クリエイティブな推し布教活動/バーチャルおばあちゃん(すあだ氏)

どうも、PicoN!編集部の横山です。

個人的な想いから「クリエイティブな推し布教活動」という記事を書かせていただきます。

このPicoN!にはデザイン、イラスト、写真、マンガ、アートというカテゴリで様々なプロクリエイターに関するような記事がアップされていますが、現代の「プロ」や「一流」のクリエイターとしての線引きはひと昔前とは変わっていると思うのです。

ということで、私個人的に「この人はプロクリエイターだ!!!」と推している人物を布教する記事です。

布教したい人物(キャラクター?)は、

バーチャルおばあちゃん

バーチャルおばあちゃん

いわゆるVチューバ-としてのキャラクターなのですが、クリエイティブなんです。本当に。

普段は生放送のゲーム配信を多く行っているのですが、その他にも毎週日曜朝7時からの生放送番組「おはようバーチャルおばあちゃん(おはばば)」など様々な番組を配信されているのですが、そのいたるところでクリエイティビティを感じることができるのです。

 

と、書いておきながら
どうしても説明しずらい一面があるので、推しの名前を変えさせていただきます。

推しの名前は、

すあだ

Youtubeは2009年に「すあだチャンネル」を開設したYouTube古参勢。Youtubeより以前は「ニコニコ動画」がメインの作品発表プラットフォームでした。

公的には発信されていませんが、この「すあだ氏」がバーチャルおばあちゃんのいわゆる“中の人”なのです。

ではこの「すあだ」がどのようにクリエイティブなのか、ご紹介していきます。

クリエイティブなポイント1つめ、

“無限大”なキャラクターたち

まず一般的に、Vチューバ-というと1人の配信者が1人のキャラクターとして配信活動を行うことが普通なのですが、このすあだ氏が運営(プロデュース)するYouTubeチャンネルは4つあります。

「バーチャルおばあちゃんねる」登録者30万人/2018年1月開設

「すあだチャンネル」登録者8.98万人/2009年10月開設

「五月雨空也 / Samidare Kuya」登録者4.04万人/2022年9月開設

「Sayo Channel」登録者2.21万人/2014年1月開設

 

しかし、4人のキャラクター、
というわけではありません。

ざっと並べてみると、

バーチャルおばあちゃん/80代/三味線(ギター)が弾ける/視聴者のことをヘルパーと呼ぶ/五月雨空也のおばあちゃん

五月雨空也(さみだれくうや)/イケボ系配信者/ヒョロガリ/あざとい/しちじはちじ所属/バーチャルおばあちゃんの孫

さよちゃん/中学2年生/美少女キャラ/サイコパス/オノちゃんの親友

オノちゃん/中学2年生/フリースロー得意/さよちゃんの親友

しげる/オタク/いつもダウンを着ている/五月雨空也の同級生

早乙女先生/お芸術の先生

(左)いぬわんたん/落ち着いている/わんたんマシーンに乗る|(右)ぶたたん/おでこがハゲている/独特のぶたたん語を話す

スタッフ/いぬわんたん、ぶたたんのサポートに徹する/健気にがんばる

わんわん/おらんおらんばぁ/サイコパス

ジャスティスボーイ/ジャスティスビームを出す/大人をすぐ倒す/無条件で子供の見方

なめくじ太郎

ラビット太郎

バーチャルおじいちゃん/五月雨空也のおじいちゃん/怒ると怖い

ギボアイコ/霊能力者

ナガオくん/ゾゾゾの人

カイロ・レン/関西弁

と、ここまで並べましたが
これが全てではありません。
もっと出てきます

そして、全て”すあだ氏”です。

どのキャラクターも、性格や喋り方、人生のバックボーンが作りこまれていて魅力的です。

そして、“中の人”がすあだ氏1人なのにもかかわらず、ライブ配信でキャラクター達は共演しまくっています。

生放送で3人出ていますが全てすあだ氏1人です。(とんねるずのあの番組オマージュ配信の1場面。30代半ば以上であれば分かるかな。)

