着物でフォトジェニックな1枚を撮影するには?
3月になり、だんだんと春らしい陽気になってきましたね。もうすぐ卒業式という方も多いのではないでしょうか?一生に一度の卒業式。せっかく和装をしているなら、いつも以上に良い写真を残したいですよね。
卒業シーズンに合わせてNPI(日本写真芸術専門学校)講師の安澤先生ご協力のもと、着物姿での上手な写真の撮り方を学んでいきます。
レクチャーを受ける前にスマホで自由に撮ってみます。
さっそくレクチャーを受けていきます!
携帯カメラ(広角)の特性は、近いものはより大きく、遠いものはより小さくなること。また、端の方に写ると歪んだり、伸びたりしてしまいます。なので、なるべく真ん中に写ると良いです。また、着物姿で棒立ちだと平面的な感じになるので、体を斜めにしたり動きをつけることがポイントです。
バストアップは自分の目線より少し上から撮ってみましょう。位置を決めてから角度を動かすと◎
全身の写真は、地面が多く入らないように撮ります。ひきめで撮ってから、あとでトリミングすると良いですよ。
後ろが明るければ、カメラが背景に明るさを合わせてくれます。暗い場所で撮ってもこれだけ明るい写真になります。
次は自撮り!まずはいつものように撮ってみます。
自撮りでもカメラの特性を活かしましょう。レンズの近くに目があれば、目が大きくなります。顎をレンズから離せば、小さく見せることができます。
少し上から体は斜めに。首をカメラの方にかしげてみましょう。タイマーを設定して、自分が一番良い角度で撮る方法も良いと思います。
逆光だと輪郭が光の反射でぼやけて、やわらかく女性らしい印象になるのでオススメです。
逆光を避ける方が多いですが、あえて逆光で撮るのもアリです。補正の仕方がわかれば、逆光の方が綺麗なんです。逆光は怖くないですよ。
背景を活かした撮影をしてみましょう!
人と建物をグリッド線に合わせて、3分割を意識しましょう。
グリッド線とはこの線↓のことです。
最後に「フォトジェニックな写真」を安澤先生に撮っていただきました。
ポイントをおさえれば、スマートフォンでも上手に写真を撮ることができます。携帯カメラの特性はもう覚えましたか?集合写真を撮るときは、真ん中を狙っていきましょう!これから着物や振袖、袴を着る予定がある方はぜひ参考にして、写真に素敵な思い出を残してくださいね。
今年度、ご卒業・ご成人を迎えられたみなさま、おめでとうございます。
安澤剛直
1975年東京都生まれ。実家が写真館だったため、幼いころから写真家の父を見て育つ。大学中退後、日本写真芸術専門学校を卒業。博報堂フォトクリエイティブ(現:博報堂プロダクツ)入社。退社後、婚礼、雑誌などの撮影を手掛け、2006年に渡米し、丸山晋一氏に師事。帰国後、TakenaoAn’s Photographyを設立。2009年11月に株式会社アンズフォトに改名。2012年一般社団法人日本ウェディングフォトグラファーズ協会設立に従事し、初代会長に就任。