【花を擬人化してとらえる】写真家・小春ハルカさんインタビュー

写真家の小春ハルカさんは、移ろいゆく季節の花々や何気ない風景など、心が動かされる瞬間を撮影しています。

まるで夢の中のような幻想的な写真たち。美しい花々や風景に癒されます。

現在はフリーランスとして活動をしており、地域の魅力発信や写真の講師、地元に根付いたフォトウエディングを提供しているRoot17の一員としても幅広く活躍中です。今回は、小春ハルカさんに撮影のこだわりや写真を撮る意味など、さまざまなお話を伺いました。

小春ハルカ
1995年　群馬県生まれ
2015年に初めてのカメラを購入し、写真を撮る楽しさに目覚める。
淡く華やかな世界をコンセプトに、花を中心とした自然風景や日常の何気ないシーンなど「心が動く瞬間」を撮影。
2023年フリーランスフォトグラファーとして活動を開始しカメラメーカーとのタイアップや地域のPR活動など幅広く活動している。

いつから写真を始めましたか？

2015年に、テーマパークの風景に魅了され、美しい世界観を写真で残したい！と思い、初めての一眼レフを購入しました。その後、コロナ禍で日常生活がガラッと変わったのをきっかけに、普段見過ごしてしまうような景色の中にもたくさんの美しい発見があることに気づきました。身近な景色の中にも、心が動く瞬間は沢山溢れていて、その時目に映るもの、感じたものを自分なりに表現したいと思い現在に至ります。

花を撮るようになったのはいつ頃からでしょうか？

2021年の秋、地元のコスモス畑がきっかけです。ちょうどその時期に、新しいカメラを購入したこともあり撮りに行こうと出かけました。今まで花とじっくり向き合って撮影したことがなかったのですが、被写体の選び方や空の変化、光の向きなどで花の持つ印象が変わっていくのが楽しくて日が暮れるまで夢中で撮影をしていました。写真の奥深さというのをより実感しましたし、花を撮る楽しさに気づいたきっかけになりました。

小春ハルカさんの写真は、花が見ている風景が伝わってくるような、「花目線」な感じがします。花を撮るときに、心がけていることはありますか？

お花を擬人化する。このお花は今どういう景色を見て、どんな気持ちなのか。というのを想像して、それを自分なりに表現できたらな、と思っています。

幸せそうに寄り添い合うお花だったり、1人ポツンと咲いていてどこか寂しそうだったり、一つだけ大きく咲いていて元気いっぱいな様子だったり、その時感じた気持ちを素直に表現したいと思っています。

今までどんな場所で撮影されてきましたか？

場所というよりは、普段お花を撮るときは、地元で撮影することが多いのですが、意外にも身近なところで感動する景色はたくさんあるんだな。と感じます。

撮影場所は、SNSで場所を探したり、マップなども活用して探しています。あとは、何気なく通りかかった場所でもいいなと思う場所はたくさんあるので、普段から意識して周りをよく見るようにしています。

撮影にかける時間を教えてください。

その時の状況にもよるのですが、時間をかけるときは朝から日が暮れるまで夢中で撮り続けることもあります。

逆に、あまり時間をかけず自分の気のむくままに写真を撮ることも多いです。

お気に入りの１枚が知りたいです。

私の住んでいる地元や周辺は、田んぼがたくさんあるのですが、季節によって田んぼがお花畑になることがあります。この写真は、車を走らせていると偶然に見つけたコスモス畑で日常の何気ない景色に溶け込む、メルヘンチックな光景に惹かれました。偶然に好きな景色に出会えたときは、よりワクワクします。

これからの季節に撮りたい花を教えてください。

毎年楽しみにしていることではあるのですが、桜をたくさん撮りたいです。

小春ハルカさんにとって写真を撮る意味を教えてください。

私が写真を撮るいちばんの理由は、その時の感情を忘れたくないから。だと思います。

写真として残せることで、記憶が上書きされないこと、写真という存在のおかげで、思い出を安心して増やし、記憶を重ねることができています。

見る人には写真を通してどんなことを伝えたいですか？

私自身、花を見て癒されたり元気をもらえたり、たくさんの感情になります。受け捉え方は人それぞれだと思いますが、私が花からいろんな感情を受け取るように、見てくださる方にも美しい以上の何か感じていただけることがあれば嬉しいなと思います。

これからの目標を教えてください。

全国を旅しながら、その場所でしか見られない四季の景色を残していきたいです。

小春ハルカさん、ありがとうございました！小春さんのSNSにはほかにも素敵な作品がたくさん載せられています。ぜひご覧ください☟

Instagram ＠86ca86

X（Twitter）@86ca86

PicoN!編集部 木下

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