心躍る「発見」と「ひらめき」を
最新記事
最新記事一覧マンガ連載~第48話~ 「夢を追って夢に追われて」編
作・藤田岳生(NDSマンガ講師) 作・藤田岳生 マンガ・イラスト関係の専門学校を卒業後、マンガ作家のアシスタント業に就く。さまざまな作家さんの現場を渡り歩き、経験を積む。その後、イタリアのマンガ学校「LUCCA MANGA SCHOOL」の目に留まり、24歳での短期単身渡伊をはじめとして、幾度か現地の方を対象としたレッスンを行う。Web系など絵を描き始める方に向けての指導をはじめ多方面で活躍中。 Instagram ≫藤田先生の過去記事一覧 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
グッズデザインで舞台の世界観を伝える~演劇・ミュージカル業界のクリエイティブ職~
お気に入りの公演グッズを見るたびに、ふと物語のワンシーンやあの日の熱狂が鮮やかに蘇る。 そんな体験をしたことがある人はきっと多いのではないでしょうか。 あの時の記憶と感動を蘇らせるアイテムを生み出すのが、グッズデザイナーという存在です。 今回、株式会社ホリプロ 公演事業本部で物販デザインの担当をされている石居 立宇様にインタビューしました。 制作の裏側やこの仕事のやりがい、そしてファンや観客の方々へ届けたい想いを語っていただきました。 グッズデザイナーに至るまでの経緯を教えてください。 私は、元々役者をしていて、養成所に通っていた時期がありました。 しかし、コロナが流行したことで、改めて自分の人生を見つめ直す機会がありました。 その中で、デザインやイラストを描くことが好きだったため、専門学校へ進むことにしました。 そして卒業時に、先生から現在の会社を紹介していただいたことがきっかけで1年前よりグッズデザイナーとして働いています。 普段、どのような業務を担当されていますか? 主な業務は、舞台・ミュージカル公演のグッズデザインです。 それ以外にも、通販で扱う画像やバナー作成、公演の現場で使われるPOP・ポスターなど宣伝広告の制作も担当しています。さらに公演の初日には、私も売り場に立って販売します。 グッズデザイナーを目指す上で、必要なスキルや経験はどのようなものがあると思いますか? グッズデザイナーの仕事では、IllustratorやPhotoshopを使って作業するため、その2つの基本的な操作スキルは必要だと思います。ですが、最初から高度なテクニックは必要がなくても良いのではと感じています。 実際、入社当初はPhotoshopの機能を十分に使いこなせていたわけではありませんでした。 アクリルスタンドの制作を任されたときも、最初は戸惑いながら先輩に教えてもらい、なんとか8種類を仕上げましたね。 Photoshopには精度の高い自動切り抜き機能もありますが、より綺麗に仕上げるためパスツールを使って丁寧に切り抜くなど、実務を通して学んだことも多いです。 経験について言えば、学生時代に通っていた養成所のつながりで劇団のフライヤー制作を1度だけ手伝ったことがあります。残念ながら、公演はコロナで中止になってしまったのですが、今でも思い出に残っている大切なフライヤーです。 結局のところ、大切なのは「こんなデザインのグッズを作りたい!」というこだわりや理想、具体的なイメージを持つことです。そのこだわりこそが、スキルや経験を積む原動力になると思います。 そのため、たとえ実務経験がなくても、デザインへの熱意を持っていることが1番大切だと感じます。 デザインのアイデアはどのように生まれてくるのでしょうか?また、1つの商品につき、どのくらい案を出されるものですか? 最初のグッズ会議は公演の2~3ヶ月前に行われます。 アイデアの出し方は、制作チームから具体的なデザイン案を提示される場合もあれば、「こんな雰囲気で」といった抽象的な要望の場合もあります。 具体的な依頼内容であれば、1~2案、抽象的な要望であれば3~4案を目安に提案します。 ただ、不採用になれば新たな案を出すため、最終的な提出案は基本的には1~2案に収まりますね。 この仕事に就いて、まず驚いたのがスピード感です。 学生時代は時間をかけていくつも案を出すことが多かったのですが、仕事では納期があるため、かなりスピードを求められます。 本当はもっと時間をかけて考えたいのですが、時間との兼ね合いにはジレンマを感じています。 そのため、1つのグッズに費やす時間も限られてくるため、時間配分を意識し効率を考えて作業を進めるよう心掛けています。 グッズデザインを手掛ける際で、意識しているポイントがあれば教えてください。 