100均画材を使ってプロがイラスト描いてみた【前編】
もはや何でも手に入ると言っても過言ではない100円ショップ。
そんな100円ショップで画材を揃えたら一体どんな創作ができるのか…。
今回はプロのイラストレーターやまぐちまりこ先生と一緒に「ダイソー」に行って画材になりそうなものを買ってきました!
\今回購入した画材がこちら!/描き心地が気になりますね。
それでは実際にやまぐち先生に描いてもらいながら確認していきましょう!
先生、よろしくおねがいします!!
目次
では早速購入してきたものを実際に描いてみながらチェックしていきますよ~!
どんな素敵な画材に出会えるか楽しみです!
ちなみに今回イラストを描くためのスケッチブックは100円のものと200円のもの、試しに2冊買ってみましたが、私としては200円のスケッチブックがオススメです!マーカーもしっかりインクがはいっていくし、とっても描きやすい!!
発色が良い!2本で100円の「アルコールマーカー」
こちらはなんと2本で100円!安い!
よくインクが出て、発色もいいし、なにより色がかわいいです。
色も豊富ですし、アナログイラストを始める初心者の方にオススメです!
マーカーは色が重なると汚くなっちゃう場合もあるので、キーカラーとしてポイントポイントに色を置くと可愛いかも!
先が固いペンタイプのほうを使うと、水玉とか細かい模様も描きやすいですね。
私としてはこのマーカーはしろくまの浮き輪を塗るときみたいに、ポイントで色を置くときに使うとgoodだと思いました!!
★普段から「動物」をモチーフにした作品が多いやまぐち先生に、描くときのコツを教えてもらいました★
動物を描くときの参考にするために、普段から動物園とか水族館にたくさんいきます。
動物ってそもそも人間と骨格が全然違うから、擬人化するのって実はとっても難しいんですよ…。
ありえないポーズを自然に見せるのって大変だから、それに関しては画力が必要です。
出かけられないときは動物図鑑を見たり、ネットで画像検索をしています。
とくに動物園のTwitterとかInstagramはよく見てますね。
動物が飼育員さんに心を許しているので、野性味がまるでないんですけど、可愛い動物のしぐさがたくさん見れるのでとっても参考になります!
みなさんも推しの動物をつけてみてください!
こちらは100均で揃えた「水彩画材」
実力やいかに…?
まず、水彩絵の具を出すためのパレット代わりにするのは、おうちにある小皿とか紙皿でOKです!
筆を洗うためのバケツ代わりに、空き瓶なども用意してくださいね。
あと水彩をするときには、水分調整をおこなうためのティッシュが必須です。
「筆」は5本セットでお得!でも難点が…
おっ!触ってみるとバサバサ感がありますね。
筆を洗ったり塗っているときも毛が結構抜けちゃいました。
筆は少し厳しいかもしれないですね…。
良い筆の特徴は筆先がシュッとしていて、細いものから太いものまで1本で描けちゃうのですが、安い筆の特徴としては、筆を置いたときに狙ったところ以外に筆先がいっちゃうのが特徴で、思い通りに扱いづらかったりします。
今回の筆セットの中でも、1番細い筆は毛先が綺麗なので、比較的使いやすいかもしれません。
毛がたくさんある太い筆は、毛が抜けやすいからちょっと扱うのが難しいかもですね。
いまプロの人が使う筆もすごく高くなっていますが、1本1000円くらいの筆でも結構もちが良いので、筆は画材屋さんで揃えるのが無難かもしれませんね。
12色で100円!?お得すぎる「水彩絵の具セット」
水彩絵の具は1チューブ2000円くらいすることもありますが、何色もはいったセットが100円で買えるのに驚きました!
良い絵の具の特徴は発色がよかったり、伸びがいいところなのですが、この絵の具も比較的色もきれいに出ているので、水彩絵の具をまずははじめてみようという方は十分楽しめると思います。
ちなみに水彩絵の具は紙がたわみやすいので、下にスポンジの役割になるように、画用紙を敷いて着彩していくといいですよ。
画材としてまさかの大活躍!?「アイシャドウ」!
お化粧品であるアイシャドウですが、もしかしたら画材としても活躍するのでは?と思い、思わず手に取っちゃいました!(笑)
やっぱりお化粧品ということもあって、質感は油っぽい感じがしますね。
でも逆に油っぽい感じがにじんで血色感が出るかも!ということでほっぺに置いてみました。
おっかわいい!このアイシャドウに近い本来の画材は、パステルかな~。
血色がはいるだけでイラストの印象も変わりますね。
お化粧してるみたいで楽しいです!アイシャドウも十分画材になりますね!
爪楊枝と相性バツグン!安定の「墨汁」
墨汁って書道するときに使うイメージが強いですが、実はイラストを描くときにも活躍するんです!
では、爪楊枝の先につけていきます!
画風にもよりますけど、爪楊枝とか割り箸を画材として使うプロも実は多いんです。
爪楊枝ってかすれも出るし、動物のようなふわふわした毛並みを描くときとか、味がでます。
家にあるものが画材になったりするんですよね!
爪楊枝の太めの方で描いてもしっかり色が乗りますよ。
比較対象としてペンでも描いてみましたが、ペンだとやっぱり細いので、細かい毛並みとか繊細な描き込みはしやすいですね。
ペンだと予期せぬ動きはしないけど、あえて予期せぬ動きを出したいときに爪楊枝とか割り箸を使うといいと思います。
この墨汁、本格的な書道で使うときはわからないけど、イラストを描く分には質としては全く問題なさそうです!
ちゃんと画材になりますね。
次回は掃除用のスポンジや、歯ブラシを画材として使っていきます!
おもしろい画材と出会えるでしょうか?お楽しみに!!
やまぐちまりこ
会社勤務、個人事務所勤務などを経てフリーランスのグラフィックデザイナーになる。広告業界で約10年従事。2016年 セツ・モードセミナー夜間部に通う。2017年 イラストレーターに転身と同時に作家活動をスタート 東京を中心に個展・グループ展を開催。2018年・2019年 ひるねこBOOKSレーベルより「ねこくんとねずみくん」絵本を刊行。2020年 自身の講師経験をまとめた「イラスト映えBOOK」(株式会社 翔泳社)を共著で刊行。現在、イラストレーターとして主に本の制作に携わるほか、映画や音楽のビジュアル制作なども行う。教育書や実用書など、媒体の特性に合わせたさまざまなタッチで制作を行っている。
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