社長・会社経営者に聞く「入学の動機から今後の目標」

専門学校日本デザイナー学院(以下、NDS)は、今年で58年目を迎えています。
これまで、何万人と卒業生を業界に送り出し、既に会社経営者として本校の学生を新卒として採用してくださっている方も多くいます。

そこで、今回はその一人である、小林 格さんに入学の動機から今後の目標などをインタビュー形式で聞いてみました。

小林 格
2000年4月 専門学校日本デザイナー学院グラフィックデザイン科入学
2002年3月 同校同科卒業
2002年4月 専門学校日本デザイナー学院グラフィックデザイン研究科入学
2003年3月 同校同科修了
2003年4月 専門学校日本デザイナー学院助手契約で勤務
2004年3月 同助手契約終了
2004年4月 デザイン制作会社ABCDESIGNにデザイナーとして勤務
2013年4月 同社代表取締役
2020年4月 退社解散
2020年6月 エフクリエイション株式会社プロデューサーとして現在に至る

Q1. 数多くあるデザイン系専門学校から、なぜNDSを選択したのですか?

当時通っていた高校(新潟県中越地方の高校)に、NDS入学相談室の先生が学校説明会に参加されていて学校のお話を伺いました。その時に、グラフィックデザイン科の特色から就職先まで、懇切丁寧に熱意あるご説明をしていただき進路を決めました。

幼少の頃から絵を描くことが好きでしたから、それに近い仕事をしたいことを両親に相談して「せっかくデザイナーになるのなら渋谷で勉強しよう」と思い、入学しました。

Q2. 講師から修得した技術はどんな内容で、何を得ましたか?

副校長をされていた、某化粧品会社宣伝部出身の花内勇先生から、「デザインはユーモアが必要」と学びました。その後バウハウスなどの近代デザインを知り、情報の整理や世界観をつくること、視点を変え今まであるものをわかりやすく表現していくことを知りました。

研究科を卒業し一年間学園の助手を経て、最初の就職先(ABCDESIGN)でも、その表現方法と考え方を大切にして仕事をしていました。それは今でも軸となり大変役に立っています。

Q3. デザイン関係の仕事をしてよかったこと、楽しかったことは?

グラフィックデザイナーとして就職し始めた頃は、新聞・雑誌広告、チラシ、DM、ポスター、パッケージデザイン等、紙媒体の広告物が多くて、それらのアイデアを練り、Macで制作していました。その下地があったからこそ、基本もしっかり身に付き、どんなクライアントや訴求対象に喜ばれるせられる制作物を提供し続けることができていたと自負しています。
いわば「伝えたいことを伝えられる」制作物を作り続け、常にアップデートしているからこそ、ECサイト、サイネージ、動画等が主流になってきてる今でも生き残れているのだと確信しています。

Q4. 仕事をしていく上で辛かったのは?

仕事をしていて辛かったのは、ABCDESIGN時代にクライアントから「当日発注を受けて当日納品」の依頼を受けた時ですね。基本的に依頼があったお仕事はお断りしない主義なので。受けた以上は中途半端なものはご提供できないと思い、時間という制約の中で、どうにかその日中に納品できました。今では逆に良い経験だったとも思っています。それとは逆に、コロナ禍で会社を解散せざるを得ない状況になってしまったことは辛かったですね。

Q5. 『PicoN!』とひらめく時は、どんな時ですか?

アート、ファッション、ミュージック、ビューティー問わず、現在注目されている情報を知ることができるようなサイトを見ています。すぐには役に立たなくとも、価値観や考え方を蓄積できると思っています。また、制作については一般的に理解できるものかどうかWeb上でキーワードの検索をかけ、考え方を一度整理してます。形にする際にはパクリになることがないよう、一度自分のフィルターを通してから落とし込むようにしています。

Q6. 今後の目標を教えてください。

現在は、前職のデザイン制作会社ABCDESIGN時代に、ご縁をいただいた方からのお誘いもあり、プロデューサーとして広告関係の仕事をしていますが、パソコンとWi-Fiがあれば東京にいなくてもできる仕事ですので、幅広いデザイン、例えば地方都市再生とかも手掛けてみたいです。

PicoN!編集部・宮脇

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