デザインを進める上で、作品の世界観とお客様がどんなものを求めているのかという点を意識しています。 また、上司からはよく「公演グッズ感がもっとほしいよね」と言われることがありますね。 私なりに解釈すると、 ・舞台・ミュージカルを観に行ったときに記念や思い出に買って帰りたくなるグッズ ・公演に登場する観客の印象に残るような象徴的なモチーフを使用したデザインのグッズ この2つの要素を指すのではないかと考えています。 例えば、彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.2『マクベス』という舞台のグッズで、私が担当したのが紅茶缶です。 この舞台で、特にインパクトに残るのが、3人の魔女の登場シーンです。 そのシーンをグッズのモチーフにできたらなと思い、吉田鋼太郎さんが率いる3人の魔女をイメージしてデザインを制作しました。 このデザインはTシャツにも転用され、上司にも気に入ってもらえて、非常に嬉しかったですね! 他には、ミュージカル『ジェイミー』のチャームも担当しました。 他の公演では、こういった人物や単体のデザインで商品化されていますが、『ジェイミー』の公演では、「舞台シーンを再現したい」という具体的な要望がありました。 そこで、印象的なシーンの人物だけでなく背景も含めたデザインを手掛けることに。 制作チームと綿密に話し合いながら完成させました。 このチャームはコンプリートセットでも販売され、ファンの方々から好評をいただけました。 販売方法に関しても、公演によってランダム形式や選んで買える形式を使い分けて、バランスをとりながら決定をしています。 このように、“公演グッズ感”をキーワードとして、舞台シーンや象徴的なモチーフをデザインに取り入れ、お客様が思い出として買って帰りたくなるようなアイテムにすることを常に意識しています。 もし、アイデアが浮かばない時は、どのようにして乗り越えていますか? 難しいと感じるのは、ヒューマン系の人間関係を描く物語ですね。 象徴的なモチーフがなかなか見つからず、行き詰まるときがあります。 その時は、提供された台本を熟読しています。単なる読み物としてではなく、何が観客の皆様の記憶に残るのかという視点で読むようにしています。 また、制作チームに積極的に質問をしてデザインのヒントを引き出すようにしていますね。 商品に使われているイラストは、グッズデザイナーの方が描かれているのでしょうか? 外注するのではなく、イラストも含めてデザイナー自身が手掛けています。 例えば、音楽劇『エノケン』の似顔絵イラストも私が担当しました。 「こういうタッチがいい」という参考があれば、できるだけその雰囲気に近づけて描くようにしています。 描いたイラストは、その後、さまざまな関係者の承諾をいただく必要があります。 承諾の連絡を待つ間は、毎回緊張しながら待っています(笑)。 ファンの方々の反応はどのように受け取っていますか?また、その反応がデザインに影響を与えることはありますか? 販売した時の反応は、X(旧Twitter)などでエゴサーチしてチェックするようにしています。 その理由は、先程のお話しした “公演グッズ感”にも繋がってきます。 お客様が何を求めているのか、どんなポイントにときめいてくださったのか。そうした客観的な意見を意識しながら、デザイン案を考えるようにしています。 最近では、グッズが体験の一部として重要な役割を果たしているように感じます。そうした中で、グッズが作品やファンに与える影響についてどのように考えていらっしゃいますか? 私も現代において“体験”は大切だと考えています。 便利な時代になり、スマートフォンがあれば、様々なコンテンツが楽しめるようになりました。 しかし、情報だけを体に取り入れているような感覚に、どこか物足りなさを感じている人も多いのではないでしょうか。 例えば、動画配信サービスならボタンひとつで映画が見られるのに、なぜわざわざ映画館へ足を運ぶのか。 それは大音響の中で、同じ空間にいる人たちと感情を共有したいという思いや、映画館に足を運ぶ過程を楽しみたいという欲求があるからだと感じます。 演劇も同様です。映像ではなく、生のキャストの演じる姿を観たいという思いがある。 そうした“体験”への欲求に対して、舞台・ミュージカルなどの演劇、そして公演グッズは応えてくれるのではないかと思います。 さらに、グッズという手元に残る形は、あの時の"感動"を呼び覚ます装置でもあります。 だからこそ、公演グッズは作品やファンの皆様にとって欠かせない役割を担っているのだと考えています。 苦労したことや、やりがいを感じる瞬間はどのような時ですか? この仕事で難しさを感じるのは、チームで仕事を進める上での連携です。