NDS&NPI学校トートバックのイラスト担当!Maniackers Designイラストレーター・佐藤麻美のオシゴトのハナシ。
PicoN!を運営している、専門学校日本デザイナー学院(NDS)と日本写真芸術専門学校(NPI)。オープンキャンパスや学校見学会に来場してくれた方にお渡ししている、わたしたち自慢のトートバックがあります。イラストを手掛けるのは、NPI卒業生で現在イラストレーターとして活躍する佐藤麻美さん。群馬にあるデザインスタジオ「Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)」でお仕事をされています。
▽以前、PicoN!記事でもご紹介させていただきました
▽Maniackers Designは1995年に設立し、群馬県高崎市を拠点に様々なメディアで活動をしているデザインスタジオです。
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イラストレーター・佐藤麻美さんのオシゴトのハナシ。
これまでブランドロゴ、ポスターイラスト、キャラクターデザイン、雑誌の表紙、旅MAPイラスト、看板…などなど、多岐にわたりイラスト・デザイン制作担当をされています。今回は佐藤麻美さんに、イラストレーターのお仕事について、実際に制作担当されたイラストをご紹介いただきながらお話を伺いました。またイラストやデザインを学ぶ専門学生に向けたアドバイスもお話いただきました。
NHK毎日ロシア語テキストの表紙を彩る、愛くるしい動物たち。
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NHK毎日ロシア語のテキスト表紙を1年間担当しています。12か月、通年のイラストを担当するにあたり、イラストの雰囲気や色合い、タッチが大きくずれないように意識して描いています。
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編集担当の方と相談しながら、ロシアにいる動物たちをメインに描いています。各月ごとのテーマに沿ってイラストを描くうえで、細かな設定や情報を取り入れながら(例えば、ハリネズミの背景に描いた「キノコ」は実際にロシアに生息している品種である、とか、調べてみるとこの植物はロシアの夏時期には生えていないな…とか)、ロシアのことを想像しながら描くのがとても興味深いです。自分でゼロからイラストを描くのとはまた違った面白さがあります。
永く愛されるよう願いを込めたキャラクター「nolbé (ノルベ)」。
群馬の言葉訛り「乗るべ(乗ろう!)」から【 nolbé 】をネーミングし、バスのキャラクターを制作しました。新しく地域の交通ICカードが作られるときに、担当者の方と私たちで話合いました。今回、わかりやすくバスをそのままキャラクターにしよう、という話になりました。お年寄りから子供まで、みんなに愛されるようにという願いを込めて。
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装飾が多い特徴的なキャラクターよりも、シンプルで、可愛げのある、耐久性の強いキャラクターをデザインすることを私たちは得意としています。必然性や意味を強めるために、安易にデザインせず、クライアントから細かなヒアリングをして出てきた要素をデザインに取り込んでいきます。そうすることで既存のキャラクターやデザインと被ることを避けられます。過去には、クライアントであるお店の歴史と紐づけてうさぎのキャラクターをつくったり、創設者をイメージしたおじいちゃんのキャラクターをつくったりもしました。
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現在、クライアント様からのご依頼だけでなく、自分のオリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」もグッズを自主制作していて、ポップアップショップに出展したり、ショップにグッズをおろしたり、お店とコラボしたりしながら楽しんでいます。
フランスのセレクトショップ 【 DEJIMA store 】にてリソグラフプリントを販売中
パリで日本の工芸品を扱うDEJIMA storeにて私のリソグラフプリントが4点販売中です。憧れの場に自分の作品が販売され、とても嬉しいです。SNSをきっかけにお声掛けいただきました。ネットに自分のイラスト作品を掲載する事でこんな風にご縁がつながることもあるのだな、と面白さを感じました。
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地元の人々と、愛情をこめてつくる雑誌「THE GUNMA」のMAPイラスト。
群馬のご当地雑誌「THE GUNMA」でおすすめスポット・まち歩きMAPイラストを担当しています。8月号ではみなかみエリアの紹介イラストを描きました。群馬の素敵なスポットをイラストで伝えるこのお仕事を通して、私自身ももっと群馬の魅力を伝えたいと感じるようになりました。
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日課としてお散歩の時間をつくっていて、目に映る、木や落ち葉、動物、建物など自然や近所の風景がイラストやお仕事の描くアイディアにつながっています。
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2024年7月9日発売POPEYE8月号で「〈DAMD〉の車に乗って、僕らしいひとり旅をカスタム。」に黒磯のマップとイラストを描きました。
イラストレーターとしてお仕事するうえで大切にしている「コミュニケーション」。
イラストレーター、デザイナーというお仕事は、依頼をしてくださるクライアント、企業の方や発注者とやり取りすることも多いです。大切にしている事は、密にコミュニケーションをとることです。自分を選んでお声掛けしてくださった方と、一緒に良いものを作っていきたい、という想いを込めています。
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Maniackers Designは群馬にある会社です。代表の佐藤正幸が地元である群馬をとても愛していて、地域の人々とのお仕事にとてもこだわりを持っています。打合せの場では細かなヒアリング、密なコミュニケーションを大切にしています。
例えば、クライアントの依頼内容にある背景や、込められた願い…など、依頼者の言葉と想いを深く理解することで、デザイナーとして新しい提案ができることも多いのです。私自身もイラストを描くお仕事をするうえで、コミュニケーションをとても大切にしています。
学生時代は、好きなことにのめりこんでどんどん色んなことを試してみてほしい。
学生の頃は、とにかく好きなデザインやイラストをたくさん見て、自分でもどんどん試しに描いたり作ったりして、のめりこんでいく時間が大事だと思います。失敗しても良いと思います。わからないことや気になることは先生に質問することも。いつも教えてくれる先生がいる学校という環境は特別だったと思います。
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あとは、自分の興味のない分野も勉強してみることも良いと思います。例えば、「自分はこれはちょっと興味がないかな…?」と感じても、学んでみるときっとその先には奥深い世界があるはず。自分の知識を広げておくことで、後に社会に出て働くうえで役に立つシーンもあると思います。
資料探しや調べ物をするスキルも大事になってくるかなと感じます。最近はChatGPTやAIなど、クライアントとの打合せでもどんどん出てきているので、自分の知りたい情報にすぐ辿りつくことができるか、など今後もっと重要になるような気がしています。
▽ヤマハ発動機が運営するWEBサイト「HATSUDO」にてピックアップクリエイターとしてご紹介されています
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みんなに愛されるイラスト。NDS&NPIのトートバック配布中。
佐藤麻美さんのイラストレーターとしてのお仕事や学生時代を振り返ってのお話をお伺いしました。好きなイラストを仕事にされている中でも、日々発見があり、新しいチャレンジをしていると話す佐藤さんの姿はとても輝いていて素敵でした。
佐藤麻美さんがイラスト担当したNDS&NPIの学園トートバックは、学校のオープンキャンパスや学校見学会にて皆さんにお渡ししています。
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