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【全国で18人】チョークアートでお店を彩る、GAHAKUにインタビュー/スターバックス コーヒー ジャパン

スターバックスに行くと目に入る手書きのチョークボード。期間限定のドリンクやメッセージが描かれており、その絵を楽しみにしている方もいるのではないでしょうか?

チョークボードはオファリングボードと呼ばれ、各店舗のパートナー(従業員)たちが描いています。そのパートナーたちに描き方のコツやポイントを教えているのが、全国のパートナーの中から選ばれた18名のGAHAKU(画伯)と呼ばれている人たち。GAHAKUが描いたボードが、各店舗のパートナーたちのお手本となっているのです。

GAHAKUの制度は、パートナーの情熱や才能を発掘し、活躍できる場を提供したいという想いから2013年にスタートした日本独自の取り組みです。毎年、全国の店舗から志望者を募り、課題作品やチョークアートにかける熱意などを審査し、各エリアから1名ずつ選抜。任期は1年です。

STARBUCKS STORIES JAPANより引用

今回は、GAHAKU11期生の萩原さんにお話を聞きました!

萩原さん

萩原さんは、昔から絵を描いているのですか?

小さい頃から絵が好きで、当時はよく姉の真似をして描いていました。今は大学でデザインを勉強しているのですが、受験生のときにデッサンを何百枚も描いた思い出があります。

アルバイトをする前からGAHAKUになりたいと思っていましたか?

実は、GAHAKUの制度がアルバイトに応募したきっかけの1つなんです。受験生のとき、予備校の目の前にスターバックスがあって、そこのオファリングボードを見るのが勉強中のささやかな楽しみでした。「大学に合格して、スターバックスで働きたいから頑張ろう!」と毎日勉強していました。

GAHAKUになるにはどんな審査や課題があるのか教えてください

2023年の秋に「おさつバターフラペチーノ®」が発売されたのですが、そのイメージを描くことが課題でした。課題作品と熱意、制作時間を書いたエントリーシートを送って、それを審査していただきました。

選ばれたときはどうでしたか?

嬉しくて飛び上がりそうでした!同じ店舗のパートナーたちにすぐ報告しましたし、お客さまからもたくさんの反応をいただきました。

私はスターバックスが初めてのアルバイトだったので出勤するたび緊張していたのですが、GAHAKUに関わることで自分の才能を認めてもらえたような気がして、自信を持ってレジに立つことができるようになりました。

GAHAKUの活動について教えてください

まず、「次回のオファリングボードは、この様な内容で描いてほしい」という依頼シートが届きます。その後、実際に描いてみて、描き方のコツや魅力的にみせるポイントを店舗のパートナーたちに共有しています。

他店舗のオファリングボードを見に行くことは増えましたか?

はい、増えました。描いているところを見ることはできないけど、店舗に行くと1番に目に入るので「こういう描き方も良いな」と学ばせてもらっています!

萩原さんがオファリングボードを描く時に大切にしていることを教えてください

私の店舗は駅が近いこともあって、お客さまの入れ替わりが激しいです。なので、パッとお客さまの目を引いて、足をとめていただけるようなインパクトのある構図になるように意識をしています。ポイントは「分かりやすく・見やすく」です!あとは、新商品のポスターデザインを見て、そのイメージをできるだけ崩さないようにすることを大切にしています。

何か描く時に指定はあるのでしょうか?

制限時間は20分で、店舗にある10色くらいのチョークマーカーを使って描くことです。20分で仕上げなければならないので、時間はかけるべきところにかけています。限られた時間の中で魅力的にみせるには、ハイライトやぼかしを丁寧に行うことが大事なので、ペーパーに水を含ませてこすってみたり、いろいろ工夫をしながら制作しています。

今まで描いたなかで、お気に入りのオファリングボードを教えてください

「オペラ フラペチーノ®」*¹と朝のサイズアップを案内するオファリングボードがお気に入りです!

「オペラ フラペチーノ®」と「ホワイト オペラ フラペチーノ®」スターバックス コーヒー プレスリリースより引用

*1:「オペラ フラペチーノ®」と「ホワイト オペラ フラペチーノ®」共に現在は発売しておりません。

オペラフラペチーノのこだわった部分を教えてください

上面です!上面が「オペラ フラペチーノ®」の魅力的なところだなと思ったので、同じ方向に手を動かして綺麗にぼかしてからハイライトを入れ、金粉を散らして、全体に目がいくようにしました。

オファリングボードを描いていて良かったと感じる瞬間を教えてください

お客さまからオファリングボードを指差して「あれください」と言われることがあります。そういうときに「あれ、私が描いたんです!」と、お客さまと会話が広がりますし、やりがいを感じます。

あと、「どうしたら美味しそうで分かりやすく見せられるか」を常に考え、お客さまの立場にたって “共感すること”を大事にしています。共感は、自分の制作におけるポイントでもあるし、仕事のなかでも「共感する力」を培うことができているので良かったと思っています。

大学で学んでいることにもつながっているのですね

はい、そうなんです。大学でポスターなどをデザインするときも、見る人のことを考えて分かりやすくすることを意識しているので、良い経験をさせていただいています。

萩原さんのこれからの目標を教えてください

GAHAKUとしての仕事を通して、自信を持ってアルバイトに取り組めるようになったので、もっといろいろなことに挑戦して、店舗を盛り上げていきたいです!


 

萩原さん、ありがとうございました。ぜひみなさんもお近くのスターバックスに立ち寄った際には、パートナーの想いが込められたオファリングボードに注目してみてください。

ご協力:スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社

Starbucks Coffee HP

文:PicoN!編集部 木下
写真:PicoN!編集部 山下


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