クリエイティブ圏外漢のクリエイティビティを感じる何か…〈vol.26〉―『菊地成孔還暦フェア』

おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
新生活をスタートされた方も多いかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?
今年は全国的に桜の開花が入学・入社式と時期が重なりイイ感じでした。
勝手ながら皆様の新生活が素晴らしいものになることを祈念しております。

唐突ですが4月って様々なフェアが開催されてませんか?
新生活応援フェア、春の○○フェア、春のわくわくCPとか…
年度始めをいいことに様々な企業がフェアしています。

ちなみにどうでもいい情報ですが
日本のフェア界で一番の知名度があると思われる
山崎春のパン祭りは2月から開催されており、
寒い時期から開催されています。

さて日本の音楽業界では昨年から今年にかけて
ひっそりフェアが開催されていたのをご存じでしょうか?

それは「菊地成孔還暦フェア」です。

なにそれ?でしょ笑

菊地成孔を知っている人も知らない人も謎な

「菊地成孔還暦フェア」にまつわる音楽をご紹介。

そもそも菊地成孔って?

菊地成孔(きくちせいこうでなく、きくちなるよしと読みます)は
千葉県出身、新宿在住のジャズミュージシャン、作詞家、作曲家、DJ、
ラッパー、音楽講師、文筆家…など多彩な活動を行っています。

1984年にTHE FIFTH DIMENSIONのバックでサックス奏者としてデビュー。
その後、山下洋輔の弟子としてグループに参加、ティポグラフィカ、
グラウンドゼロなどのバンドに参加。
菊地成孔個人としての活動のみならず、
菊地成孔ダブ・セクステット
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
DCPRG(DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN)
などのバンドの主宰&リーダーを務める。
またスパンクハッピーというユニット、
大谷能生とのJAZZDOMMUNISTERSというHIPHOPグループでも活動。

経歴の一部を並べるだけでも紙幅をとるだけでなく
上記であげたバンドは様々なジャンルかつ先進性をもっており
作品のクオンティティとクオリティ双方を兼ね備える
鬼才とよべる人物である。

「菊地成孔還暦フェア2023」

昨年の6月14日に還暦を迎えられた菊池成孔さんは

自身のブログ内で自身の誕生日を祝いつつ

「菊地成孔還暦フェア」と銘打って

過去作のサブスク解禁や新作のリリースを告知!

(いや~フェアって結局販促手法なんですよねw)

2023年時のフェアでのオススメは↓↓↓

元SIMLABのメンバーでラッパーのQNと
N/Kこと菊地成孔で組成されたQ/N/Kから
アルバムがリリース。
その中でのHennry KをFeatした作品。

ハウス・テクノポップの楽曲をリップシンクで踊るだけという
パフォーマンスで当時熱狂的な人気があった
菊地成孔と岩澤瞳によるユニット第二期SPANKHAPPY

ここまでジャズミュージシャンらしい曲はありませんねw

菊地成孔還暦フェア最終段階

2024年に自身のブログで60.5歳になることを祝し
還暦フェア最終段階と銘打った菊地成孔(何それw)
年始に彼の主戦場であるジャズの作品群をサブスクで解禁
彼の代表作から2作品を紹介。

『DEGUSTATION A JAZZ AUTHENTIQUE/BLEUE』
菊地成孔のファーストソロアルバム。
料理のフルコースのようであり、
一曲一曲を味わえるようにダウンサイジングした
クールジャズ。もちろん一筋縄では行かない

『THE REVOLUTION WILL NOT BE COMPUTERIZED』
菊地成孔(Sax)と類家心平(Tr)坪口昌恭(pf)を中心に
鈴木正人(bs)、本田珠也(dr)で編成。
パードン木村(effects&electro)がライブ演奏中の曲を
リアルタイムでダブ処理をかけるというバンド
菊地成孔ダブ・セクステット。
07年に作られた本作はマイルス・デイビスをベースに
オーネット・コールマン、エリック・ドルフィーを引用しつつ
アブストラクトかつファンキーでいまだにフレッシュである。

なお、4月10日に12年ぶりに本バンドがリユニオン!!
ビルボードでライブを行いました。
もちろん未だに新しく最高でした!!

1年がかりの「菊地成孔還暦フェア」は
プロモーションではありますが、
過去作が手軽に聞けるようになり、非常に嬉しい次第です。

菊地成孔を知っていた方もそうでない方も
膨大な作品群のなかから新生活をワクワクさせるような
彼の作品を聴いてみては如何でしょうか?

文・写真 北米のエボ・テイラー

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