マンガ家・雲七紅、学生時代を語る。将来プロになるには「○○の概念」を大事にしよう。
マンガ家で専門学校日本デザイナー学院の卒業生でもある雲七紅さんにインタビュー。学生時代のお話や、新しく始まったコミカライズ連載『繰り返す夜会で、今夜もまた貴方から婚約破棄を』についてなどお話を伺いました。
中学校や高校時代は周りの友達などに見せても「いいんじゃない?」「面白いと思う」など、無難にほめてくれるばかりで、なかなか成長につながる感想がもらえませんでした。
でも、NDSのマンガ科に入ってからは「どんな画材を使う?」「墨汁よりインクのほうが使いやすくない?耐水性もあるし」「この流れは読みづらいな、コマ割りの見せ方をこうしてみたら?」「印象が弱い、線太くしたりベタ入れた方がいいんじゃない」などなど、友達と相談できたことが刺激になりました。
入学前は絵にばかりに目がいき、その部分しか伸ばしてこれなかったので、キャラクター、ストーリー、読者に認められる創り方、などなど1人では勉強できない技術的な知識を学べたことがとても大きかったです。
あとマンガやネームの描き方を教えてくださったダンヨシコ先生(マンガ家)の授業も良かったです。当時は「何か難解で、すごいものを描かなくちゃっ」と思っていたので、すごくつまずいていたんです。でもダン先生のシンプルでわかりやすいアドバイスを受けて描いた課題を投稿したら、初めて2作品も受賞できました。何気ない基本的なアドバイスでしたが、伝えるときも描くときも「シンプルさ」「わかりやすさ」が大事だと思わされました。
「たかが2年、されど2年」――という以前に、そもそも1日がたった24時間しかないと思ってない、感じてない人が多いです。
24時間と頭でわかっていても、たとえば「夜、バイト終わってから課題やればいいや」って思って結局終わらなくて、適当になってしまった……なんて経験はないですか? 課題だけならまだいいのですが、そのうえ在学中の皆さんはやはりゲームをしたり、友達と会ったり遊んだりなど色々したい年頃だと思います。だからこそ、一日にできることは限られている、という基本的なことを忘れないでください。
プロのクリエーターになるためには締め切りを守るのもそうですが、「自分が1時間なり30分なりの間にどれだけの作業ができるか」を知ってるか知らないかによっても今後の運命が変わってきます。経験上、それを知らずにいた人からクリエイターの道を諦めていった気がします。
今一度「自分は一日になにができるか、どれだけできるか」ということを見直してみてください。
新しいマンガ家やイラストレーター、クリエイターが、NDSから出ること楽しみにしております。
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