【新連載】デザインミッケ!第1話「フォントさんぽ」
「デザインの話って、何だか難しそう。」
令和のいま、「デザイン」はどんどん身近になり、誰でもパソコンを使えば「デザイン」ができる時代になりました。
だけど「デザインの話」となると、急に専門的な“カタカナ語” が出てきて、難しく感じる。そんな方も多いのではないでしょうか。
もったいない。デザインって実は、とても面白いんです!
私たちの日常は“デザイン” に溢れています。
街を歩けば、お店の看板だって、道路標識だって、信号機だって。家の中でも、家電や家具、ポストに入った広告チラシ、漫画やゲームにおもちゃまで。今見ている「PicoN!」のサイトやアプリも、もちろん「デザイン」されています。
この『デザインミッケ!』の連載では、生活のなかで身近な所に「デザイン」されたものを見つけて、作る人の創意工夫を想像し、その面白さや奥深さを紹介していきます。
第一回のテーマは、「フォントさんぽ」です。
最後まで楽しんで頂けたら幸いです!
第1話 「フォントさんぽ」
みなさんこんにちは!デザイナーのヤスムラシンです。そしてこちらが相棒の…
シン
みなさんこんにちは!デザイナーのヤスムラシンです。そしてこちらが相棒の…
ミッケル
わしは“ミッケル”じゃ!
シン
(なんか、すごいの出てきちゃったな…)
今回は、相棒の“ミッケル” と共に、渋谷の街を散歩していきたいと思います。
ミッケル
楽しみじゃのう!
デザインその1:渋谷ヒカリエ
シン
さて、渋谷駅にやってきました。
ミッケル
ヒエ~!とんでもない人の数じゃ!
どうなっとるんじゃ、この街は!
シン
そうですね。
渋谷駅は、乗り降りする人の数が「世界第2位」なんだそうですよ。そりゃ多いわけです。
ミッケル
すごいのう…!
む、あのデカい建物はなんじゃ!
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シン
あれは「渋谷ヒカリエ」ですね。
渋谷の象徴的なビルです。「グッドデザイン賞」というデザインの賞も受賞してるそうですよ。
ミッケル
ムムッ!!! あの文字、カッコイイのう!!!!!!!
渋谷ヒカリエのロゴ
シン
いいですねぇ~~~。シンプルな文字だけで作られたロゴ。
図形がなくても、文字の色や形で「らしさ」が表現されているんですよね。
ミッケル
ハテ? 図形がない? 文字だけ・・?
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シン
例を挙げると、こういう感じです。
「ミッケ!」だから虫眼鏡の図形をマークとしたら上のようになるし、
ヒカリエの例にならうと、下のほうに近くなりますね。
ミッケル
オオー!! 虫眼鏡があると、イメージが分かりやすいぞい!
シン
図形(マーク)はどんな形にもなれるので、表現できる幅も広いですね。
だからこそ、文字だけでイメージを表すのは、それよりずっと難易度が高いように感じます。
ミッケル
ワシもそんなロゴが作ってみたいぞい!!
シン
いや~こんな素敵なロゴは、そう簡単には作れないですが・・
ひょっとしたら、ロゴを作る時のベースとなったフォントが見つかるかもしれません。
ちょっと探してみますね。
ミッケル
なに!それは “ふぉんとう” かの!?
シン
・・・・。
【フォント】とは…
全ての文字は、実は『デザイン』されています。同じ『あ』でも、明朝体とゴシック体では形が違います。そして同じゴシック体の中にも、丸みがあるもの、角ばったものなど、いろんな個性があります。その同じ個性で統一された文字セットがフォントです。いまあなたの読んでいる文字も、「ヒラギノ角ゴ」や「メイリオ」などの名前がついた「フォント」なのです。
シン
うーん、一番近いので、これかなぁ。
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ミッケル
おお!!そっくりじゃの!!
シン
いやー。
「a」や「e」の形が正円に近いのが印象的だったので、「Century Gothic」(センチュリー
ゴシック)というフォントが似ているかなと思ったんですが、細かい所が全然違いました。。
ミッケル
なんと!?
シン
分かりやすいところで行くと、まず「i」の点が、ヒカリエは四角い。
僕の選んだ「Century Gothic」は丸い、という差があります。「r」の形も、ヒカリエは綺麗な円を描いていて、縦棒が飛び出ていませんね。
ミッケル
…たしかに!ほんとじゃの!
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シン
さらによくみると、「e」はカーブの終わり方も違います。ヒカリエだと水平に近いけど、フォントは斜めに切れていますね。
実はもっと細かくみると、ヒカリエはe の上半分が少し縦に長かったり、下半分は逆に円が縦に短く、コンパクトにカーブしていたりします。
ミッケル
ひょえー!こまかいのう!
シン
「K」の角度もちょっと違っていたりして。他にもいろいろあるかもしれません。
系統はある程度、似ているとしても、全然キャラクターの違う文字だと言えそうです。
ミッケル
すごいのう!奥が深いのう!センチュリーなんとかの文字もカッコイイと思ったが、こだわりが見えてくるとヒカリエの凄さが伝わってくる気がするぞい!
