【イラレ基礎】文字・段落パネルと仲良くなるゾ!/Adobeであそぼ!#16
どうも、PicoN!編集部の横山です。
グラフィックデザインを学び始めたばかりの方が
最初に向き合うハードル
Adobe Illustrator
通称「イラレ」
イラレもさまざまなツールや操作方法が
あるのですが、今回は基礎にあたる
「文字」に関する操作方法です。
今回の記事の概要は、
グラフィックデザイナーが必ず気にかける
「文字」を美しくレイアウトするための基本の”き”。
こういった「数クリック」で文字のレイアウトが
美しくなる改善ポイントの解説です。
目次
まず、イラレの「文字」に関する
操作をするのであれば「文字パネル」と
「段落パネル」ですね。
今回はこの子たちと
少し仲良くなってみましょう。
文字パネル
まずは文字パネルの基本から。
初心者でもまずは理解しやすい
初歩的な機能がこちら。
初歩的な機能/文字パネル
上から
・メニュー/隠された機能がここに
・フォント/文字のかたち
・フォントのファミリー/太さ種類
・サイズ(ポイント)/大きさ
・行の幅(行送り)/行の距離
・タテ比率/タテ向きのサイズ変形
・ヨコ比率/ヨコ向きのサイズ変形
このような感じです。
ここの説明は今回は割愛して、
今回知ってほしいポイント
文字パネル ポイント①「カーニング」
「カーニング」とは、いろんな形の文字が並ぶときに、見た目が均一に見えるように文字同士の間隔を調整する作業のことです。
デフォルトでは「0」の設定になっていますが、
ここを開くと「メトリクス」「オプティカル」
「和文等幅」という選択支が出てきます。
これは「カーニング」の調整手法の選択肢です。
<メトリクス>
選択中のフォント(今回は小塚ゴシックPro)
の中に含まれる”カーニング用の設定情報”を
もとに文字の間隔を調整してくれる
カーニング方法
<オプティカル>
Adobe Illustratorが、そのフォントの形状を
読み取ってちょうどいい文字の間隔に
してくれるカーニング方法
<和文等幅>
日本語でのWord文章のように1文字1文字が
均等な四角形に入るイメージのカーニング方法
(基本的に0と同じ)
実際に見比べてみると、
上のサンプル画像で見ると赤色の<メトリクス>が
”1番文字がつまっている”ようですね。
しかし!これはこの「山路を登りながら」の文字の並びの場合でこうなった、というだけの話なので、
「メトリクスが一番文字がつまる」わけじゃないのでご注意を。
長文で確認してみるとこうなります。
このように、文字の並び方によって〈メトリクス〉と〈オプティカル〉の文字の詰まり具合(カーニング)は変わりますので、その時に合わせて自分で設定をしてみてください。
つぎのポイント
文字パネル ポイント②「アキの挿入」
「アキの挿入」は「、」や「。」や「・」や「()」などの記号系を使ったときに出てしまう
文字との変なすき間を詰めるときに使用します。
一例としてこちら
上はデフォルトの「自動」のまま。
下は「アキなし」に設定したものです。
「、」や「。」のあとのすき間が詰まっているのがわかりますね。
ほかの記号系を使うとき「自動」と「アキなし」だと文字の幅がすごく変わってくるのでぜひ活用してください。
段落パネル
まずパネルの説明のまえに
「テキストボックス」のことを。
文字を入力するための「文字ツール」はワンクリックでその場から文字を入力できるのですが、ドラックして四角い範囲をつくることで
「テキストボックス」をつくることができます。
「テキストボックス」はデザインのなかに長文を
レイアウトする際に有効で、ボックスを変形することで文の改行位置が変化します。
「段落パネル」の初歩的な機能はこちら
初歩的な機能/段落パネル
左上から、
・左揃え、中央揃え、右揃え/文字の起点の位置
・均等配置 最終行/左揃え、中央揃え、右揃え/自動改行はテキストボックスの幅に文字がぴったりくっつき、最終行だけ指定の位置に揃う
・両端揃え/文字数が少なくてもテキストボックスの幅に文字が均等に配置される
このような感じです。
ここの説明は割愛して、
今回知ってほしい段落パネルのポイント
段落パネル ポイント
「1行目左インデント」
「段落前(後)のアキ」
まずは、長文をテキストボックスで
普通に入力した状態がこちら。
文頭に1字アキをつくりたい場合は
<1行目左インデント>を設定しましょう。
文字の大きさ(pt/ポイント)と同じインデントを設定すると1文字分あいた見た目になります。
<段落前(後)のアキ>を設定すると、段落が変わった改行だけアキの数値が追加されて幅が開くので文のかたまりがわかりやすくなります。
比較してみると、このように変わります。
テキストボックスのポイント
テキストボックスのなかに文章が入りきれていない場合、右下に赤い小さなプラスマークが表示されます。
この小さな赤いプラスマークをクリックするとカーソルがこのようなものに変わります。
この状態でドラックすると、文章が続く新しいテキストボックスを作ることができます。
ほかにも事前に図形を作っておき、文字ツールの「エリア内文字」でテキストをペースト、赤いプラスマークをクリックしたあと別の図形をクリックするとその図形がテキストボックスとして文章の続きが流れるようになります。
長い文章をレイアウトするときにはぜひ使ってみてください。
ということで、Adobe Illustratorで「文字」を使ったデザインするときに、より美しいデザインをつくるための基本の”き”でした。
気難しそうな「文字パネル」と「段落パネル」ですが、すこし仲良くなれそうに感じてくれましたでしょうか?
今回の知識をデザイン制作に活用してくれると嬉しいです。
PicoN!編集部 横山
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