100均画材を使ってプロがイラスト描いてみた【後編】

もはや何でも手に入ると言っても過言ではない100円ショップ。
プロのイラストレーターと「ダイソー」にいって画材を揃えたら一体どんな創作ができるのか…。

後編のスタートです!

↓前編はコチラ↓

 

 


掃除用の「メラミンスポンジ」と「インク台」でゆる~い感じを表現できちゃう!

パステルでかわいいインクが売っていました。インク台を直接紙にスタンプする使い方が面白いかも!ということで“ブロックを運んでいる女の子”を見立てて描いてみました。

次にスポンジにインクをとっていきます。スポンジに取ると、淡いテクスチャーになるからまた表現に変化がつけられますね。

私的には、インク台を直接紙にスタンプする使い方が気に入りました!四角いインク台だから本や窓やベッド、ビル群も簡単に表現出来ちゃいます。

誰かに想像力を働かせて見てもらう絵としては良いかもです。ゆる~い感じがかわいい!

 


「歯ブラシ」で絵の具を散らす!?狙ったとおりにいかないのが面白い!

水で薄めた水彩絵の具を歯ブラシにつけて、小皿の淵でシャッシャッシャと絵の具を散らしていきます。ブラシが固いから綺麗に散らすことができます!

今回は青色の水彩絵の具の上から黄色の水彩絵の具を重ねていこうかな。どこに散っちゃうか読めないので、狙ったとおりにいかないのが面白いですね~。

流星ができたので、ここに“キャンディーロケットに乗った女の子”を描こうと思います!

女の子は水彩絵の具で塗っていきます。この絵の具はやっぱりにじみも綺麗に出て良いですね。

さらにアイシャドウを使って、背景に淡く色付けをしてみました。


★ここまでで、どんどん絵の構成のアイデアが出てくる先生…そこでイラストのアイデアを生み出すコツを教えてもらいました★
アイデアって色々見ないと生まれてきません。私はインプットに関してはこだわりがあって、人と違うものをたくさん見た方がいいと思っています。
ネットではなく、自分で実際に体験する方がインプットにはいいなと思っています。美術館に実際に行って感動するとか、旅行に行くとか、海に行ってみるとか。
今はネットで簡単に遠い場所の景色も見られるから、行った気になっちゃうけど、そうなると絵にリアリティが無くなっちゃいます。
外に出て色んな光をたくさん浴びたとき、自分がどういう風に感じたかちゃんと記憶に残ってくれると思うので、体験してほしいなと思いますね!
海ってしょっぱいし、砂浜は足に砂がたくさんついて気持ち悪いって思うし。でもそこで気持ち悪いって感じたらちゃんとそれも絵になるはずです。
想像で海を描くと、みんなキラキラしてて、水着の可愛い女の子がいて…それだとみんな発想が同じになってしまう気がします。
モデルさんを見たときに首の長さに感動したり、顔の小ささに感動したりすることもあると思います。だとしたら絵の世界ではすごく首を長くしてデフォルメしてみたりだとか、そういう自分が感じたことを描くと良いと思いますね。

 


「ステッカーシート」でオリジナルシールを作ろう!

ステッカーに絵を描いてシールにするのも楽しいですよ。イラストの形に添ってカットしてあげるとオリジナルシールになります!シンプルな絵でもシールになると面白いですね。

 


【総評】

水彩絵の具とマーカーはやっぱり安定にオススメかな。マーカーはブラシタイプもペンタイプもあって描き分けられて実用性が高いです。
筆は…ちょっとオススメできないかな(汗)

アイデア枠で面白かったのはアイシャドウですね。ラメ感も可愛かったです!インク台もテクスチャーが面白くてかなり気に入りました。
今回出会えた画材たちを、今後の創作でも使っていきたいと思います!

やまぐちまりこ
会社勤務、個人事務所勤務などを経てフリーランスのグラフィックデザイナーになる。広告業界で10年従事した後、イラストレーターに転向。2016年 セツ・モードセミナー夜間部に通う。2017年 イラストレーターに転身と同時に作家活動をスタート 東京を中心に個展・グループ展を開催。2018年・2019年 ひるねこBOOKSレーベルより「ねこくんとねずみくん」絵本を刊行。2020年 自身の講師経験をまとめた「イラスト映えBOOK」(株式会社 翔泳社)を共著で刊行。現在、イラストレーターとして主に本の制作に携わるほか、映画や音楽のビジュアル制作なども行う。教育書や実用書など、媒体の特性に合わせたさまざまなタッチで制作を行っている。
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