誰に何を、いつまでに伝えるべきか、といった事務的なやりとりに混乱してしまうことがあります。 仲介を通して確認をしなければならないこともあり、入稿期日との間で歯がゆさを感じることが少なくありません。 また、パソコンに向かって黙々と作業をしていると、デザインしたものがこの後どうなっていくのか、が意外と見えづらくて苦しいと感じる瞬間もあります。 デザイナーとしては、独創的なものを求められるというより公演での象徴的なモチーフをいか魅力的に落とし込むかが重要です。 そのため、舞台のモチーフや素材がないときにどこからアイデアを引っ張ってくればいいのかと試行錯誤することに苦労を感じます。 しかし、自分では納得のいかなかった商品や、モチーフや素材がなく試行錯誤した商品でもお客様から反響をいただくこともあって「やってみるものだな」と感じています。 公演初日を迎えて、自分がデザインしたものをお客様が手に取ってくださったり、すぐに身につけてくださったりする姿を見ると、本当に嬉しいです! 学生時代とは違い、自分のデザインが世に出ているという怖さや責任を感じる瞬間もありますが、それ以上にお客様の反応を直接目にするとやりがいに繋がります。 グッズを通じて、ファンや観客の方々にどんな想いや体験を届けたいですか? お越しくださった観客の皆様がそれぞれの日常に戻ったときに、作品を見た時の感動や記憶をふと思い出して、勇気や元気が湧いてくるグッズづくりを心掛けていきたいです。 最後に、グッズデザイナーを目指す方々へアドバイスをお願いいたします。 社会に出ると、自分の創りたいものと周りから求められるものとのギャップが生まれるというのは当然のことだと思います。 学生時代、先生から「創りたいものを創れるのは今のうちだけだよ。だから今のうちに好きなものを創って、やりきる体験をしておけ。」と言われたことがありました。 当時はあまりピンときていなかったのですが、今回の取材を受けて、ハッと思い出して。 「今になって先生の言葉が響いているんだな」と感じています(笑)。 先生からは他にも「誰かに求められるものでも、結果的に自分の創りたいものになってくるよ。」とも言われました。 その言葉は100%理解できているわけではありませんが、公演初日にお客様が購入する姿を目にすると分かってくるところもあります。 これから志す方々に伝えたいのは、自分の表現を突き詰めたいなら個人で活動するのも1つの道かもしれません。 一方で、就職してデザインの仕事をしていくようであれば、求められるものを理解し、それに応えるための努力を模索し続ける覚悟が必要だと思います。 学生のうちは創りたいものを自由にできる環境がありますから、悔いは残さないように今のうちにやりきってほしいです。 *** 石居様、ありがとうございました! デザイナーとしての責任やチームで働く難しさ、そして常にスピードを求められる厳しさ。 そうした壁を乗り越えた先に届くファンや観客の方々の反応が、何よりの励みになっているのだと強く感じました。 改めて、舞台・ミュージカル、そして公演グッズが私たちに与えてくれるのは、単なるお土産や観劇ではなく、日常を彩り、心に残る体験そのものだと気づかされました。 デザイナーの熱い想いが詰まった公演グッズと共に、ぜひ皆さんも舞台の世界に触れて、勇気や元気が沸いてくる特別な体験をしてみてください。 #デスノートミュージカル@dnmusical ご来場のお客様へのご案内✉ 『デスノート THE MUSICAL』(東京公演) ▮ 当日券販売(劇場・WEB) ▮ 関係者への手紙のお預かり ▮ 公演グッズ物販 などhttps://t.co/GH5mVdic7v /-/|東京建物 Brillia HALL pic.twitter.com/DwMjGQLZVM — ホリプロステージ|舞台制作&チケット販売 (@horipro_stage) November 17, 2025 2025年11月24日より幕を上げた『デスノート THE MUSICAL』では、石居様が手掛けたグッズも販売されています。 ぜひ劇場で注目してみてください! ご協力:株式会社ホリプロ 公式X(旧Twitter) 公式Instagram
デザイン・イラスト・マンガ系 コンテスト紹介➁
