街中パブリックアートを調査!
みなさんは、パブリックアートを知っていますか?
公園や広場などの公共空間に設置されている「芸術作品」をパブリックアートと言います。そこで、東京で見ることが出来るパブリックアートをいくつか集めてみました。1つずつ紹介していきます!
花のオブジェ
ここは国際展示場駅から歩いてすぐのシンボルプロムナード公園です。公園の中心あたりには存在感のある「花」という文字。もう少し近づいてみましょう。
大きさは3メートルぐらいでしょうか。後ろにはゆりかもめが見えますね。なぜここに「花」という文字があるのでしょうか?お台場海浜公園管理事務所の方にお話を伺いました。
「花をテーマににぎわいを生む」という広場になるんですが、東京ビックサイト駅と国際展示場駅の間に位置しているため、国内外問わず多くの方が通られることが想定されます。そのため、日本らしさを出せればとのことで花という漢字1文字のモニュメントを設置しました。
確かに「植物の花」ではなく、「漢字の花」をモニュメントすることで日本らしさを感じます。また、花のモニュメントは、特定のデザイナーが制作したわけではないそうです。
アクセス
「国際展示場駅」から徒歩約1分
三島喜美代《Work 2012》
東横INN 品川港南口天王洲アイルの入り口に置いてあるゴミ箱。これはただのゴミ箱ではなく、ゴミ箱のアート作品なんです。後ろに写っているトラックと比べてみると、ゴミ箱の大きさがよく分かります。
2.5メートルはありそうな巨大なゴミ箱には、ビールやスポーツ飲料、タバコ、カップラーメンなど、見慣れたパッケージのゴミが捨てられていました。これらはダンボールに見えますが、陶器で作られているそうです。
はじめて見る人は、急に現れる巨大なゴミ箱にびっくりしてしまうかもしれません。なぜここに設置されているのか気になるところですが、東横インに泊まる方や、この道を通る方には「驚き」と「楽しさ」を与えていると感じました。
アクセス
「天王洲アイル駅」から徒歩5分
レアンドロ・エルリッヒ《Cloud》
働く人々が行き交うオフィスビルの1階に、パブリックアートを発見しました。上の写真の真ん中に注目してください。作品名「Cloud」の通り、四角いガラスの中に「雲」があるように見えます。
横から見ると何枚も重ねてあるのが分かります。
飯野海運株式会社ビル事業部 ビル事業課の方にお話を伺いました。
豊かで奥深い建物環境を形成するための一要素として、建築と一体化した美術作品を敷地内の各所に設置しています。飯野ビルは、北側に広がる「イイノの森」が緑の「海」、建物自体が海に漕ぎ出す「船」を表現しており、その間に、海に雨を降らせる「雲」をモチーフとした本作品が設置されています。防風スクリーンとしての機能もあり、ビル風を和らげています。
アクセス
「霞ケ関駅」C4出口直結
大津英敏《海からのかおり》
東京メトロ副都心線渋谷駅に、ステンドグラスのパブリックアートがありました。改札外に設置されているので、どなたでも近くで見ることが出来ます。
たくさんの人で溢れる渋谷駅。人を避けながら歩き、列に並んで電車に乗る。何気ない毎日の行動に疲れを感じている方も多くいると思います。帰りの電車に乗る前に、こちらの作品を眺めてみてください。駅中にある海を眺めると、なんだか穏やかな気持ちになります。
ー作家コメントー
ひしめく人と、高層建築で溢れる大都会東京。
その街を縱橫に走る地下鉄道と雑踏で賑わうメトロの新駅。
そのような場所でこそ、
豊かな海や山の見える大自然の風景が、
心に潤いを与えるのではないだろうか。
都心に置かれるステンドグラスの原画として、
遠く富士山が見える七里ヶ浜に立つ娘の姿を描いてみた。
公益財団法人 日本交通文化協会サイトより
アクセス
東京メトロ副都心線 渋谷駅 B2F 半蔵門線方面改札外通路
美術館や博物館へあまり行ったことがないという方でも、パブリックアートは気軽に見に行けるのでおすすめです!ぜひみなさまもお家や学校、職場近くのパブリックアートを探してみてくださいね。意外と近くに設置されているかもしれません。
PicoN!編集部 木下