クリエイターになりたいけど将来が不安?―漫画家は働き方いろいろ
マンガ学科に入学をしてみんな漫画家になると思っていませんか?
現在「漫画が大好き!」「漫画に関わる仕事をしたい!」と考えている人が増えてきて、漫画家を支える編集者・漫画を活用したコンテンツ作成を行う仕事と幅広い人材が求められる時代になっています。
今回は、漫画に関するお仕事の種類や働き方についてお伝えします。
漫画家の種類
まず漫画家の中にも発信する媒体が多数あったり、書籍や広告など、漫画家の活躍の場は広くあります。まずは種類について紹介していきます。
・商業漫画家
週刊漫画・月刊漫画と呼ばれる、よく想像される漫画家。人気がでるとドラマ化や映画化など表現の幅が広がっていきます。
・4コマ漫画家
新聞や雑誌に掲載されることが多く、一般的なストーリー漫画に比べるとページ数は少ないですが、人気が出ると長期連載されることもあります。
・広告漫画家
企業のHPや商品の説明書、チラシやポスターに描かれる漫画など、広告を目的としている漫画。ページも少なく、連載という形がないため、副業として行うこともできます。
・学習漫画の漫画家
歴史や経済などの学習内容を漫画にしたもの。文章よりも内容を理解しやすくため主に児童向けの出版物が多いが、近年は大人向けのビジネス書などでも漫画にしているものが増えている。
・Web漫画家
最近WEB漫画アプリが爆発的に増えており、活躍の場が広がっている漫画。SNSで発信したり、イラストや漫画のコミュニケーションサイトを利用して有名になるケースが増えています。
これらは一例になりますが、漫画家だけでもかなりの種類があります。目指す場所によっても働き方やデビューするまでの道のりが変わってくるので注意しておきましょう。週刊誌や月刊誌など商業的な漫画家を目指すのであれば出版社に持ち込みや雑誌が主催する新人賞などに応募するといった手があります。しかしWEBなどで漫画家を目指すのであればSNSなどで多くの人の目に留まることで話題を呼び連載といった手もあります。
続いて漫画家を支える編集者・漫画を活用したコンテンツ作成を行う仕事についてご紹介していきます。
漫画に関わるお仕事と種類
・編集者
作家と一緒に漫画を作っていく仕事です。新しい作品の企画をしたり、出来上がった漫画に対してアドバイスをすることもあります。漫画家に一番近い立場にもなります。
・プロデューサー
漫画作品をアニメ化やゲーム化などメディアメックスに加え、キャラクターを使った新しいビジネスを作り出す仕事になります。
・グラフィックデザイナー
読者を惹きつける表紙デザインは売上が大きく左右されます。読んでみたいと思わせるようなレイアウト、デザインは重要な仕事の一つです。
マンガ学科に入学した人は連載やデビューと漫画家と呼ばれる存在を目指していきます。自分に可能なのだろうかと不安に思うこともあるかと思います。しかし漫画家のなかでも種類や働き方も様々です。学校では漫画家になるためのスキルはもちろん、漫画に携わり活躍できる場所がたくさんあることがわかると思います。
自分がどんな媒体で漫画を描きたいのか、どのように漫画に携わっていきたいのか、目指す場所を見つけて進路を進めてもらえばと思います。
協力 瀬尾 浩史 / 文 PicoN!編集部