アイディアってどこが一番思いつく?

みなさんアイディアが思い浮かばず、頭を悩ませる事はありませんか?
ということで今回は、アイディアの発想法について 日本デザイナー学院(NDG)と日本写真芸術専門学校(NPI) の学生3名に、インタビューを行いました。

さっそく見ていきましょう!

NDS イラストレーション科2年 逆井 円花さん

編集部)どんな場所でアイディアを思いつきますか?
逆井さん)色々なところで思いつくけど、学校から駅までの道で思いつくことが多いかな。
歩きながら、描く算段を頭の中で考える。あとは、ふとした時にポーンと出てくる感じ。

作品タイトル「問い」

ラフ案

編集部)作品作りは論理派?直感派?
逆井さん)時と場合によるけど、設定から進めていくことが多いかな。まず、キーワードを一つ考えて、そこから大まかなイメージを決める、そうやって派生させて描いていく。ビジュアルから描き始めると、後から空間の空きなどに悩まされる事がよくあるね。

編集部)作品を描く時、どの作業を最も大切にしていますか?
逆井さん)直感。最初に決めたものをそのまま描いてく。「自分が描きたいもの」を大切にしてるから、講師の方の意見を貰ったとしても自分を突き通す強い意志を忘れないようにしてるかな。

編集部)制作途中、頭の中ではどんなことを考えていますか?
逆井さん)テーマから連想ゲームをしながら描き進めてく。色塗りの時は何も考えず、作業感覚で進めてちゃうな。
例えで言うと、気持ち悪いものを描きたかったら「気持ち悪い、気持ち悪い」と心の中で唱えながら作業してる感じ。この作品を描いた時は、メインの女性目線で「愛しいなぁ」と思って描いてました。アイアンメイデンを抱く手は大事そうに。抱く女性の表情は優しげに。と意識して。私の一番好きな世界観で、好きな原色をたくさん使って、好きなように描いたお気に入りの作品です。

編集部)作業中に気分が上がるものは何ですか?
逆井さん)カフェラテやココア、ミルクティーとか甘めの飲み物が作業中のお供。
最近は「クリミナルマインド海外ドラマFBI違法犯罪」を流しながら制作してるよ。音がないと描かない!

NPI 写真科 総合写真研究ゼミ3年 ソン・カナさん

編集部)どんな場所でアイディアを思いつきますか?
ソンさん)公園や本屋、美術館などに行くと思いつきます。でも一番多いのは日常生活から生まれたのが多いかも。今回のサイアノタイプの写真は、朝起きたときクシャクシャになったシーツを見て思いつきました!

編集部)作品作りは論理派?直感派?
ソンさん)論理派です。作品のテーマやコンセプトなどを先に決めて、それに合った撮影法で撮影するようにしています。今回の写真は、サイアノタイプという古典技法でカメラを使わずにストレートに表現できるので、寝ている本来の自分を写すというコンセプトにあっているので選びました。だけど。スナップ写真の場合は直感的に撮っています。逆にスナップの場合、色々用意して撮影するとうまくいかない笑

編集部)作品を撮る時、どの作業を最も大切にしていますか?
ソンさん)(今回の作品においては)二つあって、一つ目はネガを作ることです。今回の作品ではネガが2メートルくらいあって難しいからです。二つ目は被写体の人への作品のコンセプト説明です。どうやって自分のアイデアが思いついたのかなどを、ちゃんと伝わるように意識しています。

編集部)制作途中、頭の中ではどんなことを考えていますか?
ソンさん)撮影した写真がテーマやコンセプトからずれていないかの確認。もし自分のイメージと違っていたり、足りない部分があった場合には再撮影を行うようにしています。あと自分の考えをどう守っていくかも気をつけてる。最初は自分の作品に対してダメという人もいます。そこでどう対応するのか、自分のやる気をどう継続させるのかも考えるようにしています。

編集部)作業中に気分が上がるものは何ですか?
ソンさん)暗室で作業するときに音楽を流しています。バッハが好きなのでよく流しています。曲に生命力がり、リズムも良くて作業が捗ります。こだわりは耳が悪くならないように、スマホのスピーカーから流すことかな。あといちご味のものが大好き!このいちごオーレをよく飲みます!

NPI 写真科1年 菊池 純平さん

編集部)どんな場所でアイディアを思いつきますか?
菊池さん) 場所は関係なく、その時の心情とか環境で思い付きますね。

編集部)作品作りは論理派?直感派?
菊池さん)直感!(即答)事前に人撮ろうとか自然撮ろうとかフワッとは考えるけど、事前に考えすぎると深みが出ない。考えて考え抜いたところを目指したらそれ以上のことは起こらないこともある。考えない方が予想外な出来事が起こって撮影出来たりもしますね。

編集部)作品を撮る時、どの作業を最も大切にしていますか?
菊池さん)とにかくびびらないで強い意志を持ってなんでも撮る。ためらうと中途半端な作品になってしまうから。もし注意されたりしたら謝る(笑)

編集部)制作途中、頭の中ではどんなことを考えていますか?
菊池さん)絶対に最後までめげずにやり切ること!途中でつまんなくなって放棄すると作品が何も残らないし成⻑しないから最後までやり切る。行き詰まったら一旦写真のことを考えるのをやめて、友達と遊んだり映画を観たりして現実逃避をするとリラックス出来て良いアイデアが思い付いたりもします。

編集部)作業中に気分が上がるものは何ですか?
菊池さん)お香です。匂いも大事だけど形の決まっていない煙の動きを眺めているのが好きです!
後は、音楽を聞くこと。ロックに邦楽に洋楽にアニソンとか何でも聞きます!

ここまで読んでくださってありがとうございます!
アイディアに悩んでいる方やクリエイティブに関わっている方に向け、今回この記事を制作しました。そんな方々の悩みに少しでも寄り添えたら嬉しいです。
記事を読んでくださった皆さんに、たくさんのアイディアが生まれますように。
皆さんのクリエイティブに幸あれ!

PicoN!学生編集部、第3回目の企画です。学生たち自身が企画を立案し、内容を考え、記事を作成しました。これからも学生たちにしかできない記事を作っていきます。みなさん、楽しみにしていてください!

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