コスプレ写真の合成テクニック【設定を活かして背景と調和させてみる】
以前創作コスプレイヤーのしんやさんを招き、“自分でキャラクターを作り出す”というコスプレの楽しみ方をお伝えしました。
実は前回、スタジオで撮影した際にこんな衣装も撮影していました。↓
これは“現世を生きるヴァンパイアハンターが、街に出るときに纏う世を忍ぶ衣装という設定”です。
スタジオで撮影したので背景を暗く落としていましたが、この設定を活かして今回は合成写真を作成していこうと思います!
背景を用意する。
コスプレの背景を合成する場合、例えばファンタジーやSFの世界感を再現したい場合はデジタルで描くといった方法もありますが、今回は写真の背景を合成してみたいと思います。
現代に生きるヴァンパイアハンターなので、現実の世界の写真を活かしてみようと思ったわけです。
写真は合成用にロケーションを探して撮影してみました。
何も考えずに撮った写真では、おそらく合成が上手くハマりません。
・人物に当たっている光(ライティング)
・被写体とカメラの位置関係
・焦点距離によるパース
この辺が合致していないと、なんだかおかしな合成になってしまいます。
逆に、人物だけが浮いて見えるような合成というのは、この辺がうまく合致していない可能性があります。
実際にそこに人が立っているように見せたいので、スタジオで撮影した時と同じ焦点距離、モデルとの位置関係になるように気を付けて撮影してみました。
合成する。
条件を満たす背景が用意できたら、実際に合成していきます!
街灯の光の向きが似ているこちらの写真を切り抜いて合成してみましょう。↓
いかがでしょうか?
完全に違和感を払拭することは難しかったですが、パッと見は外で撮影したように見えなくもない?ですね。
↑ちなみにスタジオでの撮影はこんな感じのライティングでした。
この時使用していたストロボと、合成に使う背景の光の状況が近ければ近いほど違和感のない合成に仕上がるはずです。
人物を合成するときのポイントは、
・人物を綺麗に切り抜く
・背景と色味を合わせる
・状況に応じてエフェクトを工夫する※
この辺りを押えておきましょう。
※今回は夜景の写真を使用したので背景に高感度によるノイズが見えたので、それに合わせて人物にもノイズを加えて馴染ませてみました。
デジタル技術の発達で人物の切り抜きなんかは誰でも簡単にできる時代ですね。
こういった技術を磨いていけば、様々な制約を乗り越えた創作の可能性が見えてくる気がします・・・!
文・写真:PicoN!編集部 黒田