えかきー出張連載 SNS映えさせるためのイラストテクニック

イラストをSNSにアップするとき、どんなことに気をつけていますか?自分の作品に反応がもらえると創作の活力にもなりますよね。SNSで反応をもらうためにはイラストのクオリティだけでなく、見せ方やタイミングも重要です。工夫の仕方でより多くの人に見てもらえるチャンスが生まれます。

また、SNSにアップするイラストは、作品をより多くの人に知ってもらい、自分をアピールするためのツールでもあります。そこでこの記事では、SNSにアップするイラストの映え方を高めるコツをご紹介します。イラストレーターの方はもちろん、イラストを趣味で楽しんでいる方もぜひ参考にしてください。

前回の記事はこちら 

縦長でイラストを描こう

SNSのタイムラインに並んだとき、画像が大きい方が視界に入り目に留まるので、気になってもらえるチャンスが増えます。縦長の画像と横長の画像ではこんなにも表示サイズが変わるので、縦長の方が圧倒的に有利です。

そして各SNSでお勧めのサイズが違います。各SNSで推奨の画面比率があり、その比率からはみ出た部分はトリミング(カット)された状態でタイムラインに並びます。ですので利用しているSNSによって、推奨比率に合わせたキャンバスサイズでイラストを描くことをおすすめします。

Twitter(X)は3:4

Instagramは4:5

(2023年8月時点の比率です。各SNSのアップデートによって比率が変わることがあります)

また、投稿するときは1枚ずつ投稿してみましょう。例えばTwitter(X)だと4枚同時投稿をすると、タイムラインに表示されるサムネイルが小さくなってしまいます。インスタでも複数枚アップすると、スワイプしてもらえない限り、2枚目以降を見てもらえなくなってしまいます。

人の顔のアップを描いてみよう

イラストを描き始めたばかりでまだ上手く描けない・・・という方向けに、あまり難しいことを考えずに出来る、簡単な画角を紹介します。

それは「顔のアップ」です!

写真や映像やイラストなどを見るときに、一番最初に視線が行く箇所が、”人の顔”なんです。人間は視界に「顔」があると自然とそちらに注目するようになっています。特に、描かれているキャラクターの瞳には吸い込まれるように視線が向かってしまいます。なので「顔がアップのイラスト」を描くことで見る人の視線を奪えます。体を描くのが苦手な方でも体を描かなくて済む構図なので、手軽にできる映え構図かと思います。

このように、画面いっぱいの顔アップイラストはインパクト大です。

背景の白色が少なくなるようにしよう

イラストを描くとき、画角や構図はとても重要な要素です。画角とは、絵の中でどの部分を切り取って見せるかということです。画角によって、絵の印象や雰囲気が大きく変わります。構図は、モノの配置・余白などのバランスや視線誘導を考え、被写体(魅せたいモノ)をいかに強調し引き立たせるかのテクニックが構図になります。

難しそうなことを書きましたが、ここではあまり難しいことを考えずに簡単にできる「SNSで映えるイラスト」を作るためのポイントを紹介します。

それは「背景の白を少なくしよう」です!

 細かく言うと、背景の白をなくそう、というよりは、余白を少なくしよう、という感じです。魅せたいモノ(キャラクターなど)をメインにしたイラストの場合、キャラクターの面積より、背景の白色の面積の方が多いと、キャラクターが目立ちにくくなってしまいます。(その場合でもポーズや構図のテクニックでキャラを目立たせることは出来ますが、高度なテクニックが必要なので初心者の方には難しいかもしれません)

実際にこちらの余白が多めなイラストを使って、手を加えてみたいと思います。下記のポイントに注目して描いてみるといいかもしれません。

魅せたいモノを大きくしてみる

まずは魅せたいモノを、思い切り大きく配置します。手足などは思い切ってカットしてみてください。(手や足を一番魅せたい場合はそこ以外を思い切りカットしてみてください)大きく拡大配置しただけだと画角の収まりが悪くなることがあります。そうしたら、なるべく余白がなくなるように魅せたいモノを回転させてみてください。場合によっては、再配置した画角に合わせて、手や足や頭の角度などを書き直し、収まりを良くさせることでイラストがグッと魅力的になると思います。

小物で背景を埋める

どうしても背景に余白が出来てしまうという場合、小物で背景を埋めるというのも一つの手です。背景に花や葉っぱを散らせたり、キラキラ・ホワホワした光の効果を入れてみたり、背景を埋める方法は多数あります。

背景に色を塗って魅せたいモノを引き立たせる

背景の余白を埋めるのが難しいとき、思い切って色を塗って埋めてしまうというのもアリです。コントラストや彩度を意識して、魅せたいモノが埋もれないような色で塗ると絵にメリハリが出て、より目を魅かせることができます。

このときの色の選び方のポイントは、魅せたいモノで使っている色とは
・違う色で塗ること
・違う明るさor暗さで塗ること
こちらの点に気を付けると、色を選びやすくなるかもしれません。

たとえばこのイラストでは、魅せたいキャラは紫色をメインに使っているので、それとは違う色の黄色と青緑色を背景色にしてみました。さらに、メインの紫色は暗い色なので、それとは反対の明るい黄色、明るい青緑色になるように選んでみました。

この色選びは難しいですが、魅せたいモノが引き立っているかどうかに注目して選んでみましょう。

以上のように、画角や構図を工夫することで、映える絵に仕上げることができます。

もちろん、これらはあくまで一例であり、自分の好みやスタイルに合わせてアレコレ試してみることが大切です。イラストを描く楽しさを感じながら、自分だけの画角・構図を見つけてくださいね。

SNSに公開する時間帯を意識しよう

8時〜10時、11時〜13時、17時〜18時が見る人が多い時間帯と言われています。通勤・通学時間、お昼休憩時間、帰宅時間という感じですね。また、20時〜22時も多くの人が見ている時間帯と言われています。夜、まったり過ごしている時間帯ですね。

オススメなのは、20時〜22時に投稿をし、翌日の8時〜10時、11時〜13時、17時〜18時のいずれかの時間帯に投稿をリツイート(repost)するということです。リツイート(repost)はTwitter(X)のみの場合ですが、作品をアップしてからしばらく時間が経った後で自分の作品をリツイート(repost)するのは見てもらえるチャンスが増えるので良いことです。一回の投稿では見逃しているフォロワーもいるので積極的にリツイート(repost)してみてください。ただ、同じ投稿を何回も何回もリツイート(repost)するとフォロワーに煙たがられてしまう可能性もあるので、良い塩梅で実践してみてください!

絵・文:えかきー

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