デザインミッケ!第2話「印刷大解剖!」
「印刷」って、よく見ると面白い。
スマートフォンやPCによって、本も読める、番組も見られる、インターネットもできる。画面を通じて楽しめるものが私たちの生活の多くの部分を占めています。
ところが、ひとたび買い物に出ると、そこは印刷物ばかりが並んでいます。
いつも何気なく手にとっている、商品パッケージ。そこには作り手たちの「印刷の工夫」が込められています。
今回の『デザインミッケ!』では、その商品パッケージに焦点を当てて、意外な面白さに迫っていきます。
最後まで楽しんで頂けたら幸いです!
第2話 「印刷大解剖!」
ミッケル
みなさんこんにちは!『デザインミッケ!』のアイドル、“ミッケル”じゃ!そしてこちらが相棒の..
シン
どうも。デザイナーのヤスムラシンです。
ミッケル
な…なんじゃ!?!?シンが、か、かがやいておるっ・・!
シン
今回は「印刷」がテーマということで、印刷の技術をイメージして光ってみました。
ミッケル
ワシも輝きたいぞっ・・・!その「印刷」の技術とやら、教えてくれんかの!!
シン
いいですよ。
そうですね、とりあえずスーパーにいきますか。
印刷その1:透明+白印刷
シン
さて、スーパーにやってきました。
ミッケル
おお、これは昔よく食べてたぞい。
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シン
このパッケージ、よくみると不思議だと思いませんか?
中身が透けてる部分もあるけど、中身がみえない部分もある。
ミッケル
ムムッ?
たしかに、バームロールが見えてる部分は少ししかないのう。
透明じゃない素材とくっつけてるのかの?
シン
おしいですね。これは「もともと全体が透明な素材」なんですが、「部分的に透明じゃなくなる」印刷をしているんです。
ミッケル
なんじゃと!!「透明じゃなくなる」なんて…さては、魔術じゃな!?
シン
魔術・・・ではありません。意外とシンプルで、これは「白」を印刷していて、その上にカラーの印刷をしているようですね。
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ミッケル
ホウ・・?
シン
透明な素材に、まず白インキで“下地”を刷るんです。下が透けない、白い面を作るために。逆に白を刷らなかったところは、透明なまま中身が見えます。いわゆる“透明窓”ですね。
ミッケル
ほほう~。白ってそんなパワーもあるんじゃのう。ちなみに、インキって、なんじゃ?
シン
「インク」のほうが馴染み深いですよね。ペンやプリンターだと「インク」ですが、印刷の現場では、昔から「インキ」なのだそうです。
ミッケル
「インク」なら分かるぞい!むかし、アクリルで白の絵の具を机に塗ってたら、木目が見えなくなったことがあったのう…(遠い目)
シン
そりゃ随分な、いたずらっこですね…。でも白インキも、まさにその感じです!
印刷その2:アルミ地+白印刷
ミッケル
魔術も知れたところで、そろそろワシも輝きたいぞい!
シン
あっ、そうでしたね。輝きたいお客様には、こちらなどいかがでしょう。
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ミッケル
ポテチではないか。ギラギラと光を反射してるのう!
シン
そうなんです。こちらは、先ほどの「白インキ」を使って「光ってる場所と光ってない場所」をつくってます。
ミッケル
なぬ!言われてみれば、「のりしお」とか「ポテトチップス」の文字のところは、ギラギラしてないのう。
シン
パッケージの素材がアルミで、もともと光をよく反射するので、光っていないところには「白インキ」が印刷されています。
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シン
おそらく、しっかり見せたいところは「白」を印刷して、キラッとさせたいところは「白」を印刷せずに光らせているのかなと思います。
ミッケル
おお!!ワシもアルミだったら、輝けるのじゃが…もともと光ってないとダメそうじゃのう。
シン
(しかし、この「のりしお」…上部の黄色いギザギザ部分、白をうっすら引いているような…いや、どうだろう…)
ミッケル
オヤ、なにか考え込んでしまったようじゃ…次へ行くぞい!!
印刷その3:箔押し
シン
おっと。すみません、考察の沼にハマっていました。次はそうだなぁ…あ!これ、いいですね。
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ミッケル
おいしそうなチョコじゃの!しかも「Ghana」と書いてあるところがキラッと光っとる!
