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いとうみちろう先生が教える!「美術解剖学入門」ー脚の構造をおさえて、より説得力のあるイラストを!ー

脚を描くにはひとまずこれだけ知っておけばOK!

今回は脚の描き方の話です。足(foot)ではなく脚(leg)のほうです。

一番お伝えしたい点はこの画像の内容です。足には興味深い細かな豆知識や隠れた構造がいっぱいありますが、いろいろありすぎて人によっては面倒かもしれません。ですから特に基本的で私自身がすごく助かっている内容を紹介します。これだけ知ってもらえば大丈夫、もう知っている人はすでにOK。あとはオマケとしてその他の内容も少し扱います。では見ていきましょう。

この際なので暗記してしまいましょう

脚はけっこう適当に描いてしまってもあまり気づかれないし、その都度なんとなく凹凸をつけておけばなんとかなったりします。逆にその分、誰も教えてくれなければずっとそのままだし、意識しないで描いていると間違えたまま描いていることが多いです。他人はなかなか気づかないですが、自分の絵を後から見て構造が間違っていて少し恥ずかしかった、なんてことも私の場合はありました。で、脚の構造に関してあまり気にかけてこなかった人に特に伝えたいのが以下の点です。

脛(すね)の横
・外側のアーチは長い
・内側のアーチは短い
・外側のくるぶしは下
・内側のくるぶしは上

もし、この内容が初耳の人がいたら、過去に自分が描いた人物絵の脚を確認してみてください。やけに直線的だったり、アーチやくるぶしの関係性が間違っていたりしないでしょうか?大丈夫だった人はおめでとうございます。すばらしいです。もし上手く描けていなかった人も心配しないでください。これはけっこう「あるある」で、学生でも多く見かけますし、私自身も知らずに描いていた時期がありました。

というわけで、もうこの際なのでここで暗記してしまいましょう。人体の構造は、観察する位置や角度が少し違うだけで、とても違って見えるので、毎回写真の資料を見るにしても、知らないとなかなか気づけない構造が多いです。ですから構造が頭に入っていると良いことが多く(限度がありますが)、この脚の構造はぜひとも覚えてしまうのがおすすめです。今回一番お伝えしたかったのは以上でございます。

その他の構造

あとはオマケということでいくつかの点を紹介します。例えば太ももの縫工筋が形成するラインなどは、人体の表現にちょっとした説得力をもたせるアクセントになります。

あるいは膝。

頭の中では、太ももと脛をポイントで支えているようなイメージですが、こうして正面から見ると、脚に占める存在感はなかなかなものです。この「実際はけっこう大きい」は知識として押さえておくのがオススメです。ただし、膝のお皿そのものはさすがにここまでは大きくありません。↓だいたいこんな感じです。

膝も奥が深くて、一般的な構造はこの通りなのですが、個々の体形によってその表情は実にさまざまです。そもそも膝に対して視線誘導の観点でどこまで細かく描くかというのもありますが、興味のある方は上の画像と自分の膝を見比べてみてください。

 

そのようなわけで、脚にはさまざまな興味深い構造がたくさんかくれていて、まだまだここでは語り切れないくらいです。興味のある方はぜひ専門的な情報などにもどんどん触れてみてほしいです。

まとめ

今回は1にも2にも、まずはこれだけ覚えてしまおうということで下記画像の構造を紹介しました。

私自身は普段はそこまで写実的に描いたりすることは多くないですが、それでも例えば児童書や絵本の人物表現に、こういった感じで、造形に少し説得力をもたせるために役立っています。

ただし、こういった感じで↓凹凸のない脚の表現も好きで今でもよく使っています。

要は、今回の話はたくさんある選択肢の一つ、引き出しの一つということで、皆さんの創作の参考になることがあれば幸いです。

 

NDS講師 いとうみちろう
イラストレーター。児童書や絵本、教科書や雑誌、アプリ、カード、舞台美術などさまざまな分野を手掛ける。教育関係の仕事の傍らフリーランスとして活動をはじめ、これまでカルチャーセンターや美術学校などで、小学生から高齢者まで幅広い年代を対象に講師として指導。

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