デザインやイラスト、マンガを「これから仕事にしたい!」と考えている学生や社会人に向けてコンテストを紹介するこのコーナー。 SNS投稿やイベント出展などで発信していくのも効果的ですが、実は 「コンテストでの受賞歴」 があると、依頼につながりやすくなるのをご存じでしょうか? たとえば、編集者の視点では「SNSだけ」の実績よりも「審査を通過した」という事実があると、実力と信頼性の証明になります。 同じ実力を持っていても、「信頼できるかどうか」で採用は変わります。 コンテストに挑戦することは、プロの目に作品をさらし、評価を受ける経験にもなります。 その実績が、あなたの活動の大きな後押しになるはずです! これから紹介するのは、専門学校や美大・芸大、高校や大学で学んでいる方でも挑戦しやすいコンテストを中心にしています。 もちろん、社会人の方が参加できるものも多くあります。キャリアのスタート地点や経験値に合わせて、ぜひチャレンジしてみてください。 (画像をクリックすると詳細ページに飛びます) 【CLASSICS THE SMALL LUXURY Design Award 2026】– 「手のひらに密やかな贅沢を」ハンカチーフデザインを応募! ハンカチーフのデザイン画を募集します。 <テーマ> 「Yum Yum」 それぞれの「おいしい」を、かたちに。 <ポイント> ・世界中の方が対象 ・JPEGデータで応募 ・木製パネルに絵を貼り付けて送付 ・出品料3,000円 ・ファイナリストの作品は「YOKAI EXPO」会場内で展示 <各賞・賞金> *賞金は源泉税、復興特別所得税などの税金を控除した金額をお支払いします。 *ドルで表示されている金額は、掲載時に計算された金額です。賞金は、日本円で表示されている金額から、お支払い時の為替レートに基づいて計算されます。(日本国外からの応募の場合) ●グランプリ ・賞金10万円(約US$663) ・デザインの製品化 、CLASSICS the Small Luxury直営店・オンラインショップ、その他取扱店にて販売。 ●準グランプリ ・賞金3万円(約US$199) ・デザインの製品化 、CLASSICS the Small Luxury直営店・オンラインショップ、その他取扱店にて販売。 ●審査員特別賞 ・受賞デザインをハンカチーフにして贈呈 *審査員より推薦があった場合、協議により選出。(該当作品がない場合もあります。) <応募期間> 2025年11月3日(月)~2026年1月31日(土)(日本時間) 詳細はこちら 【第13回 帯ワングランプリ】- 本に帯がまかれて店頭に並ぶチャンス! 本の帯を自作し、キャッチコピーやデザインを競うコンテストです。 <ポイント> ・だれでも応募OK ・一人3作品まで ・ストーリーや魅力を帯の中に自由に表現できる ・本の種類は「絵本」「小説」「ノンフィクション」「伝記」「図鑑」など自由。ただし「マンガ」「雑誌」は対象外 ・伊丹市立図書館本館「ことば蔵」で作品展示を実施 <各賞・賞金> 伊丹本屋大賞:合計4点 ・兵庫県伊丹市内の書店にて販売される本に使用 ・図書カード3,000円等を進呈 ことば蔵賞:1点 (作品展示中に期間を設け、来館者の皆さまに投票していただき決定) <応募期間> 2026年1月4日(日曜日)当日消印有効 ※ことば蔵1階カウンターまでお持ちいただくか、1月4日(日曜日)当日消印有効で郵送 詳細はこちら 【白いカレンダー 挿入画イラスト コンテスト】– 季節を選んで投稿!40年以上続く、大切な思いをカタチに残すカレンダー 今回が初開催。手描き作品・データ作品どちらでもOKのコンテストです。 <テーマ> 「大切な思いをカタチに残すカレンダー」 <参加資格> 【一般部門】データ応募の場合、Illustrator/Photoshop等で印刷用データ作成ができること 【ユース部門】応募時点で小・中学生であること/データ応募の場合は同上 <ポイント> ・思い出を書いたり貼ったりするための、白い余白がとても多い構成 ・描きたい季節を選べる ・手描き作品とデータ作品どちらでもOK!(応募方法に違いあり) ・複数応募可能(入賞は1人1作品まで) ・自分の個性を反映できる! <各賞・賞金> ☆受賞数は一般・ユース合計で13作品を予定 ☆受賞作は主催者が制作・販売する2027年版「白いカレンダー」に使用 ☆受賞作品の一部は販促物等にも使用 一般部門 最優秀賞(1点):表彰トロフィー+表彰状+賞金10万円 優秀賞(5~6点):表彰状+賞金2万円 ユース部門(小・中学生) ユース最優秀賞(1点):表彰トロフィー+表彰状+図書カード2万円分 ユース優秀賞(5~6点):表彰状+図書カード5千円分 <応募期間> 2025年11月1日(土)~2026年1月16日(金)必着 ※日程は変更となる場合があります。 詳細はこちら 【デザ魂 2026年度お正月干支イラスト募集!】– 学生限定!午(ウマ)年のイラストを投稿 午(馬)年のイラストを投稿するコンテストです。 <参加資格> 応募時点で小学生、中学生、高校生、専門学校生、短大・大学生、職業訓練生の方 ※応募時に学生ではない方、プロの方はご応募が不可となります。 <ポイント> ・牛(うし)ではなく、午(うま)です! ・キャラクターでも擬人化でも、どんなイラストでもOK ・Webエントリー、手描き作品の郵送エントリーどちらでもOK ・背景アリでも無しでもどちらでもOK ・採用された作品は、今後「デザ魂」のオンラインショップで販売 <各賞・賞金> 優秀賞:1点につき5千円 <最大10名まで> <応募期間> 2025年9月1日(月)~2026年1月31日(日)まで 詳細はこちら 【靴下の妖怪コンテスト】- 妖怪美術館に展示! 足もとに宿る見えなき存在に想いを馳せ、新たな妖怪を創造するコンテストです。 <テーマ> 「足もとの、見えないものの、物語」 <ポイント> ・だれでも応募可能 ・作品のクオリティの高さも大切。しかし、創作に至ったきっかけや、作品のストーリーなどをより重視した選考 ・現物、デジタルデータどちらでもOK ・何点でも応募OK <各賞・賞金> ●岡本株式会社KUTSUSHITA研究所賞(大賞) 1組 賞金 10万円 ●優秀賞 1組 賞金5万円 ●審査員特別賞 1組 賞金3万円 ●小豆島ヘルシーランド賞 1組 オリーブオイル ●参加賞 後日発表 <応募期間> 2025年11月11日(火)~2026年1月31日(土)※当日必着有効 詳細はこちら 【コロコロ次世代マンガGP】– 描きたいところだけ!バトルオンリー賞 細かい設定説明やそこに至るストーリーの流れは省いて、切り抜きシーンとして描いてOK。 いきなり描きたいバトル部分を描けるコンテストです。 締切が半年以上先なので、考えをたくさん練ることができます。 <応募資格> まんが家を目指す方 <ポイント> ・6ページ以上で応募 ・前後のつながりのわからない「バトルシーンだけ」の作品でOK! ・自由な発想で描く「自由部門」と、コロコロ編集部が用意したプロットをもとに描く「公式プロット作画部門」が選べる ・X(旧Twitter)でハッシュタグをつけて応募、Web投稿フォームに応募、郵送で応募が選べる <各賞・賞金> 大賞:30万円 入選:3万円 副賞:入選以上の作品は全て週刊コロコロに掲載確約!さらに入選以上の受賞者は担当者がついて個別指導! <応募期間> 1次締切:2026年8月10日 2次締切:2027年2月10日 (郵送の場合、当日消印有効) 詳細はこちら 【第2回くらげバンチ作画漫画賞】– 画力なら自信あり!の人におすすめ ストーリー構成(プロット)と場面イメージイラストまで用意されているので描きやすい! 自身のオリジナル作品でも挑めるコンテストです。 <ポイント> ・プロットを選ぶ【恋愛部門】はページ数自由 ・自身で全て考える【オリジナル部門】は4ページ以上で応募 ・X(旧Twitter)でハッシュタグをつけて応募、郵送や持ち込みで応募が選べる <各賞・賞金> 大賞:100万円&受賞作掲載 準大賞:50万円&受賞作掲載 入選:30万円&受賞作掲載 佳作:10万円&受賞作掲載 奨励賞:5万円 期待賞:1万円 審査員特別賞(必ず4作品選出):3万円 <応募期間> 2026年1月31日(土)23:59 詳細はこちら
おすすめ記事
おすすめ記事一覧マンガ連載~第48話~ 「夢を追って夢に追われて」編
作・藤田岳生(NDSマンガ講師) 作・藤田岳生 マンガ・イラスト関係の専門学校を卒業後、マンガ作家のアシスタント業に就く。さまざまな作家さんの現場を渡り歩き、経験を積む。その後、イタリアのマンガ学校「LUCCA MANGA SCHOOL」の目に留まり、24歳での短期単身渡伊をはじめとして、幾度か現地の方を対象としたレッスンを行う。Web系など絵を描き始める方に向けての指導をはじめ多方面で活躍中。 Instagram ≫藤田先生の過去記事一覧 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
卒業生に会いに行こう![株式会社アマナ]レタッチャー
