• HOME
  • ブログ
  • 写真
  • コスプレでオリジナルキャラクターを表現する“創作コスプレイヤー”さん

コスプレでオリジナルキャラクターを表現する“創作コスプレイヤー”さん

オタク文化の拡大や大規模イベントの開催などでますますの人気を見せるコスプレの世界。
アニメやマンガ、ゲームが好きな人の中には興味がある人も多いのでは・・・?

しかしながらコスプレに触れる機会がない人にとっては「コスプレってどんな人がやってるんだろう?」と、未知の世界ですよね。

今回はコスプレイヤーのしんやさんを撮影しながらコスプレ活動についていろいろ聞いてみました!
しんやさんのTwitter→@tihogi444

しんやさんは自分で考えたオリジナルキャラクターに扮する“創作コスプレイヤー”でもあります。
現代に生きるヴァンパイア(吸血鬼)ハンターのダンピールという、いかにもな設定のキャラクターで活動しています。
いわゆる“吸血鬼モノ”でおなじみのこのキャラ設定は、色んな物語やゲームへのリスペクトを感じますね!

ヴァンパイアハンターとなったしんやさん。衣装はキャラクターに合うものを探して購入したとか。

 

コスプレを始めたきっかけは?

最初にコスプレをしたのは2015年頃で、友達に誘われたのがきっかけです。
もとからオタクなので最初は好きなアニメキャラクターのコスプレをしてました。
かっこいいキャラクターに憧れがありましたね。

 

1回目のコスプレってハードルが高いですよね?

コスプレってその日に衣装を着て完成!ではなくて、キャラクターに近づくためにメイクを研究したりウィッグを整えたり、本番までの練習が大事なんです。
何回も練習して1回目から完璧な状態で出すのか、本番をたくさん経験しながら上達していくかは人によって様々です。
自分の場合最初の2回は同じキャラに挑戦しました。

 

オリジナルキャラクターに挑戦したのは?

コスプレを初めて3年目ぐらいからです。
知り合いの中に衣装から手作りして幻想的な生物や妖怪のコスプレをしている人がいたんです。
昔からヴァンパイアと中世、ゴシック的なテーマが好きだったので、そこから自分もオリジナルをやってみたい!となってこのヴァンパイアハンターを始めました。

また既存キャラのコスプレをするときは、そのキャラクターにどれだけ近づけるか、周りの目も含めてプレッシャーがあります。
その点オリキャラであれば自分の好きにできるので、気軽にできるコスプレであることも魅力でした。

 

コスプレ人口の中で男性レイヤーは少ないですよね。
男性でコスプレをしてみたい人はどう始めるのがいいですか?

とりあえず衣装やメイク、ウィッグなどコスプレに必要なものを揃えてやってみましょう。
”案ずるより産むが易し”です笑。メイクも安いものでいいからまずは試してみることです。
髪型や衣装、全部があってこそキャラになりきれると思います。
まずは何か1つだけはじめてみようとすると違和感しかないんですよね。
全体を満遍なく進めることで自分の満足度やコスプレ意欲が高まってくると思います。

特にアイメイクと髪型の造形は大事です!
コスプレをやる以上、作品愛やキャラ愛も大事ですが他者が最初に認知する情報といえばやはり外見が大部分を占めるわけですから。
アニメやゲームのキャラクターは髪型だけでこれだってわかるものが多いです。
あとは目元のメイクですね。マンガやアニメをよく見ている人ならわかると思うのですが、目つきや眉毛の形だけでキャラを判別できますよね?
なのでアイメイクや髪型をちゃんとしていないとキャラとしては認識されにくい部分があります。
ただ、あくまでコスプレは趣味に分類されるわけですから、最終的には「楽しめればいい」という点に終着すると思いますね。

 

ウィッグってキャラによって全然違うのでお店とかに売ってないと思うのですが、しんやさんはどうしていますか?

基本的には自分でカットして整えています。
マネキンに被せて、パソコンとかでキャラクターを見ながら整えています。
ウィッグで特にこだわっているのは髪の「生え際」です。
男性キャラは髪を上げたりするのが多いので、自然に見えるように気を付けています。
慣れればそこまで難しくないですよ!

 

素の姿とのギャップがすごいですよね!メイクについてはどうしていますか?

コスプレはアイメイクが完成の7割ぐらいを占めていると思います。
自分は一重なんですが、二重に見せるメイクを研究したりしています、二重幅もキャラによって異なってくるので。
基本的には描いて二重幅を作っていますが、ナチュラル系メイクのキャラはアイテープを使ってたりですね。
自分二重幅描くのだけは得意なんです(笑)

こちらが“変身前”のしんやさん。

 

コスプレイヤーの貴重なメイクシーン。どんどん別人になっていきます。

 

メイクなどは独学ですか?

はい、雑誌買ったり、ネットから学んでいます。
あとは高校時代の部活(演劇部)などで多少経験があったり、メイクには昔から興味があったので手を出していました。
今回の撮影は1時間ぐらいでメイクを完成させましたが、キャラによってはもっと時間がかかります。
つり目キャラはテープピングをやったりとか。

ヴァンパイアハンターがメイクしてる・・・

男性レイヤーさんはメイク用品をどこで買うんですか?

自分は薬局で揃えました。
あとは行きやすいところでいうとアニメイトなんかにコスプレ用の雑誌だったり、メイク用品がありますよ。
キャラによって肌の色も違うので、見えている部分は基本その色に合わせる。実は顔だけでなくて、手のとかにも色塗ってるんですよ。
違う色があると違和感になるので。

 

創作コスプレで苦労する点は?

理解や認知がなかなかされないことですね。
基本はアニメとかのジャンルがあって、イベントが開催されるとそのアニメ合わせでみんなコスプレをしてきます。
そこでは好き同志が集まるので話ができますが、創作はオリジナルゆえに一人ひとり違うので、、、
オリキャラをやるということは、そういったときとは別の楽しみ方になりますね!

 


キャラクターを考えて衣装を用意してメイクして、、、自分の身体を使ってキャラクターを表現するコスプレの世界には独特の魅力がありますね。
何かを作り出す際には、その創作の元となるアイデアや前例などに対するリスペクトが大切ですが、このコスプレという行為はまさにそういった考え方に直結するものではないかと思います。
オリジナルのキャラクターを作り出すこともできる、、、コスプレには様々な表現の可能性が秘められているのかもしれません!

文・写真 : PicoN!編集部 黒田

関連記事