JAGDA国際学生ポスターアワード2023 @新国立美術館

年に1度の日本そして海外のグラフィックデザインを学ぶ学生たちが、ポスター表現というフィールドで競い合うアワード「JAGDA国際学生ポスターアワード」

今年も募集の期間を経て、入選・入賞作品の展示会が六本木の新国立美術館で11月29日(水)~12月11日(月)の期間で開催されています。

今年のポスターテーマは「Share(シェア)」

応募総数は、
2,448人/3,122作品(4,660枚)/21カ国・地域

その中から、審査員長の佐藤卓氏をはじめとする12名の国内外の審査員の目を通過した185の入賞・入選作品が会場に所狭しと並びます。

 

嬉しいことに、今年も専門学校日本デザイナー学院と、専門学校日本デザイナー学院九州校の学生作品が入選に選出され、会場に展示されました。

 

東京校/総合デザイン科グラフィックデザイン専攻2年/市川 明莉さん

タイトル「共有することは発見である」

キャプション)”Share”という存在がどういったものなのかと考えたとき”発見”があるものだと思いました。様々な情報がある中、共有し合うことで自分の見えていなかった”発見”が見えてくるというのをこの作品に込めました。

 

東京校/総合デザイン科グラフィックデザイン専攻2年/清水 まりあさん

タイトル「複雑」

キャプション)着段気にとめることの無い配管が、各家庭や企業に必要不可欠な水やガスなどをShareしています。配管は様々な形をしており、複雑な形状をしていても場所から場所へ、人から人へShareしている事に気づき制作に取り組みました。人から人への気持ちのShareは難しく、時には伝わらない場合もありますが、配管のように複雑な形状をしていてもしっかりと向き合うことでShareできるという気持ちを込めて制作しました。

 

東京校/グラフィックデザイン科2年/アレー アミーナさん

タイトル「Your Contribution」

本人コメント)イスラムでは、施しをする際には左手が右手が与えたものを知らないほどつつましさで行うように教えられています。
入選したとき、非常に喜びました。 それは、自分が自分の信念について皆さんと「シェア」できたからです。 社会にはそういったテーマに関する作品があまりなかったので、特別な経験でした。

 

東京校/グラフィックデザイン科2年/山崎 美結さん

タイトル「良い知らせ」

本人コメント)茶柱を立てたり、クローバーが咲いているところを探したりと、撮影は大変でしたが、その努力が入選という形になってとても嬉しかったです。SNSが発達したこの時代、今起きた出来事を簡単に共有することができます。この作品は誰かに教えたくなる小さな幸せをコンセプトに制作しました。
Share good news.(良い知らせ)
①Four-leaf clovers are a symbol of happiness in Ireland.(アイルランドで四葉のクローバーは幸せの象徴です。)
②Tea pillars are auspicious in Japan.(日本で茶柱は縁起のいいことです。)
③In Peru,wearing a T-shirt inside out is good luck.(ペルーではTシャツを裏返しで着ると良いニュースが入ってきます。)

 

東京校/グラフィックデザイン科2年/吉田 めぐみさん

タイトル「ウール」

本人コメント)今回、一次審査、二次審査まで入選したこと大変嬉しく思います。制作した作品は、人間と動物の共存をテーマに制作させていただきました。作品を通して、改めて考えるきっかけになればいいなと思います。

 

東京校/グラフィックデザイン科2年/半田 彩恵さん

タイトル「楽しいシェアハウス???」

本人コメント)昨年、落選してしまった反省点を生かし、今年入選という結果をいただくことができたのでとても嬉しいです。シェアという言葉から真っ先に浮かんだアリの巣のビジュアルに、現代へのメッセージ性のあるコンセプトをそえました。

 

九州校/グラフィックデザイン科3年/本多 奏さん

タイトル「性」

本人コメント)昨年は銅賞ということで、以前の私を越えられず悔しい気持ちもありますが、私ならではの作風で再び評価を頂き、光栄に思います。
「男性が仕事をし、女性が育児をする」この常識を見直し、役割のシェアをしてみてもいいのでは?と問いかけるような2連作になっています。

 

九州校/グラフィックデザイン科2年/宮副 安耶香さん

タイトル「冷蔵庫掲示板」

本人コメント)今回でJAGDAに応募するのは2回目でした。昨年は入選することができなかったので、今回入選のメールが届いたときはとても嬉しかったです!学生として応募できるのは来年が最後になるので、次は入賞できるようにもっと頑張ろうと思いました!
shareというお題から、家庭の情報共有の場である「冷蔵庫のプリントの束」を思い浮かべました。各家庭ごとにさまざまな情報が共有されている冷蔵庫はとても賑やかであたたかく、その様子を実際のプリントと作字で表現しました。

 

もうひとつ、嬉しい展示作品がありましたのでご紹介させていただきます。

銅賞/青山学院大学/番あかねさん

タイトル「読む」

番あかねさんは、2023年の3月に専門学校日本デザイナー学院グラフィックデザイン科を卒業して、青山学院大学へ編入学されたNDS卒業生です。NDS在学中も同じJAGDAのコンペで成績を残していましたが今年は「銅賞」を獲得しています。

 

入選に選出された皆さん、
本当におめでとうございます。

今回、入選・入賞に選出されず悔しい想いをした学生のみなさんも多くいらっしゃるかと思いますが、ぜひその想いを糧に人の心を動かすメッセージ、ビジュアル表現、オリジナリティを研ぎ澄ませて自分のグラフィックデザインに向き合っていきましょう。

 


金賞/京都工芸繊維大学大学院/小中研太さん「共生文字」

金賞/桑沢デザイン研究所/小松はるな「シェア」


グランプリ/多摩美術大学/森ひかる「砂鉄」

 

公式X「JAGDA国際学生ポスターアワード」では入賞作品、入選作品が日々ポスト投稿されていますので、新国立美術館に観覧に行けないという方はぜひこちらのアカウントをご覧いただければと思います。

公式Xリンク

 

■JAGDA国際学生ポスターアワード展覧会概要
会 期:2023年11月29日(水)~12月11日(月)10:00-18:00 ※12月5日(火)は休館
入場無料
会 場:国立新美術館(東京・六本木) 展示室1C
公式HP:https://jagda-gakusei.jp/

 

PicoN!編集部 横山

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