クリエイティブ業界で活躍するNDS&NPIの卒業生にインタビューしてきました! 第4回目は、 日本写真芸術専門学校(以下、NPI)を卒業され、現在、広告ビジュアル制作会社・株式会社アマナにてレタッチャーとしてご活躍されている木村凌さんにお話しを伺いました。 株式会社 アマナ 東京都・品川区に本社をおく業界最大手の広告ビジュアル制作会社 自己紹介をお願いいたします。 木村:2019年に明治学院大学を卒業して、その後、就職しました。 2023年3月にⅡ部(夜間部)写真科を卒業後、株式会社アマナに入社しました。 木村さんのポートフォリオはこちら 現在のお仕事の内容を教えてください。 木村:プロダクトカットや人物カットのレタッチをしています。合成が必須な案件では撮影現場に赴いて、簡易的に合成してクライアントに見せ、持ち帰ってレタッチをしています。 仕事のやりがいはどんなところにありますか? 木村:派手な案件や地味な案件問わず、レタッチを行っているときにやりがいを感じます。 [caption id="attachment_26510" align="aligncenter" width="750"] レタッチャー昇格試験を受ける為に制作された作品。撮影は前回のインタビューでご紹介したカクユウシさん。[/caption] お仕事をなさっている中で、意識していることがあれば教えてください。 木村:クライアントやAD、カメラマンの意見を集約してビジュアルに落とし込むことが必要な為、コミュニケーションを取ることを意識しています。 写真のお仕事に携わっているからこそ得られたスキルや技術があれば教えてください。 木村:日々膨大なグラフィックを見るので審美眼とレタッチスキルを得られました。 仕事で大変だったと感じたことはありますか? 木村:撮影の翌日納品の案件は大変でした。 NPIでは、どんなことを学んでいましたか? 木村:1年目はドキュメンタリーフォト、2年目はファッションフォトを学んでいました。 学生時代はどんな作品を作られていたんですか? 木村:ハーフのポートレートと日の出日の入りの水平線、セルフポートレートを毎日撮影してました。 印象に残っている授業や先生はいますか? 木村:倭田先生と河野先生のファッションポートレート系の授業です。広告業界に就職したのも影響を受けています。 学生時代に力を入れていた活動はありますか? 木村:とにかく写真を撮る、観る、アートに触れる。日々の街中の変化を観察することに力を入れていました。 在学中にこれはやってよかった、逆にやっておけばよかった事はありますか? 木村:暗室の授業を取ればよかった。大判カメラで撮影すればよかった。 図書室で写真集を見て、インプットすることと、印象に残った写真はマネて撮影することはやってよかったです。 就活はいつ頃からはじめられましたか?どのように進めていましたか? 木村:1年目から始めてました。最初は新聞記者のカメラマンになりたかったのでOB訪問をしてました。2年目にレタッチャーになろうと思ったので、リクルートサイトや企業のHPをみて応募しました。 なぜアマナの採用に応募しようと思ったのですか? 木村:卒業の年、たまたまレタッチャーを募集していたので応募しました。 最終的にアマナに入ろうと決めた理由を教えてください。 木村:広告業界でレベルが高くて、心身がつかれそうな点が決め手でした。レタッチャーとして活躍するための基礎体力や耐性が早くつくと思いましたし、レベルが高い環境で負荷を掛けることで技術が向上すると考えたからです。 新卒1年目から2年目の間にどのような経験をされたのか教えてください。 木村:基礎的なレタッチ業務と会社員としての事務作業や雑務を徐々に学びました。 レタッチャーとしての考え方も学びました。 学生時代の経験が今に活きているなと感じることはありますか? 木村:スタジオでのライティングはレタッチに活きています。 最後に、写真の仕事を目指すみなさんへのメッセージをお願いいたします。 木村:沢山撮影して、作品を人に見せる、継続できる人がなんだかんだで強くて、人を惹きつけると思うので頑張ってください。僕も頑張ります! 木村さんありがとうございました! 取材/PicoN!編集部 市村 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
絵画とワインのペアリングを楽しむ、大人のラグジュアリー体験
みなさん、日々の疲れをどのように癒していますか。 リフレッシュ方法は人それぞれ。美術館を訪れたり、自然の中で過ごしたり。 そんな中、「気軽にアートと触れ合いながら、心を癒す時間が持てたらな」と思い、今回artwine.tokyoが主催するワークショップに参加してきました! 場所は都内のビルの一室。階段を上がり、扉を開けると、ふんわりとした温かな照明が迎えてくれます。 机の上には絵具や筆が整然と並び、真っ白な紙パレットとキャンバス、そして艶やかなワイングラスが並べられています。 奥からは、先生たちの明るい声が響き、これから始まるひとときへの期待がふくらみます! 