎこちなくなっちゃうんで。
今回はスタイリストさんが急遽来られなくなったので、先に衣装借りてもらって預かってきていました。
次どの衣装にしようか、背景これにして髪の毛こんな感じにしようなどみんなで相談。それにあわせて撮影のセットもさくさく変更していきます。
撮影の合間にはどのように撮れたかみんなでチェック。「今までで一番いい!」という声も上がりながら和気あいあいと撮影が進んでいきます。
浅賀:撮ってる時って、人のために撮ってますか?自分のために撮ってますか?
TOYO:俺は人のために撮ってるというか、タレントさんを撮ってる時にあまり自分の色を出したくないという境地に最近至りました。写真集とかいろいろ見てると、いろいろなエフェクト・フィルターとか使ったりカメラマンのエゴが見えることがあるんだけど、自分はその人が一番きれいに見えるようにやりたいと思っていて、小技を多用してモデルを消さないようにしています。
もちろん写真には正解はないから、自分の武器を持つことは大事だし、できるに越したことはないです。僕のは一意見として捉えてもらって、そのあたりは自分のやりたいことを突き詰めたらいいと思いますよ!
そして、今回撮影した作品はこちらです!3回のセットチェンジに6回の衣装替え、準備含めて4時間の撮影でした。
本格的な撮影に立ち会うことが初めてという高橋さんと浅賀さん。撮影の合間に、今まで撮ってきたファッション系の作品を見てもらっていました。これまで撮影してきて感じたことや疑問や不安など先輩にぶつけ、入学して1年でこんなに考えてここまで完成度高くてすごいね!と、他いろいろアドバイスももらっていました。初対面でしたが、まるで師匠と子分のようです(笑)
TOYO:カメラマンがどんなに指示出しをしても新人モデルさんだと難しいこともあり限界があります。モデルもヘアメイクもスタイリストも、もちろんカメラマンもですけど、全員プロじゃないとなかなかいいものは生まれません。
天木じゅんさんは、とても天真爛漫でスタジオに響く歌を歌いながら、かわいく色っぽい表情をたくさん見せてくれました。さすがグラビアアイドル&女優さんです…!
そんな天木さんに素敵なメイクをしてくださったMinami Hanafusaさんと、ぴったりな衣装を何点もご用意いただいたNODA NANACOさん。みんなの力が合わさって素敵な作品が生まれるんだなと思いました。
今回撮影した作品は、TOYOさんと天木じゅんさんInstagramにもアップされています。
この投稿をInstagramで見る
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いかがだったでしょうか?
《秘密の花園》グラビア撮影現場は、その道のプロそれぞれの意見やアイディアが詰め込まれたものでした!しかしとても和やかでみんな仲が良く、楽しい現場だからこそいい作品が作られると感じました。これはグラビア撮影だけではなく、お仕事やチームで何かをするときに一番大切なことですね。
最後にみんなで記念撮影まで!見学させていただきありがとうございました。