【初心者のためのマンガ講座】物語の設計図“プロット”を作ろう!
「マンガを自分でも描いてみたい!」…と考えている未来のマンガ家に送る「初心者のためのマンガ講座」!
この記事では、マンガ制作に必要なスキルや考え方、アイデアの出し方などをご紹介していきます。
マンガを描いてみたくなったら、まずはここで紹介するやり方を試してみてください!
↓前回の記事はコチラ↓
いよいよ本格的なマンガ制作に入っていきます!
今回のテーマは「物語の設計図“プロット”を作ろう!」
描きたいマンガの内容を言葉や絵でまとめてみましょう!
「プロット」とは?
最初にマンガを描くために必要な工程を確認しておきましょう。
マンガの主な制作工程
➀プロット ⇦今回はココです!
②ネーム
③下描き
④ペン入れ
⑤ベタ&スクリーントーン ホワイト修正
⑥仕上げ
このように“プロット”というのはマンガを描く際にまず初めに取り組むものになります。
今までキャラクターやシーンを考えてきたのは、このプロットを制作するために必要なことだったわけです!
プロットとは、創作物における物語や構想をまとめたものになります。
プロットがあることにより、世界観の設定や物語の順番など、マンガを描く上で必要となる要素を把握しながら制作を進めることができます。
途中で迷わないためにも、マンガはまずストーリー構成(プロット)をしっかりと練ってから始めることが大事です!
実際にプロットを作成してみよう
この連載を続けて見ていただいている方は、すでに描いてみたいマンガの主人公キャラクターと印象的なシーンがある程度定まっていると思います。
これらを考えていると、自然と物語の大枠が頭の中で出来上がってきているのではないでしょうか?
今回も特殊なものは必要ありません、ノート等を用意してプロットを作成してみましょう!
以下の項目をそれぞれ書き出していきましょう!
・マンガのタイトル
覚えやすくてわかりやすいものが望ましいです。
なかなか思いつかないときは思い切って主人公の名前にするのもアリです!
・テーマ
事件、友情、学校生活、冒険など
・ジャンル
少年、少女、ファンタジー、青年など
読んで欲しい読者の年齢層も考慮しましょう。
・設定
現代なのか中世なのか、もしくは未来か。
舞台は地球なのか、どこか別の星なのか、、、そういった“世界観”を設定しましょう。
魔法が使える世界なのか、登場人物たちはそもそも人間なのか、、、と色々考えるのが楽しいですね。
・内容
物語の内容を“起承転結”で整理しましょう。
ここで主人公の目的等も明確にしておくと良いでしょう。
・キャラクター設定
主人公、敵、サブキャラ、ヒロインなど
考えた設定は“厳守”が鉄則!
ここで考えたプロットはいわばマンガの設計図です。
このプロットをもとにネームの作成に進むわけですが、ここから先の制作途中でプロットに無い新しい要素を追加していくのはやめましょう!
物語が破綻したり、読者が混乱してしまう読みにくいマンガになる原因となります。
描いていると「こんなこともやりたい!」と欲が出てきますが、そこはグッと堪えて一度考えた設定を忠実に守ることに専念しましょう。
つまり、「プロットをしっかり考えて作っておくこと」がマンガ制作においていかに大事か、ということです。
たくさんの人に読んでほしい、面白いマンガを描きたい!と思っている人ほど、プロットはしっかり考えて作成しましょう!
次回は内容の部分についてもう少し詳しく解説する「物語の組み立て方について」をお届けします!
監修/資料提供:ニコーラ先生
文:PicoN!編集部 黒田