絵画の世界にひたるワークショップ 今回参加したのは、印象派の巨匠・クロード・モネの作品《睡蓮、水のエチュード−雲》をテーマにしたワークショップ。 平日ど真ん中の夜にも関わらず、20名ほど参加。仕事帰りと思われる女性が多く、和やかで華やかな雰囲気に包まれていました。 着席すると、先生が今回のワインについて説明をしながらグラスに注いでくれます。 ワインを飲めない方には、ソフトドリンクやお水も用意されていて、誰でも安心して楽しめるのが嬉しいポイント。 この日のペアリングワインは、フランス ロワール地方のロゼワイン。 artwine.tokyo専任のワインエキスパートが、それぞれの画題に合わせてワインのペアリングを選定しているのだとか。 ワインで乾杯。そして、絵画の世界へ 時間になり、乾杯とともにワークショップがスタート。 まずは先生から、今回使用する画材の紹介、ワインの選定について、そして今回のワークショップのゴールが語られます。 「リラックスして楽しく絵の具を使って、色を楽しむことが今日の目標です」と、先生。 技術は関係なく、描いていて楽しいかどうか。その言葉に自然と心がほぐれていきます。 モネの庭をテーマにしたこの回では、ロゼワインの桜色が水面の透明感に近く、ラズベリーの香りが赤い睡蓮を思わせるため、今回のペアリングとして選ばれたとのこと。 ワインの香りと色合いを感じながら、筆をとるという新鮮な体験に、気分も高まります。 制作は、まず真っ白なキャンバスに、自由に色をのせるところから。 先生がお手本を見せつつも、基本は「好きな色を、好きな場所に」という自由なスタイル。 先生は、一人ひとりに声をかけながら後ろからアドバイスをしてくれます。 色の作り方や水分量、筆の動かし方など、やさしくガイドしてくれるのが心強い。 迷ったときは、季節と時間を設定すると色合いに迷いがなくなるそうだ。 アドバイスを受け、筆者は「春の朝」をテーマに描いていくことにしました。 周囲のキャンバスを見回してみると、色の重ね方や筆のタッチで、それぞれまったく違った個性が表れていて、とても面白い。 周りの参加者の方々や先生の見本の色使いに刺激を受けながら、筆者も少しずつ筆を進めていきます。 雲や葉、そして睡蓮の花びらを描き込みながら、次第に自分だけの春の朝方に訪れたモネの庭がキャンバスに浮かび上がってきます。 キャンバスに浮かび上がる、自分だけのモネの庭 出来上がった作品はこちら。 先生から作品について、コメントをいただきました。 雲の色がいろいろと映えていて、水面の深い色との対比がすごく綺麗です。 空や雲は、青や白だと思いがちですが、印象派の画家たちが光は様々な色が混ざっていることを表現しました。 お客様の感覚で、それが表現されていることがすばらしいと思います。雲の色が綺麗で、とても素敵です! 先生の優しい温かいコメントにも、心がぽかぽかします。 なぜ、先生たちはあんなにも自然に、温かい言葉をかけてくれるのだろう? 気になって、ワークショップ終了後に先生にお話を伺いました。 背中を押す言葉の力。artwine.tokyo講師にインタビュー ー本日はありがとうございました!参加されている方、女性が多かったですが、ワークショップに参加される方はどういったお客様が多いですか。 20~40代の大人の女性が多いです。 傾向としては、美術鑑賞や美術館巡りが好きな方が多く、「見るだけじゃなく、自分でも描いてみたい!」という気持ちから、第一歩として artwine.tokyo を選んでくださる方が多い印象です。 そうした想いに寄り添えるよう、はじめての方でも楽しめるように教えなければならないなと思っています。 ー初心者でも楽しめるように、どのような工夫をしていますか。 実は、我々が誘導するべきことは少なくて、制作することは、個人個人の感性が大事です。 そのため、意外とほっといたほうが、皆様ご自身の決断で上手く描けるんですね。 それを阻害するのが一番よくない指導なのです。 だから、お客様の感性を生かすように、お客様の一番の魅力はどこなのか、を後ろから眺めて考えつつ、一番の魅力を活かすための補助輪として、一言二言アドバイスしようと心がけています。 ー参加して感じたのが、参加者のモチベーションが上がる言葉をかけてくださるのが印象的でした。心がけていることはあるのでしょうか。 ひとつ反面教師のような体験がありまして…。 私が浪人していた頃の美術予備校がとても厳しいところで、デッサンしたり油絵を描いたりしていると、年間、片手で数えられるくらいしか褒められないんですよ。 普段は見過ごされます。そうすると自分の絵がうまいのかまずいなのか、誰も教えてくれないからわかんなくなってしまって。 