『Adobe Creative Cloud Express』東京都立の全学校に導入。どんなことに活用できるのか?

2022年3月24日に、Adobe株式会社より以下のニュースが発表されました。

アドビ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:神谷知信、以下アドビ)は、東京都教育委員会が全都立学校(高校・中等教育学校・附属小学校・附属中学校・特別支援学校)を対象に2022年4月よりAdobe Creative Cloud Expressの利用を導入したことを発表いたします。これにより、都立学校の生徒児童の約16万人および教職員約2万人が学校や自宅のデバイスで、デジタルクリエイティブツールを活用できるようになります。

Adobe株式会社公式HPより引用

 

『Adobe Creative Cloud Express』は、自由に使えるテンプレートや写真がたくさん用意されていて、簡単にポスターやWebページ、短い動画まで制作できるクリエイティブツールです。
デザインや動画の編集などやったことがない方でも、視覚的に操作ができるのでとても簡単です。さらに、私にはセンスがない…という方でも、おしゃれなテンプレートそのままでも使用できるので安心!

すでに、文部科学省で行っている取り組みのGIGAスクール構想で『Adobe Creative Cloud Express』を導入している学校も多くあるそうなのですが、今回都内で多くの小中高校で使われるようになるので、どんなことができるのか勝手に考えてみました!

校内掲示広報物制作での活用

主に、小中学校の時に、「廊下は走らない!」「校内はきれいに」など、ポスターを作った記憶があります。絵が苦手な私はとてもとても苦痛でした…。
『Adobe Creative Cloud Express』を使えば、簡単に魅力的なポスターを作ることができます。当時あったらどんなに良かったか…。

また、ポスターだけじゃなくCM動画もいいかもしれません。学校で行われるコンペの募集CMや行事の予告動画など、校内のサイネージなどで配信することができます。広報委員会などで活用すると、広報の仕方に広がりが出てきますね。

テンプレートで簡単にできるので、1から絵を描く、デザインを考えることが身につかないじゃないかという意見もあるかもしれませんが、個人的にはテンプレートから学ぶこと(配置・配色・フォントなど)も多いと思います。制作だけでなくセンスも磨かれると思うので、このツールを使っての制作は大賛成です。

学校Webサイトでの活用

『Adobe Creative Cloud Express』では、テキスト、写真、動画を視覚的に組み合わせてWebページを作れるので、それぞれ個性ある学校Webページが誕生するのでは?と思っています。

Webサイト全体は難しいかもしれませんが、課外授業など、行事についての特設ページを作ると面白そうです。
保護者向けの事前準備や行先の情報の掲載をはじめ、現地で撮影した写真を使ってリアル情報発信、授業後のレポートもアップなど、情報共有をしつつも楽しいコンテンツになるのではないでしょうか。

生徒児童にも授業内の課題としてやってもらうのはもちろんですが、教職員も活用できるので、「3年2組のページ」なんかを作って、保護者への情報共有の場として使用すると便利かもしれません。

 


 

『Adobe Creative Cloud Express』を気軽に触ることができるようになると、デジタルで物を作ることに興味を持つきっかけが早くから生まれることになります。クリエイティブを教える学校としてはとても嬉しいことです。
また、自身の感性をアナログだけでなく、デジタルでも表現できるようになることは、アイディア・創作・表現の幅も広がります。多角的な思考を養うことに繋がってくるのではないでしょうか。

今後、『Adobe Creative Cloud Express』を使用した作品を目にする機会が増えることが楽しみです。また、プロ顔負けのクリエイティブが生まれることを期待したいです!

※トップ画像は、Adobe公式HPスクリーンショット

PicoN!編集部 三浦

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