マクロレンズでイルミネーション撮影
街を彩るイルミネーションの数々。
冬の風物詩でもあり、この時期ならではの被写体とも言えます。
そんなイルミネーション、今年はどんな感じで撮ろうか……などと考えていたら、「マクロレンズ、しかも絞り開放で」撮ってみるのも面白いんじゃないかと思いつきました。
マクロレンズというと接写に特化したレンズなわけですが、実は優秀な単焦点レンズとして近接以外の撮影でも使えたりします。
物は試しということで、とりあえずいろいろ撮ってみましょう!
今回使うマクロレンズ
今回マクロレンズを使おうと思いついたのも、実はこんなレンズがあるからなんです。
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
RFマウントで新たに設計された、おなじみ100mmマクロレンズの新型になりますが、このレンズにはユニークな機能が盛り込まれています。
SAコントロールリング
ピントリングやコントロールリングの他に、この「SAコントロールリング」が搭載されていて、なんとボケの描写を調整することができます。
ボケ感を柔らかくしたり、硬くしたりできるこの機能を使えば、イルミネーションも面白く撮れるのではと思いついたわけです。
絞り開放で「玉ボケ」を撮影
早速マクロレンズを持って撮影に来てみました。
普通にイルミネーションを撮るとこんな感じですが、
マニュアルフォーカスで意図的にピントをズラしていくことで、こうした綺麗な「玉ボケ」を撮影することができます。
絞りを開放にして撮るとこの玉ボケも綺麗な円になり、グラフィカルなイメージの撮影ができます。
SAコントロールリングで玉ボケを調節
SAコントロールリングでこの玉ボケの写り方がどう変化するか、早速試してみましょう。
マイナス側に回して撮影
プラス側に回して撮影
予想通り、写り方が大きく変化する面白い効果が得られました。
特にプラス側に回してボケの輪郭を硬くするやり方が効果的ですね。
玉ボケがさらに強調されて、より図形的な印象の写真となります。
この写り方は独時で面白いですね。
ただしこのSAコントロールリングを回しての撮影は、ピントが合っている被写体の写り方にも影響が出ます。
背景の玉ボケの写り方を調整していると、ピントが合っている部分の解像感が甘くなることがあります。
被写体をしっかり見せたい場合には回しすぎないように注意が必要です。
↑どちらも手前の植木にピントを合わせていますが、SAコントロールリングの調整によってボケ以外の写り方にも影響がでています。
まとめ
思いつきによるマクロレンズでのイルミネーション撮影でしたが、予想以上に面白い撮影ができました。
イルミネーションの楽しみ方は様々ですが、こんな風に特殊なレンズを使って撮るのもまた面白いですね。
イルミネーションが人気なスポットでは三脚を立てたり立ち止まっての撮影が制限されているところも多いです。
周りの方の迷惑にならないよう、マナーを守って撮影を楽しみましょう。
PicoN!編集部:黒田
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