竹内敏信・生誕80周年 記念展&竹内敏信の弟子たち・写真展
風景写真の第一人者で、日本写真芸術専門学校(NPI)元校長である写真家 竹内敏信先生の生誕80周年を記念して開催されている写真展が、品川キヤノンオープンギャラリーにて開催。併せて、竹内先生の生誕80周年を記念して、撮影アシスタントを勤めた歴代の「弟子たち」16名による写真展も開催中です。
竹内敏信(たけうち としのぶ)
1943年(昭和18年)愛知県生まれ。
名城大学理工学部卒。愛知県庁勤務後、フリーとなる。日本の原風景をテーマに撮影。
主な写真集に「花祭」(誠文堂新光社) 「天地聲聞」(講談社) 「天地」「一本櫻百本」「竹内敏信の熊野古道」「大欧羅巴」「山河照抄」「富士山」(出版芸術社) 「竹内敏信 風景写真 名作誕生秘話」(アイ・イメージング・フラッグ)など。
日本写真芸術専門学校 校長
日本写真家協会 名誉会員
日本自然科学写真協会 名誉会員
写真集「天地」が2004年日本写真協会賞年度賞受賞
2008年 第6回飯田市藤本四八写真文化賞受賞
2022年2月 逝去
竹内敏信・生誕80周年 記念展「日本人の原風景を求めて」
キヤノンフォトコレクションとして収蔵されている竹内先生の作品33点と、遺作となった力強い満開の桜を撮った『桜』2点の合計35作品の展示です。
四季折々のとても鮮やかな日本各地の風景が並びます。遺作『桜』は、お弟子さんの古市智之氏が撮影に同行したもので、撮影の様子の解説がありました。いつまでも精力的に撮影に挑む先生の姿が垣間見ることができました。
また、竹内先生が富士山を撮影する様子の映像も上映されています。
先生が訪れた撮影地のメモの地図はびっしり。ホテルのベランダや道の途中、なんでもないような場所から生み出された先生の作品は、とても壮大で息をのみます。
脳内出血の後遺症で融通の効かない身体からは微塵も感じさせない大胆で厳かな作品、日本の風景に対する熱い情熱がそこにはありました。
撮影中の真剣な眼差しとは打って変わって、撮影後に見せるおちゃめな笑顔がとても素敵で印象的でした。
竹内敏信の弟子たち・写真展「竹内敏信への手紙」
映像上映を挟んでお弟子さんたちによる写真展「竹内敏信への手紙」へ。
NPIで竹内先生から学び、弟子入りをした卒業生をはじめとする16名のお弟子さんが、竹内先生を偲んで撮影した作品やこれまで撮影してきたご自身の作品が展示されています。
風景に限らずスナップ、ドキュメンタリーなど幅広いジャンルで活躍する16名の展示内容も様々でしたが、大胆さや壮大な作品は竹内先生を思わせる力がありました。
また、展示のタイトルでもある今は亡き先生へ「手紙」も。先生から学んだこと、もらった言葉や先生への想いが詰まっていました。
出展作家
古市智之
工藤智道
佐々木啓太
井村淳
福田健太郎
清水哲朗
秦達夫
服部考規
榎元俊介
阿南一夫
吉住志穂
種清豊
酒井梨恵
中津原勇気
三澤史明
中村翔
(アシスタント着任順)
両展示は8/8(火)まで、ぜひ足をお運びください。
展示概要
キヤノンフォトコレクション:竹内敏信・生誕80周年 記念展「日本人の原風景を求めて」
場所:キヤノン S タワー2F キヤノンオープンギャラリー1(品川)
HP:https://canon.jp/personal/experience/gallery/archive/collection-takeuchi2023
竹内敏信の弟子たち・写真展「竹内敏信への手紙」
場所:キヤノン S タワー2F キヤノンオープンギャラリー2(品川)
HP:https://canon.jp/personal/experience/gallery/archive/takeuchi-assistant
期間:2023年7月5日(水)~8月8日(火) ※日曜・祝日休館
時間:10時~17時30分
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