きりん幼稚園壁画リニューアルを追う!(2)

福岡県福岡市城南区にある私立幼稚園「きりん幼稚園」と、博多区にある「専門学校日本デザイナー学院 九州校」とがコラボした「壁画」制作プロジェクトが動き出しました。

ついに、第2回目の記事です。

 

プロジェクトが動き出したきっかけについては、第1回の記事をご覧ください。

 

NDSの学生がデザイン案を作成して、実際にコンペティションが行われました。

このコンペの審査員は、NDSの講師に加えて、きりん幼稚園の園児・保護者・職員の皆さまにも投票をいただきました。
実際に、これから毎日のように壁画に出会う皆さまの希望を反映した投票を行った結果・・・

 

選ばれたのは、イラストレーション科で学んでいる池上元啓さんの作品となりました。

西島伊三雄先生が作成された旧壁画デザインをもとにして、これから活躍を目指す若手のイラストレーターがリニューアルのデザインを作成しました。

 

コンペの結果発表会では、グランプリの他にも各賞が発表され、受賞者には、園児が制作した折り紙のメダルもプレゼントされました!

 

そして、ついに壁画の制作がスタートしました。

全部で4回の日程に分けての制作には、講師のイラストレーター・小宮貴一郎先生、卒業生のグラフィックアーティスト・WOK22さんにもご指導をいただきました。

 

まずは線画制作から。

制作する壁面を区画に分けて、
みんなで線画を制作していきます。

次に色塗りです。
最初に背景を制作して、その後キャラクターを仕上げていきます。

色は塗るだけではなく、見本色にしたがってペンキを混ぜ合わせる作業から始まります。

調合する量が少し違うだけで、求めていた色から遠ざかってしまうこともあり、苦戦しながらも制作は進んでいきます。

そして完成!

塗り残しが無いかなど確認して、
細かな仕上げを行って完成です。

じつは、完成までは選ばれた作品は園児の皆さんには公表してなく、園児もどのような壁画になるか楽しみにしてくれていました。

完成後にお披露目会を開催し、制作した学生を代表して、池上さんが作品のコンセプトを園児に分かりやすく話しました。

最初は緊張していた園児の皆さんですが、次第にNDS学生とも仲良くなってくれて、最後には笑顔で交流することもできました。

今回の壁画制作は、園児、イラストを学ぶ専門学生にとって、思い出に残る作品制作となったようです。

 

デザインが採用された池上さんは
「今回、このような大きなプロジェクトで選出されたことはとても名誉なことだと思います。何より園児を含めた投票で選んでいただいたことがとても嬉しいです。園児の皆さんや地域の方々に、この壁画を毎日見てもらって、きりん幼稚園に通うことをより楽しく感じて欲しいと思います。」
と語ってくれました。

PicoN!編集部 九州校佐藤

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