クリエイティブ圏外漢のクリエイティビティを感じる何か…〈vol.17〉―スチャダラパー『余談百年』
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
うだるような暑さですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
余談ですが「うだるような暑さ」の「うだる」は「茹だる」という漢字だそうです。
今年の夏は昨年以上にコロナ以前に戻り、
音楽イベントや夏フェスも開催されており、嬉しい限りです。
余談ですが、家族や本業の目をかいくぐりながら(苦笑)
私は7月12日現在で11本のライブやフェス、盆踊りに足を運び、コロナ以前に近しい頻度で音楽の現場を楽しんでおります。
直近で楽しかったフェスでいうと
LOVE SUPREAME Festival2023
今年で4回目のジャズフェスティバル。
P-FUNKのオリジネーターである80歳を超える
ジョージ・クリントン御大が超パワフルで
彼のバンドPARRIAMENT/FUNKADELICも
超絶煌びやかでゴージャスで最高でした!
余談ですが、彼を敬愛する堂本剛さんが
彼の名曲Flash Lightのギターに参加したりの
サプライズもあったり。
Body&SOUL
FRANCOIS K.、DANNY KRIVIT、JOE CLAUSSELL
による、HOUSEの巨匠によるパーティー。
晴天でHOUSE MUSICの快楽性を感じながら踊っていると
そこには多幸感しかなかったです。
余談ですが、HOUSE熱が再燃したので購入した
HOUSE definitive 増補改訂版ですが、
HOUSE MUSICに興味持った方には
羅針盤になるかと思いますのでオススメです。
FESTIVAL FRUZINHO2023
昨年の記事でも話題にあげさせて頂きましたが
すべてのアーティストが素晴らしく
今年も魂の震えるような音楽体験でした。
中でもAmaro FreitasのLIVEは
後年語り継がれるであろう最高のモノでした。
ピアノは打楽器でありDTM的なメロを奏でられるものだと
ピアノの概念を拡張されました。
余談ですが、ピアノって元々
「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」で
日本語に訳すと「強弱がつけられるクラヴィチェンバロ」
なんですよね。
さて、ここまで読んだ方は
「余談ですが、」が多くイライラされたと思うのですが、
今回ご紹介したいのは音源ではなく、
スチャダラパーの雑誌『余談』だからです。
『余談』について
余談は、スチャダラパー(ANI、Bose、SHINCO)が編集人となり、不定期刊行しているインディーズ雑誌。
彼らが会いたい人に会い、余談をすることをメインコンテンツにしている、暇つぶしには最適な所謂「トイレ本」である。
スチャダラパーのファンはライブ会場の物販で
この『余談』を購入するのがルーティンになっている(僕だけ?)
2010年からほぼ年イチのペースで作り始め、2020年に通算10号目をリリース。
ライブ会場や彼らのECでしか販売されないインディー雑誌ゆえ在庫はすぐなくなってしまうため、
2021年には1号目〜10号目までの
ベスト“余談”セレクションした単行本『大余談』が刊行される。
これまでの対談相手には
電気グルーヴ、小泉今日子、藤原ヒロシ、いとうせいこう、加山雄三…
『余談百年』について
2020年の『シン・ヨダン』以降、出ていなかった
余談がなんと3年ぶりに発刊されました!
しかも下記のような謎の日比谷公園セレブレイトコンセプト!
2023年に開園100周年を迎える日比谷野音と、2090年にデビュー100周年を迎えるスチャダラパーを記念し、「百年」をテーマにした『余談』、その名も『余談百年』を発刊。
対談相手はDOMMUNE主宰の宇川直宏!!!!!!
スチャダラパー3人と宇川直宏による
「オレたちの未来、どうする?どうなる?」対談(3万字!!)
1923年〜2023年まで百年の歴史を
スチャダラパーが余談で振り返る無謀企画
「スチャダラカウントダウン100」(だいたい7万字!!)の二本立て。
下記の通りの安そうな紙での白黒印刷の中綴じというZINE感もたまりません!!
読み応え満載な余談なので無くならないうちにオンラインストアで購入するのがオススメです!!
せっかく夏なのでスチャダラパーの名曲の
2020年と95年バージョンを続けてやったLIVEでも。
経年変化や時代により夏の捉え方が変わるのすごくわかるなぁ…
文・写真 北米のエボ・テイラー
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