シン
これは「箔押し」がされていますね。
ミッケル
「ハクオシ」…?グループ全体を応援するやつじゃな!
シン
それは「箱推し」。箔押しは、金や銀のキラキラした薄い「箔」を、熱い金属でぎゅっと押しつけて貼りつける加工なんです。
ミッケル
ほえ~~。キラキラのシールを貼るようなもんかの?
シン
近いですね。シールは貼ったところが厚くなりますが、「箔押し」をしたところは触ってみると、ちょっとへこんでるんですよ。
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ミッケル
ほんとじゃ!!この触り心地、クセになるのう…
シン
(おお…印刷の沼に入りつつあるぞ…)
ミッケル
決めた!ワシは「箔押し」で輝きたいぞい!!
シン
お目が高い!ただ、箔押しはけっこう予算もかかります。まず、どんな形に箔押しをするかの「型」代で、だいたいこれくらいの金額からで…
ミッケル
ムムッ!!!!!!!
シン
さらに、ミッケルの大きさで加工をすると、このくらいの金額に…
ミッケル
なんじゃとッ!!!!!!!
ミッケル
(パリン!パリン!!)
シン
驚きのあまり、割れちゃいましたね…
ミッケル
う、うう…型代だけでも、なんとかならんかの…
シン
う~ん、型がないと押せませんからね…ちなみに先ほどの「Ghana」では、2種類の味のそれぞれ同じ場所・同じ大きさの箔押しだったので、ひょっとしたら「型」が同じで済むようになっている可能性もあります。
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シン
たまたま、どちらも期間限定で並んでいたので、ひょっとしたらの予想ですが…
ミッケル
それより、ワシの輝ける方法は他にないかのう…
印刷その4:金印刷
シン
う~ん、そうですねぇ。おっ!これなんてどうでしょう!
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ミッケル
ハリボーじゃの!よく知ってるぞい。これは美味しいんじゃ。
シン
見てください、HARIBOと書いてある周りのゴールドの部分。ここも金色に光って、リッチ感を出しています。
ミッケル
たしかに!箔押しと比べると控えめじゃが、輝いておる…!これも「アルミ」素材なのかの?でも、中身も見えているし、透明のはずじゃが…
シン
そうなんです。これは最初に見た「透明の素材に白印刷+カラー印刷」のほかに「金インキ」を使っていると思われます。
ミッケル
金インキ…!これならワシも、輝ける予感じゃ!!これはどんな「インキ」なんじゃ?
シン
そうですね…これは「特色」インキの一種です。まず、このパッケージはおそらく「CMYK」という4色を使ってフルカラーが再現されています。家庭用のプリンターも、インクは4種類の物が多いですよね。
ミッケル
そういえば、うちのプリンターも、インクは4種類じゃった気がするのう。その4種類だけで、なんでも印刷できるのかの?
シン
「CMYK」で相当な幅の色を表現できますが、どんな色でも、というわけにはいきません。「蛍光色」だったり、今回の「金」は表現ができず「特色」が使われます。
ミッケル
特別感があってカッコイイのう!!!
シン
そうでしょう、そうでしょう。さらに、「CMYK」のカラー印刷は、じつは毎回同じ色を出すのがすごく難しいんですが、「特色」を使えば、そのブレも起きにくくなったり…
シン
あっ!!
ミッケル(金)
ついにやったぞい…すてきなデザイン、ミッケじゃ!!
シン
(全身、真っ金金になってしまった…)
シン
いろんな印刷技法を知って、表現の幅が広がったようですね!
ミッケル(金)
(しかし、全身が金なのは、まぶしすぎたのう…みんなは、やりすぎ注意じゃぞ!!)
第2話「印刷大解剖」、いかがでしたでしょうか。
お店の棚にならぶ商品たちは、きっと多くが、あの手この手で「あなた」の目に留まるための工夫をしています。
店先で出会った「新商品」が気になって、ふと手にとった時。ひょっとしたらそこには、デザインの工夫のほかに「印刷」の工夫が隠れているかもしれません!
今回紹介した技法も、きっと街中に溢れていると思います。よかったら、手元の印刷物をみてみてくださいね。
次の記事もお楽しみに!
(おわり)
執筆/ヤスムラシン
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