ほんとはいいところいっているのに、自分ひとりでは気づけないんですよね。 だからこそ「あなたの進んでいる道は正しい道だよ」「自信をもってください」と言葉にするのがすごく大事なのかなと思っています。 簡単にまとめると、18~19歳の予備校時代に周りの大人たちにやってもらいたいことを今の自分が参加者の皆様にしているという感じです。 ーワークショップを通じて、参加者にどんな体験や感情を持って帰ってもらいたいですか。 お客様は、初挑戦の方がほとんど。 「思ったよりだめだったな…」と感じてしまうのは、もったいないなと思います。 「初挑戦でも面白かった」「よさがわかった」「うまくいった」といった前向きな気持ちで帰ってもらえるのが理想です。 なにより「絵を描く活動は、おもしろいじゃん!」と思ってもらえるところまで、導くことが毎回のワークショップで私が大切にしている目標です。 ーartwine.tokyoのワークショップで講師だからこそ、知っている一番の魅力はなんだと思いますか。 1回のワークショップで10~20名が参加されて、年間1000人近くいろんな方をみることになります。 そうすると、同じ画題を使ったとしても、まったく同じ絵がないんですよね。 一人ひとり色に対する考え方、形に対する考え方が微妙に違っていて、世界に対する人々の認識の在り方が全然違うだってことを実感します。 当たり前ではあるのですが普段気付かないことを、この仕事は、まざまざと見せてくれる。 それは、すごい面白いです。そこが一番の魅力だと感じています。 ー今後、どういった方に参加してもらいたいですか。 絵って、今の時代だと良さが共有されつくしていない分野だなと思っています。 それは間違いなく周りに娯楽がいっぱいあるから。 娯楽がなかったら、絵に対するアンテナの張り方がもうちょっと深くなると思うんです。 現代社会では、1枚の絵を楽しむ悠長な時間が、なかなか持てないじゃないですか。 でも一方で「絵ってどんなんだろう?」って心の片隅で気になっている方は多いんじゃないかなと思うんです。 だからこそ「絵のことは全然知らないけど、ちょっと気になっていて…」という温度感の方にも、ぜひお越しいただきたいです。 絵を描くことは半分スポーツみたいなものですから、絵に対する知識がなくても、絵具をさわってみると面白いんですよね。 そういう面白さが広まってほしいなと思っています。 これまで文化系の分野に触れてこなかった方にも、気軽に来て、まずは体験をしてみてほしい。 そんな場として、artwine.tokyoを活用してもらえたら嬉しいです。 *** 先生、ありがとうございました! ぜひ、みなさんもリフレッシュ方法のひとつとして、アート体験を通じて、自分の感性と向き合う時間を持ってみては、いかがでしょうか。 筆者自身、久しぶりに絵具を使い、のびのびと自由に描くことで、まるで童心に返ったような心地よさを感じました。 色を重ねるたびに無心になり、絵だけに没頭できる時間は本当に有意義で、終わったあとは心も体もふっとほどけて、また明日も頑張ろうと思える前向きな気持ちになれました。 絵の知識や技術がなくても大丈夫。 正解も不正解もないキャンバスの上で、ただ色を重ねるだけで、心がふっと軽くなる感覚に出会えるかもしれません。 そんな癒しのひとときを、ぜひ一度体験してみてください! ご協力:artwine.tokyo Instagram @artwine.tokyo ↓PicoN!アプリインストールはこちら
デザイン記事
デザイン記事一覧グッズデザインで舞台の世界観を伝える~演劇・ミュージカル業界のクリエイティブ職~
デザイン・イラスト・マンガ系 コンテスト紹介➁
10年前にタイムリープ?!エモい体験型イベント「放課後フェス」学生時代の放課後を共に過ごせば、「つながり」が生まれる。斬新な切り口で企画されるイベントの裏側を知る。
『空想果実』が教えてくれるクリエイティブの種<後編>ー新発見「イトピスの実」ー
イラスト記事
イラスト記事一覧デザイン・イラスト・マンガ系 コンテスト紹介➁
【展示レポ】イラストレーター蒼湊 麟初個展「Irregular」に密着!
『空想果実』が教えてくれるクリエイティブの種<後編>ー新発見「イトピスの実」ー
『空想果実』が教えてくれるクリエイティブの種<前編>ー空想が生み出す無限の可能性ー
マンガ記事
マンガ記事一覧マンガ連載~第48話~ 「夢を追って夢に追われて」編
デザイン・イラスト・マンガ系 コンテスト紹介➁
マンガ連載~第47話~ 「カリカリ…カリカリ…紅葉狩り!」編
【展示レポ】尼子騒兵衛漫画ギャラリー~アニメ「忍たま乱太郎」の原作、「落第忍者乱太郎」の原画と日本の歴史に触れる旅~