渋谷にひそむ「隈研吾」巡り。名建築は意外と身近に!

「隈研吾」と言えば、日本を代表する世界的建築家の一人。国立競技場や高輪ゲートウェイ駅、角川武蔵野ミュージアム、根津美術館……などなど数々の名建築を生み出してきた人物としておなじみです。

じつは身近な街中にも、隈さんが手掛けた名建築が意外とたくさんあることをご存知でしょうか? いつも何気なく通り過ぎていたあの駅が、あのビルが、じつは隈さんが設計した “隠れ名建築” かもしれません。

今回は「渋谷」の街に的を絞り、知られざる隈研吾氏の作品をご紹介していきます。

渋谷駅・ハチ公口

JR渋谷駅・ハチ公口 正面外観(ファサード)

おなじみのJR渋谷駅・ハチ公口も、じつは隈氏のデザインによるもの。このガラス張りになった正面の外観(ファサード)が、2003年の改修時、隈研吾建築都市設計事務所によってつくられた部分です。かれこれ20年前につくられたものですが、古びるどころか、進化し続ける渋谷の街の “顔” として君臨し続けるようなスタイリッシュなデザインですよね。

渋谷は建築、広告、映像が境界なく融合し、流れ続ける町である。
この地域の中心となるターミナルステーションに、流石的な流体性と透明性を与えようと試みた。
(出典)隈研吾建築都市設計事務所HP|JR渋谷駅改修計画

渋谷スクランブルスクエア

渋谷スクランブルスクエア

渋谷を象徴する巨大商業ビルのひとつ「渋谷スクランブルスクエア」にも隈さんの仕事が。担当したのは、流線形のユニークなデザインが特徴的な低層階部分です。

隈研吾建築都市設計事務所HPによると、スクランブルスクエアは歩行者・鉄道・高速道路・水路などさまざまな “流れ” が交差する場所に位置していることから、「それぞれの流れの速度と質にレスポンスするように」デザインを変形させるイメージでこのデザインに行き着いたそうです。

鍋島松濤公園トイレ〈森のコミチ〉

鍋島松濤公園トイレ〈森のコミチ〉-(出典)The Tokyo Toilet公式サイト

渋谷中心街を少し外れた高級住宅街・松濤エリアには、一風変わったデザインのトイレが。

これは「The Tokyo Toilet(TTT)」プロジェクトの一環として、隈さんが設計を手がけたもの。世界で活躍する16人のクリエイターが、渋谷のあちこちに公共トイレをつくるこのプロジェクトは、米アカデミー賞にノミネートされて話題となった映画「Perfect Days」のモチーフとしても使われました。

松濤公園トイレは、隈さんらしい自然のモチーフがふんだんに取り入れられ、まさに森のように優しく包み込まれるような雰囲気。また各個室トイレはひとつひとつ「分棟」になっており、それぞれ異なる内装にデザインされています。TTTの公式サイトによれば、これはポストコロナの時代を意識し、 “多様性” の考え方をトイレに持ち込んだものなのだそうです。

オフィスビルAD-O Shibuya Dogenzaka

AD-O Shibuya Dogenzaka – (出典)Google Map

渋谷道玄坂のオフィスビル「AD-O Shibuya Dogenzaka」は、思わずハッと目を惹かれる、樹皮のような質感の外壁が特徴的です。これは本物の樹皮ではなく、アルミパネルに忠実に木目を印刷したものなのだそうです。

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あなたの身近な街にも、意外なあの人が手掛けた “名建築” が隠れているかも。街を歩きながらぜひ探してみてくださいね!

(参考)
隈研吾建築都市設計事務所|JR渋谷駅改修計画
https://kkaa.co.jp/project/jr-shibuya-station-facade-renovation/
隈研吾建築都市設計事務所|渋谷スクランブルスクエア
https://kkaa.co.jp/project/shibuya-scramble-square/
The Tokyo Toilet|鍋島松濤公園トイレ
https://tokyotoilet.jp/nabesima_park/
隈研吾建築都市設計事務所|AD-O Shibuya Dogenzaka
https://kkaa.co.jp/project/ad-o-shibuya-dogenzaka/

 

 

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