今、話題の没入体験!『Immersive Museum ~鑑賞する絵画から、体感する絵画へ~』
「Dive in Art」
鑑賞する絵画から、体感する絵画へ
ここはあなたとアートの関係を変える場所。
視界一面に映し出された数々の名画たち。
あなたは一瞬で絵画の中の世界へ入り込む。
そして名画たちが幾年の時を超え動き出す。
それはかつて画家たちが目にし残したかった物語が動き出すということ。
モネが、トガが、ルノワールが見た世界をあなたも体感してみませんか?
近年演劇やアート、エンターテインメントのジャンルでトレンドとなっている“Immersive=没入感”をキーワードとし、視覚だけでなく、音響効果や最新の映像技術により全身でアートを体感できる、没入体験型ミュージアム「Immersive Museum(イマーシブミュージアム)」が、東京日本橋の日本橋三井ホールにて開催中です。
本編映像は約30分、映像の間は5分程度撮影できる時間があり、鑑賞者の方々は写真撮影をしていました。
一般的な美術館とは異なり、楽しみ方は自由!
クッションソファーがあるので寝転んで鑑賞したり、友人と話をしながら鑑賞することができたり、何時間でもその空間にいて鑑賞場所を変えて作品を観ることもできるのが「Immersive Museum」の魅力の1つです。
映像は、印象派の絵画や画家について様々な角度からアプローチした8つのシーンで構成されています。(会場配布リーフレットより引用)
Scene1 印象・日の出
「印象派」という名称のきっかけとなった、モネの名画「印象・日の出」。
この絵に描かれている19世紀フランスのル・アーヴル港を写真資料などを元にCGで再現。
景色から絵画へ変化していき、水面に当たる太陽の光や水面の波紋がリアルに表現されており、幻想的な空間が広がります。
モネの追体験しているような感覚に陥ります。
Scene2 印象派展
19世紀パリの街角を抜け、とあるアパルトマンの上階へ。第一回印象派展が開催されたナダール写真館を彷彿とさせる建物に入っていく。展示されているのは実寸の印象派絵画。当時の人々が見たであろう印象派展を光の演出とともに鑑賞。
このシーンでは、パリの街角からナダール写真館へ足を運んで作品を鑑賞しているかのような、約150年前へタイムスリップした気分に。
Scene3 印象派の技法
印象派最大の特徴ともいえる、細かい筆致が空間を埋め尽くす。鮮やかな色の絵の具の重なりは鑑賞者との距離によって色調が変わり、やがて写真のような水面が姿を現す。
印象派の特徴でもある鮮やかな絵の具を分割しスケールを変えて見せることで制作過程の絵の中に入り込んだような体験で、映像を近くで鑑賞してみると絵の具に奥行きを感じました!
一般的な美術館では、距離をとって鑑賞をしますが、「Immersive Museum」ではハケの動きなど細かいところまで鑑賞できるため新たな発見があるかもしれませんね。
Scene4 印象派の画家たち
一括りに印象派と言っても、風景画を主題にしたピサロ、市井の人々を描いたトガ、新しいライフスタイルの女性を描いたカサットなど、その眼差しと表現方法は幅広い。
全8回の印象派展に出品された絵画を中心に画家ごとの個性の違いを体感する。
Scene5 絵画の中へ
画家の網膜がとらえた色彩の中へダイブする。絵画の中へと進んでいくうちに色はバラバラに分解され、描かれたモチーフは解体される。二次元の絵画は三次元の点群となり、そこに入っていくにつれ意味が解体され純然たる色に包まれていく。
8つのシーンの中で、私は一番好きなシーンです!
実際に絵画の中に徐々に入っていく感覚になり、色彩の中にダイブしていくワクワク感と同時に不思議な気持ちになります。
本来は平面であるはずの絵画が、立体的に楽しめる不思議な感覚です。
Scene6 モネの連作
多くの連作を残しているモネ。時間帯によって光の角度が変わり、それに伴い変化する色を再現するため、彼は多くのキャンバスを用意して屋外へ出かけ、対象の光が変わるたびにキャンバスを変えて制作したという。モネが捉えようとした光の移ろいを再現する。
時計を思わせる音楽とともに時間の経過や光の移ろいが表現されています。
季節だけでなく、朝と夜で変えるなど、モネの作品は「光」を上手く表現し制作しているため、モネは「光の画家」と呼ばれることもあるようです。
scene7 睡蓮
モネの代表作である睡蓮。フランス・ジヴェルニーにある自宅の庭でモネは印象派グループが解体したあともその技法を追求し続けた。光と色だけでなく、風や匂いまで感じさせるような、印象派の一つのゴールともいえる睡蓮の世界に没入する。
美しい色彩が会場にいっぱいに広がり、鮮やかな世界にうっとりしてしまいます。
Scene8 印象派
既存の美術界に立ち向かい、絵画史に一つの時代を刻んだ印象派。それは決して一人では成し得たものではなく、志を共にする仲間やライバルと影響を与え合い支え合うことで生まれた。印象派の中心となった買いがたちの肖像を紹介する。
普段とは異なる角度からアートに触れることができ、アート鑑賞の概念を覆されました。
モネが、トガが、ルノワールが見た世界を、あなたも体感してみませんか?
Immersive Museum(イマーシブミュージアム)
期間:2022年7月8日(金)~2022年10月29日(土)
場所:日本橋三井ホール(東京都中央区室町2-2-1 コレド室町15F)
アクセス:銀座線・半蔵門線「三越前」駅直結 東京メトロ「日本橋」駅から徒歩7分 山手線・中央線・東海道線「東京」駅 日本橋口から徒歩9分
公式サイト:https://immersive-museum.jp/
入場券:大人 2,500円(税込) / 中学生・高校生・専門学生・大学生 1,500円(税込) / 小学生以下 無料