『空想果実』が教えてくれるクリエイティブの種<後編>ー新発見「イトピスの実」ー
ーまだ誰も知らない果実ー
世の中には、まだ知られていない“空想のような果実”が実在するという。
我々はそれらを総評して「空想果実」と呼んでいる。
(カンロ株式会社 空想果実HPより引用)
<前編>では、『空想果実』が生まれるクリエイティブの原点について伺いました。(前編の記事はこちら。)
<後編>記事の掲載日2025年11月18日に、『空想果実』の新作「イトピスの実」のグミがセブンイレブン限定で発売されます。なんと、発売日前に新商品についてお話を伺うことができました!
「キラスピカの実」「ウチャチャの実」に続く、新たな果実「イトピスの実」とは?
新作「イトピスの実」。見た目からも楽しませてくれる『空想果実』。
深海っぽさと隕石っぽさのある果実
ー空想果実ラボ公式Xでは、深海に調査へ向かう調査船「カドマイ」の様子が投稿されていました。新作の「イトピスの実」について教えてください。
公式Xで「どの地域を調査しましょうか?」とアンケートを実施した際に、<深海>が気になる方が多くいらっしゃいました。そこからアイデアを膨らませて、深海っぽさと隕石っぽさのある「イトピスの実」の発見に至りました。通常のグミを開発する時には、研究担当に味のイメージを伝えやすいのですが、『空想果実』は味の特徴を伝えることが一番難しいので「もうちょっと深海っぽさが欲しい」「もう少し隕石っぽいアクセントがあったても良さそう」と伝えていました。実在しない『空想果実』の味を求め、研究担当と「この味を入れたらイトピスの味に近づきそう」とフレーバーを選べたのは、今までのシリーズを通して生まれた知見があったからかなと思います。
新たな果実への期待感が高まる「イトピス」の生息地と調査へ向かう調査船「カドマイ」の様子。(画像提供:カンロ株式会社)
一粒一粒のストーリーは分厚い
今回も、たくさんの小さな発見が楽しめるパッケージになっている。 (画像提供:カンロ株式会社)
みなさんに長く愛されていくシリーズになるために
ー『空想果実』にトレンドを取り入れるなどの変化をつけることはありますか?
グミは新しいものがどんどん出てくるカテゴリーなので、『空想果実』イメージは踏襲しつつ、飽きられないようにしつつ常に新しい気持ちで楽しんでいただけるように意識してデザインを作っています。みなさんに長く愛されていくシリーズになるためにはどういう変化をつけていく方が良いか、『空想果実』のシリーズとして大事にしなくてはいけないみたいなところは守るように意識しています。今回は食感も意識していて、『空想果実』というコンセプト以外にもグミとしても気に入ってもらえたら良いなという思いで作りました。
中身もこだわる『空想果実』。実際に食べてみることで、さらに世界観が広がる楽しみがある。(画像提供:カンロ株式会社)
非日常の体験をアイデアに
ー『空想果実』のアイデアはどんなときに生まれますか?
旅行に行った時に星を見たり海を見たりすることが結構好きなので、星が『空想果実』だったら面白いだろうなとか、日常の中にある非日常が『空想果実』のアイデアに役立っています。商品作りは、空想報告書をテーブルの上に乗り切らないぐらいにいっぱいに並べて話すことから始まるのですが、アイデアは調査員の個性が出ると感じていて、みんなそれぞれ自分の好きな範囲やジャンルから見つけてくる感じが多いですね。「イトピスの実」もそうだったのですが、みんなが見つけた調査報告書を元に色々な要素を掛け合わせ、ブレンドして形にしています。
「イトピスの実」の見た目から想像できない硬さが伝わる。(画像提供:カンロ株式会社)
大人が真剣に空想している
この次に並ぶのは一体どんな『空想果実』だろう…。