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クリエイティブ圏外漢のクリエイティビティを感じる何か…〈vol.31〉―『ガングロ族の最期 ギャル文化の研究』

おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
9月になっても暑い日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?

私事ですが今年は酷暑に負けて、
ついに日傘デビューしました。

いや~これまで変な恥ずかしさから
手が伸びなかったのですが日傘をさすだけで体感温度は下がり
移動中のQOLが爆上がりしますね。

しかし、
日傘も日焼け止めもサングラスもしているのに、
日焼けするんですが、何ででしょう…?

そうそう、日焼けと言えば
皆様「KOGYARU」という存在はご存じでしょうか?
(無理やりの接続、、、)

ご存じ無い方にご説明すると
「KOGYARU」とは小学生ギャルMEDIAです。

『KOGYARU』とは

公式サイトによると

海外では日本のギャルを「GYARU」と表記し、
日本独自の文化として広く認知を得ています。
TikTokで#GYARUで検索をかけると、
日本のギャルメイクを真似た世界各国の人々の動画を
数多く見る事ができ、合計再生数は1億6000万回を誇る
人気コンテンツとなっています。
この「GYARU」と言うワードに、
90年代流行語ともなった
「コギャル(当時の女子高生を指す言葉)」と「子供ギャル」
をかけて、メディアの名称を『KOGYARU』とし、
海外をターゲットとした無言語動画をメインに
投稿するメディアとして展開して行きます。

です。

私は初めてメディアとしてのKOGYARUの存在と
メディアから派生したユニットKOGYARUの
MVを観て衝撃をうけました。

PicoN!の読者のメイン年齢層がわからないのですが
私も含めた30代以上の90年代~2000年代の
ギャルを知っていた方なら

「令和にギャルがタイムスリップしたのか?」

「しかし、小さくなっている、、、あっ小学生か!」

「小学生でもメイクであの頃のGALになるんだ…」

など結構な衝撃を受けるのではないでしょうか?

でもよくよく考えると
90年代、2000年代のギャルの方々に
小学生のお子さんがいて、
その子にギャル道を叩きこむ親御さんがいても
おかしくないんですよね。

あとユニットとしてのKOGYARUは
下記の曲もそうなんですがHIPHOP。

先に挙げた「SHIRANKEDO」は
現行HIPHOPビートにリリックが大門弥生。

後に挙げた曲は
今年のHIPHOPアンセム「チーム友達」
のvalkneeによるRemix。
やはりKOGYARUはHIPHOP濃度高め。

(ちなみに大門弥生とvalkneeが参加しているこちらもGALS!)

30代以上がコギャルと聞いて思い浮かぶ音楽ジャンルは
パラパラやトランスかと思います。
このコギャルという響きとそこから類推する音楽との違和感は
ちょっとした眩暈感覚があると同時に
時代とトレンドの変遷を感じさせます。

 

そんな「KOGYARU」がメディア誕生して1年になる
2024年7月に偶然なのか必然なのか
ギャル文化の研究書が爆誕!!!!!!
今回はこちらの本をご紹介。

『ガングロ族の最期 ギャル文化の研究/久保友香』

本書はビーチイズムの誕生〜ギャルの起源を導き、
ビーチにおけるコミュニケーションが
“渋谷というビーチ”を舞台に引き継がれ、
その中でトレンドチェンジングを重ねていく
ギャルという存在を立体的にした研究の書です。

インターネット普及以降にはギャルにとって重要な
「渋谷=ビーチにおけるコミュニケーションの魔法」を奪い、
一見すると魔法がとけることでギャルの存在は
ストリートから消えてしまったかのように見える。

しかし、それはOMO的なリアル/バーチャルを容易に
行き来する現代がギャルが場所を移した変節点であり、
ギャルは存在し続けるという
アクロバティックな論理展開が非常に面白かったです。

ちなみに本書の序章は
ギャルの不在/oasisの解散/インターネット
の比較で始まるのですが
今年のoasisの復活のニュースが
本書の社会学的な価値が増したと
感じているのは私だけでしょうか?

ということでoasisの曲も貼っておきます!

ギャルもoasisも懐かしい世代の方も
そうでない方もまだまだ暑い秋の夜長に
読むのがオススメです!

文・写真 北米のエボ・テイラー

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