瞬時にキャラクターを憑依させて声色をコントロールし、ストーリーを進めていく。
しかもそれが原稿ありきじゃないんです。

視聴者コメントによって放送の流れは様々変化していきます。それに対応している、というよりも本当にキャラクターを瞬時に憑依させて発言させているかのような印象です。

すあだ氏のキャラクター表現力は異常だと思うのです。

 

 

クリエイティブなポイント2つめ、

ライブ配信の魔術師

僕が「すあだ作品」を見たなかで特に衝撃的だった“ライブ配信作品群”があります。

「視聴者参加型ストーリー分岐配信作品」です。

ライブ配信で視聴者に選択肢を提示し、投票数が多かった分岐ルートをたどりながらストーリーを進めていく配信作品です。

ライブ配信でストーリー分岐を視聴者にゆだねるなんて、普通じゃ考えられません。
しかしすあだ氏は、やってのけるのです。

このストーリー分岐作品は多々あり、どれもオススメしたいのですが、最近の作品で去年のクリスマスの配信作品があるので下にリンクしておきます。

クリスマスデートの行き先を3択で視聴者に選ばせたり、途中で「しげる」が登場し視聴者投票に選ばせた「アイテム」が最後に伏線回収されるシーンがあるとは、驚きました。

「ライブ配信の魔術師」として、この「ストーリー分岐」もすごいのですが、
それ以前にこの番組運営を生放送で、すあだ氏1人で行っていることに驚かされます。

配信ソフトは有名な「OBS」を使っているようで、筆者の私も配信イベントなどで使うことは比較的多くあるのですが、この配信ストーリーの流れを「OBS」上にどのように準備しているのかを考えると、、、本当に尊敬のまなざしを向けざるを得ません。

実写のYouTuberとは違い、イラスト、アニメーションの表現をメインとする場合、事前に万全な素材準備をしておかないと生放送では画面に映し出すことができないのです。
私がすあだ氏をプロクリエイターだなと尊敬する部分のひとつです。

 

 

クリエイティブなポイント最後3つめ、

エンタメ知識&作品のオリジナリティ

すあだ氏のプロフィールは公開されておらず、年齢などもわからないのですが、作品の中から30代後半?いや40代後半?の匂いがするのです。

昭和歌謡、昭和アイドル、平成初期アニメ、TV全盛期、インターネット普及初期、そして現代のエンターテイメント・サブカルチャー、ただその年代を生きて来ただけでなく、その時代ごとのエンタメをしっかりと味わってきたからこその、すあだ作品の味わいがあるように思います。

その一端が垣間見られるのが
「バーチャルおばあちゃんねるCM」もその1つです。
最新CMから昭和エンタメのパロディ作品群です。

 

そして「ジャスティスボーイ」
手描きアニメーション作品で、主題歌以外は全てすあだ氏1人の作品です。
TV放映される本物のアニメ作品の雰囲気を忠実に再現したオープニングとエンディング映像のクオリティ。
そしてシュールすぎる本編、このギャップがたまりません。

 

教育番組のオマージュも大好きなすあだ氏。
番組の再現が上手すぎると共に、中身は完全にすあだ色です。

「おらんおらんばぁっ!」

「大非科学実験」

「わんたんマシーン」

 

個人的な推しポイントとしてはまだまだ書き出したいことはあるのですが、今回はPicoN!記事なので「クリエイティブ」だと私が尊敬する側面を書かせていただきました。

バーチャルおばあちゃんをはじめとするすあだ作品、
サブカル好きな方や、おばあちゃんっ子だった方時代の流れに疲れてしまった方などにはオススメしたい作品たちです。

私のつたない文章で、すあだ作品をちゃんと布教できたかわかりませんが、今回の記事で気になった方はぜひいろいろ視聴してみてください。

 

PicoN!編集部 横山

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