いろんなレンズでイルミネーション撮影
今年もイルミネーションの季節がやってきました!
見て癒されるイルミネーションですが、写真撮影も楽しみの一つ。
そこで今回は、NPIの機材室からいくつか一眼カメラ用の交換レンズを借りてイルミネーションを撮影してみました!
これからイルミネーションを撮影してみようと思っている方や、交換レンズに興味のある方はぜひ参考にしてみてください!
今回学校から持ち出したレンズはこちらの4本。
魚眼レンズ(画像右端)やシフトレンズ(画像左から2本目)はこういった撮影ではあまり使われないレンズですが、なにか面白い写真が撮れないか試してみようと思います。
まずは50mm単焦点レンズから。
単焦点レンズは開放絞り値が小さく、写りが綺麗という特徴があります。
まずは絞りを開放のF1.4で撮影してみます。
夜の撮影では手持ちでブレないシャッタースピードを保つために絞りは開放で撮影することが多くなりますね。
背景がボケて綺麗ですが、もうちょっとイルミネーションの光をはっきりさせたいですね。
続いて同じ場所から、F22まで絞って撮影。シャッタースピードが遅くなるので、手すりの上にカメラを置いて撮影しています。
どうでしょうか。イルミネーションの光が綺麗に撮れていますね!
光の粒に注目して見てみましょう。
開放に比べ、絞った時の方が光の線がはっきりしていますね。
絞って撮影して光芒を写すというのはイルミネーション撮影の常套手段です。
三脚で固定するとより安定します。
ただし、イルミネーションが開催されている場所では三脚の使用が禁止されているところもあるので、周りの方への迷惑にならない撮影を心がけましょう。
続いて100mmマクロレンズを使ってみましょう。
学校では商品撮影など、スタジオの授業でよく使われているレンズですね。
木の幹に巻き付いているイルミネーションを強調してみました。
さらに近づいてみましょう。
このように、マクロレンズは被写体の一部分を強調する撮影に適しています。
イルミネーションを撮影する場合、景色や全体像に目がいきますが、こうやってライトそのものに注目するのも面白いですよね。
また、後ろに映っている光が丸くボケています。
通称「玉ボケ」と呼ばれる写り方で、神秘的な印象の写真になりますね。
ピントをどこにも合わせず撮影するとこのように画面全体を玉ボケにすることもできます。
グラフィックのような画になりますね!
上の玉ボケだらけの写真ですが、ピントを景色に合わせるとこのように写ります。撮影のヒントにしてみてください!
続いて45mmシフトレンズを使ってみたいと思います。
このレンズは「シフト」や「チルト」といった特殊な撮影ができるレンズです。
今回は「チルト」を使ってイルミネーションを強調してみましょう。
画面の中に写っている木のうち、中央の木だけピントが合うようにしてみました。
肉眼で見る光景とは違ったボケ方なので、不思議な写真になりますね。
本来は画面全体にピントを合わせたりするときに使うレンズですが、逆にピント位置をずらしてミニチュアを写したような写真を撮ることもできます。
扱いは難しいですが、いろいろな面白い写真が撮れそうです!
最後に15mm魚眼レンズを使ってみましょう。
とても広い範囲を写すことができ、画面の端が歪んで写る面白いレンズです。
イルミネーションの木の幹に近づいて、下からのぞき込むように撮ってみました。
超広角なので、カメラの周りの葉も画面に写りこんでいますね。
別な木でも下からのぞき込むように。
こうしてライトが散りばめられた木の全体を写すと、星空のような印象になりますね。
今回は手持ちでしたが、最初に紹介した絞って光芒を写すテクニックと合せるとより神秘的な写真が撮れるかもしれません。
気になった方はぜひチャレンジしてみてください!
いかがでしたでしょうか?
今回は4種類のレンズを使っていろいろな撮り方を試してみました!
この他にもアイディア次第で様々な撮影ができそうです。
この季節にしか楽しめない冬のイルミネーション。
「自分なりの撮影方法を探す」という楽しみ方で満喫するのはいかがでしょうか?