シン
ヒカリエのロゴは、「H i kar i e(光へ)」というネーミングから、文字「H i kar ie」に光を照らし、光が昇っていくイメージを表現しているそうです。
きっとだからこそ、文字が部分的に見えなくなっていたり、文字が上下してたりするのかもしれません。
ミッケル
ほえ~~。これはいいデザイン、ミッケじゃ!
デザインその2:サクラステージ
シン
もう少し渋谷を散歩してみましょうか。
ミッケル
おや!なにやら大きな建物があるのう!
シン
あれはサクラステージですね。2024 年7 月にオープンしたとのことで、わりと最近に出来た施設です。
ミッケル
いいデザインが見つかる予感じゃ!
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ミッケル
おお!あれがサクラステージのロゴかの!こんどはマークもついてるのう!
シン
シンボルマークと、ロゴタイプ(文字部分)が一体になってるタイプのロゴですね。
ミッケル
これも作りたいぞい!いけるかの?!
シン
うーんどうだろう。ちょっと触ってみますね!
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ミッケル
おおっ!いい感じじゃのう!!
シン
いや~。「a」や「k」の形がFutura っぽいかなと思ったんですが、見比べてみると、全然違いますね。。
ミッケル
なぬっ!?
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シン
「a」は左側の円形の印象が近いと思ったのですが、もっとキュッとしていて横幅がスマート。「Futura」では円形の内側が棒にめりこんでいますが、ロゴでは棒の垂直よりも左側に円形の内側が来ていたり…
ミッケル
ほう!?
シン
「k」も、ロゴでは右側の「<」の部分がキュッとなっていたり、縦棒と接している部分も控えめだったりして、けっこう色々と違いがありますね。。
ミッケル
なんとぉ!?言われてみれば、たしかにそんな気がしてきたのう!!
シン
「Futura」はとても人気のフォントで、様々なブランドで使用されているんです。「ルイ・ヴィトン」や「Supreme」、「ナイキ」などにも使われているといいます。
ミッケル
そうなのか!すごいのう~~~~!!サクラステージのことが、ますます気になって来たぞい!いいデザイン、ミッケじゃな!!!
デザインその3:スターバックス
ミッケル
そろそろ疲れてきたのう!お茶でも飲んで一休みしたいぞい。あの店なんてどうじゃ?
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シン
スターバックスでひと休みしますか。渋谷駅前の交差点は、人通りの多さが圧巻ですね~。
ミッケル
おお!ずいぶんと黒いお茶じゃのう!しかしすごくいい香りじゃ!
シン
(コーヒー、知らないのかな・・・)
ミッケル
店内もすごくオシャレじゃ!ロゴもクールじゃのう。こんなの作りたい、作りたい作りたい作りたいぞ~~~~い!!!
シン
スターバックスの場合は、オリジナルでブランドのフォントを作っていることが有名です。ロゴに使用されているのは「SoDo Sans」ですね。
SoDo Sans
出典:https://lettermatic.com/custom/starbucks
ミッケル
おぉ~~なんと!? A からZ まで、全部がスターバックス・オリジナルかのぅ!太さもいっぱいあるぞい!
シン
いや~カッコイイですね。ブランドカラーである緑も印象的です。スタバは、自宅でも職場でもない、心地よく過ごせる“第三の居場所” という意味の「サードプレイス」という思想も広く知られています。その思想を軸に、ブランド全体が一貫して“デザイン” されているように感じますね。
ミッケル
なにやらすごいのぅ!!色とか形とかは、その「サードプレイス」のために作られてるってことかの!これはデザイン、ミッッッケじゃ!!
シン
うんうん。そんなイメージです!デザインは、かっこいい・きれいといった「見た目」のことだと思われがちですが、実はその奥には「何を伝えたいのか」という意図が込められています。
ミッケル
イトが・・!?
シン
ロゴも、ただ見た目が良ければいいわけじゃないんです。そのブランドらしさを最初に伝える「第一印象」であり、人に覚えてもらうための「顔」でもあります。そして、そのブランドとの思い出・体験が積み重なっていく“器” のような役割も担っているんです。
ミッケル
これは試験に出そうじゃ!メモしとかなイト・・!!じゃの!
シン
(こりゃ、言いたいだけだな・・・)
さて、はじめてのフォントさんぽ、お疲れ様でした!いかがでしたでしょうか。
私たちの日常はデザインに溢れています。街に出れば、デザインを見ない方が難しい。そしてその1つ1つが、なんらかの意図を持って作られています。そこで、「このデザインは、どんなことを伝えようとして、こんな顔をしているんだろう」なんて考えたりしながら日々を過ごしてみたら、いままで何の気なしに歩いていた道も、また違って見えてくるかもしれません。
もしデザインを作る側にまわる機会があれば、そのようにして見てきたものが生きてくる…なんてこともあるかもしれません。
この連載では、デザインを身近に感じられるような話題を取り上げていく予定です。
よかったら、次の記事もお楽しみにしていてくださいね!
(おわり)
執筆/ヤスムラシン
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