第9回高校生・留学生フォトグランプリ 受賞者インタビュー!
日本写真芸術専門学校では、毎年高校生、留学生が対象の写真のコンテスト『高校生フォトグランプリ』『留学生フォトグランプリ』を開催しています。
第9回を迎えた今年、高校生部門と留学生部門でグランプリを受賞された2名にインタビューを行い、応募作品やご自身についてなどお話を伺いました!
高校生フォトグランプリ グランプリ受賞
藤井 彩名さん(鹿島学園高等学校)
作品タイトル:『私の街の17時』
写真を始めようと思ったきっかけは?
父親が家族アルバムを作っていてもともと写真に対して親近感はありましたが、作品としてじゃなく生活、記録というイメージでした。
SNSで知り合った友達が写真のアカウントをやっていて、それを見て影響を受け自分でも撮ってみたいと思い、高校2年生の5月から始めました。その子の写真に出会い、作品写真を知りました。
今回のテーマは「大切な瞬間(トキ)」でしたが、テーマに合わせて作品を撮ったのですか?
いつも撮る写真は、9,5割くらいポートレートなんです。
今回の写真は、両親と出掛けていて自分が先に帰る時に、自分の街を撮りたいなって思って撮りました。同じ時間帯という縛りを設けて撮ってみたらおもしろいかなと「自分の住む街の、様々な表情を同じ時間帯に撮る」というコンセプトを思いつき、たまたま撮った写真です。その写真がテーマに合っていると思って応募しました。
撮った写真に対しての印象に残ったエピソードはありますか?
一緒に暮らす家族に撮った写真の場所を当ててもらおうとしたら、誰も言い当てることができませんでした。何年も暮らしている街でも、人によって見る場所が違うと分かったところが印象に残りました。
グランプリに選ばれたときの気持ちはどうでしたか?
驚きでいっぱいでした。初めてのグランプリを頂けたので、自分の作品に自信を持てました。
将来の夢は?
広告や雑誌の編集など、写真がなんらかの形で携わる職業に就きたいと考えています。
今後の高校生フォトグランプリ挑戦者へ、メッセージをお願いします!
応募をしようと考えている段階で、大きな一歩を踏み出せている証拠だと思います。いきなり賞を取ることは誰でも難しいと思うので、何回でも諦めずに挑戦してみてください!
留学生フォトグランプリ グランプリ受賞
リョウ マツさん(早稲田文化館日本語科)
作品タイトル:『遥かな家』
写真を始めようと思ったきっかけは?
2018年、大学2年の時に新しいカメラを買いました。いろいろな国に行って写真を撮ることが楽しいと思い始め、将来はカメラマンになってこういう生活を続けるのはいいなと思ったんです。大学卒業後は、コミュニケーションを学ぶ大学院に進む予定でしたが、やはり写真を学びたいと決めました。
大学院への準備で日本語を勉強していたこともありますが、日本の写真の爽やかなフィルムのスタイルがとても好きで、日本の写真家に憧れて日本で写真を勉強したいと来日しました。
今回のテーマは「大切な瞬間(トキ)」でしたが、テーマに合わせて作品を撮ったのですか?
今回の写真は、日本に出発する前に中国の実家で撮影したものです。
家にいるわずかな時間で、慣れた空間を撮りたいと突然思いました。フィルムカメラで1日、後ろ髪を引かれると思う場所、瞬間を撮ったものです。留学生ならではの故郷への想いを伝えたいです。
撮った写真に対しての印象に残ったエピソードはありますか?
私は食べることが好きで、キッチンが一番好きです(笑)いつもダイニングルームにいるので、そこがメインになっています。
現在一人暮らしをしていると、食事も洗濯も掃除もしないといけないけれど、写真の母の姿を見て、実家で暮らすのはそういう心配が何もなかったことに気付きました。母に感謝する気持ちが芽生えました。
グランプリに選ばれたときの気持ちはどうでしたか?
とても嬉しかったです!コンテストなどに参加したことがなかったし、日本の写真家、先生たちに認められて嬉しかったです。
将来の夢は?
世界を舞台に色々な国を巡って、その国ならではの雰囲気、違う文化、景色、風景を撮りたいです。個展や写真集を出すのが夢です。
日本では、瀬戸内海、上高地、鎌倉など行きました。次は、東北地方で冬の景色を撮りに行きたいです。
今後の留学生フォトグランプリ挑戦者へ、メッセージをお願いします!
自信をもって胸を張って自分の撮った写真を応募してください。ぜひ挑戦してください!
藤井さん、リョウさん、グランプリ受賞おめでとうございました!
『高校生フォトグランプリ』『留学生フォトグランプリ』は来年も開催予定です。高校生、留学生の皆さんからのご応募お待ちしてます!
PicoN!編集部 三浦